レトロフューチャー・レールウェイズ
鉄道趣味において、昭和期に作られた古い車両が好きという人もいれば、ここ10〜20年くらいで作られた最新鋭のスタイリッシュな車両が好きという人もいる。
が、自分は「平成一桁〜平成十年代前半くらいまでに作られたレトロフューチャーな車両」を推したいと思っている。
例えばニッチな趣味ではあるけど、東京メトロの車両の中でも民営化直前期に作られた“ゼロシリーズ”と呼ばれる車両や、都営三田線の6300形、あとゆりかもめの旧型車とか「今見ると絶妙に古臭く見えるけど、デビュー当時はピカピカの最新鋭車両で、近未来的な雰囲気を感じさせたであろう車両」。
あの銀色の車体に各路線に割り振られたラインカラーの帯を巻いていて、先頭車の窓がそれ以前の車両に比べて大きくとられ、車内には三色式の細長い表示器やLEDじゃない照明が積まれた独特の雰囲気…
今の人からすれば「いかにもな平成前期」というあの車両たちが、個人的には結構好きなのだ。
恐らくそういうのが好きなのは、最近の小中高生(下手したら大学生も)は恐らく記憶にないだろうけど“東北の震災”の前後数年に乗った地下鉄の記憶が強く影響しているのだと思う。
あの頃の東京メトロはまだ民営化以降に登場した車両が少数派で、それ以前に作られた車両…特に民営化の少し前に作られた“ゼロシリーズ”たちが、たくさんいた。
銀座線も丸の内線も銀色の車両が当たり前に走っていたし、ホームドアのある路線が少数派で、LCD(液晶の車内表示)を積んだ車両が珍しかった。
あの頃の…21世紀は素晴らしいものになるとみんなが割と疑いなく純粋に信じていたであろう時代の記憶が人生の原点にあるから、20世紀の終わり〜21世紀初頭に作られた鉄道車両たちがどんどん消えている“今”になって、そういう車両たちの良さに気づいてしまったのだ。
まぁ世の中がファッション的な意味の“平成レトロ”とやらに沸く中、自分は鉄道趣味的な意味で“平成レトロ”に密かながら熱を上げている、というお話でした。
ちなみにメトロの“ゼロシリーズ”の中でも、今はもういない「01系・02系・03系」が特に好きです(ただし03系は赤帯巻いて長野を走ってるって噂を聞いたので、できたらいずれ会いに行きたいね)。