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愛く

僕って一体誰ですか、どんな人ですか
それに気づくのはきっと
誰かを愛せるようになった時 

溢れそうなほどにいっぱいの
記憶を目頭に押し込めよう
そしたら熱くヒートアップした血液を
なだめるようにして歩いてこ
そういうことにしておこう

拝啓、君へ
僕は昨日を捨てたんだ
だから今、今日の上に立ってんだ
命辛辛逃げてきたよ
君をここまで探しに来たんだよ

ハロー!そしてグッドバイバイ
前世の記憶の復習しとけば良かったなぁ
なんて、今更言っても遅いけど

愛せぬこの命、この魂、そしてこの身体
でもそれじゃあ、寂しいじゃない
悔しくて泣いてしまうよー
(まだホーケーなの?????)
ウルセェ、まだ俺にもなんかあるハズさ
(以外と何も無かったりして)

母ちゃん、父ちゃん譲りの
前向きに付いてて大きめのこの耳を
愛せるようになった時、即ち
自分を愛せるようになった時

Mom, I was just stupid.
But after all, your Fried egg is the best. Dad, I still hate you.
Still, you look up to the person who's been walking in your life.
My teacher, what kind of people did you want us to be?

ho-ho!

出でおいで、隠れてないで
もう誰も君のこと嘘吐きなんて言わないよ
ていうか、そんなこと2度と言わせない
君と僕とが出会えたのも
きっと何かの運のツキでしょう?

いつか恥ずかしがらずに
「愛してる」って言える日が来るかなぁ

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日々よ

切り取ったあの日の画面
褪せてボヤけた僕らのピースサイン
嫌ならすぐにそんなもんさ
クシャクシャにしてポイするのにさ

いつからだか忘れたけれど
こんな使い捨ての僕の瞳もさ
君の見る澄んだ景色が見たい
滲んで汚くなる前に

まだ朝じゃないって知ってた
それでも僕らは手を伸ばした
目覚まし時計みたいな世界の喧騒に

それでも日々は続く
ニヤリと不敵な笑みを浮かべながら
右手には夢を、左手にはリアルを
歩み寄ってくる明日にハグを
そしてキスを

きっと涙も血も遺伝子も乗せて
僕らの必死なハイウェイ
俯く僕らのツギハギな感情
酸素ボンベは何処だ

何をやってもダメだ
今日もまた失敗作ばかり
牙を剥いた脳裏上の過去が
噛み付いては飛沫をあげる

もう夜だって知ってた
それでも寝る気にはならなかった
闇が振りかざした正義に

それでも日々は続く
ニヤリと不敵な笑みを浮かべながら
右手には夢を、左手にはリアルを
去って行く昨日に踵を
そしてウィンクを


「君は誰だい?」

「何だ、忘れちゃったの?悲しいなぁ。
 まあいいや。
 君の凄く近くにいて、
 君の手の届かないとこに居る。
 君とは何もかも正反対。
 いつだって居るんだからさ、
 早く会いにきてよ、ねぇ」

「こんばんは、絶望」


それでも、日々は続く
僕ら夢と希望とリアルを持ち合わせて 

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カタストロフィ

「さあ、皆さん今から開演です」
僕独りだけのステージから
誰一人としていない客席に向けて
君一人だけでも見てくれるというのなら
ありがとう、どうぞお好きな席へ

まだポケットのナイフはしまっておいて
いざという時までは隠しておいて
ワン・ツー・スリーの合図でさ
拍手喝采の時までは

やっぱり悲劇モノには涙がさ
付き物なんだからさ
目薬とかで練習しててよ
ホントかウソか分からなくなるまで

僕には切り札なんて無くて
結局、僕は僕でしかなくて
君にも切り札なんて無くて
君も君以上の何者でもなくて
ならどうすればいい?
憧れや理想や夢を演じればいい?
案の定、今日の公演のチケットも
一枚も売れませんでした

みんな誰にも見せられない部屋があって
そして誰にも見せられないゴミ箱があって
僕のゴミ箱にはさ、失敗作の僕が
ティッシュに包んで捨ててある

売れると思うんだ
夢破れて途方に暮れる男女
君をヒロインに抜擢するよ
ねぇ、考えておいてくれよ
今度こそ売れると思うんだ

泣きたいよ、もう泣きたいよ
僕に3本目の腕があったなら
11本目の手の指があったなら
アレさえあれば、アレさえあれば
良かったのに

僕には切り札なんて無くて
結局、僕は僕でしかなくて
君にも切り札なんて無くて
君も君以上の何者でもなくて
ならどうすればいい?
いっそもうフィナーレに入ればいいかな?

「満員御礼」の旗ももう捨てておいて
看板ももう全て捨てておいて
ステージのライトももう切っておいて
僕の目も、腕も、手も、足も、胴も、
全て捨てておいて

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see saw

僕が捨てた春を
君はすぐさま拾いに行った
それを誰かが「幸せ」と呼ぶのなら
大声で笑ってやるよ

白いカーテンが不吉だと誰が言ったんだろう
黒と白が別れに合うと誰が言ったんだろう
悲しかったら涙を流せと
何処のどいつがほざいたんだろう

何だって足りなさすぎるモノなんです 
何だって知らなさすぎるモノなんです  

なのに、なんで
君は僕の枕元に春を置いていったの
僕を置いて
そんなに遠くへ行ったの
僕を見てよ、ちゃんと見てよ、
目を合わせてよ、お願いだから

君はなんで夏を罵倒したんだろう
きっとこの気が触れそうなくらいの
暑さのせいだろう

泣けないから笑っただけなのに
笑えないから涙を流しただけなのに
そんな繰り返し、雨の檻の中

そんなに急いで剥がすから
ホラ、血がでちゃったじゃない
泣くくらい痛いんでしょ、違うの?

じゃあ、なんで
君はそんなに泣き腫らしているの
どうしていつもみたいに嘘で汚さないの
君を見るよ、ちゃんと見るよ、
目を合わせるよ、だから涙を拭いて
お願いだから

ずっと、いつでも君のことを
見ていたはずなのに
君との距離、約90ミリメートルが
なんでこんなにも遠くなったんだろう

じゃあ
早くおいでよ
まあ、無理せず走ってきてよ
待ち合わせは世界の端っこで
君の中の君がいなくならないように
僕は君のもう片方の心臓になるよ

君がもう片方に乗れるように
君の涙でこのシーソーが
傾かないように