かぐや姫
こんな明るい満月の夜は
必ずあなたを思い出すのです
かぐや姫
あなたは今
どうしているでしょうか
あの後幸せになったでしょうか
あちらの世界はどのようなものでしょうか
私のことを覚えているでしょうか
かぐや姫
きっとあなたは
たったひとりの私のことなど
覚えていないのでしょう
かぐや姫
あなたは新月の夜
何を思うのでしょう
私のことを覚えていなくても
きっとまた麗しい眉を歪めて
もの思いにふけっているのでしょう
嗚呼かぐや姫
こちらは満月が綺麗に見えます
あの満月に
どうにもあなたを重ねてしまう
あなたの置き土産を焚いた煙は
そちらからは見えましたか
こんなに澄んだ夜は
もしかしたらあの月に
あなたの姿が見られないかなんて
馬鹿げたことを
どうしても考えてしまうのです