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1話しかない物語。

朝。冬休み明け初日の朝。白い息を吐きながらホームで電車を待つ。電車に早く入りたい、、、しばらくしてやっと電車が来た。いつもの場所に友達がいる。「おはよ」そう言って私も隣に座る。冬休みのほんの少し残った宿題をやる私。隣でそれを見てる友達。終点だ。乗り換えなくては。急いで片付ける。またまた寒い空気にさらされてしばらく待てば電車が来る。今度は座れない。いつもの事だけど。次の駅。もう2人と合流。まぁその次の次で降りるんだけどね。「あけおめ、ことよろ」そんなベタな事挨拶を交わしていると駅に着く。いつもどうり、学校までの坂をせっせと並んで歩く。私たちは、早く歩くのが好きだ。信号が変わった瞬間前に出る。そういう性格なのだ。「宿題テストの勉強した?」「いや、全く」そんな会話を続ける。空は分厚い雲に囲まれ、ただでさえ下がっている気分を上から下へどんどん押されていく感じがする。


3時間目。数学。
あぁヤダな、雨降ってきちゃった。
4時間目。英語。
残り時間15分。見直しをしようか。急に光が差し込んだ。眩しいほどに。思わず外を見てしまう。あれだけ分厚い雲だったのに青空が見える。そこに風が吹いた。木が揺れる。なんて綺麗なんだろう。まるで木の先っぽにダイヤモンドがついたみたいに木が揺れるたびに太陽の光を反射したダイヤモンドがキラキラと輝く。綺麗、では表せなかった。美しかった。誰か見てないかな~。時計を見るフリして周りを見渡す。っっ誰も見てない、、、みんなにも見て欲しいと思った。あと10分、風に負けずに落ちないでいて。お願いだから,,,
10分後…
鐘がなった。やばい、見直ししてないじゃん!あっっっ!太陽がまた雲に隠れちゃった!!!しかも鐘がなった瞬間!


その後も雲から太陽が覗くことはなかった。
みんなにも見て欲しかったけど、
これは私だけが見れた特別な景色だったのかもしれないと思った。
明日からも頑張れますように。





ー[完]ー


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NO MUSIC NO LIFE #9 ワルシャワの夜に

結月視点

「瑠衣にあったことあるのか?」
僕が玲に尋ねると、玲は顔を顰めて
「…わからないんですよ。でも、きっと瑠衣ちゃんなんだと思います。私が実家を出たのは、中学校一年生の時なんです。それから、私がもともと居たあの犯罪集団に拾われました。でも、私たち姉妹が離れ離れになった理由は確かに覚えています。」
と、答えた。
「どうしてなのか言えるか?」
「…それは、少し待ってもらえますか」
そう言い放つ玲の表情はどこか辛そうだった。


玲視点

 思い出したくもない、あの両親。憎悪の念があふれてくる。顔だって覚えていない。結月さんに質問をされていたことを思い出し、結月さんの顔を見る。私と同い年だとは思えないほど、大人びたその行動。不安そうなその表情。嗚呼、また誰かを困らせてしまった。こんな有様だから捨てられてしまうんだ。
 意を決して結月さんに向き合う。
「私の昔話、聞いてくれますか?」
そう尋ねれば、一歩私に歩み寄って微笑みながら彼女は頷いた。どうしてだろう、いつからだろう、人から向けられる優しさが怖くなったのは。また、私のせいで傷つけてしまうのだろうか。どうして、その瞳はそんなに澄み切っているのだろうか。
 そんなことを考えていれば、彼女は口を開いた。
「怖がらなくていいよ。辛かったら、途中で言うのをやめてもいい。大丈夫、玲も瑠衣も僕が守るから。」
その目は真っすぐ私を見つめていて。どうしてこんなにもこの人は優しいのだろうか。その優しさですら、不快に感じてしまうほどに私は愚かで。
 でも、この人は信用してもいいのかもしれない。

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世にも不思議な人々68 殴る人その2

その日の帰り。
(ふむ、通り魔、か……。凶器は鈍器の類なんだろうな、殴り殺されてたって話だし。ってかあいつはなんで分かってたんだ?あ、あいつなら何もおかしくないや)
そんなことを考えながら、那由多がある街灯の下を通ったとき、向こう側から一人の男が歩いてくるのが見えた。背丈190cmほどの長身だ。
二人がすれ違いそうになったその瞬間、男が殆どノーモーションで殴りかかってきた。
「なっ……!」
那由多は咄嗟に持っていたギターケースを盾のように構え(那由多は普段能力発動のための刃物を全てギターケースに入れて持ち運んでいる)、更に後方に跳ぶことで衝撃を和らげた。しかしその威力は恐ろしく高く、数メートル吹き飛ばされ、ギターケースはひしゃげてしまった。
「誰だお前!まさか!お前が例の通り魔か!」
那由多が何とか停止して叫ぶ。
「何だ、もう広まってたのか?すげすげ」
対する長身の男は楽しそうに応える。そのまま一瞬にして距離を詰めてきた。那由多はその拳を相手の懐に飛び込むようにして回避し、そのまま相手の背後5m程まで滑り込み、再び男に向き直る。しかしそのときには既に、男もすぐ側まで拳を迫らせていた。
「ぬわっ!」
それを仰け反ることでギリギリで躱し、後転しながら距離を取る。しかしそこに男の踵落としが降ってくる。それを横に跳んで回避するも、次は回し蹴りが飛んでくる。
「うおああああああああああ!!!!」
 その回し蹴りを跳んで躱し、続けて飛んできた右ストレートに回し蹴りを合わせ蹴りの勢いで回避する。

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世にも不思議な人々65 間違っている人その3

阿蘇「しかし、山彦も鵺もどっか行っちまって、どうするよ?捕まえるも何も無いじゃんか……ってどうした一つ目?」
一目「ちょっと静かにしてくれ。今鵺を追ってるとこだから」
阿蘇「追ってるって……?ん、よく見たら何か出てるな……」
一つ目小僧の頭からはとても細い糸状の何かが出ていました。阿蘇さんがその糸に手を伸ばした瞬間、
一目「それに触るなァアッ!!」
思わず阿蘇さんは手を引っ込めます。
阿蘇「一体それは?」
一目「視神経に真皮の層でコーティングをしたものだ。これの先っちょに眼球を増やして鵺を追ってる。だから集中したいんだ」
阿蘇「そ、そうか」
数分後、一つ目小僧が叫びました。
一目「よっしゃ捉えたァ!」
阿蘇「どうした?」
一目「最高だ!鵺と一緒に山彦もいた!しかも変な奴のもとに集まってる!行くぞ!」
阿蘇「ふーん。よし、じゃあ俺ニ乗レ」
阿蘇さんが人外化して言いました。その姿はかつての姿以上に奇妙。身体の下の方から説明していきましょう。
背丈は6mほどで、蜘蛛を思わせる四本の脚が、一度下に曲がってから再び上に曲がって円盤状の腰に付いていて、そこから胴体が三つに別れて生えて、1mほど上で一つにまとまっています。胸部には一対の人間のようなのだけれどもやけに細長く地に届きそうな腕と、蜘蛛のような一対の腕が生えており、長さ1mほどの首に六本のうねる角の生えた頭がついている、という何とも不気味な姿でした。恐らく脚と背筋を伸ばせば10mを超えるでしょう。

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