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幺妖造物茶会 あとがき

どうも、テトモンよ永遠に!です。
毎度恒例の「造物茶会シリーズ」のあとがきです。
今回は、この物語の元になった物語についてお話ししたいと思います。
「造物茶会シリーズ」は元々自分が高1の時に考えていた物語がベースになっていますが、「造物茶会シリーズ」として投稿する以前に投稿していた物語があるんですよ。
タイトルは、「ファミリア達の夏祭り」。
ここでとある生徒さんが開催していた「掲示板夏祭り」という企画に参加するために作った物語です。
この企画では「夏祭り」にちなんだ作品を投稿するルールになっているのですが、その中に「百鬼夜行」という掲示板が稼働しない土日に夏祭り会場に人外達が登場する物語を投稿する、という催しがあったんです。
そういうものがあったのに、それを無視して人外達が夏祭り会場に行く物語を平日に投稿してました(笑)
…まぁ、平日に人外が出る物語を投稿するなとは言われてないしね。
そんなこんなで企画「掲示板夏祭り」に参加するために大急ぎで物語を作ったんですけど、当時はキャラクターの設定があまりまとまっておらず、ついでに急ぎすぎて話がめちゃくちゃになってしまいまして…
無事、ぼくの黒歴史になりました(笑)
気になる方は「掲示板夏祭り」のまとめ(タイトルは『夏祭り’19 前』『夏祭り‘19 後』)があるのでそちらを見てください。
でもその話は設定やキャラの関係性も違うし、第一キャラ名も全員違うんですよね(口調とかで誰が誰か分かるかも…?)。
当時は今よりもネーミングセンスがなかったので仕方ないのかなーと思います(今もネーミングセンスはあまりないけど)。
とりあえず、「造物茶会シリーズ」はそういう経緯を経て今に至ってます。

今回は長くなりましたが、今回はこの辺で。
ちなみに「ハブ ア ウィル」最新エピソードはすでに完成しているので、7月のスタートと共に投稿できると思います。
お楽しみに。
ではまた!

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― キャラクター紹介編 ②

「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」キャラクター紹介編、第2回はこの物語のアイコンキャラクター「滋賀 禰蕗」の紹介です。

・滋賀 禰蕗(しが ねろ)
身長:約140cm(自己申請)
学年:中学1年
誕生日:12月18日
異能力:人やモノのその場に残された記憶や人やモノが持つ記憶を扱う能力
イメージカラー:赤紫/黒
一人称:ボク
この物語のアイコンキャラクター。
ワガママで子どもっぽいが、友達思い。
時折感情のままに動いてトラブルを起こすことがある。
ひょんなことからサヤカに出会い、彼女に異能力の存在をバラすことになった。
小3の頃に論手 乙女によって凄惨ないじめに遭い、以来不登校になった。
普段は寿々谷駅周辺をほっつき歩いており、たまに高い所で異能力を使っている。
休日は耀平達とショッピングモールなどで連んでいる。
好物はココアシガレット。
常に黒いパーカーを着て、フードを被っている。
ちなみに普段短パンに黒タイツを履いているのは足を露出するのが嫌なため。
でも夏場はタイツを履かない。
具象体”黒鎌”の持ち主。
”黒鎌”は刃に触れた生物やモノの記憶を奪い取ることができる。
目の発光色は赤紫。
生駒 耀平、鞍馬 黎、日暮 師郎、角田 海敦、一本松 唯似、美蔵 健司は友達。
不見崎 清花は腐れ縁(?)。
論手 乙女は小中学校の同級生。
鱗 円とは仲が悪い。

次回はネロの保護者役、生駒 耀平の紹介です!

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×××××中学校の七不思議 甲斐田正秀 8

「でな、実際ここいらにアメリカが爆弾を落とすことは殆どなかった。じゃから今回もそのクチだろうと思って油断しとったんじゃな。でもボーイングは確実に近づいていた。警報は依然やまない。もしかしたら今回は、と、ちと怖くはあったが、本を取りにこの教室に戻った。どうせ今日に限って落としてくることなかろうし、落ちても学校にピンポイントで当たるまいとたかを括っとった。それに何より、アメリカの兵器を前に、勉強すら諦めるのが嫌じゃった……そう思ったのが間違いじゃった。よう考えれば、学校がここいらで1番大きい建物じゃったし、軍の駐屯地は隠れとったから学校が狙われるに決まっとったんじゃが、そういう可能性はもっぱら排除して考えんかった。とにかく本を取りに行きたくてしょうがなかった。それで急いで3階まで駆け上がって、丁度、わしが机の上にあった本を手に取ったとき、この教室に焼夷弾がヒューッと落ちてきた。お前は見たことないじゃろう、まああっちゃ困るが、ありゃ考えた奴は本当の非道だったろうなあ。木造の日本家屋が燃えやすいように、火薬だけじゃなく油を入れるんじゃ。だから爆風と一緒に燃えた油が飛んできた。あん頃は校舎も全部木だったからのう、すぐに一面焼けた。もう遅い時間じゃったからな、わし以外には生徒はおらんかったから良かったと思うが、安心したのも束の間のことで、すぐにも第二陣が降ってくる音がする。でも火に囲まれて逃げられんし……背水の陣、四面楚歌、そんな様子じゃ。熱いを通り越して、皮膚がジリジリ唸るように痛んだ。自分は死ぬんじゃと確信した。わしは元々卒業したら早々に海軍に志願しようと思っとったから、もちろん死ぬ覚悟もできていた……と、思っとった。死ぬときになってわかったが、わしは本当は死にとうなかったんじゃ。まだ生きたい。そう思ったとき、2発目が落ちて、わしは割れた硝子や机と一緒に、そっちの方……」
 そう言いながら俺、ではなく、その後ろ――黒板を指さした。