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さよならシンデレラ

君が好きだった花の蕾、あのアパートの先で見つけたよ。
漢字が読めないナントカ荘の前、いつもの帰り道。

汚れたこの街にも愛があるんだって知ったのは、ピンクのライトのホテルにママが入っていったから。
それに僕と君って、ほんとに愛し合っていたから。

藻掻く腕に絡まった、無駄すぎるインフォメーション。
異世界へのステーションに君は立ってる。
置いていかれて、僕は。


夜は、長くなったけれど、
思考はめぐるばかり。
答えには到底たどり着けそうにない。
君に言わなきゃなのに。

君が上るはしごを支えることすら
僕には出来そうもないから。
画面の前で君を探す。
液晶を買うよ。



君が捨てた過去の中に、僕がいるとするならば。
僕はそれで構わない。たまに知らないふりで会いに行くよ。

汚れた世界でも愛があることを切に願うよ。君を大切にしてくれる人に出会え。
君を本当に愛する人に、愛してもらうんだ。

空振るバットが軽かった。何本でも振れるな、この調子なら。
煌めくステージへの階段を君が上がる。
僕は知らないふりでバットを振る。


昼は、新しく塗るため。
夜は、古いものを捨てる。
答えや結果で論じるのはクソってるだけだ。やめたよ。
君に言えなくて良かった。

君が上るはしごを折る奴を、
僕は殺して回ってやる。
君は今日からシンデレラ。
僕は知らない鳥。


君が好きだった花の蕾、やっと咲いたよ。
それどころじゃないよね。
僕が会社に行く時、君のコマーシャルを見た。君のポスターを見た。
君の笑顔が変わってなくて、嬉しくってほんのちょっと、寂しかった。



夜は、長くなったけれど、
思考はめぐるばかり。
答えには到底たどり着けなかった。
君はシンデレラなのに。

君が上るはしごを支えることすら
僕には出来ないから。
画面の前で君を探す。
液晶を買ったよ。

シンデレラ。またねさようなら。
アリーナを出てから少し泣いた。
シンデレラ。もう昔みたいには
会えないけれど、笑ってね。

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Bang!

彼女の暗鬱な語り口がべっとりと頭に残ったまま、僕は頭抱えて譜面と睨めっこしている。その内飽きたか諦めたかでペンと紙を取り出して、さっきの彼女の事やらを描き出すのであった。怯えたまま。震えたまま。
誘き出された性的欲求に圧勝する倦怠感。何かが変わる予感だけしてる。耳鳴り未満のお小言くいくい、偏屈な思想を振り翳すOn the music.
悪くない、悪くはない。
悪くはないけど反吐が出る。
悪くない。嫌じゃない。
けど吐き気催しちゃってまたとんずらしたいのに!

責め立てられて白群の朝、止まった時計が揺るがないぜ。あぁ…動物園もびっくりのカテゴライズ。
げにsultry!群青だなんて、気張ってないけどうだってない。あぁ…「パラディソはウェアー?」切って貼っておやすみ。Bang!

さして間もなく描き終えてからテンプレ怒髪天を衝く。空回る日々に指した嫌気すら「まぁいっか」って美声でかき消して。その内冷めたか覚まされたかで布団に転がっては、また新たな詞を書く為に言葉がwork inside head.
求めるまま、逃げ出したら。
完全無欠無血開城大失敗。
あぁ…やはり血は流れる…!
痛くない、そう悪くはない。
痛くはないけど血反吐吐く。
悪くない。嫌いじゃない。
けど縺れ絡まっちゃって、頑張りは無駄じゃないのに。

追い詰められて乳白の空、しまった。取り敢えず横を向いた。あぁ…やっぱ情けなくなっちまう。
一等賞だけが有意義?もしもそうでも君がいる。何を隠そう、散って去ってまた明日。Bang!

勝ち目もないのにガッツ!は迷惑?
借り手のつかないこの胸に流れるMusic&My blood
もう!容易く僕の心に触れるな。lockはけっこう厳重なんです。
そうデリケイト・バリケード
悪くない、悪くはない。
悪くはないけど飽き飽きしてる。
悪くない。嫌いじゃない。
けど吐き気しちゃってもうすっぽかしちゃいたいのに。

責め立てられて白群の朝、止まった時計が揺るがないぜ。あぁ…動物園もびっくりのカテゴライズ。
げにsultry!群青だなんて、気張ってないけどうだってない。あぁ…「パラディソはウェアー?」
誰にもわからないから
また始まっちまう
Tomorrow never knows!! Bang!

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左右

繋いだ手は右左。
ダーリン離さないでよね。
せーので押したボタン。
答えはいつもサイダー。

イヤフォンは右左。
ダーリン離れないでよね。
同じ音楽、同じリズム、同じメロディ。


沈んでく感覚。君の手を掴む。
ほら右の手から左の手へ。
コードが変わったら。


さぁ、You and Meでshow time
心踊らせたい。だって二人のstage
逆説の逆説って結局は本当?
左右対称じゃないから、
バランスとっていこうじゃん。
ほらこっち向いて。


塞ぎあった耳で
聴いてた鼓動を
一つに合わせてしまいたくなる。
粗大な心で繋がる。

次第に昏れる道に、
ダーリン、影が伸びてきて
分かれ道を超えていくの


怯える真実。君の手から伝って、
ほら右の脳から左の脳へ、
フレーズを渡ったら。


さぁ、You and Meでshow time
そこらじゅうに振り撒いて
サクセスも何も最初からそこにある。
左右対称にならなくて、かなりいい感じじゃん。
じゃあねまた明日。


左右のどちらかが閉じてしまう時。
繋いでいられたら、それこそ幸せかも。
だからダーリン、離さないでよね。
きっと今まで通り、ただの右と左でしょ?


さぁ、You and Meでshow time
心踊らせたい。だって二人のstage
逆説の逆説って結局は本当?
左右対称じゃないから、
バランスとっていこうじゃん。
ほらこっち向いて。

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よなかのてつがく

あなたはだんだん嘘になる
今までのマテリアルを裏切って
くだらない答えに溺れていく
本当の事さえ見抜けずに

あなたをだんだん苦しめる
物ならば捨てても構わないけれど
くだらない世界に飲まれていく
自分の哲学は捨てないで

誰もが、若さを言い訳に
好き勝手散らかしたりして
今、今、今、今の今まで
信じてたことを見失う


眠りについて目覚めたくない
いっそのこと別世界へ行こう
くだらない浮世を離れたい
本当の僕は、あなたは、どこ?

あなたをだんだん追い詰める
時代の真実を嘯いて
つまらない人々と崩れてく
騙されたってやんごとなき精神で

彼らの嘘を見抜けずに
騙されたって痛くないんです
今、今、今、今の今まで
感じてたことを忘れてる


ストーリスト気取って
ペインフルのフリして
「信じられない」って
信じようとしてないだけだね
なれどその胸に僅かばかり
光る希望と哲学は
苦しくなっても離せないはずさ。

出よ、嘘っぱちダイナマイトで
価値観ごとブレークしちまえ


誰もが、若さを言い訳に
好き勝手散らかしたりして
今、今、今、今の今まで
信じてたことを見失う

彼らの嘘を見抜けずに
騙されたって痛くないんです
今、今、今、今の今まで
感じてたことを忘れてる

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fool fool fool

2番のために1番を歌うのか
1番のために2番を歌うのか
どっかのお偉いさんが言ってたけど
正直興味ない

コードに合わせてメロディを作るのか
メロディに合わせてコードを選ぶのか
僕にはまだ関係ない
早くギター弾いてよ

ABCと来て次はなんなのか
僕は決めたくもないけれど
僕の手にあるこの権利だけじゃ
息をすることくらいだけなの

バカだね、君はバカだね
至極バカだね、いつもバカだね
泣いてばかりで化粧も落ちて
君はバカだね、バカだね、バカだね



学校に行く為に制服を着ています。
人に会う為に歯を磨いています。
スピアを振り回したところで
僕の人生ミリ単位も変わらない。

言葉に合わせてメロディを作るのか
メロディに合わせて言葉を選ぶのか
正直贅沢な悩みだけど
考え事ランキングじゃ1位なんだよね。

あーいーうーと来て次はなんなのか
僕は知りたくもないけれど
君の手にあるその権利使えば
くしゃみと同時に世界を壊せる

バカだね、僕はバカだね
至極バカだね、いつもバカだね
泣いてばかりで声も掠れて
僕はバカだね、バカだね、バカだね


くそったれだぜ、ほんとこの世は
熱く燃えても迷惑なだけ
冷めた面して覗いた世界は
未来永劫不安定色即是空じゃん。


ABCと来て次はなんなのか
僕は決めたくもないけれど
僕の手にあるこの権利だけじゃ
息をすることくらいだけなの

バカだね、君はバカだね
至極バカだね、いつもバカだね
泣いてばかりで化粧も落ちて
君はバカだね、バカだね、バカだね

バカだね、僕はバカだね
至極バカだね、いつもバカだね
泣いてばかりで声も掠れて
僕はバカだね、バカだね、バカだね

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握手

桜はもう散ってしまって
葉桜には少し間があって
あなたを待つ喫茶店で
昔のことを思い出す。

あなたは時間ちょうどに来て
「呼び出したりしてすみません」
と、私に手を差し出し握手を求めた。
少し身構えたのは、昔を思い出したから。


弱々しくなった、その握手は
まるで病人に対する握手みたい。
その大きな手は柔らかくなっていた。



きっとどんな道を選んでも人は死にゆくのだけれど。いざそれがやってくると、いやに悲しくて。
きっとどんな道を歩んでも、天国などないのだけど。いざ目の前に死の扉があると、信じてみたくなる。


闇市で売った靴下や
勝手に売り払った絵本たちで
訪れたクリスマス、東京の街
その後のあなたの平手打ち

「彼はいけない運転手です」
そう言って笑うあなたの
手元のオムレツの減らなさに
少し不安になる。


冗談じゃないぞ、これじゃまるで遺言を聞くため呼び出されたみたいだ。
少し寂しくなって強く握手交わした。


きっとどんな道を選んでも人は死にゆくのだけれど。いざそれがやってくると、いやに悲しくて。
きっとどんな道を歩んでも、天国などないのだけど。いざ目の前に死の扉があると、信じてみたくなる。


潰れた人差し指の爪や
大きな体やその手
天使達を守るために
使い切ったのですね
あなたきっとそうなのですね。


きっとどんな道を選んでも人は死にゆくのだけれど。いざそれがやってくると、いやに悲しくて。
きっとどんな道を歩んでも、天国などないのだけど。いざ目の前に死の扉があると、信じてみたくなる。

信じてみたくなる。

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NEM−RE−NAI

眠れない。
明日は休みだから別にいいんだが。
どうせなら寝て時間を潰したい。
スタンドを切ったりつけたり
ラジオを聴いたり止めたり。
このまま日が昇ったらマジで意味の無い夜になる。
明日の昼寝れば別にいいんだが。
なんかやだな。
LINEを送る相手もろくにいない。
春休みと長引いた風邪。

ふらふらふらふら
旅に出ないか、ねぇ君、まだ起きてたりする?

YouTubeのコメント欄には馬鹿しかいないんじゃないかと熱に浮かされた頭で考える。
僕もそうだ。人生に不向きな最低の男。
単純に暇なだけならば
テレビを見たり
音楽を聴いたりするのだけと。
なんか違うな。
暇なだけじゃなくてそこはかとなく
寂しい夜さ、なかなか治らない風邪。

ぐらぐらぐらぐら
地面が揺れた日から、僕は何を忘れかけている?


あぁ、愛の存在を気付かせたのは誰?
あぁ、それは誰?
あぁ、恋の鬱陶しさを気付かせたのは誰?
あぁ、それは君


眠れない。
身体の向きを変えてもなお
冴えきったままの目では眠れない。
どこか散歩でも行こうか、
誰に告げるでもなく外に出た。
暇だな。
もう何回呟いた?この言葉。
あてもなく歩く。オンザコンクリート
時たま静寂を破る車の音が耳障り

くらくらくらくら
気のせいにしよう。眩暈は、しばらく知らんぷりさ


あぁ、愛の存在を気付かせたのは誰?
あぁ、それは誰?
あぁ、恋の鬱陶しさを気付かせたのは誰?
あぁ、それは君


上がって下がって日々は進む
ゼンマイ式の先生や、僕を信じない友達にも、
明日が来ることを知ってる。
終わらせたいとも思わない。
まだ少し息をしたいから。


ぽろぽろぽろぽろ
零れる涙、五弦七フレット、知らないだらけの街並み。嘘つきソーシャルネットワーク。

ちゃらちゃらちゃらちゃら
カッティングギター、クリーントーンの歌。ペトロールズ。「止まれ見よ」


あぁ、愛の存在を気付かせたのは誰?
あぁ、それは誰?
あぁ、恋の鬱陶しさを気付かせたのは誰?
あぁ、それは君

あぁ、愛の存在に気付いたのはなぜ?
あぁ、それはなぜ?
あぁ、恋の鬱陶しさに気付いたのは誰?
あぁ、それは僕

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AIUEO

「汚いねぇ人間は」
「そういうお前も人間のくせに」
「考え方によっちゃ、俺は人間じゃない」
「は?」
「例えば俺は嘘をつかない」
「でもお前は飯を食う」
「俺は服を着てない」
「でも体毛で覆われてない」
「それに何より、大切なことがわかってる」
「大切なことしかわかってないんだ。無駄こそ美学なのに」
「じゃあいまテレビで流れてる嘘と無駄ばっかりの国会中継は美しいか?」
「…ううん」
「まぁ、とにかく俺は人間じゃない」
「でも、人と人の間に生まれたんだろ」
「まぁそうだな」
「なら人間だろ」
「いいや、人間じゃない」
「…あっそ」


「黙るのは得策かもな。見てみろ、テレビの中のおじさんもさっきから同じこと言ってばかりで結局黙り込みと同じだ、これなら真実はわからないまんま、やり過ごせる」
「強情な嘘つきは人間と認めないことにしただけだよ」
「強情な嘘つき?俺は汚職議員かよ」
「汚職議員も人間とは認めないことにした」
「随分とアヴァンギャルドな思想だ」
「それより、さっき言ってた大切なことってなに?」
「あいうえおの音だ」
「は?」
「当たり前に使ってる(あいうえお)って音だよ、あれがなくちゃ何も生まれない」
「なんだよ、そんなことか」
「そんなこともわからなかったお前は立派な人間だな」
「人間…か」


僕は人間であることを一瞬恥じた。だが、向かいに座った全裸の男を見て、こうはなりたくないと強く思った。
時計が鳴った。12時だ。


「それじゃ、おやすみ人間くん」
「まだ昼だぞ?」
「昼寝の時間だ。人間と違って俺は昼も寝る」
「あっそ…。あ、そうだ」
「なんだ?」
「名前を聞いてなかった、お前名前は?」
「人間じゃないから名前は無いな」
「なんて呼べばいい?」
「じゃあストライプで」
「なんだよそれ」
「なんでもいいだろ」
「あっそ。それじゃ、おやすみストライプ」

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綿菓子

 雪国の山奥、新聞紙の蚊帳の中、妹は隣で寝てゐる。トクトクと血液の流れる音。

 ごめんねタツミ、お母さんまたお酒飲んじゃったあ。
 ごめんねタツミ、お母さんまたパチンコ行っちゃったあ。
 ごめんねタツミ、晩ご飯ないんだあ。
 ほんとにごめんねぇ。

 枕元の時計を見た。村祭りの始まる時間だった。僕は一日、本を読んでゐたかったが、妹に綿菓子をせがまれてゐたから、しぶしぶ布団を出た。
 ミツコを中心とした派手なグループが、ステージの前でわいわいやってゐた。ミツコのふたつ上の彼氏のバンドが、演奏するのを見に来たのだった。
 ミツコは綿菓子を買ってゐる僕を見つけて、近づいて来た。
「ひとくちちょうだい」
 ミツコが言った。僕はそういった不衛生なことは嫌だったのだが、ミツコは勝手に袋を開け、手を突っ込み、綿菓子をちぎった。白いふわふわが、口の中に消えた。ミツコはマニキュアを塗った指を舐めると、グループに戻った。バンドの演奏が始まった。僕はステージに背を向け、帰路についた。
 布団で折り紙をしてゐた妹に、綿菓子の袋を渡すと、妹はすぐに袋を開けた形跡があるのに気づき、「お兄ちゃん、つまみ食いしたでしょう」と、からかうように言った。
「うるさい。買って来てやったんだから文句言うな」
 僕は思わず怒鳴ってしまった。妹はびくっとなり、泣きそうな顔をして布団にもぐり込んだ。僕は放っておいた。泣くふりをして僕を驚かせてから笑顔を見せるといういたずらを最近好んでやっていたからだ。布団が大きく、上下した。
 やや間があって、ぜんそくの発作が始まった。僕は、「ごめんな。ごめんな」と言いながら、妹の背中をさすった。

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俺は一般人です。(773のニュースから)

大好きなあの人の名前を検索したら
嫌なニュースがひとつ流れてきた
賛否両論、真偽混濁、玉石混交、腹が立つ
新しい旅立ちを汚したカメラ
あの人を久しぶりに写したカメラ
会ったことも無い人を信じる俺
会ったことも無い人を信じる人々


自分がとってない写真を、
自分が見ていない風景を、
自分が書いてない文章を、
自分が関係ない世界を見たくて、予測を交えつつあーだこーだ言うのだ。


不快感オンリー、嫌なもんを見ちまったようだ。
ネットを切ってまた布団に寝転がった。
SNSの発達のためか、不要な歩み寄りの末か、芸能界との距離というのは実に縮まったなぁ。要らないような気がするのはさっきのニュースのせいかな。


自分がとってない写真を、
自分が見ていない風景を、
自分が書いてない文章を、
自分が関係ない世界を見た気になって、予測を交えつつどーたらこーたら言うのだ。


なんであれ、物は言いようだからな、俺は気にせず生きるし、多分あの人も、俺のことなんか知らずに死んでいく。
真実を知らずに死んでくのはそれなりに嫌だが、「真実を知ることが こんなにつらいなら 僕はスパイになんかなれない」
ってマッキーが言ってた。


自分がとってない写真を、
自分が見ていない風景を、
自分が書いてない文章を、
自分が関係ない世界を見たくて、予測を交えつつあーだこーだ言うのだ。

憶測しつつ落胆して、ついでに怒りも覚えたり。俺は実に自由な一般人です。

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かんがえるわたし

真夜中、白目剥いて歯を食いしばっている。私の中の悪魔、眠っててよ。
テレビでニュースを見る。速報のひとつも無い。頑張れニュースキャスター。私は見てるよ。

神様、ああ まだ息をしています。
これ、きっとあなたのミスです。
死ぬ前に、もっかい君とキスしたい。
そんなこと考えながら、布団に沈みたい。

君が持ってるギターで私がラブソングを歌ったなら、それは君と手を繋いでるのと同じ意味合いじゃない?

君が触ったネックを掴んでコードを抑えて掻き鳴らしたら、それは君と手を繋いでるのと同じ意味合いじゃない?

結婚観も、恋愛観も、音楽感も、何もかも。君の全ての感覚を愛してるよ。
知らない洋画を見る。字幕も吹き替えもない。頑張れ私の英語能力。話が掴めない。

例えば、ああ 今部屋を飛び出して、
君に会いに行ったとして。
死にたくなるほど虚しくなる。
もうそろそろ、朝日が見たい。

君が持ってる声で私にラブソングを歌ったなら、それは永遠を裏付ける何よりの幸福でしょう。

君が歌ったメロディーを真似て君に愛を歌ったら、君は微笑むかしら。それとも後ずさりするのかしら。

君とキスをしたあの子を頭の中で何度も殴ったり、声にならない叫び声を、必死に押し殺したり。
君と手を繋いでる感覚を思い出して、また泣きたくなる…鳴るギターは私の声。
こんな女近くにいない方が良いから。
私は君を好き。その事実さえあれば幸福だからね。

スマートフォンから曲をダウンロード。
君もこんなふうに、データだけになってしまうかな。嫌だな。嫌だな。
その内私とのトーク履歴も話した記憶も、君は忘れてしまうんだろうな。
嫌だな。嫌だな。
綴った言葉は宙に舞って、部屋中に散らばるんだ。嫌だな。嫌だな。

さんざん嫌になったの。誰かに恋をするってことが、数時間もなかったかもね。頭がフル回転してたから。
恋や愛について嫌という程、これでもかって言う程、考えたの。
でも好きかも。好きなの。
おかしいな、涙も出ないな。

君が持ってるギターで私がラブソングを歌ったなら、それは君と手を繋いでるのと同じ意味合いじゃない?

君が触ったネックを掴んでコードを抑えて掻き鳴らしたら、それは君と手を繋いでるのと同じ意味合いじゃない?

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君と話

眠れないのは、今日のせいじゃない。
ただ忙しない日々に、息ができなくなりそうで。
こんな夜に君がいてくれたら。朝まで話したい。君の愚痴を聞かせて欲しい。


眠れないのは、音楽のせいじゃない。
ただ今日は終わらなくて。言葉が溢れてしまって。
こんな時に君がいても、僕は黙ってしまいそう。君の話を聞かせてほしい。


きっと僕は今日も、そしてまた明日も、しみったれた日々を咀嚼していく。
「もういいです」なんて言えない。
でも、君だけはいつでも好き。



ここは都市じゃないけど、どうしても息が詰まる。君と居させて欲しい。
ここは地獄ではないけど、どうしても悲しくなる。君と居させて欲しい。
君と居させて欲しい。
ずっとずっと一緒に。



眠れないのは、今日のせいじゃない。
いかがわしい笑みに、少し怯えてしまって。
こんな夜に君がいてくれたら。朝まで話したい。でもホントのことは言えなそうだな。


きっと僕は今日も、そしてまた明日も、しみったれたここで呼吸していく。
何も好きとは言えない。
でも、君だけはいつでも好き。



ここは都市じゃないけど、どうしても息が詰まる。君と居させて欲しい。
ここは地獄ではないけど、どうしても悲しくなる。君と居させて欲しい。
君と居させて欲しい。
ずっとずっと一緒に。


傷ついた過去には触れられないけれど、僕は君の話をずっと聞いていたい。黙って相槌をうって、君が笑う。そんなことを独り、ただ思ってるんだ


ここは都市じゃないけど、どうしても息が詰まる。君と居させて欲しい。
ここは地獄ではないけど、どうしても悲しくなる。君と居させて欲しい。
君と居させて欲しい。
ずっとずっと一緒に。

2

ガールフレンド

濡れた 髪の毛から 覗いた 女の 横顔は
懐かしのあなた 懐かしいのだ、まだ。
ただ黙ってしまった 逃げ出した。


揺れた スカートから 覗いた 痣の 様に
ただ痛々しいだけだ 痛々しいだけだ。
逆恨むこともなく 逃げ出した。

背は伸びた、髪伸びた、けれどまだ。
成長した、進化した、それでもまだ。


弱いまんまだ僕は
あの頃から変わっちゃいない
弱いまんまだ僕ら
成長なんて微塵も感じない
…ガール・ガール・ガール
…ガールフレンド・ガールフレンド



熟れた 心のせいかな 思い出す 女の 横顔は
懐かしのあなた 酸味効いた思い出さ。
ただ笑って誤魔化した 逃げ出した。


崩れた 街の隅っこの 平凡極まれる アパートの1室では
ただ1人、あなた思い出しているのさ。
プレイバックは望まずに 逃げ出した。

手の温度、髪の香り、思い出して
「これは何の罰ゲーム?」って笑った。


弱いまんまだ僕は
あの頃から変わっちゃいない
弱いまんまだ僕ら
成長なんて微塵も感じない
…ガール・ガール・ガール
…ガールフレンド・ガールフレンド


…どうせなら
もう二度と会いたくなかった。
目が合ってしまったらまた…
僕は弱い奴だから
僕はダサい奴だから
どうせなら…


弱いまんまだ僕は
あの頃から変わっちゃいない
弱いまんまだ僕ら
成長なんて微塵も感じない
…ガール・ガール・ガール
…ガールフレンド・ガールフレンド


似合いもしない酒を飲んで、少し大人になった気がした。
似合いもしない酒を飲んで、擦れっ枯らしの心閉ざした。

3

手放して、生活

噛み砕けず、有耶無耶にして飲み込んだ。
薄い味付けのジュース、もう懲り懲りさ。
さり気のない男に、あの娘、落ちてった。
くどい味付けの苦渋、もう飽き飽きした。


拍子も音も旋律も全部、すっかり壊されちまったもんで、少年の俺の面影なんて少しも残らず風化したんだ。
話し続けるはアダルトチーム、やいやいと騒ぐはヤングチーム、何方にも所属したく無くて、浅く息吐いて一人になった。


「黙って」なんて言える訳もなくて
黙ってしまっている。


哀愁のメロディラインも、ふにゃふにゃになった信念も。「手放せるか?」と問われて思わず抱いていた腕に力が入る。
最終の電車逃して、今日も二駅分歩いて帰る。「手放せるぞ」と空に誓っても、この生活は終わりそうにない。



端っこの方で黙ってたって、真ん中に躍り出てみたって、息苦しいのは相変わらずで、呼吸すら儘ならないでいる。
見渡せる全て無駄に見えて、火を点けて燃やしたくもなるが、目を凝らせば見える大事なもんが、まだあるから俺は出来ずにいる。


「逆らってみたって無駄だ」なん言われて
信じ込んでしまっている


口にこそ出さないがここに記す。「これは所謂「反逆」では無く、ヤワな信念を突き通すためのパフォーマンスに過ぎない」と
好機廻ってこないまま今日も、くだらない日が落ちて夜になる。「手放せるか?」と問われ頷いた。そんな月夜の晩を夢見てる夜明け前。


漂うのも、口噤むのも、歌うのも、叫ぶのも、学ぶのも、全部無駄みたいで、彩りがねぇ。有るのは、じわり染みてくる不幸だけ。


SOS、飛ばしても助けは来なくて、助かった顔して生きているが、飢えと寂しさと脱力感で、瞬きも儘ならないでいる。
かなり痛んだ腕を持ち上げて、何とか普通の顔しているが、ふと気が付くと痛み増していて、苦痛に顔が歪んでいる。

まぁ、ヘラヘラした笑い顔よりも、幾らかマシだと思うが。


噛み砕けず、有耶無耶にして飲み込んだ。
薄い味付けのジュース、もう懲り懲りさ。
さり気のない男に、あの娘、落ちてった。
くどい味付けの苦渋、もう飽き飽きした。

2

ホワイト・クリスマス

絡まった指と視線、白む世界で君が笑ってる。
素っ気ない態度と裏腹に、瞳は甘えてる。
人混み「はぐれないように」なんてこじつけた君のせいさ、
たまに口ずさむクリスマス・ソング。不意に、胸高鳴る。


沈んだ太陽、浮かんだお月様。この恋の行方、少しだけ見守っててくれ。
掴んだ物を離さないようにさ、ぎゅっと抱きしめたいよ。
なんて、言い出せないけど。



白くなってく、青に染まってく。
僕らのホワイト・クリスマス
赤らんでる君の頬、横目で見て視線落とした。
幸せってさ、どんなもんかな。
多分、今その扉見えてる。
あとは開くだけだ。君は何考えてるんだろう。



定まらぬこの鼓動。上がりそうな口角抑えて。
冷えとぬくもりの間に君の小さな手がある。
少し身震いしては僕にぴったりと身を寄せてさ、
たまに口ずさむラブ・ソング。不意に愛しくてたまらなくなる


隠れた空、降り続くスノーホワイト。この恋の行方、最後まで見届けてくれ。
掴んだ手を離さないようにさ、もっと強く握りたい。
なんて、勇気ないけど。


白くなってく、青に染まってく。
僕らのホワイト・クリスマス
赤らんでる君の頬、横目で見て視線落とした。
幸せってさ、こういうことかな
高望みすると損しそう。
怖いのも事実だ。僕は何故怯えてるんだろう。


繋がった手をポケットに入れたら。君が少し近くなって、僕の方を見るかな。
長ったらしい愛の言葉が出そうで、必死にまとめようとするけど、きっと出てくる言葉は、たった二文字だけなんだろうな。


白くなってく、青に染まってく。
僕らのホワイト・クリスマス
赤らんでる君の頬、横目で見て視線落とした。
幸せってさ、どんなもんかな。
多分、今その扉見えてる。
あとは開くだけだ。君は何考えてるんだろう。



繋がった手をポケットに入れた。君が少し近くなって、僕の方を見た。
長ったらしい愛の言葉が出そうで、必死に削ってみたら、残ったのはたった二文字だけだった。

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Sign

おやすみベイビー。ベッドは暖かいから。
グッバイ、グンナイ、さよなら。
ああ サンタルチア

船出の時だ。春風、少しやわらかく。
春眠暁を覚えず。
きみが眠る間に。


オールの柄にふたりのSign。
誓った愛を忘れないため
ゴールを見据えて、しばし別れ。
さよならの置き手紙を見て、きみはどうするだろうか。



ああ 数え切れない星たちを線でつないで、描いたきみへのSign。
ああ 数え切れない夜たちを手で掴んで、渡した明日への橋。




溢れるミュージック。さざ波、メロディに変えて。
きみに手紙を書くのさ。
ああ サンタルチア

ルルル、歌うのだ。夜風を受け止めながら。
カモメの編隊飛行。
あるはずもないアート。


オールの柄にふたりのSign
そっと撫でる。忘れられずに。
遠くを見据えて、少し泣いた。
ごめんの一言も無しに、ついに旅が始まる。



ああ 数え切れない星たちを線でつないで、描いたきみへのSign。
ああ 数え切れない夜たちを手で掴んで、渡した明日への橋



さよならベイビー。ベッドは暖かいかな?
グッバイ、グンナイ、さよなら。
ああ サンダルには砂。

おやすみベイビー。ベッドは暖かいから。
グッバイ、グンナイ、さよなら。
ああ サンタルチア

祝ってくれ、ぼくの船出

5

Music

ムジック、きみはいいやつさ。
ムジック、ああ、大好きさ。
誰もが気づかないぼくに、君だけ気付いた。
ムジック、ただ、そんなことさ。


生きることを諦めきれないぼくの、頭を勝手に撫でて。
傷を受け入れられないぼくの、涙を勝手に拭いて。
そんなふうにきみは、ぼくをなぐさめたけれど。
そんなふうにきみは、ぼくをたしなめたけれど。


わかってる。全部頭の中にあるよ。
今は気付かないだけ。


ムジック、きみはいいやつさ。
ムジック、ああ、大好きさ。
誰にも話さない話。きみには聞かせよう
ムジック、ただ、そんなことさ。


勝手気ままで実にわがままなぼくの、欲求を満たして、
傷だらけ泥まみれなぼくの、身体を勝手に拭って。
そんなふうにきみは、ぼくにほほえんだけれど。
そんなふうにきみは、ぼくをこまらせるけれど。


わかってる。答えは僕の中にあるよ。
今は掴めないだけ


ムジック、きみはいいやつさ。
ムジック、ああ、大好きさ。
道に転がる石のような、ぼくにさえきみは気付いた。
ムジック、ただ、そんなことさ。


これからもずっと、きみ、そばにいてくれそうだ。
これからもずっと、きみとあるいていきそうだな。


ムジック、きみはいいやつさ。
ムジック、ああ、大好きさ。
誰もが気づかないぼくに、君だけ気付いた。
ムジック、ただ、そんなことさ。

2

さよならロマンティスト(本当のぼく)

さよならエンドロール
愛しき ぼくの青春よ
足りてないものはもうないよね、
今、新世界に足が付いたよ。

これこそエンドロール
走り抜ける この感覚が
スクロール 「さぁ、行こう」
なんて、決め台詞はいらないよね。


今書き起す、怒涛のクライマックス。
楽しみにしとけよ、ロマンティスト。
個性/エゴは失い、平凡に溺れる。
そんな人生じゃ不満?ロマンティスト。



さよならロマンティスト。
ボクは きみを忘れない
夢も恋もまだ飽きてない?
それならそれでいいけど。

さよならエゴとユーモア。
失うのと 得られないの
どっちがいい?「選べない」
なんて、きみはどこまでロマンティック?



今書き上げる、最高のラストシーン
楽しみに待っとけって、ロマンティスト。
ルネサンスを崇拝、「無駄」に溺れる。
それがきみの理想?ロマンティスト。



でも白昼夢の中。ジャンケンでボクが勝ったから さよならロマンティスト。
そう 本当のぼくよ。


今書き起す、怒涛のクライマックス。
楽しみにしとけよ、ロマンティスト。
個性/エゴは失い、平凡に溺れる。
そんな人生じゃ不満?ごめんよ。

またどこかで、きっと再開を果たす。
楽しみにしとくよ、ロマンティスト。
今失ったものは、きみが持っててくれ。
それじゃしばらくさようなら ロマンティスト…

Oh...Yeah

3

儚くはかとなく

浅いキスを繰り返し深く沈むフェティシズムで、君を忘れようとしたんだ。

堅い挨拶の向こうで無効になった、時効になった。それくらいならルールも破れる気がしたんだ。

寒いジョークに騙されてあげたんだ。君の髪を最後に一撫でして、さよなら。

息を吹きかけて空に舞った。胡散臭いからランクインしてくれたら、いいのに。


儚くはかとなく始まった世界は、儚くはかとなく終わっていくんだな。
儚く散りゆくとわかっている気だけ、してたんだ。
そこはかとなく香る位でいいみたいだよ。


浅いところで溺れたふりしあって笑い合うのが楽しかった、君をすぐそばに感じたんだ。

軽い挨拶は無効で無香料だった。次号に期待だ。これくらいでも生きてくことにしたんだ。

苦しい洒落に笑ってあげたんだ。君が何故か忘れていったキャミソールと同じ。

赤い布が空に舞った。忘れないから必要ないってことさ、さよなら。


儚くはかとなく始まった世界は、儚くはかとなく終わっていくんだな。
儚く散りゆくとわかっている気だけ、してたんだ。
そこはかとなく香る位でいいみたいだよ。


あなたの腕、あなたの首、あなたの指、あなたの耳。
全部全部に騙されてあげたわけよ、あたしエージェントだから。

君のピアス、君の脚、君の肩、君の耳。
全て全てを騙してあげたわけよ、僕はスパイだから。


儚くはかとなく始まった世界は、儚くはかとなく終わっていくんだな。
儚く散りゆくとわかっている気だけ、してたんだ。
そこはかとなく香る位でいいみたいだよ。

儚くはかとなく始まった世界は、意外にあっけなく終わっていくんだな。
久しく会えないと君は泣くふりして、僕からのキスを待ってたんだろう。
僕も同じだったよ。

2

すぐこそに今を感じる

明日、明後日、明明後日、遠すぎて、いつまで経ってもやって来ない気分です。だって、それもそのはず、毎日が今日、理想通りとかないので。

メイクアップ完了、セットOK、了解です。ってここまで来たら引き返せないんで、解ることばっか集めてた自分を戒める意味を込めて、チャレンジしなきゃ


世界の原理とか知ったこっちゃないんで、僕らにしか考えられないこと、考えよう。
未来ノートとか今は書き残せないんで、
僕らにしか描けないこと、空に描こう。


わかんなくなっちゃったら一旦進行も思考も停止。歩いてたら見つけられないあれやこれ、見つけるってのも情緒的と捉えて、ブレスの意味も含め、立ち止まれ。

そしてわかったらそっからもう1回出発進行!走れメr…いやなんでもないや、頑張るんです。息切れとか特に感じないんで。デタッチャブルな造りじゃないから困っちゃうけどね


偶然 必然 なんて、噛み合わなすぎて、いつまで経っても根拠の無い風土です。だって、それもそのはず。明日からも、現実は僕らを手招くので
セットアップ終了、レディ?OK、
始まりです。

ってここまで来て引き返すとかノンノンノン、ナンセンスだよ、ベイビー。
金縛る自分を解き放つ意味を込めて、スタートしなきゃ


人類の行方とか知りたくもないんで、
目の前の君のこと考えよう
宇宙の果てとかどうだっていいんで
世界の真ん中僕らだけでいいだろう。


見えなくなっちゃったら一旦、甘・苦の判断を停止。考えてたら見つけられないそれやどれ、見つけるってのもなかなかナイスとわかって、ティータイムの意味も含め、腰下ろせ。

そして見えたならそっからもう1回頭脳フル回転!回れメリーg…いやなんでもないや、頑張るんです。幕切れとかいつも大切なんで。デタッチャブルな造りに置き換えちゃうけどね。


仕方ないから明日も1ページにしよう。
過去<未来<明日<今って感じで、どんどん筆が進むでしょう。
そして明日が今になったら、君の何かが変わってるに違いないさ、嫌でも変わるんだ。
良くも悪くも回る。
足元、おぼつかなくていいよ。
このリズムに合わせて、なんてな。
どうでもいいから楽しくやれ!

2

描く緋色の脚取り

ああ、完全に沈んじゃった、
ああ、深海魚みたいだ
ああ、人目につかないけど怯えてる

ああ、僕はいつも
ああ、手を差し伸べるけど
ああ、掴めない君は、この手を振り払う


夏の色は薄れていくから、干上がった海にまた水が溢れる


描く緋色の脚取り、ああ、兎角滲んだ街並みに僕は溶け込めるか、
(花のブーケ、受け取って)
光る。紺色で縁取り、ああ、錯覚起こした街の波、僕は馴れ初めるか。
(ただ笑って)
足跡を消した。


ああ、後悔の数なら
ああ、数え切れないくらいよ
ああ、希望や幸せなら両手で足りちゃうわ

ああ、笑ったっていいのよ
ああ、馬鹿にしてくれていいのよ
ああ、なのにあなたと来たら、
(なのにあなたと来たら)


夏の色は崩れていくから、干上がった海にまた水が溢れる


描く緋色の脚取り、ああ、兎角滲んだ街並みに私は溶け込めるか、
(花のブーケをトスして)
光る。紺色で縁取り、ああ、錯覚起こした街の波、私は馴れ初めるか。
(ねぇ笑ってよ)


足跡がつかないみたいで、あたしのやることなすこと無意味みたいで、1人で笑い泣くよ。放っておいて欲しいの。でも。でも。本心かどうか
「私にもわからないの」


描く緋色の脚取り、ああ、兎角滲んだ街並みに私は溶け込めるか、
(花のブーケをトスして)
光る。紺色で縁取り、ああ、錯覚起こした街の波、私は馴れ初めるか。
(ねぇ笑ってよ)
足跡を消した。

描く緋色の脚取り、ああ、兎角歪んだ段取りから君を持ち上げたよ
(顔が見えた。声が聞こえた。)
変わる。紺色で切り取り、ああ、眩暈的な君の波、僕らは馴れ初めるか。
(手を握って)
足跡をつけていく。

0

オオカミくんはピアニスト

散らばったピックを
適当に選び、
革のストラップを
肩にかける
薄暗い部屋の中で
響くベースの音
アンプリファーは消して
生音で遊ぶ

ざわめく街並み
横目で流して
電気をつけないまま
夕方のチャイム


笑えない日々に少し
アクセント加えるなら
僕は自由なベーシスト
誰も知らないな。


ボロボロのピックを
ピックガードに差し込み
革のストラップを
また肩にかける
夜は曲を作る
薄いカーテンの中
独り歌詞を書く
鼻歌のメロディ

静けさを食べる
巡回車のサイレン
電気もつけないまま
月だけは僕を照らす


笑えない日々に少し
アクセント加えるなら
僕は孤独なベーシスト
誰も知らないな。


オオカミくんはピアニスト
誰もが恐れるけど
美しいメロディの持ち主
僕はオオカミくん

オオカミくんはピアニスト
誰かのために弾くけど
僕は私欲を肥やすため
今日もベースを弾く

オオカミくんはピアニスト
みんなが恐れているけど

オオカミくんはピアニスト
手紙はいつまでも捨てない

僕はオオカミくんで
僕のためにベースを弾く
過去の僕からの
手紙はいつまでも捨てない


散らばったピックを
適当に選び、
革のストラップを
肩にかける
薄暗い部屋の中で
響くベースの音
アンプリファーは消して
生音で遊ぶ

2

アナーキー・イン・ザ・クラスルーム

狂ったように騒ぐ街と、抜け出した後に感じる孤独
孤独を抜け出す勇気を棄ててあまんじて受け入れる
まぜこぜた陰鬱なアパートの、ある一室のドアを開ければ、
そこは僕だけの国、ビザのないやつは入れない


変わってくのは僕ら人間で
地球さんは何も変わらない
唯一変わるといえば僕達が汚してくだけ

空回るよグルグルグルグル回る
歪が過ぎた世界の円周は
3,いくつじゃ 正直測れねぇ
空回るよグルグルグルグル


権利でありほぼ義務で登校、夢で何度も殺たあの顔
今日も「ノリ」という名のマジョリティー、そして今日も先生が泣いてる
出来ることなら馬乗りになって、首絞めながらあいつに言いたい
「ねぇ今日も馬鹿デカい声でさ、あのクソみたいな『ノリ』をやってよ」


今は黙って見ているけど
後少しネジが回っちゃったら
狂った僕が君を絞め殺してしまうんだろう

空回るよグルグルグルグル回る
歪が過ぎた世界の円周は
3,いくつじゃ 正直測れねぇ
空回るよグルグルグルグル


止まらない涙の連鎖を
誰も止めることすらしたがらず
「正解」という名の群衆たち
蹴散らす救世主すら出てこない

空回るよグルグルグルグル回る
歪が過ぎた世界の円周は
3,いくつじゃ 正直測れねぇ
空回るよグルグルグルグル

空回るよグルグルグルグル回る
歪が過ぎた世界の円周は
3,いくつじゃ 正直測れねぇ
空回るよグルグルグルグル

アナーキー・イン・ザ・クラスルーム
僕がもっとぶっ壊してやるよ
アナーキー・イン・ザ・クラスルーム
僕がもっと犯しくしてやるよ

0

これぞぼくの

これは正真正銘一人ぼっちになった僕を祝うためのパレード、
参加者は僕1人、おあつらえむきの雨。

見てみれば、街中のみんなが我を祝ってパレード
参加者はただ1人、おあつらえ向きに泣く。

うーん…しょうがねぇな、ヒーローを待つか。
あー…それじゃだめか、救世主探しでもすっか。


Say year
パレードは続く、参列者を増やして
一人ぼっち集めて創る最高のマウンテン

五月雨の中を歩け、濡れちゃっても、
相当でしょ、想像以上のパレード


うたをうたうのだ!それこそがアイデンティティ。僕のパレード
人生薔薇色ファッキュー!
誰もが頭上に「?」

これはそんな世界を真っ赤にするためのパレード、争いはすべて止み、そして人はパレード


うーん…やるっきゃねぇか、ヒーローを待つか。
あー…それじゃつまんねぇな、それじゃぼくが救世主役だ


Say year
パレードは続く、必要以上に着飾って
一人ぼっちバラけて世界を彩る。最高のシチュエーション

五月雨の中を歩け!
ライク アン アップル
相当でしょ、想像以上のパレード


これは正真正銘一人ぼっちになった僕を祝うためのパレード、
救世主は僕自身、おあつらえ向きでいいね


見てみれば、街中のみんなが我を祝ってパレード
救世主は自分自身、そんな世界で生きてる

6

ω

加速する日常に嫌気が差す若かりし日
虚無へ向かう旅路は複雑怪奇で
分岐点で間違い後戻りもできずに
急ぎ足で雑踏の中を歩いた
影に隠れた惨めさはどこからともなく現れ
あらゆる行動についての抑止力として
苦悩、絶望、諦観と嗚咽の種となる

自発的な交流をする程の自信は持てずに
目を瞑った事実が幾つかあった
それはきっと青春と形容される日々にて
犯した失敗が恐怖に結び付いたから
人のせいにしていたら成長はできないな
でも全部自分が背負い込むのも違うな
昔同じ眼をしたあの子が言った通りだ

僕の歌口ずさんでる君の幻影を見たんだ
泥濘に堕ちてこその人生
できなかった事 見つけきれなかった物
無垢な君の笑顔を守れなかった記憶が
僕を縛っていた呪いもいよいよ消えた
それでも肯定には程遠い
僕は僕のままで良かったか

煙臭いあの部屋 咄嗟についた嘘
一人また一人と離れていった
好き嫌いの境目が徐に消えていき
それがいつの日にかつまらなく思えて
自分とは何者か
曖昧な命題に妥協する人間を横目に生きた
そんな頑固さが吉と出たか凶と出たかは分からない

僕の歌口ずさんでる君の幻影を見たんだ
泥濘に堕ちてこその人生
当たって砕けた事 諦めて逃げた事
あの日立てた誓いを殺してしまった記憶が
僕を縛っていた呪いもいよいよ消えた
それでも肯定とは程遠い
僕は僕のままで良かったか

息を切らして雨の中駆け抜けた日々が
主観的には不規則に進む時間が
とちりながらも必死に紡いだ言葉が
分かり合えないと知りながら愛した心が
昨日までの生の集積が形作る
歪なんて言うのも憚られるそれは
自然な完璧が失敗を含むように
僕を否定した僕が織り込まれている

僕の歌口ずさんでる君の幻影を見たんだ
泥濘に堕ちてこその人生
いつか振り返ったときそう思えればいいが
無垢な君の笑顔を守れなかった記憶が
僕を縛っていた呪いもいよいよ消えた
それでも肯定とは程遠い
僕は僕のままで良かったか

3

υ

心、擦り減ったお前を彼女は優しく撫でてくれた
やるせないどんな不条理も
あのとき確かに昇華された

心、酔っ払いの怒号にそんなに怯える事はないよ
虫の群がる街灯に有象無象は溶け込むから

足元を見て歩いていたら
誰とも目を合わさずに済むけど
愛しい彼女の澄んだ瞳はお前一人では持ち得ない物

こんな僕の苦いだけの記憶も
切り分けてよと笑ってくれた
だから僕は傷跡をなぞる
その白い腕を走る細い線を

心、僕はたまにお前が分からなくなる事がある
何の解決にもならないと知ってて
数々に当たり散らす

心、今日はもう眠ろうか 明日の事は明日考えよう
彼女の目にできてた隈は幸福からは程遠い

澱んだ空気に吐きそうになる
混濁させるのは容易いけれど
鋭く尖ったままでいてと頼まれたあの日の残像

こんな僕の苦いだけの記憶も
切り分けてよと笑ってくれた
だから僕は傷跡をなぞる
その白い腕を走る細い線を
指と指絡み合えば刹那生き辛さも消えた
そんな気がしたんだ
だから僕は足跡をなぞる
いつか迷わず走ったあの線を

心、僕は決してお前を零したりしない ここに誓うよ
彼女が僕の中にお前を見つけてくれたのが
嬉しかったんだ

こんな僕の苦いだけの記憶も
切り分けてよと笑ってくれた
だから僕は傷跡をなぞる
その白い腕を走る細い線を
指と指絡み合えば刹那生き辛さも消えた
そんな気がしたんだ
だから僕は足跡をなぞる
いつか迷わず走ったあの線を

2

明日になれ

夜になったからもう寝るよ
明日も起きなきゃなんないから
明日も何にもないんだけど
今日より良いと信じてるから

君が隣にいてくれれば
他の全部捨ててもいいんだぜ
だから僕はもう布団に入る
明日、君と出会うために

今日が辛くて、希望もなくて、だから夜の向こうに思いを馳せる

早く明日になれ
明日になれ
「明日になれ」の魔法をかけて
明日になれ
明日になれ
「明日になれ」って明日も思う
明日になれ
明日になれ
「明日になれ」が通じた時は夢の中、夢の中、現実の夢さ、朝方の夢



暗くなったから明かりを消すよ
月の明かりが見えないから
見たって何にもないんだけど
何かが変わると信じてるから

君が隣にいてくれれば
ずっと夜でもいいんだぜ
だけど僕はもう布団に入る
明日、君と出会おう。きっと出会おう


想像通りの明日が待ってるだなんて、馬鹿らしい、明日は待ってなんかないのさ、だから僕から行かなきゃならない。
だけど僕は今日も立ち止まったまんま。
歩き出せないよ。



だから明日になれ
明日になれ
「明日になれ」の魔法をかけて
明日になれ
明日になれ
「明日になれ」って明日も思う
明日になれ
明日になれ
「明日になれ」を君に届けよう
明日になれ
明日になれ
明日になれ
明日になれ
明日になれ
明日になれ
明日になれ


「明日になれ」

0

3分間デモクラシー

大事な大事な時だけ口の中で解けて瓦解して、
嫌になるほどの罪と懺悔 剥き出しは恥ずかしいし

咲いては散るのが運命、言葉なんてそんなもんなのに
くだらないほどそうはいかず 心残りのエブリナイト

言わないことだってそうだ、軽く罪になってしまうし
思うなら思うだけちょっとでも零さなきゃ
変わらないよ

だから少しくらいの擦り傷でやられないでほしいんだよ
つまりは云いたいことを上手く云えないのは君や僕だけじゃないんだ
だから等間隔の3kissで伝えられたら嬉しいよ
正義と悪、いざ勝負、だなんてちょっと物騒な、


禁じ手は見て見ぬ振り、再結晶してしまわなくちゃ
目の前にして言えないこと、悔しくてたまらないんです


言えないことだってそうだ、軽く罪になってしまうし
消えるなら消えるだけちょっとでも残さなきゃ

だから3分間のデモクラシー。いま反逆者の御出座
つまりは云いたいこと上手く言えないのは何時もじゃないってこと
明日来るなら、次も来るから、深呼吸して息吸い込んで
正義と正義、決勝戦だなんてちょっと物騒ですから


だから3分間のバイブルが崩れていくのを見ててよ
つまりは云いたいこと言ったもの勝ちだよ、叫んで見せてよ


何時も言えない君と僕、破って捨てるチャンスだろう
然りだ、云われて当然なんだ、恥ずかしがるな
明日が来るから、多分次も来るんだよ
BPMの上がり下がりを味わう行は繰り返さなくていいよ