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なぞなぞリスペクト

「遅くなりました!!」
 観音寺隼人は、車から慌てて降りると、先に待っていた先輩刑事に頭を下げた。五十嵐剛。規律にはめっぽう厳しいので有名だ。
「遅い!もう七分も遅刻だぞ!」
「すっ、すいません!」
「…まあいい。事情聴取だ。いくぞ」
 凄まじく早い五十嵐の徒歩に、観音寺は必死でついていく。
 今回のガイシャは、上殿敬子、四二歳主婦。場所は自宅のリビングで、何者かによって後頭部を殴られた後に失血死。争った形跡はなく、現場からは犯人を特定できるものは何も見つからなかった。死亡推定時刻は、昨日一月一三日午後7時頃。目撃証言もなく、捜査は非常に難航していた。
 今回事情聴取を取るのは、ガイシャの夫である上殿凛太郎、四五歳会社員。近隣の住民によると、最近あまり中は良さそうには見えなかった、とのこと。

 以下が事情聴取の様子だ。
「上殿さん。あなたは昨日の午後七時頃、どこにいらっしゃいましたか」
「刑事さん、まさか私を疑っているんですか?!」
「いえ、あの、この質問は皆さんにお答えいただいているものでして…」
「…ふん。まあ、良いですけどね。じゃあお答えしますよ。私は確か、まだその時空の上でした」
「…空の上、ですか」
「ええ。私はここ二週間休暇をとってオーストラリアに旅行に行っておりまして、昨日の夜十時にやっと帰国したんですよ。そしたら、まさか妻が、あんな目にあっているなんて…」
「そうでしたか。それはお気の毒に。ところで、オーストラリアでは何をなさっていたんですか?」
「別に、観光ですよ。色んな所を見て回りました」
「良いですねー、オーストラリア。僕もいつか行ってみたいものです。何が一番良かったですか?」
「やっぱり海ですかね。一月なんでちょっと寒かったですけど、夕日の沈んでいく様は圧巻でしたよ」
「そうでしたか。それでは一応確認を取らせていただきます。ご利用になられた旅行会社はどちらでしたか」……

 その後、旅行会社などに問い合わせてみたが、上殿氏がオーストラリアに行っていたことは確からしい。これは難しい事件になるぞ…。そんな話を五十嵐刑事にすると、
「おい、何をぼさっとしているんだ。どう考えてもその凛太郎ってやつが怪しいじゃないか」

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青い夏

誰もいないはずのプールサイド。今年初めて水を張った今日。僕はふらっとプールに向かった。

ぴちゃん、ぱちゃん、ぱしゃん。プールから音が聞こえた。不思議に思いながらプールサイドに出る。まず、目に飛び込んできたのは、青い硝子玉のように美しい空を反射する真新しい水。そして一人の少女。
「西城さん…。何やってるの…?」
なに聞いてんだ…。一人でため息をつく。見たら分かる。水に足を浸けてる。西城さんと話すことは今までほとんどなかった。感じた違和感は夏の空に似合わない白い肌だった。黒い長髪を揺らして振り返る。
「何って…。死のうと思って。」
冗談とも本気ともとれない表情で言い放った。
「死ぬ…?」
「冗談だよ。こんなとこで死のうと思って死ねないでしょう?本気にしちゃって、君、面白いね」
「西城さんって…変な人…?」
「ふははっ。そうかもね。梢でいいよ。西城さんって固い。この際仲良くなろうよ。」
「梢…は本当は死にたいと思う?」
「誰だって思うんじゃないかな。君もあるでしょう?意味もなく死にたくなるとき。」
「あるかも…しれない。」
「一回死んでみようか。」
「え。」
梢がプールに飛び込む。
「はっ?何して…。」
「ぷはぁー!!気持ちいいよ!!」
僕の手を梢が引っ張る。
「うわぁ⁉」
顔を上げると濡れた髪が気持ちいい。馬鹿だと思った。青すぎて笑っちゃいそうだった。というか実際笑ってた。
「どこが死んでるんだよ。」
「うじうじ考えてても仕方ないからそういう考えを殺した。」
「そっか」
梢がプールサイドに上がって鞄からバスタオルわ出す。
「何で持ってるんだよ…」
「え、逆に君は持ってないの?」
「当たり前だろ…。」
「貸すから、拗ねないの。」
「拗ねてない。」
梢はバスタオルを被ってフェンスの外を見て呟いた。
「私、生きるよ。君の生きる世界で、生きてみる。もー…君のせいだよ?私が死ねなかったのは。」
なぜか声が震えていた。

2

ファイルA

 人は想像力があるゆえに絶望する。希望はどうだろうか、希望もやはり、想像力の産物だろう。だが絶望を凌駕する希望を持つには、想像力だけでは足りない気がする。一時期、宗教にすがるということも考えたことがあるが、宗教をまるごと受け入れる純粋さはもはやないとあきらめた。情報社会に生きる現代人は想像力が多岐にわたっているため、宗教を受け入れる単純な想像力を失ってしまっているのだ。だがしかし████████████████████████████。
 受動意識仮説というのがある。すべては記憶が作り出した無意識が処理をしていて、意識はその結果を受け取っているにすぎないという説だ。では意識は何のためにあるのか。意識は記憶の補助装置なのだという。それならば意識が無意識の暴走を抑制することができるのではないか。意識化され、まとめられた情報を無意識に送ることで無意識も変わる。意識と無意識は相互に作用することによって成立しているのだ。自己欺瞞することなく、██████████████████████████████████████████████████████ていれば素晴らしい人生を送ることができるだろう。

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This is the way.[Ahnest]15

「美味しそうなミートパイね...。ひどい飯テロだわ」
岩屋に立ち込める芳醇な香りに鼻をひくつかせ、シェキナが言った。
「...飯テロってなんだい?」
「そんなことも知らないの、飯テロって言うのは.........何だったかしら?」
時たま現代語が混じるのは、作者の欲求不満と自己主張と個人的な趣味である。気にしてはいけない。
ともあれ、二人の話である。
「これも今日までだ。そんなに長く持たないからな。明日からは、運が良くて鹿肉だな」
そう言うとアーネストは、焚き火の端にあった燃えさしを拾い上げ、壁に何か書き始めた。シェキナはそれを不思議そうに眺めている。暫くガリガリと言う音が岩屋に響いた。
「よし、書けた」
出来上がったのは、なんだかミミズがのたくったような(よくある表現なんて言わない)よくわからない、絵?シェキナは眉をひそめた。
「何を書いたの?」
「ん、これは、ケンティライムまでの概略図だ」
...そう言われてみれば、三本の山脈を一本の道がくねくねと跨いでいるようにも見えるが......絶望的に下手だ。シェキナはさらに眉間にシワを寄せて言った。
「それで?」
「うん、ちょっと今後の話をね」
そう言うとアーネストは、さっきまで背を向けていたシェキナに向き直ると、(彼によると)地図を指しながら話し始めた。

1

コーナー化してみる

(なんかポエム掲示板に書き込むのは場違いな気がするが…まぁいいか)

突然がすぎますがこの間ここに書き出しと終わりが決められた中で物語を書くって言うのをやってみて、やっぱり楽しかったのでいっその事コーナー化してみます
コーナー名は「始まりと終わりで紡ぐ物語」…なんの捻りもないですwww題名とか考えるの苦手なんで…多分今後書いていくやつも(前回もしかり)題名が内容どストレートなものになると思いますwww

それと、めちゃめちゃ不定期に書いていきます。なんでかって?受験生だから。こんなことしてていいのか?ってなる気もするが楽しいからいいんだ!息抜きの一環じゃ!
大学受かったら週1か週2で書きたいけど今の所は不定期になりますm(_ _)m

ちなみに今書いたやつがあるのでそれを後ほどあげますね!今回はめちゃめちゃ無理やり繋げたからなんか変な感じかもしれないwww

それと最後に、皆さんから書き出しと終わりを募集したいと思います!それが難しいならテーマだけでもどんな話を読みたいとかふわーっとした感じでもいいです!とにかくお題が欲しい!なのでレスで待ってます!(今後リクエストはわざわざこれじゃなくても文章の書き込みにレスして頂いて結構です!)

(本当はお題募集するから金曜の夜書き込もうと思うんだが毎回忘れるんだわwww)

2

羅刹と夜叉

『私はあなたを殺しに来たの。』

秀麗な顏を歪めながらも低く落ち着いた声で彼女は言う。晩秋の冷たいアスファルトにはその言葉尻が抜け殻のように転がった。僕は彼女の口から発せられた言葉に大きな言雷を受けた。言いたいことはたくさんあるのに出てこない焦燥感にため息をつく。

「誰なんだ……?お前は……。」
怖かった。彼女はなんだと答えるのだろうか。しかしここにいるのはきっと、彼女じゃない。彼女の皮を被った化け物だ。そう思いたかった。
ふたりの間に木枯らしが吹く。それは僕と彼女を引き裂いていくようだった。しかし目を開けても、彼女はそこにいた。
『私は、羅刹にも成りきれない羅切。』
「羅切……?」
『そう、あなたを殺しに来たの。』
彼女の長い髪が風に煽られて宙に踊る。

どうして僕が殺されるのか。誰が一体そんなことを仕組んだのか。全く意味が分からない。
僕の心を読んだように彼女が言った。
『私は知らない。こんなことをするのは夜叉だから……。』
夜叉……?羅刹……?彼女は一体何を言っているんだ。夜叉……羅刹……

『人を惑わし、また食うという悪魔。』
それは彼女の声に誰かの声が重なったものだった。直接脳内に語りかけてくるようで、とてもおぞましい。眩暈がした。

「来い!!早く逃げるぞ!!」
……え?今のは、僕の声……?
そう思ったときにはもう、彼女の手首を掴んで走っていた。思考は全くもって追い付いていない。
大体、逃げる……?早く……?どこへ……?
馬鹿だ。意味もなく、宛もなく逃げるなんて。
しかし彼女の手首は温かかった。

「はぁ、はぁ……」
気付いたときにはだいぶ遠くまで来ていた。車でもたまに行くか行かないかという郊外だ。

悪夢はいつでも突然に訪れるものだ。

彼女が無事か振り返ろうとしたそのときだった。
『逃がさ……ないよ……?』

嗚呼、もう終わりだ。
逃げられない。
一瞬にして悟った。
馬鹿だった。

それは聞き慣れた彼女の声と、僕の声が重なったものだったのだから……。

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