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This is the way.[Ahnest]17

「ほんで、はっきのはなひのふどぅきなんだけど」
「なんて言ってんのかわかんないわよ」
口一杯にパイを詰め込んで話すアーネストを、シェキナが窘める。アーネストは近くの雪を一掬いすると、口に含んで流し込んだ。
「っん゛、さっきの話の続きなんだけどさ」
「さっきの話って?」
「ほら、君は僕のことよく知ってるようだけど」
「ええ、アーネスト・アレフさん」
「だから、イナイグム・アレフだっての」
「ああ、そうそう、イナイグマレフ」
「うん、けど、僕は君のことなんにも知らないなって」
「アーネストのスペルってErnest?」
『Ahnest』
「あら、そうなの」
「えっ、いましゃべったの誰?」
「さあ、なんだか上から聞こえてきたけど」
ちなみにこの世界に英語の概念はない。彼らが喋るのはフレア語である。
「て言うかそんなこと訊いてない。僕が知ってるのは、君がシェキナ・アビスタシだってこと、貸馬屋の娘ってこと、僕と同じ経済学の講座をとってるってこと」
「それだけ?」
「それだけ」
「それはひどい話ね」
あぐらを組んでいた足を投げ出し、少し仰け反ってシェキナが言った。
「私はあなたがネウヨルク出身ってことも知ってるのに」
「いやごめんっ...てなんで僕の故郷知ってんだよ」
「ライネンさんに聞いたわ」
「おしゃべり......」
「ともかく、別に私のことをわざわざ話すこともないわ。どうせ二週間近く一緒なんだし」
「確かにそうだけど、なんか不公平って言うか...」
「そんなことないわよ。あなた、私の故郷知ってるでしょ?」
「......ソルコムだろ?」
「ほら、おあいこじゃない」
「うーん、なんか煙に巻かれた気が...」
アーネストは焚き火の火をつつきだした。火の粉が再びパッと上がる。
「ま、良いか」
「わかってくれたならいいわ。それより、この間来てた旅の楽士、あの人凄く良くなかった?」
「ああ、覚えてる覚えてる、盲目の六弦琴弾きだろ?」
「そう、私あの声どこかで聞いたことが......」

夜は更けるばかり。焚き火が崩れて、三度火の粉を上げた。

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雪が、落ちてゆく。

                   ゆ       こ
                    き      の
                     が     ゆ
                     ひ     き
                     と     が
                    ひ      お
                   ら       ち
                           き
                           る
                 ゆ         ま
                き          え
                が          に
                ふ
           あ     た
           な      ひ
           た       ら
           に
           あ
           い         ゆ
           し         き
           て         が
           る        み
           と       ひ
                  ら     つ
                        た
                        え
               ゆ        ら
               き        れ
               が        る
                よ       だ
                 ん      ろ
                  ひ     う
                   ら    か



                あ    わ
                な  と た
                た    し

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Advent 12/10

「あ、の~」
「?」
ノートから目を上げると、小柄な女子生徒が僕の顔を覗き込んでいた。
「これ分かんないんだけどさー…ヒマなら教えてくれる⁇」
「おい、今は暇じゃないでしょ…」とギャラリーの女子生徒たちがあきれている。
「あー…別にいいけど…」
「うわ、ありがと!」
そういうや否や、女子生徒―文野霜菜(そうな)は僕の前の席に座った。もし、前の席に人がいたら、彼女はどこに座っただろう。
「いや~郡クンに勉強教えてくれるなんて~アタシついてるな~」
そうのんきなことを文野さんは言っている。この調子だと、こっちの解説を聞かなさそう。
「とにかく本題だよ文野さん、まず…」
「あ~待って! さん付けはカタいよ。メンドいからソナでいい。おあいこでアタシ、ゆっきーて呼ぶからさ」
「正直それは嫌なんだけど…」
「嫌だった⁉ じゃー雪夜くんにする」
「じゃあゆっきーでいい」
「OK、じゃ解説続けて」
正直この人はめんどくさい。クラスの人気者だけど、マトモに付き合える人間は限られる。僕はマトモに付き合えない、っていうか付き合うことはないと思ってたんだけど。
解説を続けるうちに、ギャラリーの数は減っていった。多分飽きたとか…そんな感じだろう。
「お~、やっぱ学年トップはすごいな~ ありがとうゆっきー」
「どうも」
「そういやさー」
思わず「?」と聞き返した。
「クリスマスは、何するタイプ?」
「え」
「あーアタシは、みんなで受験勉強かな。六華(りっか)とか、サクラコとかと。ゆっきーは?」
「…行きたいライブあるけどな~…」
「えマジ⁉ ライブとか行くんだ~ いがーい」
だけど…と言ったけど、全く聞いてない。
「じゃー今度教えて! 約束だよっ!」
「…」
もはや僕は何も言えない…

今回ちょっと長くなりすぎた。まぁ、このお話、最初の方会話少なめだったからな~

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This is the way.[Ahnest]16

「今いるのが、ここ、テ・エストの中腹だ。テ・エストは三山脈で一番標高が低いから、明日か明後日には越えられるだろう。そんで、ここに集落がある。今歩いている道はこの集落に繋がってるんだ。ここで少し食べ物を買うなりして、休む」
アーネストはそう言うと、一番右の楕円っぽいもの(おそらくテ・エストなのだろう)を指さして、その奥の麓をグリグリと塗りつぶした。
「ただ、小さい集落だから、大したものはないかもしれない。憲兵も最近は視察にいってなかったみたいだからな。まあ、気性の荒い民族ではないから、きっと大丈夫だろう」
燃えさしを焚き火に戻した。火の粉がパッと上がる。
「言ってることはわかったわ、でも、」
シェキナが口を開いた。
「ほんとにそんなところに何かあるの?そんなところに集落があるだなんて聞いたことないわよ」
「ま、無いなら無いでいいさ。少なくとも廃墟ぐらいならあるだろ。薪ぐらいあるって」
「そうね、通り道だし、別になんてこと無いんだけれど」
「あったらラッキー、くらいだな。さ、ミートパイ食おうぜ」
話している間にパイは少しばかり焦げてしまっていた。それでもパイの中身はまだしっとりしていて、レンコンの歯応えも効いている。パリッとした皮の食感も楽しめた。雪の日は食べ物が傷みにくいのがいいよな、などとアーネストは独りごちる。

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Advent 12/6

やっと、予定通りに書けます… 第6話”12/6”スタート↓

街はここしばらくの寒暖差で、人々の格好は、秋らしくなったり、冬らしくなったり…
今日は昨日と打って変わって、冬らしい陽気だ。
いつの間にやら、千賀橋の近くの銅像に、サンタ帽がかぶせてある。一体いつ、誰がかぶせたのだろう。落とし物なはずはないのだが―
「…、…くん、…コウくん、…入間コウ‼」
おもいっきりフルネームを呼ばれて、背中をカバンで殴られるまで、後ろに人がいることに気付かなかった。
振り向くと、久しぶりに見る顔がそこにあった。
「久しぶり」
吹奏楽部のOG…部活の先輩だった、光ヶ丘綺羅先輩が、そこにいた。
「…こんなところでフルネーム呼ぶのは、やめてくださいよ…」
「え~、だって名前読んでも振り向いてくれないからさ~もう実力行使しかないと思って~」
質問と答えが若干噛み合わない。この人はずっとこうなのだ。
「そーいやさ~、コウくんは、高校どこ行くの⁇」
「ここしばらくみんなそれ聞きますよ?」
高校の話は、あんまりしたくない、むしろ考えたくないんだよなぁ。
高校について考えてることといえば、入学したら軽音部に入りたい程度だ。
「いっそさぁ、ウチんとこ来る? ウチは大歓迎だよ? 軽音部あるし」
「え 先輩、その情報どこから…?」
「あーくららから~」
海月め、あのおしゃべりが…
俺は心の中で舌打ちした。この感じからすると、多くの吹奏楽部員がこの事を知っているに違いない。
「まぁ、頭の隅に入れときますよ」
「お、サンキュー。決まったら今度教えて」
この時ふと思い出した。例の約束のこと。みんなで集まる話―
「ねえねえコウくん、今度さ、”クリスマスフェスティバル”行くんだけど…行くの?」
俺は答えなかった。むしろ答えられない。
今日の町は冷えている―俺の未来も。

これで、「この物語」に出てくる、すべての主役を出せました。これからはその主役たちが、かわるがわる物語を語っていきます。
memento moriさん! 今日は今日中に書き上げられましたよ! どうですか!

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ひと口

 夜勤明け、コンビニで缶ビールとチリ味のポテトチップスを買い、歩きながら飲み食いした。いい気分だった。
 雨がぱらついてきた。僕はパーカーのフードをかぶり、足を早めた。
 部活の朝練だろう。ビニール傘をさし、テニスバッグをかついだ女子高生が橋の欄干から身を乗り出し、くんくんとにおいを嗅ぐような仕草をしていた。
 すれ違いざま、女子高生がよく響く低音で、「綿のフードパーカーって洗濯物のなかでいちばん乾きにくいよね」と言った。僕は立ち止まった。女子高生が欄干に背中を預け、こちらを見上げた。僕はすぐに稲荷大明神だと気づいた。
「稲荷大明神様。どうも」
「様はいらんよ。彼女とはどうだ」
「常連になったので、顔は覚えられました」
 数日前、好きな女の子(コーヒーショップの店員)とつき合えるよう願掛けした直後、僕の目の前に現れて以来、ちょくちょくからんでくるようになったのだ。神も最近は暇なのだろう。
「そうか。まあいい。がっついたら上手くいくものも上手くいかん。恋はあせらずだ。女性は一般的に安心感が得られなければ恋愛に進まんからな。まずはいい意味で害がないことをアピールすることだ」
 稲荷大明神はそう言ってから僕の顔をじっと見つめ、「君の両親はそれぞれ出身地が違うだろう」と、傘を僕にさしかけながら続けた。
「僕は大丈夫です。どうぞ、濡れてしまいますので」
「わたしは神だ。雨に濡れたりなどせん。さしなさい」
 言われてみれば少しも濡れていない。僕は傘を受け取った。
「父は京都、母は東京です。どうしてわかるんですか?」
「魅力のある人物は塩基配列が変化に富んでいる。両親の遺伝的距離が遠い可能性が高い」
「僕、魅力ありますかねぇ」
 まんざらでもない調子で僕が言うと稲荷大明神は、「まあまあだな」とこたえた。
「まあまあならよかったです」
 僕は取り繕うように言って缶ビールを飲んだ。
「以前と比べると少しは自信がついたように見えるな。何かあったのか」
「酔ってるからですよ」
「ひと口くれ」
「女子高生にビールを飲ませるわけには」
「この姿ではまずいか」
「まずいです」
「じゃあまたな」
 僕は後ろ姿を見送った。この話は、次回に続かない。

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Advent 12/5

さーてさて、つい30分ほど目に過ぎ去った12/5… 第5話”12/5”スタート↓

「ねぇ冷ちゃん、これ分かる~?」
「いいよ、見せて」
やっぱりあたし、冷ちゃんの友達でよかった。そんな思いを噛みしめた。
冷ちゃんはあたしと違って、勉強ができて、周りへの気配りが上手で、ザ・秀才!って感じ。
対してあたしは、集中は続かないし、そそっかしいし…自慢できるのは、抜群の運動神経ぐらい。冷ちゃんみたいだったら、そこまで今は困らなかったんだろうな~
「…鈴ちゃん、いい?」
「あ、ごめん。いいよ」
冷ちゃんはあたしに丁寧に、よくわかんない比の定理やらなんやらを教えてくれている。
もうとうにテスト2週間前は過ぎている―今日で1週間前になったところだ。
実質、1学期中間・期末当たりは、みんなめちゃくちゃ頑張ってはいなかった、まあ普通通り。
だが、2か月前の2学期中間は驚きの事態になった。
「みんなが、やる気を出している…⁉」
衝撃の事態。あたしはいつも通りやってたから、いつもは点数で勝ってる人たちに、負けた。
今回のテストは、これで受験で使う内申確定、というわけで、いつもはさわがしい教室内は、少々物々しい雰囲気だ。
あたしも、頑張らなきゃ。その気持ちでテスト3週間前から勉強してる。だけど…
「わかんねぇーーー!」
わかんないトコが多すぎて、もはや大混乱。というわけで、ここしばらく、友達の冷泉(れいぜい)ミユキこと、冷ちゃんに質問しまくってるワケ。
まあ、ほかの人もなんだが。
「…なんだけど、わかった?」
「うー、もう1回!」
わからない、といえば、この間届いたメールだ。行ける・行けないだけでも返信したいけど、まだ「その日」の予定がわからないのだ。
(まぁ、この調子じゃぁ、無理そうだな)
あたしは心の中でため息をついた。ホントは行きたいけれど…
「…どう? 鈴ちゃん」
「あ~、ごめん! ワンモア!!」
いいよ、と冷ちゃんは笑ってくれた。やっぱ、あたし、冷ちゃんの友達でよかった。

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目と目

「本当の事を言えば毎日は 君が居ないという事の繰り返しで」
って誰かの言葉繰り返して
君への愛の言葉にして

最低な夜を超えたとしても
君との距離は変わらなくて
つまらない日々の言い訳も
楽しさも君のせいにして

ByeByeByeByeByeもろくに交わさないから
明日会っても「おはよう」なんて言えないわけでございまして
「大大大大大嫌い」がない分ちょっとの好きもないよ。
じゃあね、またね、おやすみってさ。
言って。


「今日はアタリ 今日はハズレ そんな毎日でも
明日も進んでいかなきゃいけないから」
って処方箋独断で流して
君には届くわけもなくて

愛 ラブ 言う わけもなく
手繰り寄せるでもなくて
大抵午後4時の頃には
君とさりげなく別れて

ByeByeByeByeByeもろくに交わさないから
消しゴムの「ありがとう」がなんとも嬉しかったりして
「ないないないないないよ、そんな」そんな言葉が引っかかって
じゃあね、またね、おやすみってさ。
あいつには言ってても。


知らないフリして、今まで通りで
隠していたなら何も起こらない。
でも本当はさ。
「もう要らない もう要らないよ 君の他にはなんにも」
要らないよ。


ByeByeByeByeByeもろくに交わさないから
明日会っても「おはよう」なんて言えないわけでございまして
「大大大大大嫌い」がない分ちょっとの好きもないよ。
じゃあね、またね、おやすみってさ。
言って。

言って。

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遅い。【検閲編】2

ナイフを武器と呼ぶか道具と呼ぶかは、その使う人次第です。言葉はそういうものだと思ってます。そして、切ってしまったものは、大抵の場合もとに戻りません。言葉とは、そういうものなのです。だから慎重に扱わなければいけない。かといって自らの言葉に怯えてはなにも言えない。それゆえに文章は口語とは違った独自の進化を遂げ、口をつく言葉を抑制するものになりました。その事が、言葉をさらに鋭利にしたのです。
片刃のナイフは諸刃の剣よりも安全です。それゆえに、ナイフを持つ人はその危険さを忘れてしまいやすい。
そして、検閲というものが生まれました。言葉を制御するため、秩序を保つため、そういって検閲が行われた歴史は、どの文化にだってあります。しかし、言葉を発し、表すのが人なら、それを検閲するのも人。僕は人に人は裁けないと思っています。そのために多くの言葉が失われました。思想の違うものは弾圧されました。日本にだってヒソヒソ声の歴史があるのです。
今でこそ憲法によって思想の自由は保証されています。しかし『検閲』というのは、公的な場所よりも私的な場所でこそ多く行われます。世の中にいじめや私刑が絶えないのは、僕はそういう言葉のせいだと思っています。
だからこそ、詩人であるみなさんには自分の言葉を強く持っていただきたいのです。今回皆さんの手によって自らの詩を検閲していただくなかで、「どうしてこれが検閲対象なのか」という定義は各各の中にあったと思います。しかしそういう言葉こそが、己の本当の気持ちを表していたりするのです。

決して忘れないでください。誰にも理解できない言葉こそが、想いこそが、あなたの本当の姿なのです。

言いたいことは全部言い切りました。本当は███を皆にも使ってみてほしかっただけなんですけどね。まあそういうことで。
今回は多数の参加者さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m

長文失敬

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遅い。【検閲編】1

【検閲編】のまとめです。
こんな感じで作品を募集しました。

《以下の条件を満たして作品を作りなさい。
・詩であること。散文、韻文、定型、不定形は問わない。
・自らの手によって検閲を入れること。███のようにすること。
・タグを「新言語秩序」にすること。》

さあさらにめんどくさい条件を出しました。ある人に喧嘩売りすぎて作ってくれませんでした(笑)実際詩に限らなかった方が良かったのかもしれません。しかしやはり(すごい接続詞)、今回も面白い投稿が多々見られました。
実は今回の条件には裏課題がありまして。それは、
《自分の過去の作品を検閲して投稿すること。》
気づいてくれたのはお一人だけでしたが、気づいてもらえて嬉しかったです(。-∀-)

このテーマの着想は、僕の大好きなバンドのamazarashiの武道館公演『朗読演奏実験空間・新言語秩序』から来ています。詳しくはいろんなとこがライブレポート出してるので是非。
そういう話じゃない。検閲の話です。この掲示板にも検閲システムは存在します。あまりにも不適切な投稿に関しては、一部が削除されたり、時には掲載されないことだってあります。それをやめろといっているのでは決してありません。いや、ほんとに。誤解しないでくださいね。ただ、この掲示板外でも、我々は『検閲』を怖れていないでしょうか。
空気の読めない発言、知らず知らずの内に誰かを傷つけている言葉、そういうものを怖れて日々生きてはいないでしょうか。それについては僕が最たる例です。ですからここからの文章には全くもって説得力はありませんが、まあ聞いて(読んで)やってください。

(そして続く(長すぎた))

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遅い。【造語編】

「造語」のタグでは、こんな感じで作品を募集しました。

《以下の条件を満たして作品を作りなさい。
・一度の投稿に収まるように詩ないしは物語を書くこと。
・必ず造語を一つ以上使い、その意味をレス欄に書き込むこと。
・タグを「造語」もしくは「memento mori」にすること。》

結構限定しすぎな条件だと思ったんです。でも流石常連の皆さんですね。固有名詞を活用したもの、実際の言い回しを発展させたもの、はたまた完全自作のもの、いろいろなものがありました。それもその言葉達に適した前後を伴って。ほんとに楽しませていただきました。ご参加ありがとうございました。

さてさて、「造語」の話でもしておきましょうか。
詩人の皆さんなら、『言葉の限界』というものを感じることが多いのではないでしょうか?そもそも語彙が少なかったり、あっても適切な言葉を見つけられなかったり。時には国語辞典をひきながら何かを書いたことのある方もいるかもしれません(現に僕がそうです)。
現在我々が『既存の』言葉で会話できているのは、ひとえに先人たちの努力のお陰です。しかし人の気持ちほど具体的でないものはありません。『既存の』言葉では表しきれない感情、想い、記憶、そういったものを無理矢理にでも言葉で表そうとするのが詩人というものです。
何が言いたいか。僕は詩人の皆さんにこそ、『造語』というものを造って、使っていただきたいのです。肉を焼く火がないのなら自分でおこせば良い。表す言葉がないのなら自分で作れば良い。そういう言葉があってはじめて伝わるものだってあるのです。
もちろん万能などではありません。その言葉の意味がわからなければ伝わるものも伝わらないのですから。しかし、そういったひとつのツールを、是非持っていただきたい。そういうことです。

長くなりました。本来のきっかけは『歴史秘話ヒストリア』のテーマの影響なんですが(笑)
ではでは最後に、投稿してくださった方、本当にありがとうございましたm(_ _)m