表示件数
0

世にも不思議な人々をリストアップ3

名も無きパントマイマー
名も無き大道芸人。得意技はパントマイム。そっちでの稼ぎはあまり芳しくなかったようす。享年三十数歳。ごめんね。
能力 からくりピエロ
パントマイムのエフェクトを現実にする。壁があるフリをすると本当に見えない壁が発生するし、つるっと転んだフリをすれば周囲の地面はツルツルに滑るようになる。指で鉄砲の仕草をすればそれは殺傷力を持ち、手刀はガチの刃物として使える。
作者のコメント
よく考えたらお前物騒な能力者だな。童謡じゃないから大いなる意思で退場させたけど、本当にごめんm(_ _;)m。え、萩ちゃん?あれはみんなのうた収録曲だから良いんだよ。

阿蘇 一寸
先天性の能力者。両親は彼の能力で変身した姿を不気味がっていて、それ故に親元を離れて一人暮らし中。しかし良心の呵責、または親心からか生活費はたっぷり支給されてる。こんな能力があっても目立たずに生きていけという願いが名前には込められている、らしい。年齢不詳。
能力 森のくまさん
人外のものになる。その姿は肉体、精神の成長に比例してより奇妙なものになる。人外モードの方が楽らしい。もしかしたら人外が人になる能力なのかも……?いやいやそんなはずは。
作者のコメント
とんでも無いキラキラネームだとは思っていたがまさかそんな深い願いが込められていたとは。けどそれでも『ちょっと』は無いよなぁ……。

鬼怒川 達彦
滝沢真琴の同級生。良い奴。あの事件の後、滝沢が元不良と知ったが、今でも信じていない。彼曰く、『あいつが不良?無い無いww普段からあんな真面目なのに?』だそうです。
能力 アイアイ
一度開閉を認識した鍵を開けることができる。彼は根が善人なので犯罪に使うというのは微塵も頭の中に無かったとか。
作者のコメント
コオニタビラコ!あ、ついでに読み方は『きぬがわ たつひこ』です。

2

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 5.クラーケン ②

でも気付いたらいなくなっていた。いやむしろ、わたしが”彼ら”とはぐれたと言った方が正しいか。
事の発端は20分ぐらい前、あのショッピングモールでのこと。
さっきまでわたしと一緒にいたメンバーの1人、ネロが、ココアシガレットなくなったから買いに行くー、と言い出したのがキッカケだった。
それで耀平が、んじゃ駄菓子屋行こー、と言って、あとの2人もそれに賛同して…
…で、わたし達は商店街の裏路地にある駄菓子屋に向かっていたのだ。
でも今はこの通り、わたしは置いてけぼりだ。多分今頃、彼らは目的地に着いているだろう。
…なんとなく、この状況は仕組まれたもののような気がした。
というのも、彼らと辿ったルートは無駄に回りくどくて遠回りのような気がして。
多分彼らは、最初からわたしとはぐれるつもりで、わざと遠回りしたのだろう。
もちろんわたしの考えすぎかもしれないけれど、正直彼ら―特にネロは、わたしの事をあまりよくは思っていないからこうしたのだろう。
今日だって、わたしがショッピングモールで彼らに会った時、ちょっと微妙な雰囲気になってしまったし。
こうなっても仕方がないのかもしれない、本当に。

3

世にも不思議な人々㉖ 開ける人

どーも読者の皆さん。俺っすよ。ラモスこと滝沢真琴ですよ。
いやね、先日ちと困った目に遭ったんだがよ、ちょっと面白い奴に助けてもらって、そいつのことをお話しようかと思って。
あれは確か、先週だったかな?覚えてねぇ。親が帰り遅くなるんでその日鍵持ってけって言われてたんだが、どうしたことか家の鍵忘れちまって。ヤッベどうしよー困ったなー、なんて思ってたら同級生に声をかけられた。
「オッス真琴ー。何か困ってたりすんのかい?」
「お前は確か……小鬼田平子!」
「違う。鬼怒川達彦だ。かすってもねえぞ。雑草みたいな呼び方すんな。ってか同級生の名前くらい覚えとけや」
「いやすまん。同級生の名前なんか半分ほどしか覚えてないんでな」
「ええ………。で、お前さっきから何困ってたのさ?」
「いや…家の鍵持って出るの忘れちまって」
「ああ、それなら俺が何とかしちゃる。確か俺、お前んちに行ったことあったよな?」
「おお。少し前に来たな」
「そんな奴の名前を覚えてないって……」

んで、俺の家にそいつがついて来たんだが、そいつは俺の家の鍵穴の辺りをちょっといじって、
「ほれ、開いた」
って。おかしいよな?ピッキングとか隠れて作ってた合鍵とかそんなチャチなものじゃあ断じて無い。もっと恐ろしいものの片鱗を以下略。
「おいオメー……。今何をした……?」
「ん?ああ、これは……あ、いや、何でも無い。気にしないで」
「ん?お、おお。……ってなるかァ!今のどう考えたっておかしいだろうが!ああ!テメェ、まさか……!」
「な、何だよ……。と、とりあえず俺帰る。じゃあな!」
帰ろうとするコオニ……じゃなかった、鬼怒川の野郎に、俺はカバンに忍ばせていた五寸釘を数本投げつけた。釘は奴の靴だけを綺麗に貫通しアスファルトに縫いつけた。
「おいお前よォ……。逃げようったってそうは問屋が卸さないぜ……?」
「おいおい、嘘だろ……?まさかお前も……あ」
「え」
「え?」
「お、おお」

「俺の能力は『一度開閉の確認をしたことがある鍵を開ける』能力。能力名は『アイアイ』だ。頭の中にあの曲がちょくちょく流れてくんだよ。しかしすげえな。俺の指の隙間抜けて靴だけ通すんだもんな」
「おお。すげえだろ」

2
0

世にも不思議な人々に訊いてみた ver.初

Q:どーも作者のナニガシさんですよ。今回は本シリーズの主人公、『究極の生存戦略』所沢初君に色々訊きたいと思います。
A:何だ今の謎の二つ名。
Q:格好いいだろ。読み方は『アルティメットチキン』。
A:格好悪いな!何だチキンって!それ究極の臆病者って意味じゃん!
Q:まあそれはさておき。第一問。
A:さておくんだ。
Q:えーっと、ご趣味は?
A:お見合いか。言い方が完全にそれだよ。
Q:何のこと?さあ、答えな。
A:読書かな。
Q:普通だな。
A:悪いのか?
Q:次行こうか。自分の能力を漢字一文字で表すと?
A:『逃』。これ以外に無いだろ。
Q:せやな。じゃあ次。自分の能力当たり外れどっちだと思う?
A:んー……。限りなく外れ寄りの当たり。
Q:そうね。次。お前主人公なんだよな?
A:作者が訊くそれ?そうなんじゃないの?言ったの作者だよね?
Q:そうなんだがよ。お前出番無いじゃん。あ、そういえばケイドロ回で何で折れた木が数本で済んだのさ?
A:木は足場にもなるから、あんまり風圧で追ったりしてもデメリットじゃん?だから補正でどうにかなった。
Q:お前ほんとすごいな。最後に僕に何か言いたいことあるかい?
A:いや、特には。
Q:そう。じゃあこれで終わり。ありがとね。
A:あ、訊きたいこと一個あった。
Q:何?
A:今回の目的って?
Q:そんなのあるわけ無いだろう?単なる繋ぎさね。

1

世にも不思議な人々㉕ ハッピーバースデー

安芸「あれ、こんにちはチャチャさん。奇遇ですねこんなところで」
伏見「お、おう、お華さん、奇遇だね……」
安芸「こんな所で何をしてるのです?」
伏見「うっ、いや、それは……」
安芸「んー、具体的には、10代女子向けの雑貨店の前で何をしてたんですか?」
伏見「うあー、仕方無い。話してしまおう」
安芸「はい」
伏見「いやさ、君、もうすぐ誕生日じゃない」
安芸「はい、7月13日です」
伏見「そう、明日なんだよなぁ」
安芸「何故に知ってるのです?」
伏見「……キタさんに聞いた………」
安芸「あの人でしたか」
伏見「で、話を戻すけど。まあ折角だから君に何か贈答品でもくれてやろうと思ってね。けどどうにも君のような子の好みは分からなくって」
安芸「へえ。それはなんか、照れますね…」
伏見「ちょうど良いや。何か欲しいものを言ってくれないか?買ってあげるからさ」
安芸「良いんですか?ありがとうございます」

伏見「で、何が欲しい?」
安芸「んー………。あ、これ可愛い」
伏見「………操り人形?」
安芸「はい。この木目が浮いた、何も描いてないシンプルな顔がまた、素敵です」
伏見「へえ…(変わってるなあ)」
安芸「今の間は?」
伏見「いや、別に。じゃあこれで良いね?」
安芸「じゃあ、お願いします」

伏見「では改めて、ハッピーバースデー、安芸ちゃん。祝いの品を贈呈しよう」
安芸「はい、ありがとうございます」
伏見「この人形には僕の能力を込めたから、きっと役立つよ」
安芸「何ができるのです?」
伏見「まあ、発動しないに越したことは無いんだが、まあある種身代わりみたいなものだね」
安芸「ほう」
伏見「ああ、あとこれ」
安芸「これは…造花?」
伏見「うん。枯れない花なんて素敵だろう?造花って個人的に好きなんだ」
安芸「わあ素敵。ありがとうございます」
伏見「どういたしまして」
安芸「今日は色々と、本当にありがとうございました」
伏見「良いの良いの。気にしないで」