あなたの元から去って
この世に存在しているものすべてが
灰色に見えるようになったわ
漆黒の黒・純粋無垢な白ではなく
二つが混じりあった灰色
貴方と過ごした時間も
二人で歩いたあの道も
何もかもが灰色
貴方の元から去っていっただけで
私からも、何かが去っていったの
私が貴方の元から去っていったのに...
貴方は笑えているのかな
新しい恋人は出来たかな
灰色の世界から抜け出せた時
貴方がもし近くにいたのなら
゛ごめんね ゛と ゛すき ゛を言おう
すべてに色が戻った時
私は貴方の傍にいることが
幸せに思える気がするわ
君がいなくなって
この世に存在しているものすべてが
灰色に見えるようになった
漆黒の黒・純粋無垢な白ではなく
二つが混じりあった灰色
二人で歩いたあの道も
笑ったり泣いたりした思い出も
何もかもが灰色
ただひとつ、君の笑顔が無くなっただけで
自分からも、何かが無くなった
その笑顔を奪ったのは...自分自身なのに
君はどこにいるんだろう
新しい恋人は出来たかな
灰色の世界から抜け出せた時
君がもし近くにいるのなら
゛ごめん ゛と ゛すき ゛を言おう
すべてに色が戻った時
自分もまた笑える気がする
親友二人で交わした約束を、薊にも向ける。
「薊、待ってろよ。紗那とお前の母上の仇、いつか取るから。」
「うんっ…!」
蒼は優しく微笑む。
「薊はもう一人の俺の妹だ。」
もう一度強く抱き締め、朔へと戻す。
「死んでくれるなよ。」
「蒼も。」
頷きあった。二人はそれでよかった。
蒼は、赤々と燃える闇に消えていった。
「…兄様。」
「薊は僕が守るから。」
蒼の言葉と思い出し、泣くのを我慢する薊。’おじさん’が来るまでの時間が、永遠に続くのでは、というほどの長さだった。
電車発車3分前...
行かないで そう言いかけそうになって思わず
口を閉じた
もう最後だから 困らせたくなかった
もう子供じゃないし泣かないって決めたんだ
...でもなぁ
ホマレ「...泣かないで」
マサキ「...ごめん...」
もう乗らなきゃいけない時間なのにホマレは背伸びして小さな手で涙をぬぐってきた
そして抱きしめてきた
マサキ「ホマレ...」
ホマレ「...」
ホマレも泣いていた
そのせいで一瞬涙が止まっていたのにまた溢れてきた バカだなぁ俺って。
現実をひっくり返す力は無い。しかし、現実を変えようとする力はある。
悲しい、残酷な現実はひっくり返せない。しかし、悲しい、残酷な現実を変える力を、僕らは持っている。
いずれ散ることを知り咲く花を人は儚いと云う。
ならなぜ人は死を知り尚、生きようとするんですか?
それから3日、異形の『それ』は町のほとんどを喰らった、そしていつしか異形の『それ』はゴア・リベリオンと人々に呼ばれるようになった...
「うーん...」
図書館に全員が集合していた
「どこもだめねぇ...ほとんど喰われてる」
「レイナはため息をつきながら言った
この調子じゃ、ここも危ないわねぇ...」
ルナが囁くように言った
「天津...あれを、解放しない?」
「まだあれは休眠状態よ!?どうやるのよ」
「でも...この状況じゃあ、どうしようもないし...」
「お母様、私もルナに賛成よ、あれなら、今の力であれらを消滅できると思うの」
「二人とも...」
「あの~」
サクがおどおどしながら
「それって、なんなんですか?」
「...そうね、説明しときましょうか」
天津神禍(アマツ シンカ)、血鏡館の地下深くで休眠を続ける元神なんだけど、元は言霊を司る神だったらしいのよ、でも色々あったらしく、血鏡館が出来る前にここに堕ちてきたの、昔からすごい力の持ち主だったんだけど、今はその数倍すごいわ
元が言霊の神だからか、寝てても一様、会話は可能だわ
「まぁ、こんなところよ」
「すごいこともあるんだ...」
「ま、滅多なことでは地下には行かないんだけどね」
レイナは一呼吸おいて
「ルナ、クラン、地下へ行くわよ」
三人(とサクヤ)は地下へと向かった...
いまさら、なにもなかったような顔されて、話しかけられてもこまる
いまさら、ほんとうのこと知らされたってこまる
映画いこ、とか、手洗いにいこ、とか、お弁当食べよ、とか、そういうのを言われただけでもいやになる
そんなじぶんもいやだし、そんなクラスメイトもいやだな
雪原に僕たちは足跡を隈なくつけて回った。
醜く踏み荒らしただけだとしても 欲望だけが生きている証だ。
大人たちは公園で 雪合戦を見守っていた。
きっと大人になるとは 雪原を踏み荒らす権利を 譲り渡すことだ。
ただ微笑んで。 転んだら手を差し伸べて。
やがて立ち並ぶ塩の柱を 子供たちが蹴り倒して遊ぶだろう。
それでいいよ。 次の世界を君たちにあげよう。
そうやって世界は ひどく優しい速度で廻る。
『ディアナ家』
彼ら彼女らは元々特定の長を持ってはいなかった。
何故なら彼ら彼女らは絶対数が少ないから口伝えでも十分だったのだ。
しかし彼ら彼女らは住む場所を得、最大天敵であったニンゲンを間接的に滅ぼし、その数は少しづつ増えていた。
彼ら彼女らはその寿命故に受精能力はとても低かった。
しかし、出生率が低かろうと加速はする。
彼ら彼女らは徐々に1ドルの先の臨界へと進んでいた。
そんな中頭一つ抜き出た家があった。
A.L.Nの立役者【ディアナ家】である。
ディアナ家は彼ら彼女らが信仰する宗教【ディアス教】の開祖の子孫だとかそうじゃないとか。
結局の所真相など当事者が居なければ真実では無いのである。
皮肉な事である。
To be continued #65 『彼女らの難題』
P.S.運命的兵器の構想は小学生位の時からあったんです、実は。
だからここまで設定が深いんでしょう。
絶対に出さないけど【全世界運命的兵器機構共通憲法】とかあるもん。(全27条)
あの頃よりずっと背の伸びた君
あの頃よりずっと低くなった声
あの頃より少し変わった優しさ
そんな君があの頃よりも もっと好き
私はこれから先君のことどれくらい好きになっちゃうのかな?もっと好きになっちゃうのかな?
無色透明に戻りたい
色んな色に染まってしまった
この身体を丸洗いして
もう一度、あの真っ新な色に
色を知らない、あの頃に
作曲だけじゃなく、作詞もします。初めてなので、キーワードみたいなものください。ジャンルは問いません。お願いします。
「わたくしたち妖精は、他者の気持ちに共感しやすく、ときに共感しすぎるあまり、死にいたることさえあるのです。つい先ほど、わたしを可愛いがってくださった方が……ああっ」
「わかったわかったもういいよ。僕は能天気なほうだからこれからは僕に共感するようにしたらいい」
「ありがとうございます」
「それにしても君は美しい。写真撮ってもいいかな?」
「あ、写真はちょっと」
「じゃあスケッチさせてほしい」
妖精はうなずいた。
こうして僕は芸術に開眼することとなったのです。いまこうしてイラストレーターとして名声を得ることができたのはあの妖精のおかげです。あの妖精はどうしたのかって? 軍国化のムードに共感しすぎて、仲間の妖精と共に爆弾を抱え、行ってしまいました。なにごとも程度ものなんですよね。いまの妻ですか? そりゃあもう、冷たいのなんの。
『それ』が一帯を制圧するのに、二時間もかからなかった、『それ』は貪欲に、そして狂喜的に全てを破壊した
「(ふふふ...この調子なら4日ほどだな...)」
進行する場所には、神社や血鏡館も例外では無かったわけで...
「こいつら何よ!どこから湧いてきたわけ!?」
神社では攻防が続いていた、それはロマノフの戦略で、禍々しきそれを倒した、代償だったりする
「くっ...オラクル!気を付けろ!結構強いぞ!」
シンジは「それら」との戦いを、境界を越える前の、最後の戦いに重ねていた...
血鏡館では、クランとレイナが結界を張る準備をしていた、その他の人は防衛に当たっていた
「お嬢様、危ない!」
サクヤは刃物の扱いに関しては一流だった
「サクヤ、ありがとう。しかし、こいつら一体なんなのよ!」
血鏡館に結界が張られた、後は中に残る『それ』の処理のみだった...
今は最高で最低な未来がほしい。私の思いが空を切って飛んでくなら、キミの思いはやがて果てへと消えるだろう。
キミが星となったその日に、心まで縛り付けたままで、そんなに私を照らさないで。私は自分で輝くから。キミがいなくなったあの時から、わかっていたはずなんだけど、結局私はわからぬままで、またわがままになってたんだ。温もりが一番ほしいなんて。
いまもむかしも男の子社会は身体のでかい奴が身体の小さい奴を筋力でやり込めるのが常。そんな抑圧のなかで育った小さい奴は武器を持つことに肯定的だ。かく言う僕も中学を卒業するくらいまで身体が小さく、身体のでかい奴から、よお、なんて高圧的に肩をたたかれることが多くてくやしい思いをしていた。きっとあのまま大して背も伸びず、芸術に開眼もしていなかったらいまごろ軍国化を支持していたことだろう。
さて、僕が芸術に開眼したのは高一の冬。ある妖精との出会いがきっかけ。クリスマス目前、青春を謳歌している体育会系のカッポーと同じバスに乗りたくなくて自宅までの長い道のりを徒歩でとぼとぼ歩いていたら道ばたで衰弱してた彼女を見つけてしまったんだ。大きさは僕の顔ぐらい、すらりと長い手足、ショートヘアのよく似合う丸顔の童顔。もちろん背中にはカゲロウの羽。
「助けていただいてありがとうございます」
「大丈夫? だいぶ苦しそうだったけど」
「はい、実は」
「うん」
次回に続かない。
人は
願いを口にするとより一層強く願うようになるという。
人は
想いを人に伝えるだけでもっと想いが強くなるという。
伝えよう。
叫ぼう。
この想いが本当なら、
君に届くまで。
あわせる顔がないよ
塞ぎこんだ景色を
雨露の冷たさに打たれ
もう一度、ひらいてみる
疼痛の嵐と共に
降り立つ彼は声を持たない
顔も腕も何もかも
本当は在りやしないのだと
つまり彼は私自身なのだと
そんな事を気付くのに何年も掛かって
気付いた端から忘却を願っている