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鉄路の魔女:Nameless Phantom その①

今日は朝から気分が良かった。こんなに意識がはっきりしているのはひと月ぶりくらいだろうか。せっかく機嫌が良かったから、私の進むべき道をのんびり散歩していただけだというのに。
「アオイ、そっち行った!」
「了解! 食ら……えっ!」
いつか何かの広告で見た海のように青いドレス姿の“鉄路の魔女”アオイちゃんが突き出してきたランスを、大きく身を屈めて回避する。回避のために咄嗟に足を止めたせいで、もう片方の“鉄路の魔女”ミドリちゃんも追いついて来て、メイスを叩きつけてくる。機械腕でそれを防ぎ、大きく跳躍して二人から距離を取る。
「もう……なんだってこんな……仲間じゃァないかァ……」
「仲間だって⁉」
「お前なんかと一緒にするなよ、“幻影”!」
2人は私に対して、随分と敵意を剥き出しにしている。たしかに人間とほとんど姿の変わらない2人と違って私の下半身は馬のそれだけれども。ケンタウロス差別だろうか。
「何言ってるのか分からないけどさァ……もっと平和にいこうよ、ね?」
2人を落ち着かせようと話しかけながら、ついでに近くを通りかかった人間の頭に腕を突っ込んで、「イマジネーション」を少しばかりいただく。瞬間、2人が目を見開いてこっちに突っ込んできた。
「おまっ、お前ぇっ!」
「今人間を……! 許さない!」
2人は何を怒っているんだろうか。人間なんて、生きていれば嫌でもものを考えるんだから、少しくらいもらったって支障は無いだろうに。
アオイちゃんのランスを片手で受け止め、ミドリちゃんの振り下ろすメイスは払うように受け流し、2人を前脚で蹴り飛ばす。

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花街辻斬り 1

頭が痛い。
身体がとんでもなく重たい。
傷は右腰と左肩。
左肩は脇差が刺さったままなのが唯一の救いだ。
しかし、右足、左腕はもう使い物にならない。
ああ、このままここで死ぬのか。

「お主、ここで何をしていんすか。」

不意に、誰かが顔を覗き込んだ。
化粧をした女の顔をみたところで、ぷつりと意識が途切れた。

(...生きてる...?)

次に目覚めたのは、見慣れない座敷だった。

「おや、起きたでありんすか。」

耳慣れない言葉に振り向くと、隣には遊女が煙管を片手に座っていた。

「誰...?」
「わっちは縁野紅(えんのくれ)。昨夜、ここの廓の辺りで倒れていたお主を、わっちが拾いんした。」

どうやら、刺されて彷徨っていたら、花街の辺りまできてしまったらしい。

「...助けてくれてありがとう。でも、もう行かなきゃ。」
「どこへ?」

眉を釣り上げ、若干食い気味に聞いてくる遊女こと紅さん。

「お義父さんのところ...」

と言ってから、少し紅さんを見る。
紅さんは一瞬目を細め、ゆっくりと告げた。

「あの男なら、もういんせん。」
「!...死んだの...?」
「さぁ。生きていても、恐らく当分、花街の辺りにはきんせん。」

そして、紅さんは続けた。

「何故、そんなに帰ろうとしんすか。」

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テーマポエムを作ろうの会 〈企画要項〉(再掲)

予告通り、企画「テーマポエムを作ろうの会」の企画要項の再掲版です。
ナニガシさんが既に紹介してくれてたけど、ぼくの方からもリマインドさせてくださいな。
という訳で以下要項。

どうも、テトモンよ永遠に!です。
超突然ですが企画です。
タイトルは「テーマポエムを作ろうの会」。
皆さんの作った「キャラクター」とその設定から、他の方がテーマソングならぬ「テーマポエム」を作る多分今までにない企画です。

詳しくルールを説明すると、
①自分が今までに作ったキャラクター(ポエム掲示板への投稿の有無は問わない)、ないし新たに創作したキャラクターの設定をタグ「テーマポエムを作ろうの会」とタグ「(キャラ名)の設定」を付けて投稿します(タイトルはなんでもOKです)。
この時、テーマポエムを作る側にとって作りやすいようできるだけ詳しく、分かりやすい設定を投稿してください。
あとテーマポエムを作る人の制作の参考になるかもしれないので、ポエム掲示板で既出のキャラクターであれば登場作品のタイトルや投稿時期を載せておくといいでしょう。
もちろん現在進行形の物語のため、まだ出せない設定があるというキャラクターは無理してその設定を載せる必要はありません。
② 自分がテーマポエムを書けそうな設定を見つけたら、それに沿ってポエムを書いて投稿してみましょう。
この時タイトルは自分の好きなものを付けても構いませんが、タグ「テーマポエムを作ろうの会」とタグ「(キャラ名)のテーマ」を忘れないようにしてください。
ちなみにポエムを書く時は、設定の投稿にレスを付けるか付けないかは自由にします。
また、同じ設定投稿から複数のテーマポエムができることがあると思いますが、それはそれで良しとしましょう。

という訳で、上記のルールを守った上で企画を楽しんでください!
開催期間は6月28日(金)24時までです。
今回開催期間を長めに設定したのは、ここでは遅筆な方が多そうだからな〜という思いと現在開催している企画との連動を考えているためです(詳細は企画「鉄路の魔女」の要項をチェック!)。
開催期間中は定期的に要項の再掲を行うので自然消滅はしないからご安心を!
ぼくも頑張って韻文に挑戦してみようと思うので、皆さんも気軽にご参加下さい!
それではこの辺で、テトモンよ永遠に!でした〜