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少し早めの

お誕生日おめでとうございます。
生まれてきてくれてありがとう(^-^)

私がこんなに頼れるのは貴方だけです

人のために尽くせる貴方を尊敬致します。

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第一部【FANATICALとADDICTED】p.13

 ファナは、アッドが腕を振りほどくとよろけて倒れた。

「ちょっと何すっ……!」

 反論しようとしてアッドの顔を睨んだが、その瞬間声を失った。彼が冷たい目で見降ろしていた。――静かに眺めているしかなかったのだ。
 ファナはその、少しの関心もないような、虚空を見るような目に、反射的に言葉を並べ立てた。

「ごめんなさい! ごめんなさい! 許して、ごめんなさい!」

 しかしアッドの『関心』は戻ってこない。彼はかがんで、低くつぶやいた。

「なんでこんなことになってるか分るよな」

 ファナが必死に頷く。しかしその一挙手一投足に気が立って仕方がないのだ。質問の形をとってはいるが、今は、何の反応もいらなかった。むしろ、何もしてほしくなかった。
 アッドはファナの髪を掴んで顔を近づける。またファナが短く悲鳴を上げる。

「俺、ファナのこと傷つけたくないの。分かる?」
「分かってる、から、ごめ、なさ」
「ぁああクッソ! ちげえんだよ!」

 ファナの口から漏れ出た謝罪に、余計に腹が立った。謝らせたい訳じゃない。むしろ自分の方が謝らないといけないのに。自分への怒りが全て外部へのものに変換されていく。

 低く唸るように息を吐く。感情的な力をすべて吐き出そうとする。それと同時にファナの髪を掴んでいた手からも力を抜く。
 地面に這いつくばって耳を塞ぐ少女を一瞥すると、俯いたその表情に明らかに苦痛とは違う、異物が交ざっていることに気付いた。

 「あ、ご、ごめん、なさ、ぁ、や、やくに、やくに、立たなくて、が、あ、……なさぃ」何か決められた呪文のように文字を絞り出す口元が、三日月形に歪んでいる。アッドを見上げる瞳は異質な光を帯び、涙が妖艶なその表情の上を伝う。

 アッドはそのあまりに悲惨な表情に、我に返って腕を力なく下した。

「あ……」

 アッドの目から殺意が消えると、ファナの顔から笑みが消え、不安そうに口角を下げた。

「あ、あでぃくん……?」

 アッドは返事をせずに、逃げるようにカナンに向かって歩き出した。

「アディくん? ねえ、なんで、見捨てないで、ごめんなさい、お願い、いい子にするから! 見捨てないで!」

 ファナの悲痛な叫びを聞かないふりをして、アッドはその場を後にした。

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ほろ酔い

東京から1時間と少し、新幹線を使う。
切符の買い方すら忘れていたようで、ぎこちない朝だった。
越後湯沢
「涼しい」
全く感性の貧しい感情である。
一歩、一歩、その音だけが心地よかった。東京より遥かに遅いテンポの走行音。ただ、脳をもみほぐす。

未読のメッセージが溜まる。とっくに電源は切った。

「あ、これ、店内で飲めますか?」
-高千代-
『可能ですよ、少々お待ちください。』
木製の椅子に腰をかける、麹の匂いがほのかにする。

『お待たせしました。』

楽しそうだ、店員が。

酒はまっすぐだ。美味いか、それ以外か。あくまで私の舌の話だ。

アイロニーなんぞ言葉はこの酒造所には何も見当たらない。アルコールの刺激はほのかで、優しかった。ただ、それだけだった。

寂しい。ほんとだろうか。

 あ、ここにいた。

柔らかいトーンはアルコールの入った私にはあまりなもの優しかった。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ㊱

「⁈」
ネクロマンサーが振り向いた時には、その分身は白い鞭を振り上げて彼女に襲いかかろうとしていた。
このままでは…!とわたしが思った時、そこへ何かが飛んできて分身に直撃する。
飛んできたもの…ペットボトルは、分身をすり抜けて道路に落ち、分身は霧散するように消滅していった。
「今のは…!」
わたしはそう呟いて思わずペットボトルが飛んできた方を見ると、よく見知った2人組が立っている。
そのうちの一方…あまり背が高くない方の少年は、いわゆる投球フォームをし終えたところだった。
「黎! 師郎!」
ネロがそう声を上げると、2人組のうちの背の高い方、師郎は助けに来たぞっ‼と足元に落ちていた空き缶を蹴飛ばす。
空き缶はそのままヴァンピレスの額にぶち当たった。
「うっ」
ヴァンピレスはそううめいてよろけるが、すぐに体勢を立て直す。
「貴方達、わらわの分身で撒いたはずじゃ…」
ヴァンピレスはぎろりと黎と師郎の方を見やるが、まー上手い事かわして消し飛ばしてやったって所さ!と笑った。

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第一部【FANATICALとADDICTED】p.12

 今日も戦闘が終わった。
 ファナは先ほどの感覚に困惑して、立ち尽くしていた。

 先の不思議な孤独感。あそこまでの恐怖は今まで感じたことがなかった。急に真っ暗な世界にひとりで閉じ込められる、あの感覚。そして、同時に襲った気味の悪い違和感。自分は、アッド以外の誰かの名前を呼ぼうとしていた。それはいったい何故、誰を……。

「……ナ、ファナ!」
「あ……」

 肩を揺さぶられて、やっと意識が現実に帰ってきた。目の前には不安に切迫した表情で少女の大きな瞳をのぞき込むアッドの顔。

「アディくん大丈夫っ」
「見たら分かるだろ、ファナのおかげでこのザマだ」

 ファナはアッドの負傷を思い出し、心配する言葉をかけるが、アッドにも思うところがあるらしかった。声を荒げないように喉の奥で感情を押し殺そうとするが、いささかばかり、嫌味になって出てきてしまった。
 もとはといえばファナの不注意で片腕を失う結果になってしまったのだから、殊に短気なアッドが冷静さを多少欠いてしまうのは、彼の性格上仕方のないことではあった。

「何それ、なんでいちいちそういう言い方するのよ!」
「それはファナがっ……!」

 アッドはそこまで言って、口をつぐんだ。下唇を噛んで、ファナから眼を逸らす。全ての言いたいことを飲み込んで、「行くぞ」とだけ唸った。

 今ファナの顔を見たら、何か言ったら、ブレーキが利かなくなる気がした。全身の血が沸騰するような、その熱を発散してしまいたい衝動がアッドを襲い、傷の痛みよりも惨たらしく彼を苦しめた。
 その心中を、ファナが察せるわけがないのだ。

「ねえなんで怒ってるの! ファナのこと嫌いになったの!」

 アッドはその声を必死に無視しながら、トバルカインを拾いに行く。暴力的な感情を抑えている代わりに、トバルカインを持つ手が震える。
 ファナはその腕を強く掴んだ。

「無視しないでよ!」

 アッドの中で何かが切れた。

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あってはいけない

荒れ果てた大地で重いタンクを抱え、水を汲みに行く小さな子どもがいるのをご存知だろうか?

何百、何千キロあるかも知れない道を唯ひたすらに歩き水を汲む。そうしないと生きていけないから。

水が命の火を灯す要だから。

私たちの国では考えられない。

けれど実在することは事実。

私はこういった子どもたちを、救いたいです

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とき

私の目から涙が枯れるのは

母親から嫌われたとき

世界の破滅が来るとしたら

君がいなくなったとき