LOST MEMORIES 443
望は目を丸くする。
「ぼく、嫌なこと言った?」
望の反応はもっともだろう。いきなり自分の発言にムッとされては驚いてしまう。
「違うんですよ。その少女に人間からは感じ取れないはずの何かを感じ取ったのに、それが何かわからないので、同じことが神社でも起こり得るのではないかという嫌な気持ちが顔に出ただけです。」
「……丁寧に解説をどうも。」
今度は不貞腐れたように言う。豊かな顔を見せるようになったものである。
その様子に望は苦笑い。
「安心してよ。ぼくも、みんなも、霧の力を認めているし、信じているんだから」
望の言葉に瑛瑠は頷いた。
「意地悪しました、すみません。英人さんのこと、英人さんの力は、いつだって信じてきました。これからも信じています。」
魔女が、吸血鬼の瞳を捕まえた。
「だから、そんな顔しないで?」