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少年少女色彩都市・某Edit. Agitation & Direction キャラクター紹介

・“煽動者”タマモノマエ
年齢:17歳  性別:男性  身長:171㎝
芸術:扇動文句  衣装:パーカーとカーゴパンツ
人を動かす『言葉』に芸術性を見出し、正気を奪うリズムと語数の応酬を極めんとする扇動者の卵。思い通りに動かすというよりは『正常な判断をさせない』ことに特化している。相手のペースを乱し調子を崩させるのが大好きなとても性格のわるいやつ。リズミカルに放たれる弾幕による射撃戦を得意とし、リズムを自在に変化させることで相手のペースを乱す。フヴェズルングとは相棒にして親友。戦法がどちらもサポート向きなので敵との正面からのぶつかり合いになると辛いが、互いをサポートし合うので意外とどうにかなっている。絵はド下手。実は左利き。愛称は『タマモ』。

・“演出家”フヴェズルング
年齢:15歳  性別:女性  身長:151㎝
芸術:展開演出  衣装:セーラー服風の衣装
主にテーブルゲームの戦局を操作し、劇的な展開を演出することに芸術性を見出し、勝敗を無視して如何に『面白い』展開が作れるかに心を砕くアマチュアゲーマー。面白さの為なら敵の嫌がることも味方の面倒がる事も何でもやる、とても性格のわるいやつ。変幻自在の軌道を描く弾幕による射撃戦を得意とし、相手の動きを絶妙に制限し、味方の攻撃の命中に協力する。タマモノマエとは相棒にして親友。戦法がどちらもサポート向きなので敵との正面からのぶつかり合いになると辛いが、互いをサポートし合うので意外とどうにかなっている。絵を描くことに関しては全く才能が無い。愛称は『ロキ』。

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厄祓い荒正し ep.1:でぃすがいず  その④

「これは……棘?」
油色をした針状の物体が、神様の泥に囚われて空中に止まっていた。
(かもなァー。さっきからブチ込まれてたのは、コイツだったわけだ)
火薬なんかを使うでもなく、こんなただの棘で、あれだけの破壊を発生させていたのか。やっぱり、ヒトならざるモノの仕業なんだろう。
棘を地面に放り捨て、角度からして棘の飛んできたのであろう方向に顔を向ける。
「既に移動しているとは思いますけど」
(アア、行ってみようゼ。痕跡の一つくらい残ってりゃ良いが)
崩れた廃墟の残骸の上に登り、棘の飛んできた方向を向いて大きく身体を沈み込ませる。
(オン? お前、身体の使い方が分かってるみたいじゃネーノ。神様は理解が早い神僕は好きだゼィ)
「そりゃ、さっきからお話の裏で『動かし方』の説明もしてくださってますし……」
(ィよっしゃ、ブッ飛ぶゼー)
足下の残骸を強く蹴り、斜め上前方に跳び上がる。瞬間、また棘に撃たれたけど、神様の泥が変形して受け止めてくれた。
「攻撃確認、角度調整お願いします」
(オウ任せろィ、足場は用意してやる)
神様の泥の余りが、空中で小さな円盤を形成する。そこに着地して、棘の飛んできた方向に向けて再び跳躍する。さっきまで留まっていたあの足場は、棘弾に撃ち砕かれた。
「また角度が変わりましたね」
(アア。だりィなァ……ちなみに、次に棘の来そうな位置なら読めてるが……どうするヨ?)
「当然」
空中に展開された泥の足場に着地して、腰元に手をやる。そこに神様の泥が集まり凝縮して、刀剣の形を取った。

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少年少女色彩都市・某Edit. Agitation & Direction その⑨

「あれ、誰だっけ?」
自身の頭上から顔を覗かせるタマモに、ロキが尋ねる。
「誰だったかなー……あ、思い出した。ガノの野郎だ」
「あー。助けに行く?」
「別に良いだろ。ダイジョブダイジョブ、あの程度の数なら何とかなるなる」
不意に、ガノとタマモの目が合う。
「あ! そこにいる2人! 見てないで手伝え!」
「いやァ、遠慮しときますよ。ほら、邪魔はしないんで、ガンバ」
「なっ、ふざけんなこの野郎!」
ガノはエベルソルの1体の突進を楯で受け止め、ライフル銃でその頭部を撃ち抜く。その隙に残りの3体に一斉に飛びかかられ、瞬く間に組み伏せられた。
「ぐあー⁉ マジで助けて! 死ぬ!」
助けを求めるガノのことは無視して、タマモはロキに目を向けた。
「……ロキ、じゃんけんしようぜ」
「何賭ける?」
「俺が勝ったらあいつのことは諦めよう。お前が勝ったら仕方ない、拾える命ってことで」
「分かった。チョキ出すね」
「おっと心理戦。『最初はグー』無しでいきなり『じゃんけんほい』で行くぞ」
「分かった」
「「じゃーんけーんほい」」
自分の出した『グー』を見つめ、大きく溜め息を吐き、タマモはガノに目を向けた。
「自分で言ったことだからなァ……おいガノ、土下座して頼めば助けてやるよ」
「テメエ、よく仰向けに倒されてる奴に土下座要求できるな⁉」
「冗談だよ冗談」
タマモとロキの光弾によって、ガノに群がっていたエベルソルらは全滅した。

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視える世界を超えて エピソード6:月夜 その④

「仕方ないなァ。軟弱なお前のために、一度休憩するとしようか。畜生、まだ暴れ足りないってのに……」
もう1枚のパーカーを脱いで腰に巻きながらそうぼやく種枚に溜め息を吐き、鎌鼬は思い出したようにポケットから缶コーヒーを取り出し、栓を開けた。
(…………あ、師匠。また角生えてる……)
コーヒーを飲みながら、鎌鼬は苛立ちながらシャドウボクシングをする種枚の姿をぼんやりと眺めていた。彼女の額、両の眉の上には、頭蓋が内側から盛り上がったような短い角が生えており、また口の端は通常の倍ほども裂け、肉食獣のような牙が隙間から覗いていた。
(あの人、興奮が極まるとちょっと見た目が人間から外れるよなぁ……。俺なんかよりよっぽど生きてちゃマズいんでは?)
飲み切ったコーヒーの空き缶をどうしようか少し悩み、鎌鼬はそれを結局元のポケットに仕舞い直した。
「ンア。休憩は終わったかい?」
鎌鼬の動きを目敏く見とめ、種枚が振り返る。その全身からは濃い湯気が立ち上っていた。
「いや、もうちょいゆっくりさせてくださいよ……」
「チィ、つまらん」
「師匠、もう少し落ち着いてもらって……」
その時、重い衝撃音と振動が二人の下に届いた。
「ッ⁉ 師匠、今のって!」
音のした方向を反射的に見た後、鎌鼬はすぐに種枚の方に振り返る。彼女の表情は、鎌鼬の予想通り残虐に歪んでいた。
「今日会った奴、どいつもこいつも軽くて物足りなかったんだ」
そう言って瞬間移動並みの速度で音源に向けて駆けて行く種枚を、呆れたように溜め息を吐いて鎌鼬も追いかけた。

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少年少女色彩都市・某Edit. Agitation & Direction その⑧

「ロキ、今何時だ?」
「16時半。そろそろ演奏会も終わりかな?」
再び市民会館正面に戻り、新たに出現したエベルソルの群れに対応しながら、タマモとロキは軽い口調で話していた。
「そッかー。それじゃ、お客が出てくるまでにもうちょい片付けとくかァ」
「あいあい」
応戦を続ける2人の下に、ぬぼ子が現れた。
「二人とも、さっきはありがとう。こっちはもう落ち着いたから手伝いに来たけど……平気そう?」
「あっ、姐さん」
「ぬぼさん。そんな事無いです、助けてください」
「はいはい。じゃあちょっと退いてね?」
ぬぼ子が前に出て、巨大なブロックを生成する。それを更に数十個に複製し、一斉にエベルソルらに叩き込む。コンクリートで舗装された歩道が質量と速度によって粉砕された代わりに、正面から襲い来る大群も1体残らず押し潰された。
「……なァぬぼ姐さんどうすンだこれ。帰りとかエグい歩きにきィぞ」
「いやぁ……その……とりあえずは私が描いて応急処置、かなぁ……」
「んじゃ、頼みますよ姐さん。俺らは絵なんか描けないんで、ヨソの後片付けに行きますからね」
「それじゃ、お疲れ様です。ぬぼさん、頑張ってください」
2人はぬぼ子に頭を下げ、他のリプリゼントルの持ち場に向かった。
多くの場所で、戦闘は既に終了しており、僅かに残ったエベルソルにも、余力を残したリプリゼントルが対処している。
「俺らは暇だなー……」
「ねー……」
彫刻の個展が開かれているとある展示室の前を通過しようとしたとき、2人の間をレーザー光線が通り抜けた。
「……何今の」
「……多分、この辺で戦ってる奴がいるんだろうなァ……」
展示室の陰から顔を覗かせると、ガラスペンで生成したライフル銃と大楯を装備したリプリゼントルが、4体のエベルソルと交戦していた。

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