復讐代行〜第18話 堕天〜
ふざけんなよ、桐谷君
その憤りは暴走するのに十分すぎた。
なぜ喪黒闇子が桐谷青路を好きだなんてシナリオが生まれるのか、今の目的は橘や小橋に対して復讐する道義を作ることだと忘れたのか?それとも…
しかしそれは考えたくなかった。
自分の体に裏切られるなんて馬鹿な話だ。
いくら彼の意思があるとしても…
いやむしろ彼の意志がある以上復讐の達成は最低条件のはずだ。その条件を用意するために体を入れ替えたというのに…
…
もういい…
…
私は手に入れたいものをもう我慢しない…
…
それが…たとえ…
…
自分の体を捨てることになっても…
…
いや…はなからあんな体願い下げだ…
そんな思考の果てで気づいた時には橘に話しかけていた。
そこで提案するのはもちろん…
連絡先の交換
正直鬼門ではあるが裏切られるくらいならいっそ壊してしまう方が目的に近いゴールになる。
そう、私はどうなったっていい
ただ私を苦しめた奴らが地獄を堕ちるのが見たいんだ。
それがたとえ自分の体であっても…
私を苦しめるものは許さない!
そう決めたの…
to be continued…