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厄災どおる:設定①

・“厄災どおる”
様々な災害(天災、地災、人災すべて含む)を、専用の人形を核として人型に凝縮した存在。
基本的には小学生~大きくても中学1、2年程度の幼い子どもの姿をしており、その男女比はおおよそ男3:女97(1d100で決めた。思った以上に女の子ばっかりで草)。
大規模な災害によって生じるエネルギーが小さな身体に封じ込められているので、体温は高い。最低でも37度台はある。ぽかぽか。
心臓部分には封人形(後述)が入っており、血液の代わりに微妙に粘度の高い透明な液体が体内を流れている。心臓型のパーツが特に意味も無く拍動しているため、脈拍もある。
肉体の成長は起きず、呼吸や食事や睡眠は必要はないが気分で摂る。でも発声のためには必須だから呼吸は大体してる。
ダメージは封人形にも反映され、一度体内から封人形を取り出し人型部分を修繕してから元の位置に戻せば身体もまた治る。それ以外の方法では回復せず(一応体内液の粘度のお陰で時間経過で出血は勝手に止まる)、体内液が切れたり封人形の心臓部分が破壊されたりすると死ぬ。
己の元になった災害を特殊能力として利用することができる。
また、元々人類(それ以外も)を害する存在だったのが無理やり封じられている状態なので、その表れか口が悪い。具体的には言葉遣いに悪意だったり殺意だったり見下していたりの悪感情が含まれているように感じられる。でも呪術的に制限されているので人間のために働いてくれるし人間に悪さすることは無い。能力発動中に偶然範囲内にいた奴の事は知らん。戦闘前に退避しろ。

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厄災どおる:世界観

よりにもよって3月11日になる3時間前に思いついてしまったため、流石に投稿はどうなんやってなったやつ。別に企画って訳じゃないけど取り敢えず設定だけ書こうね。使える人がいたら勝手に使っても良いよ。

舞台は現代、とある災害大国。現実で言うところの日本語と全く同じ言語文化をしているだけの架空の国家です。小さな島国でありながら複数のプレートの境界上に存在し、気流・海流・周辺地形も複雑に絡み合った結果である、『我が国の特産品は災害である。唯一の欠点は輸出できないことだ』というブラックジョークがあるほどの多種多様な災害件数と、それへの備え、対災害技術は世界でも有名である。
さて、この国において主流のアニミズム的多神信仰において、疱瘡神、疫病神、貧乏神等をはじめとした『人間にとって害になる現象』を擬人化・神格化し、鎮めることでその影響を受けないことを間接的な『利益』として享受してきた歴史がある。
ここに注目し、様々な災害を子供の姿に封じ込め、大規模被害の防止及び人間のために活用しようと確立された半呪術的存在が、“厄災どおる”である(残り半分は防災科学)。
※ちなみにどうでも良いことだけど、どおるによって例のジョークにある「輸出できない」という問題が消えました。国力とか戦力(実力)とか外交とかそういう問題がヤバい。外交関係のお役人さんは頑張ってください。

ところで話は変わるんだが、福島土産に「ままどおる」ってお菓子があるじゃないですか。あれ美味しいですよね。いや特に意味は無いんだが。

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少年少女色彩都市・某Edit. Modeling Master Amenonuboko その③

「おい、離れろエベルソル!」
新人くんがエベルソルに叫び、チャリオットから飛び降りながらガラスペンで何かを描き始めた。奴がアパートに半分入り込んでいる状態だから、馬や戦車は使いにくいんだろう。私の戦闘スタイルも広範囲を巻き込みやすいから狙いにくいな……。
「……でも、急がなくちゃ駄目だもんなー」
ガラスペンで小さな立方体をモデリングし、エベルソルにぶつける。表面が硬そうだったから反応するかは微妙なところだったけど、幸運にも奴は屋内に侵入しようともがくのを止めて、こちらを向くためにその首を引っ張り出した。
眼も鼻も耳も無い、大顎だけの爬虫類みたいな頭部がこちらに向けられる。それとほぼ同時に、新人くんが描いたのであろう可愛らしいうさぎさんがその頭部に飛びついた。
「あっうさぎー」
「ウサギは小さくても脚力に優れたパワフルな草食獣です!」
「そっか……お、これは都合が良い」
エベルソルがうさぎさんを振り解くために暴れ、アパートから離れて地面に下りた。
「新人くん、君はまず中の様子を確認して。要救助者がいないかとか」
「え、あっはい。そうだ、今なら軍馬も戦える!」
新人くんがそう言うと、チャリオットに繋がれていたままの馬たちから馬具が消え、エベルソルに一斉に突撃していった。
「では、ちょっと離れます!」
「うん、こっちは任せてー」
馬たちと協力してエベルソルの気を引いている隙に、新人くんは奴の脇をすり抜けて件の部屋に行くために階段を駆け上っていった。

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Daemonium Bellum RE:ふぉーるんらぼらとり その⑦

青年が悪魔氏に斬りかかる。悪魔氏はまたあの鼠色の不定形に姿を変えて回避しようとしたが、青年の斬撃はあまりにも素早く、不定形の物質を真っ二つにしてしまった。
断面から、真っ赤な血のような液体があふれ出る。悪魔も血は赤いのか。
「あがぁ……おい片羽根ェ、テメェ強いな」
「お褒めに与り光栄です。どうです? 死ねそうですか?」
「生憎と首も心臓も斬られてねェからなァ……どっちか消し飛ばしてから言え」
「どちらかと言わず、全身消し飛ばされたらどうでしょう」
「アー、死ぬかも。やってみろ……ッとその前に」
物質が一度悪魔氏の姿に戻り、椅子ごと私を蹴り倒してしまった。
「流石に巻き込まれて死なれても寝覚めが悪りィ」
「天使さんはどうします?」
「それは運が悪かったということで」
「了解です」
2人は戦闘を再開させた。決して広くはないこの部屋の容積、それをほぼ目一杯に使って、壁や天井すら足場として蹴りながら乱闘している。
時折彼らの戦闘の余波が天使氏に向かい、その身体を少しずつすり減らしていくが、天使氏もすぐに再生していくから、短剣が刺さったままの口以外に外傷は残らない。
もう何十度目かという青年の放った斬撃が壁に深く痕を残し、悪魔氏がその傷を足掛かりに壁を駆け、彼我の距離を詰める。眼前に迫った悪魔氏を、青年の長剣は既に捉えられない。
不定形の物質が青年の顔に迫ったその時、青年は長剣を手元で回転させ、自分の肩口に刃が食い込むのも構わず異形の悪魔氏を切り裂いた。

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Daemonium Bellum RE:ふぉーるんらぼらとり その⑥

来たる痛みと死に備え、反射的に目を瞑り身体を強張らせる。しかし、肉の潰れるような気持ち悪い音が聞こえるばかりで、恐れていたものはいつまでも襲ってこなかった。疑問に感じおそるおそる目を開くと、私から見て右側、悪魔氏がいた方から伸びてきた鼠色の物体が、青年の長剣を受け止めていた。
「……ッたくよォ…………俺らを『悪魔』と呼んでるのはテメエらだぜ? それをお前、人命救助なんかに使わせやがってよォ……!」
「ようやく出てきたか。それを待っていたんだ。俺の知る限り唯一無二の、『首も心臓も無い悪魔』!」
拘束を易々とすり抜けた鼠色の不定形の物質は、私の前で伸び上がり人型に、あの悪魔氏の姿に戻った。
「なるほどねェ……弱点皆無最強無敵の俺サマをご所望かい。で、その俺をどうするつもりだ?」
「勿論、殺します! あんたを殺せたとなれば、恐れるものはもう無いでしょう?」
「なるほど正論。それじゃ、恐れるものの無くなったテメェは何をするんだ?」
「いや別に……。普通に不可能を可能にする浪漫を追いたいだけですが」
「……そっかー…………。んじゃ、ヒトカスは解放してやれよ。本題は今、テメエの目の前に立ってるぜ?」
「あー、天使のひとの方は気にしない感じです?」
「まあ、うん……天使だし…………」
「了解。それじゃ、本気で殺し合いましょう!」

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少年少女色彩都市・某Edit. Modeling Master Amenonuboko その②

「や、新人くん」
先に待っていた新人くんに挨拶する。新人くんはまだ13歳か14歳程度の細っこい男の子で、濃紺のロングコートを纏っていた。
「ぬぼ子さん、急に手伝いなんか頼んじゃってすいません。今日はよろしくお願いします」
「良いんだよぉそんなに恐縮しなくて。後輩のお世話も私たち先輩の仕事だからね。君も成長したら、自分より後輩の子を助けてあげるんだよ?」
「はい、それじゃあ急ぎましょう。俺が乗り物を用意します」
そう言って、新人くんは素早く空中に何かを描き始めた。流れるような動作で、迷いなくぐいぐいと描き進め、みるみるうちに2頭引きのチャリオットを完成させてしまった。
「ほら、乗ってください」
「うん……動物描くの上手いねぇ」
言いながら、恐る恐るその戦車に乗り込む。初めて乗るチャリオットはなかなかアンバランスで乗り心地が悪かった。もちろん、口にはしないのだけど。
「では、行きますよ!」
新人くんが手綱を振るうと、2頭の馬が駆け出し、チャリオットは空を走り始めた。
「うわぁ! 飛んだ⁉」
「ほら、天高く、って言うでしょう?」
「越ゆるのかー」
そもそも今の季節は春では……? まあ良いや。
彼の駆るチャリオットは彩市上空をすごい速度で飛んでいき、あっという間に目的地へ到着した。
外見上はただのアパート。しかしてその実態は、ほぼ全室に腕利きのアーティストが居住、あるいはアトリエとして利用しているという、彩市民の間ではそこそこ有名な芸術家の集まるアパートだ。
そしてその一室に首を突っ込んでいる、大理石みたいな質感のエベルソルが1体。新人くんに任されているだけあってか、そこまで大きいサイズではないみたい。

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ピッタリ十数字・勝手に表彰

どうもナニガシさんです。好き勝手やるならしばらく更新されない週末がチャンスだぜってことで、ナニガシさんが以前開いた企画『ピッタリ十数字』で個人的に惚れた作品を勝手に紹介していきます。


・『ピッタリ10文字』byTohofantasy
貴方に出会えた十文字

習作の時点で遭遇した何か滅茶苦茶気に入ったやつ。レスで会話した内容を引用するに、「僕自身が滅多に浮上しないアカウントであることと、あとは第三者視点でも交わらなかったはずの2人が十文字(=交差点)で交差する感じを両方10文字で表してみました」だそうです。これがエモいってやつなのか? 僕には若者語が分からねえ。

・『朝』by晴結
井の中の蛙は、空がみたい。

何かよく分からないけど何故か異様にというか奇妙にというか何か印象に残って気が付いたらお気に入り登録してたやつ。そういえばお気に入り登録って個数上限あるんすね。

・『ピッタリ十数字』byぞろりく
       昨日

         おはよ >  ●
              ⒎⒛
       今日

  〇 < さよなら
  ⒗⒓

ルールを最大限悪用してくださった作品。すげー!ってなった後に「本当にセーフかこれ?」って冷静になったけど、1回納得させた時点で彼の勝ちです。この企画において恐らく唯一『勝者』を名乗って良い。

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視える世界を超えて エピソード6:月夜 その⑨

少女は既に数十度目に達していた攻撃を終え、再び怪異から距離を取ろうとした。しかし疲労の蓄積は少女自身の想定以上に大きく、後退ろうとした両足から力が抜け、その場に尻もちをついてしまう。
「っ……!」
刀で身体を支え立とうとしたが、肉塊怪異は既に眼前まで迫っており、彼女の足の状態で回避できる段階は過ぎ去っていた。
せめて直接の衝突は避けようと、刀を盾として目の前に突き出し、無意識に両目をきつく閉じ、身体を強張らせる。
しかし怪異が衝突する直前、少女の目の前、まさに怪異が迫って来ていた方向から突風が吹き付け、彼女は吹き飛ばされるままに地面を転がった。
予想していたのと異なる挙動に、少女が恐る恐る目を開くと、肉塊怪異は移動に用いていた短い手足を忙しなく動かし続けていたものの、その移動は完全に止まっていた。
「あ……あれ……? なんで、止まって……」
呆然と怪異の様子を眺めていた少女だったが、すぐ思い出したように周囲を見回す。突風に巻かれた際に取り落とした日本刀は、手を伸ばして届く程度の距離に転がっており、すぐに回収してよろよろと立ち上がる。両脚には既に力が殆ど入らない状態ではあったが、アスファルトに突き立てた刀に寄りかかるようにして、辛うじて怪異の前に立ちはだかる。
(……なんでか分からないけど、アイツの動きは止まったし、私の脚もまだ、ギリギリ動く)
頽れそうになる脚を気力で無理やり動かし、数歩、怪異に近付く。
瞑目し、深く息を吐き、短く息を吸い、再び目を見開く。そして杖にしていた刀の柄を両手で握りしめ、大きく振り上げ、怪異に突き刺そうとした。
「……ッ⁉」
しかし、支えを失ったことで膝の力が抜け、姿勢が大きく崩れる。そのまま倒れ込むかというその時、斜め下後方から吹き上げた突風が、少女の身体を強引に立ち上がらせた。
結果、刺突の勢いは衰える事無く、肉塊怪異に深々と刃が突き刺さった。
怪異は悲鳴を上げるかのように全身を震わせ、身体を激しく上下左右に振り、一度大きく仰け反ってから、再び地面に突っ伏し、動かなくなった。