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どうでも良いけど

ホチキスは商標名。正式名称はステープラー。
サハラ砂漠の「サハラ」は砂漠の意味、というのは有名だが、ゴビ砂漠の「ゴビ」も砂漠の意味。
香月日輪さんはもう死んでいる。
リゾット・ネエロを直訳すると「烏賊墨粥」。
「〜してください」の「ください」は平仮名。
「ハリー・ポッター」シリーズのナギニは元人間。しかも美女。因みにナギニは、インドの神話に登場する「ナーガ」の女性形。
クラゲの仲間には、不死身のやつがいる。
神道は意外と新しい。600年くらい。
タロットカードの13「死」は、良い意味。

何処かにメッセージがあったり無かったり…

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歌声

僕から君におめでとうを贈ろう
君は僕の憧れです

僕が好きなのは、

届かないけど、届くといいな

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ネオン街

鞄に財布突っ込んで
紙はササっと整えて

お気に入りのパーカー羽織って
履きなれた靴をひっかけて

急かされるように家を出た
夜遅く、どこへ行くともなく

イヤホンつけて俯けば
影に目をやる百鬼夜行

眼にはネオンの光が走り
傘もないのに雨が降り出す

いや壮観だね、とつぶやいて
雨を気にせず上向いて

ネオン街と、雨と夜。

聳え立つ遊興の城。目の前に。

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LOST MEMORIES ⅡCⅢ

いってらっしゃいと背中を押された瑛瑠は、出る前、チャールズにクッキーを押し付けられた。使うべきときが来ますから,そうウインクと共に送り出されたのは疑問であった。
いわゆる3時のおやつという時間帯に外に出る。
入ったことのない近くの喫茶店を指定したのは英人だった。何でも、近いうちに話したいとは思っていてくれていたそうで、付き人にそう伝えた際、良いお店を知っているといって教えてくれた場所らしかった。
チャールズに場所を言うとすんなり頷いてくれたので、付き人のなかでは知られているのかもしれないと思う。
名前は『Dandelion』
目立つ外観ではないが、英人の説明と、タンポポがこれだけ咲いていれば気付くというものだ。
待ち合わせ時間の20分早く着いてしまったので、まだ英人はいないようだった。
先に入って待とうと思い、扉を開く。明るいベルの音とBGMのジャズ、そして、いらっしゃいませという日だまりのような笑顔のお姉さんが迎え入れてくれた。

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毛糸玉

ころん
転がり落ちた
真っ赤な毛糸玉

それは
固く固く絡まっていて

どうしようもなく
閉ざされていて

それでも
ハサミで切ってしまうには
あまりに惜しかった

どこか切ってしまえば
一瞬でほどけて
するりと二本に
別れてしまうんだろうね

きっといつか
これがほどければ

君にもう一度会えるだろうか
あの日のように
変わらず笑い合えるだろうか
君の匂いを感じることができるだろうか

赤い毛糸玉
どうか私の涙を受け止めてくれないか

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これから

いつから人と話すのが苦手になったんだろう
いつから自分に自信がなくなったんだろう
いつから嫌いなものが増えていったんだろう
いつから一人に慣れたんだろう
いつからあの星が見えなくなったんだろう
いつからあの子のことを目で追っているんだろう
いつからあの子と話せなくなったんだろう

これから僕は変わっていけるのだろうか

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No music No life #1 Adventure/[ALEXANDROS]

「時雨ちゃんと美月遅いな〜。」
そんなことを呟いて、僕だけの音楽室で歌い出す。
「Hello Hello Hello つかぬ事を
Hello Hello Hello 御伺いしますが
Hello Hello Hello 以前どこかで
Hello Hello Hello お会いしましたか」
そこまで歌うと音楽室のドアが開いた。
「ごめん。遅れた〜。」
という時雨ちゃん。いつもよりも軽い口調だな。
「すいません!遅れました!」
いつもの敬語で話す美月。
「あー、まあ大丈夫だから。」
そう言うと、時雨ちゃんがこう言った。
「結月、今Adventurer歌ってたよね?」
「そうですが、何か〜⁇」
僕がそう言うと時雨ちゃんが
「いや、別に何も。」と言った。
「てゆーか〜うちらの部活大丈夫なのかな?」
時雨ちゃんが言うと美月が
「大丈夫じゃないと思いますよ。」
と言った。
だよな〜
そうおもっていると時雨ちゃんが
「勝負は新歓ライブだね!」と言った。
僕と美月は頷いた。
そう、僕らの軽音部は廃部寸前なのだ。

【続く】

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幕引き

いつも同じと言われてもいつも違うにはなれないなあ
いつも君がと言われたら、たぶんきっとそうなんだろう
傾くグラス
こぼれ落ちる液体
聞こえなくなったのは君のせいか僕のせいか
あっけなく幕引きになる予感と笑っているようないないような君の顔
僕は強くと思ってるのに君の前では弱いのは
君のせいか、僕のせいだ

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ぼくとさよなら制服

スカートをはくことで守ったもの
袖から裾から、こぼれないように
死ぬ気で隠してきたぼくの大好き
今さら感傷的になっても仕方ない
けど、あの時ほしかったのは環境
ぼくからぼくへのOKを許してよ
針のないホチキスの優しくなさも
風船がもらえないことも知ってる
スカートをはくことで失ったもの
今は隠さなくていいぼくの大好き
許せ、ぼくからぼくへのノックアウト

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1%

嬉しそうに薬指を見つめては
恥ずかしそうに頬を染める
すこし周りを見渡して
ボクに駆け寄って見せてくるんだ
本当によかった
99%本心だから
今はのぞき込まないで
ほかには何も望まないから
今だけは顔を見ないで

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花が咲く頃に

「ねぇ、君は音楽が好きなの?」と僕は聞いて突然だったからか彼女はびっくりしていたがすぐにこう答えた「まぁね。仕事でもあるしね。でも嫌いじゃないよ」その仕事の意味はなんなんだろうか。親なのか自分の意思なのか。流石にそれは聞かずに「ふぅん。」とだけ返しておいた。すると彼女は少し笑みを浮かべてこういった。「君は?運動好き?」と。そういやそんなこと考えもしなかった。迷ってると彼女は笑いながらこういった。「君はモテるからね。女の子はやっぱ運動神経いい男の子好きだよ。」そんなものなのか。そうしてこういった「自分の取り柄の一つが運動ってだけ好きではないかもだけど、嫌いじゃないよ。君と一緒でね。でもまぁ気にいってはいるよ。」彼女はなぜか少し驚いていった。「そうかそうか。なんかもっと男の子って自慢げだから、、ちょっと驚いちゃった!」「そっか。まぁそんなもんだけだからね大してなんも思わないよ」「私は…と彼女が言いかけたその時。キーンコーンカーンコーン。お昼のチャイム騒ぎ出す廊下。昼休みが来てしまった。彼女はちょっと残念そうに「またね」と呟くように保健室を出てってしまった。
彼女はなにを言いかけたんだろう。綺麗な後ろ姿を見つめていると名残惜しい気持ちだけが僕の心に残った

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  、    、

 朝、光が解けていく。糸が絡みあい僕の憂鬱はどこに行く。自転車のタイヤに踏まれた草木さえ泣いていたのに薄い涙が綺麗なのに僕は泣くこともできないで唇の先がひきつっている。ただ疲れて疲れて疲れて疲れて眠ってしまいたかったから昨日はそのまま寝てしまった。昨日食べたものが歯の奥にまだ残っているんだ、昨日かいた汗が髪の奥にまだ濡れているんだ、昨日僕を隠すために塗りたくった香りのする油が肌の奥に球になって留まっているんだ。灯りを落とした安らかな眠りはもう僕にはこないのかもしれない。それなのにどうして朝はこんなにきれいで空はこんなにきれいで僕はうつむいて歩くことすらできないで街をたゆたい排気ガスを肺に渦巻いている。君に会いたいよ、耳から歌を流しこんで僕の悲しみをかさ増しして、あふれたものは透明ではなく、もう一回寝たいんだけどそれには僕の身体は汚れすぎていた。苦しい叫び声、喉の奥の小石をフロントガラスに投げて、緑の破片は鋭利だろうか。肌に傷を立てられるか。助けて!って言ってる人に手を差し伸べてなんでこんなに手が短いのって泣き崩れてみんな黒すぎる辛すぎる線に沈んで僕は叫ぶ、叫ぶってどうすればいいんだ?声って何。
 届くわけはなかった、裸足でアスファルトを歩くほどの勇気もなかった。続きのことばを、僕らに続きのことばをください。この先が欲しい。ここで終わりじゃないはずなんだ。まだある、まだある、まだある、まだある、深く深くに手を伸ばして戻ってこられなくなったひと、いつか僕が迎えに行ってあげるからそのまま行っていいよ。青い海の底から見あげた光の糸の呼吸が乱れる、痛いほどの切なさに耳を澄ました。今も見ているその風景だ、心臓の脈を削るような美しさを、僕は万年愛していたい。綺麗な涙はもう僕には残っていないのかもしれない、それでも、それでも、それでも、続きが聴こえない

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紙織セカイと漆黒ネット

あの人は「スルースキルなんて意味を持たない」「誰にだって身を引けないものがある」と云う
それを批判する気はないけど
貴方は紙織セカイに生きているから
そんなことが言えるんでしょう
なんて冷たく言ってみる
漆黒の闇なんか知らないくせに、って
そう言う私の方が白いのに卑怯ね

正論が投げつけられてるのを分かってても
私にだって譲れないものがある
だからもうそれが「こたえ」なのかも分からない
あの人が言うこと 自分が思うこと
どっちが正しいの?

もう分からないよ
私は何をすればよかった?
大丈夫かなって心配した
あの気持ちは、何処へ行ったの??
紙が重なって書類が吹き飛ばされるように
紙織セカイに私は弄ばれたの?

それとも何?
漆黒ネットが見せた
夢のまた夢が
紙織セカイだったのかしら
もう何をすればいいのか分からない
私は必死に紙を掻き集め
こうして詩を綴る