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二秘造物外出 Act 1

暖かい光が辺りを照らす昼下がり。
路地裏を金髪に白いカチューシャをつけたコドモが、鼻歌交じりにスキップしている。
金髪のコドモはやがて小さな喫茶店が1階に入る建物の裏口の前で立ち止まると、おもむろにその互い違い戸に手をかけ開いた。
そしてなんてことない雰囲気で、コドモは玄関に入り扉を閉めて靴を脱いでから、薄暗い廊下を歩いてその中程にある階段を上っていく。
しかし、金髪のコドモは階段を上がり切って廊下の奥にある物置の手前でぴたと足を止めた。
どうやら中から聞こえる話し声が気になったようである。
「…つまり、自分と一緒に出かけたい、ってこと?」
金髪のコドモが開きかけの物置の扉から中をそっと覗くと、室内には紅茶セットが置かれたテーブルの傍に置かれたイスに短い黒髪でゴスファッションのコドモが座っており、その傍にジャンパースカートにエプロンをつけたコドモが立っていた。
「まぁ、要約すると、そう」
黒髪のコドモは恥ずかしそうに俯く。
「最近あんまり2人で出かけてないし、たまにはいいかなって…」
黒髪のコドモは両手の人差し指を突き合わせてモジモジした。
それを見てジャンパースカート姿のコドモはふふと笑う。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 23.オウリュウ ⑭

「ヴァンピレス‼」
何で出てきた⁈とネロが怒号を上げる。
「何でって、わらわは異能力を奪いに参りましたの」
貴方がたの、ね‼と不敵な笑みを浮かべながら、ヴァンピレスはその右手に白い鞭を出してわたし達に向けて振るった。
ネロは咄嗟に目を赤紫色に光らせて右手に黒い鎌を出し、それでヴァンピレスの鞭…具象体を受け止める。
「ネクロ‼」
耀平が思わず声を上げるが、ネクロマンサーは皆逃げろ!と叫ぶ。
「コイツはボクが、ここで食い止める‼」
ネクロマンサーは具象体の黒い鎌を振るって白い鞭を弾いた。
弾かれた白い鞭はヴァンピレスの元へ縮むように戻っていき、持ち主のヴァンピレスは不機嫌そうに顔をしかめる。
「あら、抵抗すると言うのね?」
その言葉にネクロマンサーは、当ったり前だぁ‼と言い返した。
「ボクらの大切な一部を、奪われてたまるかぁ!」
ネクロマンサーはそう声を上げると、ヴァンピレスに向かって駆け出す。
「…よし、今の内に逃げるぞ!」
ネクロマンサーがヴァンピレスを食い止めている姿を見てから、耀平はわたし達4人に声をかけた。
わたし、黎、師郎は静かに頷く。
しかし霞さんは状況が飲み込めていないのか、あ、うん…とぎこちなく返した。
そんな霞さんを見た耀平は、行こう!と彼の手を取って走り出し、わたし達もそのあとに続いた。