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握手

桜はもう散ってしまって
葉桜には少し間があって
あなたを待つ喫茶店で
昔のことを思い出す。

あなたは時間ちょうどに来て
「呼び出したりしてすみません」
と、私に手を差し出し握手を求めた。
少し身構えたのは、昔を思い出したから。


弱々しくなった、その握手は
まるで病人に対する握手みたい。
その大きな手は柔らかくなっていた。



きっとどんな道を選んでも人は死にゆくのだけれど。いざそれがやってくると、いやに悲しくて。
きっとどんな道を歩んでも、天国などないのだけど。いざ目の前に死の扉があると、信じてみたくなる。


闇市で売った靴下や
勝手に売り払った絵本たちで
訪れたクリスマス、東京の街
その後のあなたの平手打ち

「彼はいけない運転手です」
そう言って笑うあなたの
手元のオムレツの減らなさに
少し不安になる。


冗談じゃないぞ、これじゃまるで遺言を聞くため呼び出されたみたいだ。
少し寂しくなって強く握手交わした。


きっとどんな道を選んでも人は死にゆくのだけれど。いざそれがやってくると、いやに悲しくて。
きっとどんな道を歩んでも、天国などないのだけど。いざ目の前に死の扉があると、信じてみたくなる。


潰れた人差し指の爪や
大きな体やその手
天使達を守るために
使い切ったのですね
あなたきっとそうなのですね。


きっとどんな道を選んでも人は死にゆくのだけれど。いざそれがやってくると、いやに悲しくて。
きっとどんな道を歩んでも、天国などないのだけど。いざ目の前に死の扉があると、信じてみたくなる。

信じてみたくなる。

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NEM−RE−NAI

眠れない。
明日は休みだから別にいいんだが。
どうせなら寝て時間を潰したい。
スタンドを切ったりつけたり
ラジオを聴いたり止めたり。
このまま日が昇ったらマジで意味の無い夜になる。
明日の昼寝れば別にいいんだが。
なんかやだな。
LINEを送る相手もろくにいない。
春休みと長引いた風邪。

ふらふらふらふら
旅に出ないか、ねぇ君、まだ起きてたりする?

YouTubeのコメント欄には馬鹿しかいないんじゃないかと熱に浮かされた頭で考える。
僕もそうだ。人生に不向きな最低の男。
単純に暇なだけならば
テレビを見たり
音楽を聴いたりするのだけと。
なんか違うな。
暇なだけじゃなくてそこはかとなく
寂しい夜さ、なかなか治らない風邪。

ぐらぐらぐらぐら
地面が揺れた日から、僕は何を忘れかけている?


あぁ、愛の存在を気付かせたのは誰?
あぁ、それは誰?
あぁ、恋の鬱陶しさを気付かせたのは誰?
あぁ、それは君


眠れない。
身体の向きを変えてもなお
冴えきったままの目では眠れない。
どこか散歩でも行こうか、
誰に告げるでもなく外に出た。
暇だな。
もう何回呟いた?この言葉。
あてもなく歩く。オンザコンクリート
時たま静寂を破る車の音が耳障り

くらくらくらくら
気のせいにしよう。眩暈は、しばらく知らんぷりさ


あぁ、愛の存在を気付かせたのは誰?
あぁ、それは誰?
あぁ、恋の鬱陶しさを気付かせたのは誰?
あぁ、それは君


上がって下がって日々は進む
ゼンマイ式の先生や、僕を信じない友達にも、
明日が来ることを知ってる。
終わらせたいとも思わない。
まだ少し息をしたいから。


ぽろぽろぽろぽろ
零れる涙、五弦七フレット、知らないだらけの街並み。嘘つきソーシャルネットワーク。

ちゃらちゃらちゃらちゃら
カッティングギター、クリーントーンの歌。ペトロールズ。「止まれ見よ」


あぁ、愛の存在を気付かせたのは誰?
あぁ、それは誰?
あぁ、恋の鬱陶しさを気付かせたのは誰?
あぁ、それは君

あぁ、愛の存在に気付いたのはなぜ?
あぁ、それはなぜ?
あぁ、恋の鬱陶しさに気付いたのは誰?
あぁ、それは僕

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AIUEO

「汚いねぇ人間は」
「そういうお前も人間のくせに」
「考え方によっちゃ、俺は人間じゃない」
「は?」
「例えば俺は嘘をつかない」
「でもお前は飯を食う」
「俺は服を着てない」
「でも体毛で覆われてない」
「それに何より、大切なことがわかってる」
「大切なことしかわかってないんだ。無駄こそ美学なのに」
「じゃあいまテレビで流れてる嘘と無駄ばっかりの国会中継は美しいか?」
「…ううん」
「まぁ、とにかく俺は人間じゃない」
「でも、人と人の間に生まれたんだろ」
「まぁそうだな」
「なら人間だろ」
「いいや、人間じゃない」
「…あっそ」


「黙るのは得策かもな。見てみろ、テレビの中のおじさんもさっきから同じこと言ってばかりで結局黙り込みと同じだ、これなら真実はわからないまんま、やり過ごせる」
「強情な嘘つきは人間と認めないことにしただけだよ」
「強情な嘘つき?俺は汚職議員かよ」
「汚職議員も人間とは認めないことにした」
「随分とアヴァンギャルドな思想だ」
「それより、さっき言ってた大切なことってなに?」
「あいうえおの音だ」
「は?」
「当たり前に使ってる(あいうえお)って音だよ、あれがなくちゃ何も生まれない」
「なんだよ、そんなことか」
「そんなこともわからなかったお前は立派な人間だな」
「人間…か」


僕は人間であることを一瞬恥じた。だが、向かいに座った全裸の男を見て、こうはなりたくないと強く思った。
時計が鳴った。12時だ。


「それじゃ、おやすみ人間くん」
「まだ昼だぞ?」
「昼寝の時間だ。人間と違って俺は昼も寝る」
「あっそ…。あ、そうだ」
「なんだ?」
「名前を聞いてなかった、お前名前は?」
「人間じゃないから名前は無いな」
「なんて呼べばいい?」
「じゃあストライプで」
「なんだよそれ」
「なんでもいいだろ」
「あっそ。それじゃ、おやすみストライプ」

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綿菓子

 雪国の山奥、新聞紙の蚊帳の中、妹は隣で寝てゐる。トクトクと血液の流れる音。

 ごめんねタツミ、お母さんまたお酒飲んじゃったあ。
 ごめんねタツミ、お母さんまたパチンコ行っちゃったあ。
 ごめんねタツミ、晩ご飯ないんだあ。
 ほんとにごめんねぇ。

 枕元の時計を見た。村祭りの始まる時間だった。僕は一日、本を読んでゐたかったが、妹に綿菓子をせがまれてゐたから、しぶしぶ布団を出た。
 ミツコを中心とした派手なグループが、ステージの前でわいわいやってゐた。ミツコのふたつ上の彼氏のバンドが、演奏するのを見に来たのだった。
 ミツコは綿菓子を買ってゐる僕を見つけて、近づいて来た。
「ひとくちちょうだい」
 ミツコが言った。僕はそういった不衛生なことは嫌だったのだが、ミツコは勝手に袋を開け、手を突っ込み、綿菓子をちぎった。白いふわふわが、口の中に消えた。ミツコはマニキュアを塗った指を舐めると、グループに戻った。バンドの演奏が始まった。僕はステージに背を向け、帰路についた。
 布団で折り紙をしてゐた妹に、綿菓子の袋を渡すと、妹はすぐに袋を開けた形跡があるのに気づき、「お兄ちゃん、つまみ食いしたでしょう」と、からかうように言った。
「うるさい。買って来てやったんだから文句言うな」
 僕は思わず怒鳴ってしまった。妹はびくっとなり、泣きそうな顔をして布団にもぐり込んだ。僕は放っておいた。泣くふりをして僕を驚かせてから笑顔を見せるといういたずらを最近好んでやっていたからだ。布団が大きく、上下した。
 やや間があって、ぜんそくの発作が始まった。僕は、「ごめんな。ごめんな」と言いながら、妹の背中をさすった。

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俺は一般人です。(773のニュースから)

大好きなあの人の名前を検索したら
嫌なニュースがひとつ流れてきた
賛否両論、真偽混濁、玉石混交、腹が立つ
新しい旅立ちを汚したカメラ
あの人を久しぶりに写したカメラ
会ったことも無い人を信じる俺
会ったことも無い人を信じる人々


自分がとってない写真を、
自分が見ていない風景を、
自分が書いてない文章を、
自分が関係ない世界を見たくて、予測を交えつつあーだこーだ言うのだ。


不快感オンリー、嫌なもんを見ちまったようだ。
ネットを切ってまた布団に寝転がった。
SNSの発達のためか、不要な歩み寄りの末か、芸能界との距離というのは実に縮まったなぁ。要らないような気がするのはさっきのニュースのせいかな。


自分がとってない写真を、
自分が見ていない風景を、
自分が書いてない文章を、
自分が関係ない世界を見た気になって、予測を交えつつどーたらこーたら言うのだ。


なんであれ、物は言いようだからな、俺は気にせず生きるし、多分あの人も、俺のことなんか知らずに死んでいく。
真実を知らずに死んでくのはそれなりに嫌だが、「真実を知ることが こんなにつらいなら 僕はスパイになんかなれない」
ってマッキーが言ってた。


自分がとってない写真を、
自分が見ていない風景を、
自分が書いてない文章を、
自分が関係ない世界を見たくて、予測を交えつつあーだこーだ言うのだ。

憶測しつつ落胆して、ついでに怒りも覚えたり。俺は実に自由な一般人です。

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かんがえるわたし

真夜中、白目剥いて歯を食いしばっている。私の中の悪魔、眠っててよ。
テレビでニュースを見る。速報のひとつも無い。頑張れニュースキャスター。私は見てるよ。

神様、ああ まだ息をしています。
これ、きっとあなたのミスです。
死ぬ前に、もっかい君とキスしたい。
そんなこと考えながら、布団に沈みたい。

君が持ってるギターで私がラブソングを歌ったなら、それは君と手を繋いでるのと同じ意味合いじゃない?

君が触ったネックを掴んでコードを抑えて掻き鳴らしたら、それは君と手を繋いでるのと同じ意味合いじゃない?

結婚観も、恋愛観も、音楽感も、何もかも。君の全ての感覚を愛してるよ。
知らない洋画を見る。字幕も吹き替えもない。頑張れ私の英語能力。話が掴めない。

例えば、ああ 今部屋を飛び出して、
君に会いに行ったとして。
死にたくなるほど虚しくなる。
もうそろそろ、朝日が見たい。

君が持ってる声で私にラブソングを歌ったなら、それは永遠を裏付ける何よりの幸福でしょう。

君が歌ったメロディーを真似て君に愛を歌ったら、君は微笑むかしら。それとも後ずさりするのかしら。

君とキスをしたあの子を頭の中で何度も殴ったり、声にならない叫び声を、必死に押し殺したり。
君と手を繋いでる感覚を思い出して、また泣きたくなる…鳴るギターは私の声。
こんな女近くにいない方が良いから。
私は君を好き。その事実さえあれば幸福だからね。

スマートフォンから曲をダウンロード。
君もこんなふうに、データだけになってしまうかな。嫌だな。嫌だな。
その内私とのトーク履歴も話した記憶も、君は忘れてしまうんだろうな。
嫌だな。嫌だな。
綴った言葉は宙に舞って、部屋中に散らばるんだ。嫌だな。嫌だな。

さんざん嫌になったの。誰かに恋をするってことが、数時間もなかったかもね。頭がフル回転してたから。
恋や愛について嫌という程、これでもかって言う程、考えたの。
でも好きかも。好きなの。
おかしいな、涙も出ないな。

君が持ってるギターで私がラブソングを歌ったなら、それは君と手を繋いでるのと同じ意味合いじゃない?

君が触ったネックを掴んでコードを抑えて掻き鳴らしたら、それは君と手を繋いでるのと同じ意味合いじゃない?

4

君と話

眠れないのは、今日のせいじゃない。
ただ忙しない日々に、息ができなくなりそうで。
こんな夜に君がいてくれたら。朝まで話したい。君の愚痴を聞かせて欲しい。


眠れないのは、音楽のせいじゃない。
ただ今日は終わらなくて。言葉が溢れてしまって。
こんな時に君がいても、僕は黙ってしまいそう。君の話を聞かせてほしい。


きっと僕は今日も、そしてまた明日も、しみったれた日々を咀嚼していく。
「もういいです」なんて言えない。
でも、君だけはいつでも好き。



ここは都市じゃないけど、どうしても息が詰まる。君と居させて欲しい。
ここは地獄ではないけど、どうしても悲しくなる。君と居させて欲しい。
君と居させて欲しい。
ずっとずっと一緒に。



眠れないのは、今日のせいじゃない。
いかがわしい笑みに、少し怯えてしまって。
こんな夜に君がいてくれたら。朝まで話したい。でもホントのことは言えなそうだな。


きっと僕は今日も、そしてまた明日も、しみったれたここで呼吸していく。
何も好きとは言えない。
でも、君だけはいつでも好き。



ここは都市じゃないけど、どうしても息が詰まる。君と居させて欲しい。
ここは地獄ではないけど、どうしても悲しくなる。君と居させて欲しい。
君と居させて欲しい。
ずっとずっと一緒に。


傷ついた過去には触れられないけれど、僕は君の話をずっと聞いていたい。黙って相槌をうって、君が笑う。そんなことを独り、ただ思ってるんだ


ここは都市じゃないけど、どうしても息が詰まる。君と居させて欲しい。
ここは地獄ではないけど、どうしても悲しくなる。君と居させて欲しい。
君と居させて欲しい。
ずっとずっと一緒に。

2

ガールフレンド

濡れた 髪の毛から 覗いた 女の 横顔は
懐かしのあなた 懐かしいのだ、まだ。
ただ黙ってしまった 逃げ出した。


揺れた スカートから 覗いた 痣の 様に
ただ痛々しいだけだ 痛々しいだけだ。
逆恨むこともなく 逃げ出した。

背は伸びた、髪伸びた、けれどまだ。
成長した、進化した、それでもまだ。


弱いまんまだ僕は
あの頃から変わっちゃいない
弱いまんまだ僕ら
成長なんて微塵も感じない
…ガール・ガール・ガール
…ガールフレンド・ガールフレンド



熟れた 心のせいかな 思い出す 女の 横顔は
懐かしのあなた 酸味効いた思い出さ。
ただ笑って誤魔化した 逃げ出した。


崩れた 街の隅っこの 平凡極まれる アパートの1室では
ただ1人、あなた思い出しているのさ。
プレイバックは望まずに 逃げ出した。

手の温度、髪の香り、思い出して
「これは何の罰ゲーム?」って笑った。


弱いまんまだ僕は
あの頃から変わっちゃいない
弱いまんまだ僕ら
成長なんて微塵も感じない
…ガール・ガール・ガール
…ガールフレンド・ガールフレンド


…どうせなら
もう二度と会いたくなかった。
目が合ってしまったらまた…
僕は弱い奴だから
僕はダサい奴だから
どうせなら…


弱いまんまだ僕は
あの頃から変わっちゃいない
弱いまんまだ僕ら
成長なんて微塵も感じない
…ガール・ガール・ガール
…ガールフレンド・ガールフレンド


似合いもしない酒を飲んで、少し大人になった気がした。
似合いもしない酒を飲んで、擦れっ枯らしの心閉ざした。

3

手放して、生活

噛み砕けず、有耶無耶にして飲み込んだ。
薄い味付けのジュース、もう懲り懲りさ。
さり気のない男に、あの娘、落ちてった。
くどい味付けの苦渋、もう飽き飽きした。


拍子も音も旋律も全部、すっかり壊されちまったもんで、少年の俺の面影なんて少しも残らず風化したんだ。
話し続けるはアダルトチーム、やいやいと騒ぐはヤングチーム、何方にも所属したく無くて、浅く息吐いて一人になった。


「黙って」なんて言える訳もなくて
黙ってしまっている。


哀愁のメロディラインも、ふにゃふにゃになった信念も。「手放せるか?」と問われて思わず抱いていた腕に力が入る。
最終の電車逃して、今日も二駅分歩いて帰る。「手放せるぞ」と空に誓っても、この生活は終わりそうにない。



端っこの方で黙ってたって、真ん中に躍り出てみたって、息苦しいのは相変わらずで、呼吸すら儘ならないでいる。
見渡せる全て無駄に見えて、火を点けて燃やしたくもなるが、目を凝らせば見える大事なもんが、まだあるから俺は出来ずにいる。


「逆らってみたって無駄だ」なん言われて
信じ込んでしまっている


口にこそ出さないがここに記す。「これは所謂「反逆」では無く、ヤワな信念を突き通すためのパフォーマンスに過ぎない」と
好機廻ってこないまま今日も、くだらない日が落ちて夜になる。「手放せるか?」と問われ頷いた。そんな月夜の晩を夢見てる夜明け前。


漂うのも、口噤むのも、歌うのも、叫ぶのも、学ぶのも、全部無駄みたいで、彩りがねぇ。有るのは、じわり染みてくる不幸だけ。


SOS、飛ばしても助けは来なくて、助かった顔して生きているが、飢えと寂しさと脱力感で、瞬きも儘ならないでいる。
かなり痛んだ腕を持ち上げて、何とか普通の顔しているが、ふと気が付くと痛み増していて、苦痛に顔が歪んでいる。

まぁ、ヘラヘラした笑い顔よりも、幾らかマシだと思うが。


噛み砕けず、有耶無耶にして飲み込んだ。
薄い味付けのジュース、もう懲り懲りさ。
さり気のない男に、あの娘、落ちてった。
くどい味付けの苦渋、もう飽き飽きした。

2

ホワイト・クリスマス

絡まった指と視線、白む世界で君が笑ってる。
素っ気ない態度と裏腹に、瞳は甘えてる。
人混み「はぐれないように」なんてこじつけた君のせいさ、
たまに口ずさむクリスマス・ソング。不意に、胸高鳴る。


沈んだ太陽、浮かんだお月様。この恋の行方、少しだけ見守っててくれ。
掴んだ物を離さないようにさ、ぎゅっと抱きしめたいよ。
なんて、言い出せないけど。



白くなってく、青に染まってく。
僕らのホワイト・クリスマス
赤らんでる君の頬、横目で見て視線落とした。
幸せってさ、どんなもんかな。
多分、今その扉見えてる。
あとは開くだけだ。君は何考えてるんだろう。



定まらぬこの鼓動。上がりそうな口角抑えて。
冷えとぬくもりの間に君の小さな手がある。
少し身震いしては僕にぴったりと身を寄せてさ、
たまに口ずさむラブ・ソング。不意に愛しくてたまらなくなる


隠れた空、降り続くスノーホワイト。この恋の行方、最後まで見届けてくれ。
掴んだ手を離さないようにさ、もっと強く握りたい。
なんて、勇気ないけど。


白くなってく、青に染まってく。
僕らのホワイト・クリスマス
赤らんでる君の頬、横目で見て視線落とした。
幸せってさ、こういうことかな
高望みすると損しそう。
怖いのも事実だ。僕は何故怯えてるんだろう。


繋がった手をポケットに入れたら。君が少し近くなって、僕の方を見るかな。
長ったらしい愛の言葉が出そうで、必死にまとめようとするけど、きっと出てくる言葉は、たった二文字だけなんだろうな。


白くなってく、青に染まってく。
僕らのホワイト・クリスマス
赤らんでる君の頬、横目で見て視線落とした。
幸せってさ、どんなもんかな。
多分、今その扉見えてる。
あとは開くだけだ。君は何考えてるんだろう。



繋がった手をポケットに入れた。君が少し近くなって、僕の方を見た。
長ったらしい愛の言葉が出そうで、必死に削ってみたら、残ったのはたった二文字だけだった。

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Sign

おやすみベイビー。ベッドは暖かいから。
グッバイ、グンナイ、さよなら。
ああ サンタルチア

船出の時だ。春風、少しやわらかく。
春眠暁を覚えず。
きみが眠る間に。


オールの柄にふたりのSign。
誓った愛を忘れないため
ゴールを見据えて、しばし別れ。
さよならの置き手紙を見て、きみはどうするだろうか。



ああ 数え切れない星たちを線でつないで、描いたきみへのSign。
ああ 数え切れない夜たちを手で掴んで、渡した明日への橋。




溢れるミュージック。さざ波、メロディに変えて。
きみに手紙を書くのさ。
ああ サンタルチア

ルルル、歌うのだ。夜風を受け止めながら。
カモメの編隊飛行。
あるはずもないアート。


オールの柄にふたりのSign
そっと撫でる。忘れられずに。
遠くを見据えて、少し泣いた。
ごめんの一言も無しに、ついに旅が始まる。



ああ 数え切れない星たちを線でつないで、描いたきみへのSign。
ああ 数え切れない夜たちを手で掴んで、渡した明日への橋



さよならベイビー。ベッドは暖かいかな?
グッバイ、グンナイ、さよなら。
ああ サンダルには砂。

おやすみベイビー。ベッドは暖かいから。
グッバイ、グンナイ、さよなら。
ああ サンタルチア

祝ってくれ、ぼくの船出

5

Music

ムジック、きみはいいやつさ。
ムジック、ああ、大好きさ。
誰もが気づかないぼくに、君だけ気付いた。
ムジック、ただ、そんなことさ。


生きることを諦めきれないぼくの、頭を勝手に撫でて。
傷を受け入れられないぼくの、涙を勝手に拭いて。
そんなふうにきみは、ぼくをなぐさめたけれど。
そんなふうにきみは、ぼくをたしなめたけれど。


わかってる。全部頭の中にあるよ。
今は気付かないだけ。


ムジック、きみはいいやつさ。
ムジック、ああ、大好きさ。
誰にも話さない話。きみには聞かせよう
ムジック、ただ、そんなことさ。


勝手気ままで実にわがままなぼくの、欲求を満たして、
傷だらけ泥まみれなぼくの、身体を勝手に拭って。
そんなふうにきみは、ぼくにほほえんだけれど。
そんなふうにきみは、ぼくをこまらせるけれど。


わかってる。答えは僕の中にあるよ。
今は掴めないだけ


ムジック、きみはいいやつさ。
ムジック、ああ、大好きさ。
道に転がる石のような、ぼくにさえきみは気付いた。
ムジック、ただ、そんなことさ。


これからもずっと、きみ、そばにいてくれそうだ。
これからもずっと、きみとあるいていきそうだな。


ムジック、きみはいいやつさ。
ムジック、ああ、大好きさ。
誰もが気づかないぼくに、君だけ気付いた。
ムジック、ただ、そんなことさ。

2

さよならロマンティスト(本当のぼく)

さよならエンドロール
愛しき ぼくの青春よ
足りてないものはもうないよね、
今、新世界に足が付いたよ。

これこそエンドロール
走り抜ける この感覚が
スクロール 「さぁ、行こう」
なんて、決め台詞はいらないよね。


今書き起す、怒涛のクライマックス。
楽しみにしとけよ、ロマンティスト。
個性/エゴは失い、平凡に溺れる。
そんな人生じゃ不満?ロマンティスト。



さよならロマンティスト。
ボクは きみを忘れない
夢も恋もまだ飽きてない?
それならそれでいいけど。

さよならエゴとユーモア。
失うのと 得られないの
どっちがいい?「選べない」
なんて、きみはどこまでロマンティック?



今書き上げる、最高のラストシーン
楽しみに待っとけって、ロマンティスト。
ルネサンスを崇拝、「無駄」に溺れる。
それがきみの理想?ロマンティスト。



でも白昼夢の中。ジャンケンでボクが勝ったから さよならロマンティスト。
そう 本当のぼくよ。


今書き起す、怒涛のクライマックス。
楽しみにしとけよ、ロマンティスト。
個性/エゴは失い、平凡に溺れる。
そんな人生じゃ不満?ごめんよ。

またどこかで、きっと再開を果たす。
楽しみにしとくよ、ロマンティスト。
今失ったものは、きみが持っててくれ。
それじゃしばらくさようなら ロマンティスト…

Oh...Yeah

3

儚くはかとなく

浅いキスを繰り返し深く沈むフェティシズムで、君を忘れようとしたんだ。

堅い挨拶の向こうで無効になった、時効になった。それくらいならルールも破れる気がしたんだ。

寒いジョークに騙されてあげたんだ。君の髪を最後に一撫でして、さよなら。

息を吹きかけて空に舞った。胡散臭いからランクインしてくれたら、いいのに。


儚くはかとなく始まった世界は、儚くはかとなく終わっていくんだな。
儚く散りゆくとわかっている気だけ、してたんだ。
そこはかとなく香る位でいいみたいだよ。


浅いところで溺れたふりしあって笑い合うのが楽しかった、君をすぐそばに感じたんだ。

軽い挨拶は無効で無香料だった。次号に期待だ。これくらいでも生きてくことにしたんだ。

苦しい洒落に笑ってあげたんだ。君が何故か忘れていったキャミソールと同じ。

赤い布が空に舞った。忘れないから必要ないってことさ、さよなら。


儚くはかとなく始まった世界は、儚くはかとなく終わっていくんだな。
儚く散りゆくとわかっている気だけ、してたんだ。
そこはかとなく香る位でいいみたいだよ。


あなたの腕、あなたの首、あなたの指、あなたの耳。
全部全部に騙されてあげたわけよ、あたしエージェントだから。

君のピアス、君の脚、君の肩、君の耳。
全て全てを騙してあげたわけよ、僕はスパイだから。


儚くはかとなく始まった世界は、儚くはかとなく終わっていくんだな。
儚く散りゆくとわかっている気だけ、してたんだ。
そこはかとなく香る位でいいみたいだよ。

儚くはかとなく始まった世界は、意外にあっけなく終わっていくんだな。
久しく会えないと君は泣くふりして、僕からのキスを待ってたんだろう。
僕も同じだったよ。

2

すぐこそに今を感じる

明日、明後日、明明後日、遠すぎて、いつまで経ってもやって来ない気分です。だって、それもそのはず、毎日が今日、理想通りとかないので。

メイクアップ完了、セットOK、了解です。ってここまで来たら引き返せないんで、解ることばっか集めてた自分を戒める意味を込めて、チャレンジしなきゃ


世界の原理とか知ったこっちゃないんで、僕らにしか考えられないこと、考えよう。
未来ノートとか今は書き残せないんで、
僕らにしか描けないこと、空に描こう。


わかんなくなっちゃったら一旦進行も思考も停止。歩いてたら見つけられないあれやこれ、見つけるってのも情緒的と捉えて、ブレスの意味も含め、立ち止まれ。

そしてわかったらそっからもう1回出発進行!走れメr…いやなんでもないや、頑張るんです。息切れとか特に感じないんで。デタッチャブルな造りじゃないから困っちゃうけどね


偶然 必然 なんて、噛み合わなすぎて、いつまで経っても根拠の無い風土です。だって、それもそのはず。明日からも、現実は僕らを手招くので
セットアップ終了、レディ?OK、
始まりです。

ってここまで来て引き返すとかノンノンノン、ナンセンスだよ、ベイビー。
金縛る自分を解き放つ意味を込めて、スタートしなきゃ


人類の行方とか知りたくもないんで、
目の前の君のこと考えよう
宇宙の果てとかどうだっていいんで
世界の真ん中僕らだけでいいだろう。


見えなくなっちゃったら一旦、甘・苦の判断を停止。考えてたら見つけられないそれやどれ、見つけるってのもなかなかナイスとわかって、ティータイムの意味も含め、腰下ろせ。

そして見えたならそっからもう1回頭脳フル回転!回れメリーg…いやなんでもないや、頑張るんです。幕切れとかいつも大切なんで。デタッチャブルな造りに置き換えちゃうけどね。


仕方ないから明日も1ページにしよう。
過去<未来<明日<今って感じで、どんどん筆が進むでしょう。
そして明日が今になったら、君の何かが変わってるに違いないさ、嫌でも変わるんだ。
良くも悪くも回る。
足元、おぼつかなくていいよ。
このリズムに合わせて、なんてな。
どうでもいいから楽しくやれ!