鬼ノ業~序章(弐拾漆)
薊は凍りつく。"最期"と言ったか。
「そんなっ…おじ様!やめて、そんな事言わないで!!」
朔は唇を噛み締める。
おじさんは朔に笑いかけた。
「薊の事、頼んだぞ。」
しっかりした口振りだった。
朔は頷く。声を出すと涙が出そうだっから、頷いただけ。それでも、おじさんは満足そうに笑った。
「おじさん、は、ずっと、見守っているから…っ__」
吐血する。
薊は気を狂いかけている。
「おじさん、もう話さなくていいよ…。」
必死に朔は言う。
おじさんは首を振る。
「これだ、け…。」
そう言って、続ける。
「俺、は…ずっと、何、があっても…二人のおじさんだ。」
笑った。いつもの、豪快に笑ったときと同じ表情。
そうしてそのまま、静かに息を引き取った。激しく燃え上がる炎の横で。
「おじ様…おじ様…!?……おじ様ぁぁあ!!」
泣き崩れた薊に、朔はかける言葉なんて見つからなかった。