LOST MEMORIES CⅧⅩⅢ
落ち着けと自分に言い聞かせる。なぜチャールズは何かあったかと改めて聞き直したのか。
クラスの女の子から言われた言葉、そして歌名から言われた言葉がリンクする。
『笑った方が断然可愛いよ。』
『笑うと凶器だね。』
そんなに人前で笑わなかっただろうか。
そして考える。先程は、ワッフルを食べて頬が緩んだ。
「友だちができた。」
チャールズは呆気にとられる。いかにも、予想と違って驚いているという顔だ。
歌名の笑顔を思い出して、自然と微笑む。先の氷河時代はどこへやら。一転して春の暖かさに舞い戻る。
「その子、エアヒューマンなの。」
にっこりする瑛瑠と対照的に、チャールズは少し身を強張らせた――ように見えた、気がした。