表示件数
0

クイズこれは何でしょう!?

う〜ん…そうですね…
これは…よく使うものです。
よくというか、常にって感じです。
世界中の人が種類は違えど使っています。
生活に、人生に欠かせないものです。
これがないとほぼ生きていけないでしょう。
答えは出そうですか?
…スマホ?
スマホ…ではないんですね〜

えっと他には〜
これは…ほとんどの人が持っていて、使っています。
ですが使う能力、受け取る能力が失われる人もいます。
それでも周りが工夫して、なんとか使えなくても
受け取れるよう協力しています。
…そうなんです!とても『良いもの』なんです。
ですが…それを『悪く』使う人もいるんです。

これはクッションにもなりナイフともなる。
人を受け止めることもできますが、
傷つけることもできます。
これはクッションのように柔らかいわけでもなく、
ナイフのようにとがっているわけでもありません。
ですが使い方によって形が変わるのです。
使う人がどんな形で送ろうと、
形を考えずに適当に送ろうと
受け取る人にははっきり形がわかるのです。

人は、これによって人を傷つけ、生命を落とす。
人は、これによって自分たちを守り、生命を繋げる。
良くも悪くも、人になくてはならないものなのです。
私たちも『良く』使っていきたいですね。
さて、答えはわかったんじゃないですか?
答えをどうぞ!

0
0

二人の囚人がいた。 その②

二人は糊口を凌ぎながら、遂に山麓へと辿り着いた。
星を見た囚人は、整備された山道に気付き、早く登ろうと言った。その言葉で、二人はこの山の安全性を理解することができた。
泥を見た囚人は、もう足が棒だから休もうと言った。その言葉で、二人は久方ぶりに足を止めて疲れを癒やすことができた。

二人が山道を進むと、中腹に小さな村があった。
星を見た囚人は、人形を売って得た金を見せた。村人たちは彼らの価値を理解した。
泥を見た囚人は、下げ慣れた頭を垂れてみせた。村人たちは彼らの礼節を理解した。

二人は一夜の宿を取り、明くる朝山頂を目指して歩き出した。
星を見た囚人は、先陣を切り前を向いて歩いた。その姿で、相方に希望と意志を分け与えた。
泥を見た囚人は、後続して下を向いて歩いた。その目で、相方に安全と道標を指し示した。

小さな二人の手は、山頂に至っても尚星々には遠く及ばなかった。
星を見た囚人は、そういうこともあると慰めた。
泥を見た囚人は、もっと高い山を探そうかと戯けてみせた。

二人の囚人がいた。
一人は泥を見た。星空を夢見る相方が隣にいたから。
一人は星を見た。足元を検める相方が隣にいたから。

0

二人の囚人がいた。 その①

二人の囚人がいた。一人は泥を見た。一人は星を見た。
星を見た囚人は、いつかあの星を掴みに行こうと言った。その言葉は、二人の希望になった。
泥を見た囚人は、我々のいる場所はこんなにも汚く醜いと言った。その言葉で、二人は現実を見つめ続けることができた。

ある日、牢の錠が外れていた。
星を見た囚人は、今こそあの星を掴みに行こうと言った。その言葉で、二人は自由へ踏み出すことができた。
泥を見た囚人は、我々の行く道はこんなにも泥濘んでいると言った。その言葉で、二人は転ぶこと無く歩き続けられた。

二人は並んで荒野を歩き続けた。
星を見た囚人は、あの山に登れば星に手が届くやもと言った。その言葉で、二人は疲れた足を動かし続けることができた。
泥を見た囚人は、我々の行く道はこんなにも湿っていると言った。二人は泥水を漉して、少しだけ喉の渇きを癒やすことができた。

二人は泥濘の中に粘土を見つけた。
星を見た囚人は、素朴な素焼き人形を作り上げた。温かなその作品は、旅人の胸を打ち小金と交換された。
泥を見た囚人は、無骨な壺を焼き上げた。頑丈なその作品には、旅の荷物を収めることができた。

二人の行く道は、次第に固く乾いた土を纏いだした。
星を見た囚人は、空を暗雲が埋め尽くすのに気付いた。その発見は、二人の喉を潤す清潔な雨水の到来を示した。
泥を見た囚人は、しぶとく根を張る雑草の虫食いに気付いた。その発見は、昆虫と野草という僅かで明確な食料の存在を示した。