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おやすみ即興詩

君の真似をする

例えば「言う」を「云う」

なんだか少しかっこいい?

今度は「ww」を「笑」

あら、少し雰囲気柔らかい?


いつだって妹は
お兄ちゃんの真似がしたいものなの、


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笑うしかなくて

あはは
また嫌われちゃったなぁなんて
盛大に笑う

もういい加減
嫌われることになれちゃったんだよな
悲しみなんてないからなんて
強がってみる

なんか人間って難しいね


何もないような顔で
あなたから
離れていこうかな

私があなたを
嫌いになったわけじゃないんだけどね

もう、しょうがないじゃん笑

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個人差があります。

どうもこうも嫌なことがありますと
どうにもこうにも貴方に会いたくなるのです

あくまで推測ですが
貴方はきっと頭をなでてくれるでしょう
あくまで個人的意見ですが
その後ぎゅっと抱きしめてくれるでしょう

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意思

災害なんてものは、星が自分のストレスを発散してるに過ぎない
ただの猿が神になったと勘違いして万物を支配したこの世界で、すでに何もかもが限界なのだ

やっぱり、この星に居る意味はあまりない

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当たり前

当たり前を作りたくない。

大切なものに気付くのは、それを失った時。
それを持ってる間は気付かない、気付けない。
それが当たり前になっちゃってるからね。

当たり前を作らないようにしよう。
大切なものに気付けるように。
その確率を少しでも上げられるように。

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ダジャレ

 二十年ぶりにハックルベリーフィンがトムソーヤのもとに訪れた。トムは再会をとても喜んだ。
 ビールを飲みながら、ハックはダジャレを連発した。こんな奴だったかなあと戸惑いながらもトムは笑った。酔った頭で、音韻連想に関わるブローカ野の働きが、男性は女性より優れているといつかテレビでやっていたのを思い出したりした。
 トムが四本目のビールを取りに行こうと立ち上がったタイミングで、ハックは切り出した。トムの借金をチャラにしてやると言う。トムのピンチを、どこかでききつけていたのだ。
 書類にサインし、ハックが去ってから数日後、借金の催告があった。借金は倍になっていた。
 次にハックが訪ねてきても、トムはやはり喜んで迎えるだろう。トムってそんな奴なのだ。

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ポエムティック

「死ぬのがこわくて発狂するくらいなら

冷静な今、

死んでおきたいんだ

理性を失ってベットから飛び起き

足をうって"自分"に気づくなんて

惨めで哀しいもんね」

はらわたを手に握りしめて

愛しさとともに消えて逝く

刹那さとともに消えて逝く

部屋の片隅、月の光は僕にさしこみ

テキトウな僕等の記憶は

僕が死んでも同様で

心に刻むなんてみんな嘘つき

きっと一秒で忘れられるのに…

ほらいま食べたいロールキャベツ

ほらいま君の頭にうかんだろ?

みんな"自分"に必死だろ?

これ以上悲しむ人が増える前に

これ以上悲しむ人が減る前に

なんていいような言い訳をして

いつかいつかのさようなら

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LOST MEMORIES CⅤⅩⅥ

「おはよ!」
ぽんと肩を叩かれる。
朝のやりとりを回想していたことと、今までされたことがないということ、さらに後ろからというのは意外と心臓に悪いもので、驚いて振り返ってしまう。すると、叩いた本人が一番驚いた顔をしていた。
「ち、ちょっと!驚きすぎだよー!」
「い、伊藤さん……!?」
肩につかないほどの茶色がかった髪を揺らし、目を丸くしている歌名。
「びっくり、しました。おはようございます。」
ばくばくしている心臓を落ち着かせるように、努めて落ち着いた声を出す。
「ごめんね、前歩いてるの見かけたからさ。
一緒に行こ。」
にっこりという言葉が合う、お手本通りの眩しい笑顔を向けられた瑛瑠は、不意を突かれて言葉が喉を通り抜けなかった。
歌名とふたりきりで話すのは初めてだ。ごめんねとは言うものの、反省する気は無いらしく、からっと笑いかけられる。その笑顔は、もしかしたら初めて見るといっても過言ではないような、そんな笑顔だった。
「風邪って聞いたよ。大丈夫?」
チャールズか、英人か。情報源は鏑木先生だろうか。
とりあえず、風邪ということになっているらしいことは把握できた。
「大丈夫です。ありがとうございます。」
歌名は一瞬、少し哀しそうな顔をした。
「授業のノート、いつでも貸すからね!」
瑛瑠が見逃すはずもなければ、見間違いのはずもない。
しかし、思い当たる節もなければ、言及しようとも思わなかった。
歌名が、また笑顔に戻ったから。
けれど、この顔は見たことがある。所謂、作り笑いってやつだ。
「瑛瑠ちゃん。」
声が固い。
「……どうしましたか?」
思わず身構えてしまうのは許してほしいと思う。
「あの、さ――」

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くちづけ暴風域

君と僕のくちづけ暴風域

おっとっと、飛ばされちゃう

ぎゅっと、僕につかまって

君と僕のくちづけ暴風域

ふっと、睫毛に触れる吐息

ぎゅっと、君を抱きしめて

今年いちばんの台風

それは君と僕のくちづけ暴風域

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振り返れば

夏の日差しなんて見なかった
溶けるかきごおりなんて見なかった
空のコーラの缶なんて見なかった
真っ青な空と入道雲なんて見なかった
夜の屋台も見なかった
空の花火も見なかった
風鈴の音も、セミの声も聞かなかった
テレビで騒いでいる台風も猛暑も
やっぱりここまで来なかった
友達には一度だけ会ったが
朝顔にも、夕立にも、
結局君にも会えなかった

これが夏。今年の、僕の。

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月曜日

これを夏のせいにすれば
今日で終止符を打てそう。
君がいなくなっても
ラムネの瓶 泡を数えた日々よ。

海の香りが鼻の裏にこびりついて
夏を終わらせようとしないけど

あぁ ビル街は月曜日
取り留めのない残夏をむりやりに押し流す。
あぁ 取り敢えず破廉恥なあの日をこの胸にちょっと留めて、暫くしたらまた元通り。



全部夏のせいにして
今日で終止符を打ったら
君の「バイバイ」が割と
あっさりとした唇の造形で

もう1回腕をつかもうとしたけど
どうせ出来ないって心でなんとなくわかってた。


あぁ イヤフォンの古い歌
君に当てはまらなくてちょっと笑えてきた。
あぁ 取り敢えず今年の夏はあの日で終わり。暫くしたら僕も元通り。



君の「バイバイ」と萎えた向日葵が
夕日に映えず僕を押す。
視線が交わった接点を
遮る夕陽に罪を被せ、逃げた。


あぁ ビル街は月曜日
取り留めのない残夏をむりやりに押し流す。
あぁ 取り敢えず破廉恥なあの日をこの胸にちょっと留めて、暫くしたらまた元通り。

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しょうがない

「本当に好きになってしまうとものにしたいという気持ちより嫌われたくないという気持ちのほうが先立ってしまう。」
「覚えようとしても覚えられないことばかりなのに忘れようとしたことは覚えている。」
「塩基配列の単純な人は塩基配列の単純な異性をパートナーに選ぶ。」
「つまり単純な人は単純な人が好き。」
「魅力のある女性は塩基配列が変化に富んでいる。」
「両親の遺伝的距離が遠い可能性が高い。」
「心の病の元凶は視野狭窄。視野を広げ狭い価値観から解放されることがいちばんの治療法だ。ひとはひと、自分は自分という考えかたができるようにならなければ救いはない。」
「外側からも内側からも感情を乱されないのが大人。」
「またずる休みか。」
「しょうがない。雨なんだから。」

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言論の自由と歪み症候群

何を言うか
何を好きになるか
そんなこと僕たちの自由でしょう
なのにお前はどこまでも自分勝手で
僕の好きなものに偏見の目を向けて
何をしても変わらない そんなお前の声
もう聞き飽きたけど聞いてるんだ

薬を飲んでも効かない
僕の心は歪んで好きなものも愛せず
僕はまだまだ汚いままで
体はまだ小さくて何も言えない
心だけが大きくなっていく

心に押し潰されそうになりながらも
僕はずっと苦しんでるんだ
お前だって苦しんでるのは知ってるけど
助けたいけど
それとこれとは別問題なんだ

氷になればこの病気も簡単に治るかもしれないし
火になって僕が燃え尽きれば僕はいなくなるから
今までよりずっと楽かもね
でもそう簡単にお前のために命は捨てられない



そんなジレンマと戦う、午前零時

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戯言思考回路

描かなくちゃ
ぼくは描かなくちゃ
ぼくは詩を描かなくちゃ
今日も美しい詩を描かなくちゃ
美しい詩を描かなくちゃ
ぼくがいちばん楽しい
詩を描かなくちゃ

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またね、

花火越しに見た初恋の君
男の子じゃなくて男性になっていた貴方は
「久しぶりだね」と小さく笑った
この花火が終わったらまた会えなくなる
もう少し傍にいたい。
線香花火は容赦なくポトンと落ちた
「また来年の夏も会おう」
恋が始まる音と夏が終わる音が空に響いた。

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テレビがつまらないと言われるようになって久しい。これは単に予算だけの問題ではない。

 いまのメディアはテレビにしても動画にしても映画にしてもコンセプチュアルだ。だがおもしろくない。いや、まあまあおもしろいことはおもしろいのだが、規制、自粛のせいでカタルシスがないのだ。つまりすっきりしない。もちろん意図的にもやもやを残し、次につなげようとしているというのもあるのだろう。モヤモヤなんとかいう番組が何年も続く理由がよくわかる。あれはカタルシスがない、前戯だけでできているものなのだ。もっとも配信のほうでカタルシスを作り始めたようだが。
 一方で過激なアトラクション、アブノーマルな風俗は増加している。感情の解放を寸止めにされている社会のひずみの表出であろう。
 自分を出すことがタブーになっている社会だからこそ感情を素直に出し合える関係が重要になってくるわけだが、そうした関係性を築ける幸運に恵まれる人はそうはいない、と、カタルシスのないままこの文章は終わる。

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Last Light

眩しい人間から目を背けるため
暗い部屋で悪夢を見る
皆の疲労のような雨が降る頃に
暗い顔で僕は目覚める

人生の付き物を忘れても
何度もぶつかってくる
もう明日に会いたくないから
薬で永遠に眠ろうかな

目に咲く花が色褪せる病気(ぼく)
誰にも残らず消えていきたい
朝を迎えると夜が来る病気(ぼく)
いつ起きても空の星を見たい


僕が休んでいる時に電話が鳴り
見えない母が頭を下げ
大人たちの偏見で話を終わらせ
僕を外へ連れて行く

同じ思いを集めたものは
世界の正義で僕は違う
明日も変わらない僕はもう
人間の熱さに気付けない

目に咲く花が色褪せる病気(ぼく)
誰も残さず消えていきたい
朝の空に夜の月が昇る病気(ぼく)
今日を仕上げる僕を隠したい


時が過ぎて朝が来るのはもう嫌だ
どうして太陽と月は並ばないの?