本当は、
綺麗事は嫌いじゃないの。
あなたのことも嫌いじゃないの。
私が嫌いなのは
きっと
私自身なの。
そんなことはわかっているの。
でも
誰かを、何かを、
嫌いになることで
醜いところを見つけることで
私という私を
確立させてる私がいる。
わかっているの、汚いことだと。
知っているの、寂しいことだと。
気づいているの、そんなことしてる、
私が一番醜いことを。
でも私はあなたみたいに
優しくなくて、綺麗じゃなくて、
美しくもないから。
しょうがないの。しょうがないでしょ?
どうしようもないの、変わりたいけど。
でもわからないの、どうやって
あなたのように
尊く、誰かを想うように
微笑むことができるのか。
だから今日も
誰かを、何かを嫌うの。
そして笑うの。
本当は、本当はって。