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世にも不思議な人々㉑ キタさん難受けるその3

で、どこまで話したっけ……ロバに乗って地雷原を突っ走ったところまでだっけ?あ!違う。これ別の話だった!
で、続きだけど。落ちてきた紙に書かれてた内容だよね。こんな感じ。
『これを読むに至った何処ぞの誰かさんへ
これを読んでいるということは、私の作った空間に入り、脱出できた能力者ということだろう。能力者しか入れないように空間を作ったのだから。さて、私がなぜこのようなことをしたのか教えよう。私はかつてただの路上でパントマイムを披露する芸人だった。それがある日突然不思議な能力を手に入れたのだ。しかもパントマイマーの私にぴったりの「パントマイムを現実に投影する」能力、というものだ。とはいえ、特にそれを使ってやることも無かったので、普段通り芸をやっていた。
そんなある日、私は大いなる意思により、死ななければならなくなった。しかし、せっかく能力を身に着けたのだ。その力と私の存在を少しもこの世に遺さずして死ねるだろうか。それでこの道を選んだのだ。少々驚いただろうが勘弁してくれ。誰だってこの世に産まれた意味というものを欲しいと思うのが道理だろう?
この空間は誰かが脱出すると消滅するようになっている。それを恨まぬわけでは無いが、これは言うなれば幽霊みたいなものだ。しがない一人の男の残留思念だ。これで成仏できるのだ。それについては心から感謝する。
最後に私の能力を紹介しておく。
 能力発動時の楽曲 からくりピエロ
 能力 パントマイムを現実に投影する能力。
私をこの世から開放してくれた君に幸あれ。』
こういうことだ。つまり、あのマイマーは……いや、止めよう。きっと僕の能力と彼の思いが変に影響し合っただけなのだ。
しかし、大いなる意思ねぇ…。確かに、『童謡』じゃあないからなぁ。作者は無情である。

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世にも不思議な人々⑳ キタさん難受けるその2

で、どこまで話したっけか…。そうそう、能力の影響が空間全体に及んでいたってところまでだ。出られないのは困るのでまず僕は状況の把握をしようと試みた。さっきとは違って、実際に空間を歩き回って壁がどこにどのようにあるかを触って確かめて、そのイメージを可視化したのだ。これなら問題無く壁が見える。
で、分かったのは、空間は4m立方に区切られていて、隙間なんてものはないってこと。
………どうやって出ろと?無理だよ。詰みだよ。……まあ、出られたからここで話してるわけなんだが。
まず僕はこの能力が誰のものなのかを考えた。やはり怪しいのはあのマイマーだ。何せ消えちまったんだ。ただの大道芸人なわけがない。そもそもあんな意味ありげな登場したのにモブなんておかしいだろ?やはり奴が本体と見て間違いないだろう。
ではどのような能力なのか?その時の状態をそのまま言うなら、『中に入った者を閉じ込める空間を作り出す能力』だろうか?だとしたらそれこそ詰みだ。
いったい何故こんなことをするのか?純粋に誰かを閉じ込めて楽しんでるとか?それはまず無いだろう。閉じ込めることそのものが目的なんてサイコパス、そういない。だとしたら捕獲?回収に来ないのならそれも違う。
………まあ、面倒くさいので、真相を『可視化』してやりましたよ。ホント僕の能力便利。
それで無事脱出できたわけなのだ。どうやったかって?簡単なことだ。この能力の正体は、『パントマイムのアクションを現実にする』というものだったんだ。だから壁に近寄って、ドアを開けるような仕草をしたら、手応えがあって、空間に穴ができて、そこから出られた。能力の影響下なら他者のパントマイムも現実にするなんて、すごい能力だよ。
で、空間を出たら、どこからか紙を折り畳んだものが落ちてきた。文章が書いてあるようだ。それを読んだ僕は、今度こそびっくり仰天、驚いた。内容についてはまた次回な。

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世にも不思議な人々⑲ キタさん難受けるその1

やあやあどうも、こんにちは皆さん。最近暑いなー、なんて思ってたら今度は梅雨入りで逆にひんやりし過ぎるくらいなお天気の今日この頃。元気にやってるかい?え、お前誰だよって?タイトル見ろよ、キタさんだよ。こんな雰囲気の夜に一つ怪談でもしようかと思ってね。まあ聞いてくれ。
これはこの間実際に僕自身が体験した話なんだ。仕事の都合でちょいと人通りの少ないところを歩いていたんだ。え?僕の仕事が何かなんてどうでも良いだろ?するとパントマイマーが一人、芸を披露してたんだ。それを見てたら、そいつ芸を止めて建物の隙間の細い所に入っていったんだよ。これは興味深いな、と思って後をつけたんだ。ああ、仕事は別に急ぎじゃないから良いの。で、しばらく進むと4m四方くらいの空間に出たんだよ。中庭みたいなものなのかな?いやそんなはずは。
ここからがミステリー。あのマイマーは居なかったんだ。行き止まりだったし分岐も無かったから居ないわけは無いのに。
おかしいなあ、と思ってその空間から引き返そうとしたら、来た道に入れず、何か透明な壁に阻まれたのだよ。少し驚いたが僕はそう簡単に焦ったりしない。僕が戻るのを阻んだものを『可視化』しようとしたんだ。ところができなかったんだ。何も可視化出来なかった。まるで阻んだものなど存在していなかったかのように。けど何かあるんだよ。だから今度は『何者かの能力の影響』を可視化してみた。こんなおかしなことは何かの能力でなきゃあり得ないからな。流石に今度は少し焦った。何とその影響は『その空間全体に』広がっていたんだ。

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世にも不思議な人々⑱ 人じゃない人

こんにちは皆さん。マホこと萩美帆です。先日面白いことがあったので、お話したいと思います。
あれは先週の日曜日、ラジオ番組のテキストを買いに行った帰りのこと。視界の端に何か大きなモノが見えたので、そちらへ向かってみたところ、そこには巨大な生き物が居たのです。
ベースは人間似なものの、身の丈は4mか5m、6本の細長い腕、短い脛と長い踵を備えた力強そうな脚、その脚と同じくらいの長さの尻尾、何か不定形のオーラでも纏っているかのような真っ黒な皮膚等々。とても人間とは思えませんでした。
驚いていると、その生き物が私に気付き、近寄ってきました。これは食われる、私の人生もこれまでか、と思いましたが、そうはならず、その生き物は日本語で話しかけてきました。
「うお、やっべ、見られた。えーっと、無理だとは思うが怖がらんでくれよ。こう見えても俺ァ人間なんだよ」
人間。とてもそうは見えませんが。とりあえず私は、能力で会話を試みました。
『えーっと……こんにちは』
「おォ!こいつ、直接脳内に!面白ェ!」
『私の能力「少年と魔法のロボット」です。貴方も能力者なんですか?』
「ウヒヒ、俺の他にも居たんだなァ、能力者!ああそうだよ」
『原曲は?』
「原曲ゥ?……ああ、アレか。この姿になる度に頭に流れるやつか。曲は『森のくまさん』。見ての通り異形になる能力だ」
『へえ!私の知ってる中でもかなり異色ですよ!その能力!』
「他にも居るんか?」
『はい。そういえば、お名前は?』
「あー……。まあ、同じ能力者のよしみで教えてやるよ。俺の名は阿蘇一寸(あそちょっと)。この名前あんま好きじゃないから言いたくないんだよなぁ……」
『それはすみません…。あ、私、萩美帆と言います』
「へェ。良い名前じゃあないか」
『ありがとうございます。そういえば、さっきの言い方、人間に戻れるんです?』
「ああ。戻ろうか?」
『えー、じゃあ、お願いします』
「おう、これが俺の人間モードだ」
あら、彼、意外とイケメンでした。

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世にも不思議な人々⑰ 集え!リータ親衛隊

マホ『どーも皆さん。マホこと萩美帆です。今回は筆談でお送りします』
チャチャ「チャチャこと伏見清次ですー」
那由多「あだ名特に無し、神子元那由多です」
萩『今回はですねー、タイトルの通り、本シリーズ最強の能力者、リータこと安芸華世ちゃんと縁のある人物が集まってお話するという企画なのですけども』
伏見「で、何を話せと?」
萩『えー、作者からこれ話して、みたいな注文がいくつか来てるのでそれについて』
那由多「じゃあ早速行こう」
萩『最初は、「リータとの馴れ初めを教えて」』
伏見「前の方のエピソードを読め。」
那由多「終わっちゃった。終わっちゃったよ」
萩『うーん早い。じゃあ次。「ぶっちゃけ彼女のことどう思ってる?」』
伏見「うーむ……。何というか…、手のかかる、妹みたいな?あるいは姪っ子」
萩『私にとっては、命の恩人で、一番の親友で、それで……やっぱり何でも無いです」
伏見「何言いかけた?で、君は?」
那由多「え、えーっと……、その………、うぅ…
…、い、言えるかー!」
伏見「なぜキレた」
萩『落ち着いてなっちゃん』
那由多「なっちゃん言うな!」
萩『次行くよー。「なっちゃんマジであの時何されたの?」。私も気になる』
那由多「え、……えーっと……その……無理!言えない!」
伏見「マジ何されたの?」
萩『それはもう「ヨニヒト」七不思議の一つってことで』
伏見「ここに来て唐突に略称決まったね。そう取るか。作者のセンスが伺えるよ」
萩『じゃあ最後。「なっちゃんが某死霊使いに似てるってコメントがあったんだけど」だって』
伏見「ああ、あれか」
那由多「え、何それ」
伏見「ミズサキって人の語り部で能力者との日常を描いた作品があってね」
那由多「ちょっと見てくる」
萩『行ってらっしゃい』
伏見「行ってらっしゃい…暇になったな」
萩『しりとりでもする?りんご』
伏見「ゴール」
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伏見「オパール」
萩『うー……もうるは無いよ…』
那由多「何してんの?」
伏見「おお、お帰りどうだった?」
那由多「確かにボクと似てたー。けど面白いね。あのネロって子。ちょっと会ってみたいなー」
伏見「それについては作者に後でアポ取ってもらうということで」

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世にも不思議な人々をリストアップ2

安芸 華世(リータ)
高校一年生のぽやんとした少女。背丈は145くらい。どうやら周りに人が集まって来る星の下に産まれたらしく、主人公以上に人徳があり周りに人が集まって来る。加えてあのチート能力。もしかしたら彼女が真の主人公なのかも…いやそんな馬鹿な。疑うということを知らないので、能力との相性がとても良い。
能力 メトロポリタン美術館
出来ると信じたことはどんなことでも出来る。少しでも疑う心があると発動しない。
作者のコメント
読み方は「あき はなよ」。もういっそキャラ名地名に由来させようかな。ところで一体通り魔ちゃんに何したの?

萩 美帆(マホ)
リータと同い年。生まれつきの障害で話すことができない。そのため能力との相性がすごい。
能力 少年と魔法のロボット
対象1名への一方通行のテレパシー。射程距離は50m。間に動物が入ると妨害されて少し短くなるが、植物だと枝葉や根を伝って若干伸びる。
作者のコメント
読み方は「はぎ みほ」。なんと本名とあだ名がニアミス。

伏見 清次(チャチャ)
21歳。大学二年生。……ああそうだよ浪人したんだよ一浪だよ何か文句あっか!身長は180くらいある。いつもコートを着てフードをかぶっている。コートには細工がしてあっていろいろ入ってる。
能力 おもちゃのチャチャチャ
道具を媒体にして様々な現象を起こす。どんな能力になるかは触れた瞬間分かる。
作者のコメント
読み方は「ふしみ せいじ」。名前の由来は観阿弥だったりする。作中で二番目に強いと思います。外見不審者。あと、苦労人というか常識人。

神子元 那由多
14歳。中2。一人称は「ボク」。背はかなり低くて131か2くらい。割と良い子。あだ名は無い。あの後リータに懐いたらしい。
能力 グラスホッパー物語
刃物で生物を斬ったとき、ダメージを与えず代わりにその生物の持つ嫌な記憶を切り離す。副次的な能力として対象の持つ嫌な記憶を見ることができる。
作者のコメント
読み方は「みこもと なゆた」。地図帳で見かけた「神子元島」が由来。ホントに何をされたのかねー?作者も知らないのだよ。

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世にも不思議な人々をリストアップ

所沢 初(オータロー)
高校二年生。本シリーズの主人公。大した活躍はしていないが、作者が言うのだから間違い無い。
能力 およげ!たいやきくん
逃走、回避行動に大きな補正がかかる。その成功率はほぼ100%と言って良い。単純な身体能力強化だけではなく、無意識でのルート選択、スタミナ切れがしなくなる、回避の際はほぼ未来予知に等しい危機察知など、その補正は色々なものがある。
作者のコメント
名前は、「ところざわ はつ」と読みます。「はつ」が嫌なら「うい」でも良いよ。

キタ
妖怪みたいな雰囲気の怪しげな青年。26歳。身長約190cm。体重約65kg。なぜ生きている。七つ道具を持っているらしい。仕事は自営業らしいが職種は不明。仕事の際は「喜多方颯(きたかたはやて)」の名を使っている。
能力 北風小僧の寒太郎
普通なら見えないものを可視化する。可視化には自分にのみ可視化、一部の対象に可視化、無差別の可視化の3種類がある。
作者のコメント
この人は何となく不審者であってほしいので本名は伏せています。

滝沢 真琴(ラモス)
高校三年生。元不良だが能力者になってからは足を洗った。かつては色々とやらかしたらしいが酒と煙草とドラッグだけは怖くてできなかったそうな。お前ホントに不良だったの?
能力 まっくら森の歌
追跡、足止めに大きな補正がかかる。成功率はほぼ100%と言って良い。単純な身体能力強化ではなく、障害物があれば回避するなり破壊するなりして押し通るし、たとえ完全に撒かれても、僅かなヒントから逃げ道を探り出せるし、万が一相手が瞬間移動しても勘だけで探せる。
作者のコメント
名前の読みは「たきざわ まこと」。この子は基本ツッコミ役にされてます。実は名前の由来は南総里見八犬伝の作者。

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世にも不思議な人々⑯ 斬って切る人その4

「チャチャさん、一体何をしたんです?」
オータローがチャチャに尋ねた。
「ああ、虫かごだよ。『生き物にぶつけることでその生き物を中に閉じ込める』能力」
「へえ……。つまりモンスターb」
「止めろ」
キタとラモスは下らないことを話している。
話は戻って、無事通り魔を捕えた彼らであった。が、これをどうしたものかと悩んでいたところ、リータが口を開いた。
「ねえチャチャさん」
「ん、何?」
「その中に私も入れませんか?」
「ああ…うん、行けるけど」
「じゃあお願いします」
「うん、けど一体何をするんだい?」
「お気になさらず」
そう言ってリータは虫かごの中に入っていってしまった。
それから五分後。
「ただいま戻りましたー」
リータが突然戻って来た。
「おお、お帰り……って、通り魔すごいことなってるけど大丈夫!?」
通り魔、放心状態でぐったりしている。
「何かすごいビクンビクン痙攣してんぞ!」
「ああ、大丈夫です。あのくらいじゃ死にませんよ。で、彼女についてですが」
「え、ちょっと待て」
これはラモス。
「そいつ女なのか?」
「はい。?」
「え、何、お前気付かなかったの?」
キタが煽る。
「彼女について、話を続けますよ」
リータ、構わず話し続ける。
「名前は神子元那由多。14歳。中学2年生。能力は『グラスホッパー物語』。『刃物で生物を斬るとき、代わりにその生物の抱えている嫌な記憶を切り離す』というものだそうです」
「なるほど。それで『慈善事業』か」
オータローが納得したように言う。
「……一つ良い?」
「何でしょうチャチャさん?」
「そいつに何したの?それだけが気になる」
「ああ、それは、………やっぱり内緒です」
「え…。すごい気になる。キタさん、可視化」
「オーケー!」
チャチャはキタに可視化を命じた。
「うんうん……えっ……へぇ………はぁ〜〜、おぉ、フフフ」
「え、何か分かったんですか」
「えー……。僕から言うことは何も無いよ」
(何やったんだ一体………)
オータロー、ラモス、マホ、チャチャの考えが見事にシンクロした。
「何はともあれ!これでこの子も仲間です!めでたしめでたし!」
           斬って切る人 終わり

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世にも不思議な人々番外編 斬って切る人の裏では

オータロー「あああああクッソ!やってやろうじゃないかぁあ!行くぞ!」
キタ「おお行ってらっしゃい」
ラモス「おい、早くあっちに知らせろよ…ってかどうやって知らせんだ?LINE?」
キタ「いや、可視化でチャチャに『通り魔発見』っていう文字情報と僕らの居場所を見せて来てもらう」
ラモス「あんたホント万能だよな……」
キタ「さて、連絡も終わったし、オータロー氏と通り魔の戦いを観戦してますか」
ラモス「不謹慎だなぁオイ」
キタ「おお避けた避けた。あの一撃避けたのは良いぞ」
ラモス「あいつの能力の範囲に『回避』が入ってなかったら詰みだったんじゃね、これ?」
キタ「そうかもね…て何今の動き!?」
ラモス「は!?何だ今の!回転斬り!?格ゲーのコマンドでしか見たこと無ぇーぞ!」
キタ「いやーすごいねー。あ、あの通り魔出刃包丁も持ってる」
ラモス「出刃なのか。てかあの長いの何?」
キタ「ノコギリでしょ?」
ラモス「長っ」
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ラモス「もう3分になるぞ。けどあの通り魔すげーな。身体強化の類か?」
キタ「いや、能力の影響を可視化してみたけど、身体には影響してないよ。ノコギリと包丁にだけだ」
ラモス「じゃあ刃物を操作するとか?」
キタ「何その念力の完全下位互換。作者がそんなありきたりな能力考えるわけ無いじゃん?」
ラモス「メタ禁止。……ってあれ?通り魔どこ消えた?」
キタ「おお。やっと彼らが来たか。少し時間がかかったね」

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世にも不思議な人々⑮ 斬って切る人その3

 通り魔の振り下ろした物体をオータロー、何とか躱すも、通り魔、遠心力を利用して素早く回転斬りを仕掛けてくる。その連撃を全てやり過ごしつつ、オータローは会話を試みた。
「何、その、長いの!刃渡り、が、完、全に、片手剣、なんだが!?」
「ッ、ノコギリ!」
「はぁ⁉そんなん、あんのか!」
「さあ、諦めて、嫌な記憶、飛ばそ⁉」
通り魔、いつの間にか左手に出刃包丁を持ち、二刀流で攻撃してきている。
「記憶、首ごと、飛びそう、なんで、遠慮、しとく!」
「往生際、悪いなぁ!ボクに、任せて、おけば、問題、無いから!」
「大体、嫌な記憶、と言うなら、お前に、遭遇、したのが、最悪の、思い出だよ!」
「何ぃ?こっちは、慈善、事業で、やってる、ってのに、その、言い草は、何だ!」
「クッソ…能力の、範囲に、回避が、あって、良かったよ、ホント!ああ、クソ!しつこい!」
「そっちこそ、観念して、斬られな!」
 そうこうしているうちに3分ほどが経過し、通り魔の方に疲労が見えてきた頃合い。何処からか何か四角い物体が飛んできて通り魔に当たり、
『通り魔はその中に吸い込まれた』。
「ハァ…一体…何だったんだ……?いや、何となく見当は付いてるんだが……」
「その通り。僕の能力だ」
 声の方を見ると、チャチャを先頭として第二コミュニティの面々が立っていた。

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世にも不思議な人々⑭ 斬って切る人その2

前回と同日、午後10時、作戦は決行された。
オータロー、キタ、ラモスの第一コミュニティとリータ、マホ、チャチャの第二コミュニティの二手に分かれて、通り魔が出没したとの情報がある公園の捜索が開始された。
キタ「もしそっちで通り魔を見つけたらマホの能力で僕に連絡すること。こっちが見つけたらチャチャ君に可視化で知らせるから」
マホ『了解!』
チャチャ「了解。けどこっちなら普通に捕まえられそうだな」
ラモス「こっちがキツイんだよ……。ったく、何でこんな不公平な組分けなんだ?」
オータロー「僕に関しては、逃げることしか出来ないんだが…」
キタ「この三人組が一番長い付き合いなんで。あとは作者の趣味」
ラモス「おいおいおい、今はメタは禁止だぜ」
キタ「おっとすまない。……では、作戦開始!」
捜索開始からおよそ20分後。彼の通り魔を発見したのは、第一コミュニティだった。
キタ「居たああああああ!」
ラモス「馬鹿、大声出すな!」
キタ「出たwwうるさいって言う奴が一番うるさいやつww」
通り魔「……誰か居るの……?」
オータロー「ヤベ、バレた。早く向こうに知らせてくださいよキタさん!」
キタ「今やった。じゃあ、時間稼ぎよろしく!」
オータロー「え……僕?」
通り魔、彼らにどんどん近付いていく。
キタ「残り距離5m。ガンバ!」
オータロー「あああああクッソ!やってやろうじゃないかぁあ!行くぞ!」
オータローの能力『オウ、ヤット出番ダナ!』
通り魔「君…嫌な記憶があるね…?ボクが忘れさせてあげるよ…!」
通り魔はオータローに持っていた長い棒状の物体を振り下ろした。