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見ないで自分

充実したキャンパスライフにしたい
自分は進学したらこんなことして楽しむんだ!

そう思ってたのが一年前。

進学して
充実してるっけ。
いつ、心の底から楽しんだかな。

今の自分、高校生の自分に見せたくないな

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いつもと少し違う朝 ~He glance~ #4

同僚に話し女の人の隣へ...

ドサッ

すると女の人は俯いたまま目線をずらし
こちらを確認している。

こんな時は...甘いものかな......

「...あげる」
棒付きキャンディをさしだす。
女の人は戸惑いながらこちらを向く
それにあわせて女の人の逆をむきながら

「要らないの?」

『い...いる。ありがとう』

俺と女の人の距離が縮まった瞬間。

...to be continued

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鬼ノ業~序章(拾漆)

しかし、朔が口を開いた。
「おじさん、ここ、人間来ないよね。」
朔の目は、おじさんの目の奥を見つめているようだった。それが、自分の中の"何か"を見られている気がして、恐くもあった。
「あぁ。」
一言答えると、朔は続ける。
「おじさん、あの日のこと、何か知ってるよね?」
ずっと、聡い子だとは思っていたが、急にどうしたのだろうか。
すると朔は、止めていた箸を置いた。
「あの日から、13年も経った。
…最近、薊の様子がおかしい気がする。具体的な言動では分からないけれど、今にも遠くに行きそうで__」
薊の、この短期間によって作り上げられた笑顔は素晴らしかった。上部だけの、偽りの笑顔。見抜けるのは兄所以だ。
おじさんは息を吐く。
「いつか言わなきゃなとは思っていたんだがな。…朔にだけ、まず話しておこうか。」
そう言って語り始めた。

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いつもと少し違う朝 ~He glance~ #3

その日の夜

いつも通り仕事に行って同僚2人と帰る。
駅のホームで電車を待つと電車がきて
1人の女の人が下を向いて座っている。

同僚と話しながら電車に乗る。

「あっ、、、」
うつむいて座っているのは
朝あう女の人。

同僚2人が女の人の斜め向かいに座る。
それに続いて朝と同じように
女の人の向かいに座る。
いつもと様子が違う。
顔に両手をあて髪も顔を隠すように下ろしている
目、あわないかなって思っていると、
ぱっと目があう。
泣いているのか目が真っ赤だ。
朝の表情となにか関係があるのだろうか...

......

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無題

雪にまみれた島に、独りぼっちのアパートの一室。
僕はここで何をしていたのだろう。
僕は大空へ羽ばたく準備は出来たのだろうか?

安定を皆求める、しかし、そんなに安定が大事?
安定?そんなもの手に入れてどうするの?
毎日が試験で、毎日が本番の毎日に安定なんてない。
不安定だからこそ、知恵を出し、全力を注ぎ、疲れて寝る。
その毎日の積み重ねが生きた道で、経験で、自分の哲学になる。

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いつもと少し違う朝 ~He glance~ #2

話したことは1度もないけど
いい人なんだろうって思う。

しばらくスマホをいじって目線をあげる。

女の人はスマホをみている。
眉間にしわをよせて
怒ったような悲しそうななんとも言えない表情。

何かあったのかな?って思うけど
所詮俺には何も出来ない。

けれど...
なぜだか胸騒ぎがする...

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いつもと少し違う朝 ~He glance~ #1

いつもと同じ朝。
いつもと同じ電車に乗っている。
いつものように綺麗な女の人が向かいに座る。

何をやっているかは分からない。
女の人はいつも低いポニーテール。

話したことはない。
目が合うと会釈する程度。

今日も、ほら。
女の人が少し顔を上げれば目が合う。
ぺこっと会釈され
会釈しかえすと
女の人の口元が緩む。
それを見て俺は手元のスマホに目線を落とす。

この1連の流れ結構好きだったりする。

......

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わからない

何を忘れたんだろう、何を思い出せないんだろう、何をしたかったんだろう、何でこんなに空しいんだろう、俺は何がしたかったんだろう、何で胸が痛いんだろう、俺の正義は何なんだろう、俺は何者だったんだろう...

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いつもと少し違う朝 ~She glance~ #5

慌てて再び顔を伏せる。

早く...。
早く着いてよ。
いつもより長く感じるこの時間。

.........

ドサッ
隣に誰かが座る気配。

俯いたまま目線をずらし隣を確認する。

「...あげる」

隣にいたのはあの男の人だった。
私に向かって棒付きキャンディを差し出している

えっ、
もしかして...

「...要らないの?」

驚いて男の人の顔を見る。
と同時に顔を逸らす男の人。
元気づけようとしてくれてる...?

『い...いるっ。ありがとう。』

......to be continued

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「もっと上へ」だって

人身事故と誰かの舌打ち 花束と黒いネクタイ。
空を飛ぼうとした子供 羽はなかった 救いはなかった。
未来、或いは過去の僕が 先を争って逃げ出していく世界。 
かつて僕たちは歯車を作った。 精密に 精確に。
誰かいなくても困らないように 誰もいなくても困らないように。
そうして出来上がった仕組みの中で 居場所が無いって泣いてばかりいる。
大丈夫。君が地面に叩きつけられた衝撃で 世界は止まりはしないって。
ニュースキャスターが人類は醜いと繰り返し伝えている。
そんなの鏡を見た瞬間から知っていたさ。
下らないと呟く僕も下らないね。 逃げ出したいな。
朝焼け 青空 彼方に神様の山。 夕焼け 星空 届かない月。
屋上で僕は 空ばかり見ていた。

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加速度

現場にはルナが先に着いていた
「お...お母様...いったいどうしたのです...!」
「ダメ...強すぎる...勝てない...」
「お母様...お嬢様、すぐに手当てに向かいます!」
「ええ、サクヤそうして...」
レイナを運んだ後、ルナが思い出したように
「そういえば...あんた、誰?」
ファイズを指差し言う
「え?俺?サクだけど...」
「(ベルト...もしや...)ねぇ、そのベルト、どこで手に入れた?」
「え、サクヤさんから...」
「(やっぱり...サクヤったら...まぁいいか)」
そして轟音が木霊してきたのはものの数秒後の出来事...

神社に、異変の元凶...イズモが降り立っていた
「(ふむ...ボロくさい社だこと...)」
シンジがロマノフの魔法の杖から飛び出し、奇襲を仕掛ける
「くっ...」
イズモがひらりとかわす
「ロマノフ!お前の仕業じゃないだろうな!」
「ええ...私では...」
シンジが声を荒げて口喧嘩に乱入した
「お前か!オラクルをおかしくしたり、ワケわからないモンスターを放ったのは!」
「そうだと言ったら?」
「お前を倒して、異変を終わらす!」
「やれるものなら...やってみろ!ロマノフ!」
「はっ!」
ロマノフが地面に向かって魔法を放つ
刹那、地面からゾンビ(のようなもの)が出現する
「ここはなぁ、元々は死者の弔いの場所だ...素材はたくさんある...」
「くっ...」
ゾンビが襲いかかるが龍騎はバタバタと倒していく
「へっ!蓮の攻撃に比べればこんなもの...!」
「シンジー!」
「おっ、やっと終わったか」
「なんだ?」
「...!イズモ様!」
その言葉むなしく、二人は神社ごと閉じ込められた...

「くっ...何体いるんだよ!」
血鏡館に進撃するクリーチャー、すでに館の数ヵ所は破壊されてた
「しょうがない、これ使うか...」
腕にある時計に付いているミッションメモリーと携帯に付いてるメモリーを入れ換える
COMPLETE!
ファイズはファイズ アクセルフォームへとその姿を変えた...

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鬼ノ業~序章(拾陸)

「おじさん、発現がおじさん。」
「もうとっくにおじさんだっつーの。」
こう返ってきた。
薊は、あの日に言ったことはずっと覚えているのかもしれないが、今までそんな素振りも見せず、明るく振る舞ってきた。随分と笑顔の似合う美人になった。艶やかな髪は、洗濯物の白い衣類に、とてもよく映えていた。肩まで切り揃えたそれは、やはり三つ編みにしている。勿論、自分でやっていた。
朔と云えば、濃い茶色の髪は、長さと艶が増していた。伸びた髪は後ろで一つに結っている。優しげな顔立ちのまま成長した彼に、おじさんが一番喜んでいた。
ここ数十年、周りでは誰にも会わなかった。いるのは、小鳥や猪、熊。猫もたまに来たが、人間には会っていない。朔はふと、蒼と紗那を思い出した。あの日の緋は、鮮明に、目の裏に焼き付いている。手にしていた箸の手が止まる。
この様子に、おじさんが気付かない訳がなかった。しかし、何も言わない。それがおじさんの愛だった。

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成長してく中で

成長してく中で知らない間に涙は出ないものになっていっていた
いつからそんな悲しい冷たい人間になってしまったんだろう
涙の流し方をだれかおしえてください

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なんで

なんで自分は叶わぬ恋を頑張るわけ?
あいつが親友の事好きなの知ってるじゃん
なのに好きなの?
でも好きなの
どこが好きなの?
全部
前はむっちゃ言ってたやん
離れてから気付くんだよね
「大好きって」
叶わぬ恋でも、初恋でも、好きになったんだもん
突き通したいじゃん
けどさ?
頑張っても叶わないって知ってるのにやるのはバカらしくなる
伝えられないんだ
なんでなのかも分からない
これは自分にしか分からない

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題名の無い詩

青写真を見ていた
いつから、惚れていて
いつから、忘れられて

交わすことのなかった
絡むことのなかった
出逢うことのなかった

青写真を見ていた
いつから、振り返って
いつから、懐かしんで

触れることのなかった
識ることのなかった
別れさえもなかった

忘却を見ていた
回顧をしていた

きっと、全てが青春だった
あの時も、寒い冬だった

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本日の魔法講座 その235

走り出したあし(た)
あた(し)らしい靴
知らない間に記念日
片手で収まるほどの贈り物でも
両手で収まらないほどの
守りたいもの もの おもい こころ ここに
あるの(だか/な)ら

わたしはしあわせものです。

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オト

聞きたくないの

聞きたくないからイヤホンから
爆音の音楽を流すの
音が聞こえなくなってもいい
聞きたくないから

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どしゃぶりのバス停で14

私は今、目の前が真っ暗だ。
「今日は、皆さんに言わなきゃいけないことがあります」
先生は、いつもと違う様子だった。
思わず緊張が走った。
「伊藤君…伊藤弘明君は、今週いっぱいで別の学校に転校することになりました」
うそでしょう…
最近やっと話せるようになったのに…
好きな、人なのに…
最近の伊藤君の悲しそうな感じ。
あれはきっと、これのせいだったんだ。
「さあ、伊藤君…」
「はい。俺の父は転勤の多い仕事についているので、今までなんども転校したことがあります。
でも…この学校から転校するって決まった時、なんだか前よりずっと、悲しいです。
それだけ俺いいメンバーに、恵まれたのだと思います。
今まで本当にありがとうございました。
あと3日ほどですが、仲良くしてください。」
淡々と語っているけれど、目に光がない。
転校して欲しくない!
行かないで!
言えるものなら言っている。
でも、そんなこと言えないよ。
伊藤君は充分すぎるほど悲しんでいるんだ。
引き止めて、もっと悲しくさせるようなこと、できないよ。

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ファヴァー魔法図書館 #68

『最も不都合な数日間のはじまり』

「ガラシャ、プランクエネルギー炉はどうだった?」
「そりゃあもう酷かったわね。γ線バーストを直に喰らうとは思わなかったわ。」
風は色を持ち、銀色の粒は空の星と混ざり共に弾ける。

そこはA.L.Nの北、千年氷河の淵。
千年氷河と言っても大きい訳ではない。
元々凄まじい巨大さを持った氷河はある時点から自分の重さに耐えかねて縮小し始めた。そうして高密度圧縮された氷がこの千年氷河なのである。
「ユリ、ねぇユリったら。」
「......っ、なんだい?ガラシャ。」
「こんな寒い所で寝たら風邪を引くわよ。暖かいベッドの中で寝ないと。」
「風邪で済むかねぇ。」

To be continued #68 『アガルタの風』

P.S.ボツのフリーマーケットはここですかね、ある程度持ってきたのでどうぞ。
・オリエンタルチェリーブロッサム
・透き通る毒
・1nmの大海
・波動性統一物理学のエントロピー
・可能性変動臨界的インフレーション
自分でも意味わかんな過ぎてボツにしたものです。
良ければ(調べて、)どうぞ。
(書いて下さったえらい方々には申し訳ないのですけれども書いたらこちらへ御一報下さると嬉しいです。)

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臆病なぼくの、

ポケットに詰め込んだ、きらきらの欠片たち
拾い集めては、またもう一つ

泪の色になぞらえて、奥歯にそっと転がして、

ほら淋しがり、って笑う声が聴こえたら
その通りだねって笑って、両手はポケットに。

失くすのは怖いから、いつだって此処にいる。


(いつもありがとう。いつの間にか七年目です。)
(16だった頃に戻れはしないけれど、今でも変わらないものはあるんだって。)

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青薔薇ノ物語 #0

__青い薔薇の花言葉は、




『夢叶う』『不可能』『奇跡』『神の祝福』





希望を無くした彼女には、この青い薔薇を捧げましょう。




*

どうも、早坂さんです。ネットで違う名前で小説書いてます。
何故か小説書きたくなったので、書こうと思います。(衝動書き)

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どしゃぶりのバス停で13

バス停に向かって歩く。
伊藤君がいるといいな!
いたとしても、こっちからは緊張して話しかけられないのだけれど。
あっ!!あのリュックは!
やっぱり伊藤君だ!
「相葉さん!」
「読んだよ!『愛の証』がとくに気に入った!!ああいう話、西田そうたにあんまりないよね!珍しいなって思って!!あ、あと『三日月にさよなら』も!切ない感じで…あ、ごめん…うるさい?」
「そんなことないよ、あはは。でもまだおはようも言ってないのに…そんなにあの本、気に入った?」
「うん!すごく!ありがとうね本当に!」
伊藤君は少し笑うと、
「俺も、愛の証、気に入ってるんだよね。」
と言った。
口では楽しそうな声を出してる。
でも、私は気づいてしまった。
伊藤君の目が悲しそうなことを。
こんなのきっと思い違いだ。
まさか、私と話すのが嫌なのかな?
いや、それとは違う。
この人は何か悩んでいる。
でもそんなこと聞けないし…
どうしたんだろう?
こないだから伊藤君は様子がおかしい。

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第2の仮面ライダー

レイナは言葉を失っていた
今までで見たことのない惨状、全てが壊されて、細々といる人々...
そこにいた人に聞き、レイナは戦いに赴いた...

「サク様、ちょっといいですか?」
こんな感じで声をかけられたのが1時間後
サクヤの部屋に案内された
綺麗な部屋、無駄がないくらい揃えられた物が、彼女の性格を示しているようだった
「こちらをあなた様に...」
そうして渡されたスーツケースにサクは見覚えがあった
「これ...巧兄ちゃんの...いったいどこで?」
「サク様をこの館に連れてくる2日ほど前に、空から降ってきたのです...」
「まさか...巧兄ちゃんがこれを俺に渡しに...?」
スッキリはしなかったが、スーツケースを開けてみた
「これは...ファイズギアだ...これで戦ってたんだ...巧兄ちゃんは...とりあえず、着けてみるか...」
ベルトを着け、ガラケータイプの携帯に数字を打ち込む
「確か...5...5...5...エンター...と」
STANDING BY!
「で、これをこうして...こうか!」
COMPLETE!
音声と共に、サクの体を赤いフォトンストリームが駆け、アーマーが実体化する...
サクは仮面ライダーファイズへと姿を変えた
「うぉー!スゲー!」
サクヤは言葉が出なかった
「(お...お嬢様でも無理だったのに...)」
その時
何かが砕ける音...それは確かに近く...血鏡館の敷地内だった訳で...
「何事でしょう...サクさん、行きましょう!」
サクはファイズのまま走り出した...

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My sweet revenge

If it were not been for something which I have to do for this world,I would not make a lot of effort like this.
I have decided that I change the world.
Using my heart , using my courage,I'll try.
Spending my life, spending my heritage,I'll never give up.
So,when you see me aging in a few years later, I'll be a girl who you can't imagine now.

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歩きだせ

少しずつ 確実に
つながっていく

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ファヴァー魔法図書館 #67 第7章最終話

『最もカフェテラスが似合う私が下ろす』

「以上が今いるA.L.Nの歴史の一部だよガラシャくん。」
そよ風は時々荒波となり彼女らを襲うがその様な物は効かない。
「そうね...早くアラクサンドラさんに挨拶しないと。」
吹き付ける熱波は核融合を起こす。
「そしてこれがプランクエネルギー炉の試作品だよ。」
目の前にはアルタイルが光る。
「なーんだ、彼女らはたどり着けなかったのね、プランクエネルギー炉に。」
光を百億個集めた珠は突如カタチを崩す。
「そうだね。」
γ線バーストは否応なく悲鳴をあげる。
「ユリ、私カフェテラスに行きたい。」
灼熱の核融合は未だプランクエネルギーには辿り行けない
「そうだね。」
「私は最もカフェテラスが似合うからね。」
グリモワールは有限の無限

NEXT episode8 『真実は虚構より苦なり』

P.S.この章は、色々な物に影響を受けた章でした。平沢進にZUN、他にも色々。
そのお陰でプロットにも修正が入っり...いやぁある種の分岐点です。
これからどうなるんでしょうか。

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どしゃぶりのバス停で 12

お母さんのお手伝いを終えると、私はすぐに2階に行った。
はやく読みたい!はやく読みたい!
『三日月にさよなら』『本当』
両方ともあっという間に読み切ってしまった。
おもしろかった。
内容が面白いっていうのもあれば、伊藤君にもらった本であるというのも大きいのかもしれない。
あとがきはさらっと読んで、机に置いた。
明日は伊藤君と話そう。
この本について話そう。
私の感想に、共感してくれるかな?
盛り上がるかな?
楽しみだな。
早く学校に行きたいな。

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鬼ノ業~序章(拾伍)

「おじ様、早く起きて着替えなさい!」
「もうちょっと…。」
そんなことをいうおじさんの布団を剥ぐ。
「洗・濯!それとも、おじ様が行く?」
「薊殿にお任せいたします…。」
あの日から、13年という月日が経った。おじさんは、すっかり薊に頭が上がらない。朔も、自分で思う。薊には敵わないな、と。
あれから薊は、身のまわりのこと、全て自分でやるようになった。そして、他人のことも。母・薺の代わりをしてくれている。__と云うよりかは、そうすることで、悲しみを埋めているように見えた。
「兄様、先にご飯食べててね。よそってあるから。」
「ありがとう。」
言うと、薊は微笑んで駆けていく。
布団を引き剥がされ、やっと着替えたおじさんが、お膳の前に座る。
「薊のやつ、べっぴんになったなあ。」
朔は笑って返す。