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魔法少女学園都市レピドプテラ -small cabbage white- 解説編 2

企画参加作品「魔法少女学園都市レピドプテラ -small cabbage white-」の解説編その2です。

・ポリゴニア シーアウレウム Polygonia c-aureum
所属:櫻女学院
学年:高等部1年
固有魔法:周囲の空間に溶け込む
メディウムの魔法:変身、武器(鉄扇)の生成
一人称:あたい
騒がしくてざっくばらんな魔法少女。
グッタータ、ピレタとともに都市伝説同好会に所属している。
レピドプテラに来たばかりのグッタータに優しくするなど親切な一面もある。
魔法少女姿は山吹色のキャミソールにバルーンパンツ。
髪をサイドテールにしている。
通称はシーア。
名前の由来はキタテハ。

・パルナラ グッタータ Parnara guttata
所属:櫻女学院
学年:中等部1年
固有魔法:高速移動
メディウムの魔法:変身
一人称:わたし
気弱で不器用な魔法少女。
シーア、ピレタとともに都市伝説同好会に所属している。
櫻女学院に来たばかりのころにシーアと出会い、以降慕っている。
魔法少女姿は緑と黄土色の和服のような衣装。
髪は黄土色である。
通称はぐっちゃん。
名前の由来はイチモンジセセリ。

・チタリアス ピレタ Citaerias pireta
所属:櫻女学院
学年:高等部2年
固有魔法:透明化
メディウムの魔法:変身、身体能力強化
一人称:私
真面目で現実主義者の魔法少女。
シーア、グッタータとともに都市伝説同好会に所属しているが、櫻女学院の生徒会長でもある。
魔法少女姿は赤いロリィタ服。
髪を三つ編みお下げにしている。
名前の由来はベニスカシジャノメ。

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魔法少女学園都市レピドプテラ -small cabbage white- 解説編 1

企画参加作品「魔法少女学園都市レピドプテラ -small cabbage white-」の解説編その1です。

・ピエリス ラパエ Pieris rapae
所属:櫻女学院
学年:中等部2年
固有魔法:分身
メディウムの魔法:なし(持っていない)
一人称:あたし
当エピソードの主人公。
明るくて夢見がちな、櫻女学院の転入生。
元々は外の世界の“テロ組織”のようなところで魔法を利用されていたが、組織が国際警察によって壊滅させられた際に保護され、レピドプテラにやってきた。
過酷な環境に身を置いていたが“いつか魔法少女学園都市に行ける“と信じてレピドプテラに憧れを抱き続けてきた。
しかしその強力な固有魔法を持つが故にレピドプテラの勢力均衡を乱しかねないと判断され、レピドプテラの有力な学園”リーリアメティヘンシューラ“の諜報員・マイセリア サイアニスに襲撃されることになる。
髪を二つ結びにしている。
名前の由来はモンシロチョウ。

・グラフィウム サルペドン Graphium sarpedon
所属:櫻女学院
学年:高等部2年
固有魔法:見えないものを見る
メディウムの魔法:変身、飛行、身体能力強化、武器(刀)の生成
一人称:ボク
スポーティな印象を受ける落ち着いた魔法少女。
ラパエと同じ日に櫻女学院へ転入してきた。
以前はレピドプテラの有力な学園・リーリアメティヘンシューラの諜報員としてレピドプテラ内で暗躍していたが、リーリアのやり方に不満を持って学園を離れた。
マイセリア サイアニスはリーリアメティヘンシューラ時代の仲間。
魔法少女姿は黒と水色のサイバーパンク風ファッション。
普段は制服の上に黒いパーカーを羽織っており、髪をポニーテールにしている。
通称はサルペ。
名前の由来はアオスジアゲハ。

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魔法少女学園都市レピドプテラ -small cabbage white- 16

こうして、リーリアメティヘンシューラのマイセリア サイアニス率いる魔法少女たちによる、櫻女学院襲撃は失敗に終わった。
生徒会長のピレタがレピドプテラ総務局に連絡したことで現場には総務局の局員が駆けつけ、サイアたちは連行されていったのである。
そうやって、櫻女学院に平穏が戻った。
「……あのサイアって人、このあとどうなるんでしょ?」
去り行く総務局の関係者を校舎の玄関から見送りつつ、ラパエはふと呟く。それに対し制服姿に戻ったピレタは「ま、良くも悪くも大事にはならないでしょうね」と返す。
「レピドプテラではかなり有力な学園の魔法少女だから、学園側が総務局に圧力をかけて、あの子たちもすぐに普段通りの生活を送れるようになると思うわ」
ピレタが呟くと、ラパエはなんか複雑ですねとこぼす。それに対し制服姿のサルペは仕方ないよと苦笑する。
「このレピドプテラにおいて総務局はそんなに強い存在じゃないから」
正直総務局よりも強い学園なんていくつもあるしね、とサルペは伸びをする。ラパエはへーと答えた。
「まぁまぁ、そんなことは置いといて……もうそろ帰ろうぜ」
日も暮れちゃうし、と制服姿に戻ったシーアはラパエの顔を覗き込む。制服姿のグッタータもそうですねと頷く。
「じゃー、もう帰ろっか」
みんな、とサルペはラパエたちを見やって笑う。ピレタはそうねと返し、シーアはおうよ、グッタータははい、と言う。そしてラパエは「帰りましょ、サルペ先輩」と微笑んだ。
そして5人は櫻女学院の校舎をあとにした。

〈おわり〉

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魔法少女学園都市レピドプテラ -small cabbage white- 14

「こんな子ども騙し、私には通じない!」
そう声を上げながらサイアは“ラパエ”たちが消失したことでがら空きになった場所を走り抜ける。それを見たサルペは「させない!」とサイアに飛びかかろうとするが、サルペの目の前でサイアの姿は見えなくなった。
「まさか、固有魔法‼︎」
サルペはそう叫ぶ。“周囲の空間に溶け込む”魔法を固有魔法とするサイアは姿を見せないまま校舎内に突入し、玄関を見回す。すると、柱の陰に座り込む二つ結びの少女が見えた。
サイアはそのままその少女……ラパエに近付こうとするが、不意に「シーア!」とサルペの声が後方から飛んでくる。その次の瞬間、サイアは誰かに横から体当たりされ、地面に倒される。
「⁈」
驚きの余り魔法を解除してしまったサイアの目の前には、山吹色のキャミソールとバルーンパンツを身に纏った、サイドテールの魔法少女が姿を現した。武器である鉄扇を突きつけているその少女……シーアに気付いた時、サイアは自身が罠にはめられたことに気付いた。
「そんな、無名の学園生ごときに!」
サイアはそう言ってマシンガンを構えようとするが、手に持っているマシンガンが突然飛んできた何者かに奪われる。混乱するサイアが飛んできた人物が着地した方を見やると、マシンガンを持った黄土色の髪で黄土色と緑の和服のような衣装を身に纏った少女……グッタータがサイアの方を振り向いていた。
「……これでキミたちの負けだね」
不意にそんな言葉をかけられて、サイアは玄関の扉の方を見る。ちょうど校舎の外からサルペが入ってきている所だった。
「キミが連れてきた魔法少女たちはみんなラパエの分身が無力化したし、キミもその状況じゃ動けない」
「もう、諦めた方が……」とサルペは言いかけるが、サイアはそうかと呟く。サルペは言葉を止める。
「これで私を無力化できたと思っているのか」
サイアの言葉に、サルペはまさかと目を見開く。その次の瞬間サイアは右手にマシンガンを生成し、サルペに突きつけようとした。
しかし彼女の腕は突然誰かに押さえつけられたように上がらなくなる。
「⁈」
サイアが困惑したように自らの腕を見ると、透明な手が自身の腕を掴んでいることに気付いた。

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魔法少女学園都市レピドプテラ -small cabbage white- 13

一方、サルペを櫻女学院の校舎内まで吹っ飛ばしたサイアや彼女に従う魔法少女たちは、校舎の目の前で武器を構えてサルペたちを待っていた。学園の入り口付近で違う学園同士の魔法少女が戦うことはまだしも、武力をもって櫻女学院の校舎に入ればそれこそ学園間の大問題になるため、サイアたちは下手に動けず暫く様子を見ていたのだ。しかし校舎内でサルペたちは話し込んでいる様子であるため、そろそろ校舎内に立ち入ることもサイアは考えていた。
「そろそろ、頃合いか」
早くしないと我が学園の生徒会長に怒られかねないからな、とサイアは校舎外壁に掲げられた時計を見やる。
「それに、あの魔法少女は早く捕縛せねばなるまい」
なにせあのまま放置すれば有力な学園同士での勢力均衡に影響が出かねん、とサイアは校舎の玄関口に目を向けた。
いつの間にか、サルペたちは玄関の柱の陰に隠れている。それを確認したサイアは周囲に従えた少女たちに対し声を上げた。
「総員に告ぐ!」
「これより……」とサイアが言いかけた時、不意に「サイア‼︎」という声が校舎の玄関から聞こえた。サイアが声のする方を見ると、そこにはサルペとラパエが玄関口から外に出てきていた。
それを見てサイアは驚く。
「どうした、気でも変わったか」
それに対しサルペは「まぁ、そんな所だよ」と返す。
「キミたちに、ピエリス ラパエを引き渡そう」
「……ただし」とサルペは続ける。
「“本物”を見分けられたらだけどね‼︎」
サルペがそう言った途端、周囲の地面に突き刺さった状態で水色の刀が何本も現れる。その直後、玄関の中から大勢の“ラパエ”が現れ、地面に刺さった刀を手に取ってサイアたちの方へ駆け出していった。
「まさか‼︎」
サイアは思わずそう叫ぶ。サイアに従う少女たちは一斉に銃器を構えるが、どの“ラパエ”が本物か分からず引き金を引くことができない。その隙に“ラパエ”たちはサルペの生成した刀で少女たちの銃器を弾き飛ばしていき、あっという間にサイアが従える少女たちの陣形は崩れていった。
しかしサイアはすぐに冷静さを取り戻し、マシンガンで“ラパエ”たちを撃ち抜いていく。“ラパエ”たちは魔力弾を喰らうとすぐに消えていった。

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魔法少女学園都市レピドプテラ -small cabbage white- 12

「……それが、ボクの信条だから」
そして彼女は再度刀を構えた。
ラパエは暫く黙っていたが、やがて「……先輩」と呟く。その言葉にサルペが振り向くと、ラパエはお願いがありますとサルペの目を見た。
「あたしも、先輩と一緒に戦いたいです」
ラパエがそう言うと、サルペは「えっ」と驚く。
「でもキミはここに来たばかりでまだメディウムを持ってないじゃないか」
「どうするっていうんだい?」とサルペは尋ねる。するとラパエは「先輩って、刀を作る魔法を使えるんですよね?」と続ける。それに「まぁ、メディウムの効果で使えるんだけど」とサルペが答えると、ラパエは「じゃあそれをいっぱい作ってください!」と言った。
「あとはあたしがなんとかするんで!」
ラパエがそう明るく言うと、少しの沈黙ののちサルペは分かったと頷いた。
「あと、シーア先輩とぐっちゃんも、一緒に戦って欲しいです!」
さらにラパエがシーアとグッタータに目を向けて言うと、グッタータこそ驚いたもののシーアは「お、おうよ!」とサムズアップをしてみせた。
「とにかく皆さん、行きましょう!」
あたしたちの平穏を守るために!とラパエがいうと、サルペはうんと大きく頷いた。

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魔法少女学園都市レピドプテラ -small cabbage white- 11

「キミたちはボクが守るんだ」
「でもあたしに原因があるみたいですから!」
「だから先輩はもういいんです!」とラパエはサルペの手を握る。
「あたしが、あの人たちの元へ行けばいいんです」
「それはダメだ!」
ラパエの言葉に、サルペは語気を強める。ラパエ、シーア、グッタータは驚いて目を見開く。
「サイアたち……リーリアメティヘンシューラっていう学園は、このレピドプテラで他の有力な学園と覇権争いをしているような学園だ」
サルペは自らの左手を握るラパエの手に右手を重ねる。
「あの学園は、自分たちの邪魔をしかねない存在は徹底して叩き潰そうとするから、きっとなんらかの理由でキミが自分たちの邪魔になると思って襲撃してきたんだと思う」
でも、とサルペは続ける。
「ボクはそんなリーリアが許せない」
自分たちの邪魔になると思ったら、平気で相手を叩き潰しにかかるような学園だからねとサルペは呟く。
「そういう所があるから、ボクはあの学園で諜報員だったけどそれを抜けて、レピドプテラの闇と関わりの薄いような櫻女学院にやって来たんだ」
でも、とサルペは続ける。
「ボクやその周りの人の平穏を壊そうとする人がいるのなら、例え相手が魔法少女であってもボクは立ち向かう!」
そう言ってサルペはよろよろと立ち上がる。