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魔法少女学園都市レピドプテラ:天蟲の弔い合戦 その⑤

ロノミアが斬馬刀を振り上げたその時。
「お前ッ! 何をしている!」
背後からかけられた怒声が、彼女の攻撃を引き留めた。
「…………へェ? この領域内で、自由に動けるヤツがいるとは思わなかった」
ロノミアが振り返ると、数m先に軍服風の衣装に身を包んだ魔法少女が立っていた。
「お前がここで一番強いヤツか? それなら朗報だ。『私を倒せば、この学園の異常は解決する』」
ロノミアの言葉に、魔法少女は眉を顰めた。
「……私より強い魔法少女なら、この学園に山ほどいる。私はこの甜花学園の生徒会長、ササキア・カロンダ。皆の信頼に報いるため、お前は必ず倒す!」
「やってみろよ」
ロノミアは“破城”を消し、代わりに一振りの日本刀を生成した。
「“幽鱗”、やるぞ」
身体強化による高速移動で距離を詰め、斬りつける。ササキアは大盾を生成し、それを受け止めた。金属製の硬質な防御に超高速で打ち付けられたことで、刀身に亀裂が走る。
「ははっ! 上手く防ぐじゃんか!」
「この程度の速度で、私を破ろうとしていたのか?」
「いやァ? ……けど、困ったなァ……刀にヒビが入っちまった」
ロノミアが“幽鱗”を掲げると、刀身の罅が全体に広がり、パリンと音を立てて割れてしまった。そして、その下から無傷の刀身が新たに現れる。
(……刀身の損傷を修復した? そういう魔法か)
ササキアが盾を構えると、ロノミアは“幽鱗”を消滅させた。
(何故消した? 損傷は修復できるはず……)
一瞬の思考の後、ササキアは口を開く。
「……今の刀、『修復』の回数は有限なんだな?」
「だったら何だ? どうせ『刀』は他にもある。“チゴモリ”、“ヒナギク”」
ロノミアが新たに、刀身の赤い二振りの日本刀を生成する。

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魔法少女学園都市レピドプテラ:天蟲の弔い合戦 その④

落下しながらビルの外壁を蹴り、ロノミアは一気にアンテレアの結界領域内に飛び込む。同時に、メディウムに封じられた結界術の効果で自身を取り囲む半径1m程度の小さな結界を展開するのと同時に、敷地内の地面に着地した。
「さて……もう始まってっかな? あいつらの魔法が発動しちまうと、どうしようも無いからな……」

ロノミアが飛び降りた直後、ボンビクスは固有魔法を発動していた。
ボンビクスの魔法は、『糸による拘束』。肉眼で捉えられないほど細い、透明な糸を展開し、対象を拘束するものである。
本来、ボンビクスの生成する細糸はその直径故に極めて耐久性に乏しく、出力も不安定なため、実用に足るものではない。
しかし、メディウムに設定した魔法によって固有魔法を強化することで、糸自体の強度を飛躍的に増強すると同時に、その糸が『捕える』対象を概念的なものにまで拡大する。
彼女の放つ『糸』は、その特性を最大限に強化したことで、不安定さも数倍に上昇したのと引き換えに、時空すら絡め取り縛めることが可能となったのだ。
しかし、魔法効果の不安定性自体は据え置きどころか更に悪化しており、ボンビクス一人では自身の強さを発揮できないという、致命的な欠点がある。
それを補うのが、双子の妹であるアンテレア・ヤママイの固有魔法である。彼女の魔法で円形に展開される結界は、領域内において作用している魔法を強化し、更に安定させる。範囲内にさえいれば例外なく効果が適用されるため、味方以外を強化してしまうリスクもある。
しかし、ボンビクスの糸は『時空すら縛める』。領域内にボンビクスの魔法効果が存在する場合、全ての存在及び概念は、安定化しリスクの消滅した拘束糸によって自由を喪失するのだ。

ロノミアが展開した結界内は『双子の領域』から独立した空間となるため、拘束糸は安定性を失う。唯一領域内で安全に活動できるロノミアは、悠然と無警戒に校舎に近付き、魔法を発動し、手の中に全長3m超の斬馬刀を出現させた。
「キッヒッヒ……やるぞォ“破城”。犯行予告のお陰で『守り』は固めてるだろうからな。お前が役に立つはずだ」

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 23.キリン ①

寿々谷市中心部のショッピングモールには”イベントスペース”がある。
建物1階の真ん中、いわゆる吹き抜けの真下に、広々としたスペースがあるのだ。
ここでは年末にお歳暮、夏にお中元と色々な催事が行われることが多い。
常に何がしかのイベントが行われているのがイベントスペースだが、基本的にわたしたちのよなコドモにとって興味のあるイベントが行われることは中々なかった。
しかし、今日ばかりは違ったのである。
「”ZIRCONフリーライブ”か」
ショッピングモールのイベントスペース近くの柱に貼られたポスターを見ながら師郎は呟く。
「今日の3時からここのイベントスペースで開催だってさ」
赤いウィンドブレーカーを着た耀平はそう言って頭の後ろに手を回す。
紺色のパーカーを着てフードを目深に被った黎は静かにうなずいた。
しかしネロは何の話かよく分からないように目をぱちくりさせる。
「ねぇ、”じるこん”って何?」
ボクよく分かんないんだけど、とネロは耀平の上着の裾を引っ張る。
耀平はえ、知らない?と驚く。
「最近話題のご当地アイドルって奴だぞ」
寿々谷を拠点に活動してるっていうさ、と耀平は言う。
しかしネロはよく分からないのかポカンとしている。

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魔法少女学園都市レピドプテラ:天蟲の弔い合戦 その③

翌日、陽が西に傾きつつある中、3人は甜花学園を見下ろす位置にあるビルの屋上から、校舎の様子を眺めていた。
「くぁちゃん、どんな作戦で行くの?」
ボンビクスが尋ねる。
「そんなん決まってんだろー? お前ら双子の魔法で『学園全体』を対象に捕える。あとは私が好き勝手暴れて制圧。完璧だ」
「おー……」
「それよりも、だ。お前ら、本当に良いんだな? 友達もいるんだろ?」
「友達、もう帰ってる時間だと思うよ?」
「あーそっかー……なら問題無いな。残ってるのは中等以上だけだし、多少は手応えもあんだろ。そういやさ、果たし状も送ったんだぜぃ? ちょうど今日の朝に着くよう計算して郵送したから、多分今頃厳戒態勢だろうなァ……」
ニタリと笑い、ロノミアは双子に振り向いた。
「覚悟の用意は?」
双子はサムズアップを返した。
「それじゃ、始めようか。散り行く私の、少し気の早い弔い合戦」
「「了解!」」
双子は同時に首飾りのメディウムを握り、強く念じる。
「「変身!」」
ボンビクスは白色、アンテレアは薄緑色のケープコート姿に変身する。
「いくよ、テンちゃん! サポートよろしく!」
「任せてお姉ちゃん!」
アンテレアが手を前に翳すと、薄緑色に輝く光の輪が生成され、学園敷地に向けて射出された。光の輪は敷地全体を取り囲むように広く地面に拡大する。
「お姉ちゃん、準備オッケー! くぁちゃんも行って大丈夫だよ!」
「よくやったぞヤマ子ぉ。モリ子、私のことは気にするな、全力でブチかませ!」
メディウムを握りしめ、ロノミアは屋上から飛び降りた。

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魔法少女学園都市レピドプテラ:天蟲の弔い合戦 その①

放課後、ボンビクス・モリとアンテレア・ヤママイの双子は、寮の部屋にランドセルを放り投げると、すぐに街に飛び出した。
目指す場所は、アーケード街の一角、小さな駄菓子屋。その脇の人一人通るにも苦労するような細い隙間に、身体をねじ込むようにして潜り込み、建物の裏に出る。
そこから壁の配管を伝って屋根に上がると、彼女らの目当ての人物、魔法少女ロノミア・オブリクァが仰向けになって日光浴をしていた。
「くぁちゃん、来たよ!」
「こんにちは!」
2人の元気な挨拶に、ロノミアは目だけを向けた。
「ん、来たな? ちゃんと見られずに来れたか?」
「うん!」
「ちゃんと見られてないかキョロキョロしてから来たよ!」
「なら良し」
ニタリと笑い、ロノミアは身体を起こした。
「あぁそうだ……モリ子、ヤマ子。自慢話してやろうか」
「なになに?」
「聞きたい!」
「実は私なぁ、明日20歳になるんだよ」
「へー、おめでとー!」
「明日誕生日!」
「んにゃ、誕生日は明後日」
「「…………?」」
首を傾げる2人を見て、ロノミアはケタケタと笑った。
「それでなぁ? 自分の身体だから分かるんだけどさ。多分、近いうちに私は魔法を失う。これまで色々と楽しませてもらったし、別に惜しくはないんだけどさ……最後に1つぐらい、ドカンと派手に暴れたいだろ?」
ずい、とロノミアが前のめりになる。
「そこでだ。我が愛弟子の2人に、私の最後の大舞台に付き合ってもらいたいのさ」

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魔法少女学園都市レピドプテラ:天蟲の弔い合戦 キャラクター紹介

ロノミア・オブリクァ
Lonomia obliqua(ベネズエラヤママユガ)
年齢:19  身長:168㎝
固有魔法:「刀」の生成
メディウムの魔法:変身、結界術、身体強化、壁や天井への接地
説明:もうすぐ20歳になる魔法少女。自分の魔法の消失を予感しており、最後に何かド派手にバカやりたいと思っている。双子からの渾名は「くぁちゃん」。

ボンビクス・モリ
Bombyx mori(カイコガ)
年齢:12  身長:140㎝
固有魔法:糸による拘束
メディウムの魔法:変身、耐熱性強化、耐寒性強化、固有魔法強化
説明:アンテレアとは双子。こっちがお姉ちゃん。本名は華燦(カサン)。妹と一緒に悪い大人(くぁちゃん)に捕まり、今日も元気に悪さしています。くぁちゃんからの渾名は「モリ子」。

アンテレア・ヤママイ
Antheraea yamamai(ヤママユガ)
年齢:12  身長:140㎝
固有魔法:結界の展開
メディウムの魔法:変身、耐熱性強化、耐寒性強化、固有魔法強化
説明:ボンビクスとは双子。こっちが妹。本名は纏燦(テンサン)。姉貴と一緒に悪い大人(くぁちゃん)に捕まり、どんどん悪いことを覚えていっています。くぁちゃんからの渾名は「ヤマ子」。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 連載再開3周年&連載開始6周年記念! 作者からのごあいさつ

どうも、テトモンよ永遠に!です。
この度、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」は連載再開3周年&連載開始6周年を迎えましたーっ‼︎
いやーこれもひとえにスタンプをくれる生徒の皆さんや掲示板に載せてくれるKGBさんのお陰でもあります。
いつもありがとうございます。
…それでは、近況報告を少し。

「ハブ ア ウィル」は書き溜めが尽きた結果去年の秋くらいから投稿が止まっていますが、今年の春休みに入ってから日々ちまちまと新しいエピソードを書いています。
その結果2エピソード分書くことができましたので、この調子で書いていけば今年の内に最後まで書き切れるんじゃないかって気もします。
…本当に終わりが見えてきたのでちょっと寂しい気もしますね。
まぁまだ書きたい番外編・過去編がいくらかあるので、学生を卒業するまでは暫くこの物語と付き合い続けるかもしれません(笑)
よかったらお付き合いください。

という訳で、今回はこれくらいにして。
作者や「ハブ ア ウィル」に対して何か質問などあったらレスからお願いしまーす。
あと来週から最新エピソード「23.」を投稿予定です、お楽しみに。
では次は「25個目のエピソード記念! 作者からのごあいさつ」でお会いしましょう!
では、テトモンよ永遠に!でした〜!

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仔鬼造物茶会 あとがき

どうも、テトモンよ永遠に!です。
毎度お馴染み「造物茶会シリーズ」のあとがきです。
どうぞお付き合いください。

今回のエピソードは、きーちゃんの過去話でした。
初期の頃から構想していたエピソードの1つで、色々情報を詰め込もうとした結果だいぶ長い話になってしまいましたね。
しかもこの話を語るために長い番外編(過去話)を書いていたので、総合するとだいぶ長々としたものになってしまいました。
これが原因で一旦投稿休止せざるを得なくなった節もありますし、これからはもっと書き溜めねばと思います。
でもここからのエピソードはだいぶ話が長くなる予定なので、難しいところです。

そういう訳で、今回はここまで。
「造物茶会シリーズ」第10弾もお楽しみに。
…ていうか、造物茶会シリーズももう10エピソード目に突入するんか。
第1弾からもう3年たつもんな〜…それくらい書くものか。
せっかくだから何か記念エピソードでも作りたいですね(余裕があればね)。
あと「ハブ ア ウィル」も投稿開始から今日で6年経ちますね。
そっちも記念エピソードを投稿したいなぁ…

てなことで、テトモンよ永遠に!でした〜
来週からは「ハブ ア ウィル」新エピソードを投稿するし、企画「魔法少女学園都市レピドプテラ」もよろしくね〜!

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ポエム企画:文字がぴったり1ダース。

先月末にちろっと投げていた企画を、本格的に指導していきたいと思います。
企画名はタイトルにある通り、『文字がぴったり1ダース。』です。

ルールは簡単。ナニガシさんが以前開催した「ピッタリ十数字」と同様、字数制限付きのポエムを投稿しまくろう、というもの。
企画名から何となく察していただけるとは思いますが、ジャスト12文字構成の極めて短いポエムを作って投稿しましょう。
ただ、この文字数というものがなかなかに厄介。
前回は仕様の穴を突かれたので、今回は塞げるところは塞いでいきましょう。

レギュレーションは以下の通り。
・改行、空白は文字数にカウントしない。
・全角、半角問わず文字、記号、句読点などは全て1字としてカウントする。
・「見かけの字数」を文字数として適用する。
例:「⁉」などは当たり判定は1字だけど2字としてカウントします。「⒛」「㎠」などは当たり判定は1字だけど3字としてカウントします。「㍍」などは当たり判定は1字だけど4字としてカウントします。
・例外として、「%」「‰」「‱」は1字としてカウントします。また、半角カタカナの濁点・半濁点は2字としてカウントします。つまり「ガ」や「ピ」は2字扱い。
・セーフかどうか分からなくなった時は、自分を信じてください。

作品が用意出来たら、タグに「文字がぴったり1ダース。」と入れて投稿してください。「ぴったり」は平仮名、「1」は全角、最後の「。」も忘れずに。

期間は3月1日~3月31日いっぱい。遅刻組も歓迎。
皆様のご参加、お待ちしております。

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魔法少女学園都市レピドプテラ 〈設定〉その3

・学園 Academy
“レピドプテラ”に暮らす“魔法少女”が通う教育機関。
“魔法少女”は基本的に10代の少女たちであり、“魔法”を失えば“レピドプテラ”の外へ戻ることができるため、故郷に戻った時に生活で困らないよう設立された。
“レピドプテラ”の外の企業や機関によって設立されており、それぞれが特色ある教育を行なっている。
基本6・3・3制(しかし初等教育の前半部に当たる“魔法少女”はほとんどいない)で、1学期は9月始まり(世界的に見ればそっちの方がメジャーだもんね)。
“学園”ごとに“学区”が存在しており、ある“学園”に通う者はその“学園”の“学区”内に住んでいないといけない。
ある“学園”所属の“魔法少女”が他の“学園”の“学区”に出入りすることは自由だが、仲の悪い“学園”同士だとトラブルに発展しかねないので注意が必要。
一部の“学園”は“レピドプテラ”内で“レピドプテラ総務局”をしのぐ程の勢力を持つ。

・レピドプテラ総務局 General affair office of Lepidoptera
“レピドプテラ”の政治や治安維持、“魔法少女”の管理などを担う機関。
“レピドプテラ”の中心街にある。
トップは市長でその下に市議会がある。

・ヒオドシ本舗 Hiodoshi Store
“レピドプテラ”内で有名な雑貨店。
“レピドプテラ”の中心街にあり、この街の“魔法少女”の必須アイテム“メディウム”の受注販売を行なっていることで有名。
店主は大人になっても“魔法”が使える人間・ニンファリス クサントメラスである。

これにて〈設定〉は以上になります。
何か分からないことがあればレスからお願いします。

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魔法少女学園都市レピドプテラ 〈設定〉その2

・魔法少女 Magical Girl
“魔法”を持つ少女たちのこと。
基本“魔法”を1人1種類持っているが、“レピドプテラ”で暮らすほとんどの“魔法少女”は“メディウム”と呼ばれるアイテムを媒介に変身などの“魔法”を行使したりもできる。
“レピドプテラ総務局”の管理のために“レピドプテラ”の中では「蝶の学名」が魔法少女名として与えられ、“レピドプテラ”内では本名ではなく魔法少女名の方を名乗る。
この世界では“魔法少女”によって世界情勢の不安定化を防ぐため、“魔法”を発現させた少女はその国のしかるべき機関によって否応なく“レピドプテラ”へ連れていかれる。
しかし国や地域によってはその情勢が故に“レピドプテラ”への連行がうまくいかないことがあり、それが原因で悪い組織などに利用されることも少なくない。
最近では20代になっても“魔法”を失わない者が出現し始めており、そういった者たちは大人になっても“レピドプテラ”に留まることになっている。
また、“魔法”を失っても“レピドプテラ”に留まる元“魔法少女”も一定数いる。

・メディウム Medium
“レピドプテラ”に暮らす“魔法少女”のほとんどが持っているアイテム。
高さ5cmほどの六角柱状の宝石っぽい形をしており、お好みでキーホルダーにしたりアクセサリーにしたりできる。
“魔法少女”が固有の“魔法”以外の“魔法”を行使する際に必要で、“レピドプテラ”内で有名な雑貨屋“ヒオドシ本舗”で注文することで作ってもらえる。
使える“魔法”の種類・数は“ヒオドシ本舗”の店主との相談で決めることができるが、高度な“魔法”を使えるようにしたり、使える“魔法”の数を多めにしようとしたりすると制作コストがかかって料金も上がってしまうので、使用“魔法”の種類は比較的高度でないもの、数は多くても5つくらいに留めるのが無難、とされる。
使い方は使い手の半径3m圏内に“メディウム”がある状態で念じるだけ。
とりあえず大抵の“魔法少女”は“魔法少女”姿に変身できるようにするのが定番で、その場合変身すると“メディウム”は衣装の一部になる。
壊れたり紛失したりしても持ち主しか使えないし何か問題が発生する訳ではない。
製法は企業秘密。

〈設定〉その3に続く。

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魔法少女学園都市レピドプテラ 〈設定〉その1

この書き込みは企画「魔法少女学園都市レピドプテラ」の〈設定〉書き込みその1です。
それでは以下設定。

・レピドプテラ Lepidoptera
魔法少女学園都市とも呼ばれる、“魔法少女”たちが暮らす人工島。
太平洋某所にあり、国連の管理下にある。
様々な“学園”が存在しているが、それぞれ共存していたり覇権争いをしていたりする。
また、“魔法少女”たちが暮らす“学園”の寮やアパート、シェアハウスも存在している。
都市の中心部には“レピドプテラ総務局”と呼ばれる、都市の政治や治安維持を担う機関がある。
正直すごく広い訳ではないので背の高い建物がだいぶ乱立している。
主な交通網は路面電車と路線バス。
もちろん“魔法少女”たちの生活を支えるために世界各地から人々が集まっており、そういった人々が営業するお店や施設が数多く並んでいる。

・魔法 Magic
この世界で一部の少女が発現する特殊能力的なもの。
種類は様々で、物理法則に干渉するものや精神に干渉するもの、使い道がよく分からないものが存在する。
10代前半から中盤にかけて発現し、これを持つ少女は“魔法少女”と呼ばれる。
基本1人1種類しか使うことができないが、“レピドプテラ”内で入手できるアイテム“メディウム”を媒介にすることで変身や身体能力強化などの“魔法”を行使できる。
10代後半から20代前半にかけて失うことが多い。
その正体はハッキリしていないが、持ち主の精神から強い影響を受けるものであることは分かっている。

〈設定〉その2に続く。

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企画やるよー:『文字がぴったり1ダース。』

来月が始まったらポエム企画をやりたいということで、今のうちに予告編だけ置いていくことにします。
企画名はタイトルにある通り、『文字がぴったり1ダース。』です。

ルールは簡単。ナニガシさんが以前開催した「ピッタリ十数字」と同様、字数制限付きのポエムを投稿しまくろう、というもの。
企画名から何となく察していただけるとは思いますが、ジャスト12文字構成の極めて短いポエムを作って投稿しましょう。
ただ、この文字数というものがなかなかに厄介。
前回は仕様の穴を突かれたので、今回は塞げるところは塞いでいきましょう。

レギュレーションは以下の通り。
・改行、空白は文字数にカウントしない。
・全角、半角問わず文字、記号、句読点などは全て1字としてカウントする。
・「見かけの字数」を文字数として適用する。
例:「⁉」などは当たり判定は1字だけど2字としてカウントします。「⒛」「㎠」などは当たり判定は1字だけど3字としてカウントします。「㍍」などは当たり判定は1字だけど4字としてカウントします。
・例外として、「%」「‰」「‱」は1字としてカウントします。
・セーフかどうか分からなくなった時は、自分を信じてください。

作品が用意出来たら、タグに「文字がぴったり1ダース。」と入れて投稿してください。「ぴったり」は平仮名、「1」は全角、最後の「。」も忘れずに。
期間は3月1日~3月31日いっぱい。遅刻組も歓迎。
皆様のご参加、お待ちしております。

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仔鬼造物茶会 Act 32

「“済んだ”って…」
「もうその使い魔は私の道具じゃないんだ」
他の魔術師の持ち物になった、とその人物は淡々と告げる。
「もう我々には関係ない」
「でも‼︎」
「でもじゃない」
琅は反論するが、その人物は話を続けた。
「そいつは、もはや硫でもなんでもない“学会”の魔術師の道具だ」
それに、と中性的な人物は付け足す。
「我々としても、不必要に“学会”とトラブルを起こしたくないからな」
手を引け、琅とその人物は冷たい目を琅に向けた。
「…嫌だ」
嫌だよ、“マスター”‼︎と琅は叫び“マスター”と呼んだ人物に近付こうとするが、碧に落ち着いてと腕を掴まれる。
「どうして、どうしておれたち“道具”をいつもそんなにないがしろにするんだよ⁈」
なんで、なんで⁈と琅は碧の手を振り解こうとする。
しかし“マスター”は、瓊(チォン)、硃(チュー)、アイツを連れて行けと傍に控える真紅の髪でツノの生えた使い魔と橙色の髪でツノの生えた使い魔に命令する。
2人は返事をすることもなく琅に近付き両腕を掴むと、暴れる琅を引きずるように連行していった。
碧はその場に残された琅の魔力式銃を拾うとキヲンたちに一礼して琅たちのあとを追った。

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Modern ARTists:威霊遣彩能媛 キャラクター紹介

・亀戸ヒトエ
初めて怪人を倒しました。初めて倒した怪人が上位怪人という魔法少女はそこまで多くは無い。全体の3割弱くらい。

・カミラ
前のエピソードを含めてヒトエの名前を50回以上も呼んでいた。【ロスト・ファンタジア】の上位怪人。大好きなお友達に直接手を下してもらえて幸せでした。最終的に魔力に分解されてヒトエに吸収されたので【ロスト・ファンタジア】史上でもトップクラスに最高の上がりです。

・望月エイリ
年齢:13  身長:152㎝
中学2年生の魔法少女。ヒトエさんが仲間になるまでは《慈雲》で一番の後輩だったので、初めての後輩にかっこつけたくて頑張りました。
魔法名:【玉桜楼】
九字印によって5体の使役存在を召喚する。完成度によって使役存在の強度は変化する。
奥義名:〈新形三十六怪撰〉
九字印によって、36体の使役存在のうち1体を選択して召喚する。選択した怪異が必ずしも召喚されるわけでは無く、1体1体に番号が振られており、印の完成度が低いほど指定した番号から離れた怪異が現れる。

・“閲覧者”アラン・スミシー
外見性別:男  外見年齢:25歳  身長:174㎝
黒いロングコートを羽織った痩身の男性。対象の『人生の記録』を本の形に具象化し、閲覧する能力を有する。この本は700頁程度の厚みに見えるが。半分ほどから先のページをめくっても、残りページ数が減っていくことは無く、無限にページが続く。後半のページを破り取ることで、このページの追加は起こらなくなり、「記録」が最後のページに到達すると同時に、対象は死亡する。アランがこの攻撃を人類に対して使用することは無い。
また、空白のページに自信の血液で文章を書き込むことで、「記録」がそのページに到達した際に文章の内容が具現化する。1度だけ魔法少女の命を救うためにこの能力を使ったことがある。
怪人たちの敵である魔法少女のことは嫌いだが、同時に怪人たちを倒してくれる存在でもあるので、全力で妨害しつつも怪人との戦闘以外で魔法少女が減らないように気遣ってもいる。人間の道徳観で考えてはいけない存在。
ちなみに主な役職は参謀補助と陣頭指揮及び現場補助。雑に言うと雑用係。ッ負担の微妙に大きな部分を好き好んでやってくれる奇人。

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Modern ARTists:威霊遣彩能媛 その⑬

「その幹部サマが何の用?」
ヒトエを庇うように前進し、警戒心を露わにしてエイリが尋ねる。
「あー? 別に大したことじゃねェよ。カミラを終わらせてくれた奴に、感謝しとかねーとと思ってな。それだけだ」
「仲間を殺されて……感謝? 何その歪んだ価値観」
「ククッ、歪んでる、ねェ……。お前ら人間の価値観で、“怪人”を量るなよ」
エイリはヒトエを、目の前の男から引き離すように後方へ押した。
「後輩ちゃん、あんな奴の言うこと聞いちゃだめ! 頭がおかしくなっちゃうよ!」
「テメェ、俺を何だと思ってやがる」
「不審者!」
「おっと言い返せねェ。まァいいや。用事は済ませたし。じゃーな、魔法少女ども。精々うちの怪人どものために命張ってくれ」
振り返って歩き出し、アラン・スミシーはふと足を止めた。
「あー、そうそう。お前らと割とご近所を守ってる《アイオライト》って魔法少女ユニット、知ってるか?」
アラン・スミシーの問いかけに、エイリは恐る恐る頷く。
「そ、それが何?」
「最近あのユニット、3名中2名が戦闘不能になって壊滅状態になったよな。悲しいよなァ……」
「……何が言いたいの?」
エイリは悪寒を感じながらも問い返す。
「あれを壊滅させたの、俺。まぁ半分事故だけど」
その言葉に、エイリの顔色が青くなる、
「なんっ……なんで、そんなことを私たちに……?」
「あー? ただの自慢。ついでに、一応敵の魔法少女どもをビビらせられりゃ儲けものだと思ってな。んじゃ、サラバダ」
アラン・スミシーは包帯を巻かれた右手を振りながら歩き去っていった。
「エイリさん? さっきの話って……」
「後輩ちゃんは気にしちゃ駄目! ほら、もう暗くなってきたし帰るよ!」
エイリに背中を押されながら、ヒトエは教室へと引き返した。

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Modern ARTists:威霊遣彩能媛 その⑫

「……カミラ?」
カミラの身体が、末端から少しずつ細かな粒子に分解され、宙に溶けていく。
「…………そっか。カミラ、おやすみ」
カミラの亡骸を強く抱きしめると、魔力に分解され崩壊したカミラの肉体は、ヒトエの傷へと吸い込まれ、損傷を補うように埋めていった。
「…………カミラ?」
虚空に呼びかけるが、答えは返ってこなかった。呆然としながらも立ち上がったヒトエに、エイリが駆け寄る。
「後輩ちゃん! 大丈夫⁉」
変身を解除し、ヒトエは答える。
「あ、エイリさん。大丈夫です。傷はカミラが埋めてくれたので……」
「そ、そうなの? 良かったぁ……本当、ドキドキしたよ」
溜め息を吐き、エイリも変身を解除した。
「……ハラハラではなく?」
「ん-……そうかも? でも、なんで治してくれたんだろうね? というか、治せるんだね」
「みたいですね……え、怪人ってそういうものじゃなかったんですか?」
「私の経験の限りでは、殺し合った相手を治癒してくれる怪人は知らないかなぁ……」
不意に、2人の背後に引きずるような足音が響いた。2人が振り向くと、黒いロングコートを身に纏った長身の男が立っていた。
「よォ、魔法少女ども。カミラが世話になったな」
男の言葉に、ヒトエは眉を顰める。
「カミラの……もしかして、【ロスト・ファンタジア】の?」
「正解。上級幹部“アラン・スミシー”。よろしく」
「えっあっはい」