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世にも不思議な人々をリストアップ7

モブ男子
モブ。もう出てこないと思う。
能力
過去に起因するあらゆる知識・情報を知り、アウトプットできる。
作者のコメント
もう出ないとは勿体無い能力者だ。

モブ女子
モブ。もう出てこないと思う(2度目)。
能力
『忘れる』ということを司る能力。『忘れる』能力であり『忘れさせる』能力でもある。また『忘れない』能力であり、かつ『忘れさせない』能力でもある。更に、忘却の彼方にある記憶を引っ張り出す『思い出す』能力であり『思い出させる』能力でもある。ついでに『思い出さない』能力であり『思い出させない』能力でもある。こう書くと記憶操作に誤解されるかも知れないが、飽くまで『忘れる』ということに起因した操作しかできない能力なので、悪しからず。
作者のコメント
もう出ないとは勿体無い能力者だ(2度目)。

生き物好きの少年
小五。生き物が好き。人間以外のあらゆる生き物を有害有益に拘らず深く愛している。別に人間嫌いというわけではなく、他の動植物に比べて興味が湧かないというだけなのでご安心を。
能力 かえるのうた
ヌシと認識した動植物を神格化する能力。
・神格化された動植物は寿命が大きくのびる。具体的には50年〜100年ほど。
・神格化された動植物がいる一帯はその生物が生きて居続ける限り生態系が保全される。
・神格化された動植物は高い知能を持ち、場合によっては会話さえ可能になる。
・神格化された動植物はごく稀に特殊な能力を手に入れることがある。
作者のコメント
まさか三人とも名前が出ないとは思わなんだ。人間、動植物と神格化シリーズも増えたし、次は付喪神量産かな。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 6.ハルピュイア ⑬

「…これはこれで大変な事なんだよ。常人がこういう”モノ”を知ってしまったらどうなるか…分かってる? ねぇ」
鷲尾さんは少し強めの口調で言った。まるで人を責めるように。
「ちょ、ちょっとハルカ、強く言いすぎだよ。相手は年下なんだし…」
ネロに対して強めに喋っているハルカを、亜理那は苦笑いしながら諫めた。
その様子を見ながら、わたしはこの2人を”彼ら”4人に会わせるのは間違ってたのかな…と思った。
…この通り、目の前の鷲尾さんとネロは気まずい状況だし。
あとの男性陣3人は、警戒しているのか揃ってわざとらしく関係ないフリをしているし。
まぁ、ここはショッピングモールとはいえ、人気のない階段の踊り場だから、最悪修羅場みたいなことが起こっても被害は抑えられる…ハズだ。
「…とりあえず、どうなっても知らないわ。またいつかの時代みたいな事が起こっても、アンタたちのせいだから」
「…アンタ」
鷲尾さんが冷たく言い放ったところで、ネロが静かに口を開いた。
「何? 何か異論でも…」
そう鷲尾さんが言いかけた時―
「…お前ぇぇっ!!」
不意にネロが鷲尾さんに飛びかかりかかった。

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世にも不思議な人々㊼ 敬う人その3

例の男性、キタさんが言うことには、あの少年も能力者なんだと。詳細は、『ヌシだと認識した動植物を神格化する』能力なんだとか。似た能力に覚えがある気がします。
「……で、キタさん。何故に彼に言わずコソコソと話してるのですか?」
「能力者ってのは引き寄せ合うものだからね。あんな小さい子がそれ絡みで面倒な目にあっても可哀相だろう?」
「そういうものですか……。あ、そういえばキタさんってどういう能力なのです?何か私達のこと色々知ってるようですが」
「そんな簡単に教えるわけ無かろう?まあ教えるけど。僕の能力は『普通なら見えないものを可視化する』というものだ」
「何でもあり過ぎません?」
「何でもありだよ」
謎が解けました。良かったです。
「そういえば、僕の知り合いにまだ何人か能力者が居るんだぜ」
「ほう、それは興味深いです」
「何話してるのー?」
あの少年がヒキガエルと話すのをやめてこちらにやって来ました。
「ああ、ごめんね、放ったらかしちゃって」
「さて、僕はもう行こうかね。ヒキガエル様によろしくと言っておいて」
「はーい、さよーならー」
キタさんは行ってしまいました。
「ところで魔法使いのお姉さん。あの人誰だったの?」
「さあ?けどよく私が年上だと分かったね」
「何となく雰囲気で」

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世にも不思議な人々㊻ 敬う人その2

彼の不思議な少年としばらくお話していると、どこからか大きめのヒキガエルがのたのたと私達の方に這いずって来ました。
「あ!せーあ様だ!ほら、あれがせーあ様だよ!格好良いでしょう!」
「おー、ヒキガエルだ」
すると、そのヒキガエルが話しかけてきました。
『ヒキガエルとは何だ。我こそはこの一帯を仕切る土着の神、青蛙神にあるぞ。頭が高い!』
いや、カエルに頭が高いなどと言われましても。まあ穏便に済ませたいので言う通りにしましょうかね。私は屈んで目線を少し低くしました。
「申し訳ありません青蛙神様。ところで失礼を承知でお尋ねしたいのですが」
『何だ?』
「一体貴方様はどのような出自で?」
『出自?そんなものは知らぬ。気付いた時には既にこの世に在った。ただそれだけのことだ』
「ほう。……もしかして、そこの少年が関わっているとか、そんなこと無いでしょうか?」
『厶、彼奴か?さあ、我も所詮は産まれて幾らも経たぬ新参故、知らないことなど山とある』
ふーむ、彼の少年が一枚噛んでいると思ったのに確証が無い。
そんなこんなを考えておりますと、やけに背の高い、と言っても住之江少年よりかは少し低い、それでも細いせいでより背が高く感じられる男がやって来ました。
「む、これは奇々怪々。ヒキガエルと子供が話してら。……ふーむ、而してそれなら何もおかしくないか」
何やら訳を知っている様子。
「えーっと……すみません。これについて何か知ってるのです?」
「うにゃ。けどさっき見たお陰で分かった。ところで君もそこの少年も、僕らの仲間なのか。どんな能力なんだい?」
なぜ私が能力を持っていると知っているのでしょう。雰囲気も不審者だし近寄りたくないです。
「今君は『なぜ自分が能力を持っていると知っているのだろう。雰囲気も不審者だし近寄りたくない』って思ったろう。……君は次に『な、何故私の考えている事が!?』と言う」
「な、何故私の考えている事が!?……ハッ!」
「そういう能力だからだよ。僕のことはキタと呼んでくれ」
その男、キタさんは随分親しげに言いました。

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世にも不思議な人々㊺ 敬う人その1

どーも皆さん私です。能力名『蛍の光』、住之江少年を治す少女です。
先日、ふと気まぐれに外に出かけたときのことです。
用水路の縁に座り込んで一人で楽しそうに話している男の子を見かけたもので、奇妙に思い近付いてみたのです。背丈は私と同じくらいだったので恐らく小学生でしょう。
どうやら用水路の中の何かに話しかけているようです。普通なら小二病かと思って放置するのですが、今回ばかりは何か直感が働き、つい話しかけてしまいました。
「ねえ、君、何と話してるの?」
「んー?あなた誰?」
「私?んー、魔法使いだと思ってもらえれば」
「ふーん、そりゃ随分と怪しい肩書きだ」
「で、何と話してたの?」
「せーあ様と話してたの」
「せーあ様って?」
「せーあ様はカエルの神様だよ。この辺りのヌシをやっていて、小さい生き物達はみんなせーあ様を敬ってるの」
せーあ……青蛙(せいあ)神のことかな?
「へー、そのせーあ様は昔からここにいるの?」
「いやー?昔は居なかったんだけど、少し前から出てきて一緒にお話をするようになったの」
「ふーん。そうだ、君、名前は?」
「えー、先生が知らない人には名乗っちゃいけないって」
「それならしょうが無い。君、最近見えない何かに話しかけられた覚えは無い?」
「うーん、無いなー」
「じゃあ頭の中に音楽が流れてくることは?」
「僕音楽好きだから、そういうのはいつものことだしなー」
「じゃあ最近、決まった曲が何度も流れてきたことは?でなきゃ、そのせーあ様と話すときとかにも」
「うーん……、あったような……無かったような
……ってあれ、せーあ様居なくなってる」
「あららごめんなさい。私と話してる間に」
「良いの良いの。せーあ様とはいつでも話せるから」