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世にも不思議な人々⑭ 斬って切る人その2

前回と同日、午後10時、作戦は決行された。
オータロー、キタ、ラモスの第一コミュニティとリータ、マホ、チャチャの第二コミュニティの二手に分かれて、通り魔が出没したとの情報がある公園の捜索が開始された。
キタ「もしそっちで通り魔を見つけたらマホの能力で僕に連絡すること。こっちが見つけたらチャチャ君に可視化で知らせるから」
マホ『了解!』
チャチャ「了解。けどこっちなら普通に捕まえられそうだな」
ラモス「こっちがキツイんだよ……。ったく、何でこんな不公平な組分けなんだ?」
オータロー「僕に関しては、逃げることしか出来ないんだが…」
キタ「この三人組が一番長い付き合いなんで。あとは作者の趣味」
ラモス「おいおいおい、今はメタは禁止だぜ」
キタ「おっとすまない。……では、作戦開始!」
捜索開始からおよそ20分後。彼の通り魔を発見したのは、第一コミュニティだった。
キタ「居たああああああ!」
ラモス「馬鹿、大声出すな!」
キタ「出たwwうるさいって言う奴が一番うるさいやつww」
通り魔「……誰か居るの……?」
オータロー「ヤベ、バレた。早く向こうに知らせてくださいよキタさん!」
キタ「今やった。じゃあ、時間稼ぎよろしく!」
オータロー「え……僕?」
通り魔、彼らにどんどん近付いていく。
キタ「残り距離5m。ガンバ!」
オータロー「あああああクッソ!やってやろうじゃないかぁあ!行くぞ!」
オータローの能力『オウ、ヤット出番ダナ!』
通り魔「君…嫌な記憶があるね…?ボクが忘れさせてあげるよ…!」
通り魔はオータローに持っていた長い棒状の物体を振り下ろした。

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世にも不思議な人々⑬ 斬って切る人その1

オータロー「オッス皆さん」
キタ「やあ」
ラモス「おおどうした?」
オータロー「面白い話を聞いたもので」
キタ「どんなの?」
オータロー「最近この街で通り魔が出てるらしいんだよ」
キタ「何だよくある話じゃん」
ラモス「どこの世界に通り魔が日常茶飯事の街があるか」
キタ「でも、ただの通り魔なら面白いなんて言わないよね?」
オータロー「それなんだがな。被害者はみんな斬られたことを覚えていない上に傷一つ残ってないって言うんだ」
ラモス「実に奇妙だな」
キタ「能力者絡みかねえ?」
ラモス「待て。じゃあ何で通り魔の情報が流れてるんだ?」
リータ「目撃者では?」
ラモス「おお、居たのか」
リータ「居ました。残り二人も居ますよ」
キタ「で、その通り魔をどうしたいわけ?」
オータロー「捕まえる。絶対能力者だし、それだったら会ってみたい」
ラモス「興味本位かよ」
オータロー「そうだよ」
キタ「今通り魔についての情報を『可視化』したけど、…あの公園で夜に出ることが多いね」
ラモス「他の場所にも出たのか」
キタ「そっちは別人だね。ニュースにもなってたけど、まあ問題無いだろ」
チャチャ「大問題では?」
キタ「そっちは警察に任せよう。じゃあ今日から行動しようか。二チームに分かれてそいつを探す。第一コミュニティと第二コミュニティに分かれてだ」
ラモス「え、そっちチート二人居るじゃん。ずりーよ、こっちにも分けろ」
キタ「この分け方が一番良いんだよ」

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世にも不思議な人々⑫ 名付け名d……ファッ⁉

リータ「こんにちはー。来ましたよー」
チャチャ「ど、どうもっす……」
キタ「娘が知らん男連れてきたww」
ラモス「名付け親って意味じゃまあ間違っちゃいないな」
オータロー「ああ!この間見た不審者!」
マホ『そいつから離れてリータ』
リータ「大丈夫だよマホちゃん。紹介します。こちらこの間お世話になった能力者のチャチャさんです。私が命名しました」
キタ「へえ…てことは僕の孫か」
チャチャ「止めてください」
キタ「で、どんな能力なんだ?」
チャチャ「『おもちゃのチャチャチャ』です。能力は、『道具によって異なる不思議な変化や事象を起こす』ってもので、まあ要するに、道具を媒体に色んな能力が使えるんですよ」
オータロー「例えば?」
チャチャ「このコートがダメージ軽減の能力、スニーカーは高速での滑走する能力、あとはライターが対象以外を巻き込まずに燃焼させる能力、折りたたみバケツが5秒で中身を満水にする能力」
リータ「あのバリアは?」
チャチャ「ああ、あれはこれだよ」
リータ「輪ゴム?」
チャチャ「ああ。いつも六本以上は持ち歩いてるんだがね。使い捨てのバリアの能力だ。割と丈夫だよ」
キタ「へえ、面白いな。……やばい、大変なことに気付いてしまった」
オータロー「どうしました?」
キタ「名付けが!僕のアイデンティティがー…」
ラモス「恐ろしくどうでも良い」
キタ「うう……。じゃあ今回のテーマは僕らの本名についてな。実は本名持ちは四人しかいないんだ。しかも苗字だけ。更にうち三人はまだ名前が出てない」
ラモス「誰だ?」
キタ「チャチャ君の友人鈴木、リータに手を出そうとした不良ABCの順で長篠、関、原」
ラモス「長篠と関なら俺も知ってる。俺と一緒にオータローに絡んだ奴らだ」
オータロー「あいつらか」
キタ「つーわけで!僕らの本名、読者に募集したいと思います!」
リータ「わあ突然」
チャチャ「突然じゃない読者アンケートなんざそう無いだろうに」
キタ「僕らの本名思い付いたら、レスで回答お願いします!別にそんなひねった名前じゃなくても良いぞ!」
チャチャ「僕のあだ名が『フッシー』なのを忘れるなよ!」

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 3.セイレーン ⑯

「…そういえば、さっき何でここにいるのって聞いてきたけど、逆にあなた達は何でここにいるの? わたしは暇を持て余してというかそんな感じなんだけど」
わたしはさっきのネロの言葉を思い出して、彼らに尋ねた。
「それ言いたくな」
「ショッピングモールからの帰りだよ。毎週日曜ぐらいにあそこに集まってんだ」
「ちょ師郎それ言っちゃう⁈」
「いやはぐらかそうにも無理があるだろ」
言いたくないことを師郎に言われてしまったネロは、頬を膨らませて抗議したが、すぐにがっくりと下を向いた。
「週1、なんだ…」
確かに前にこの4人にあった時は日曜日だったし、場所はあのショッピングモールだった。
「…そりゃ、みんな普段は部活や塾で忙しいし、学校は違うし、ついでに今受験生が約2名いるからほぼ必然的に日曜に会うことになるだろ」
ぼそっと黎は呟いた。
「ま、テスト前とかは無理だけどなーっ。あーでも、ネロは例外。コイツはいつも暇こいてる」
「?」
わたしは耀平の言葉にちょっと首を傾げた。例外って…
「暇って言うか…やることないんだよ。第一ボク不登校だし」
「えソレ、サラっと言えること⁇」
自分だったら言うのをためらいそうになる言葉を平然と言い放ったネロに、わたしは唖然とした。