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天津禍津

それから3日、異形の『それ』は町のほとんどを喰らった、そしていつしか異形の『それ』はゴア・リベリオンと人々に呼ばれるようになった...

「うーん...」
図書館に全員が集合していた
「どこもだめねぇ...ほとんど喰われてる」
「レイナはため息をつきながら言った
この調子じゃ、ここも危ないわねぇ...」
ルナが囁くように言った
「天津...あれを、解放しない?」
「まだあれは休眠状態よ!?どうやるのよ」
「でも...この状況じゃあ、どうしようもないし...」
「お母様、私もルナに賛成よ、あれなら、今の力であれらを消滅できると思うの」
「二人とも...」
「あの~」
サクがおどおどしながら
「それって、なんなんですか?」
「...そうね、説明しときましょうか」

天津神禍(アマツ シンカ)、血鏡館の地下深くで休眠を続ける元神なんだけど、元は言霊を司る神だったらしいのよ、でも色々あったらしく、血鏡館が出来る前にここに堕ちてきたの、昔からすごい力の持ち主だったんだけど、今はその数倍すごいわ
元が言霊の神だからか、寝てても一様、会話は可能だわ

「まぁ、こんなところよ」
「すごいこともあるんだ...」
「ま、滅多なことでは地下には行かないんだけどね」
レイナは一呼吸おいて
「ルナ、クラン、地下へ行くわよ」
三人(とサクヤ)は地下へと向かった...

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「シャングリラ」

「うん、だいたいわかったわ」
ルナは本をサクヤに返す
「あなたスゴいのね」
「俺は...そうなのか?」
「だって、ねぇお母様...お母様?」
クランは はっ とした
「え...えぇ、すごいわよ」
「お母様、どうかしたの?」
「いや?なんでもないわよ」
微笑みながらクランは答えたが、その表情は少しぎこちなかった...

俺はどれくらい眠ってたのか... そんな事を考えながらシンジは目覚めた
「あ、気がついた」
「オラクル...そうだ!あいつは!?」
「もういないわよ」
「そうか~よかったぁ。そういえば、俺はどれくらい寝てた?」
「そうねぇ...3日かしら」
「...寝過ぎたな」
「ははは そうね」
オラクルは母親みたいな気持ちになっていた...

教会の地下深く、ここには一国の王がいるような部屋がある
「そういうわけです、イズモ様、もうすでに大規模にやる他ないかと...」
「確かに、このまま小さいことを続けても、回収効率は悪いな...」
ロマノフにイズモ様と言われている、この少年、名前はイズモ。教団の裏の顔でのトップで、地下に封印されている、シャングリラと呼ばれる、教団の中では最高神を復活させようと暗躍している、いわゆる元凶である
「報告によると、あの邪悪な巫女もやられました...」
「ロマノフ!お前の魔法が弱かったからじゃあ無いのか?」
「いえ...お言葉ですが、私の使える最高の魔力を誇る呪文でございました...」
「ふむ...ならばいいだろう、計画発動は3日後だ...その間、せいぜい信者達を言いくるめといてくれ」
「はっ!」
「(ロマノフ...中々使える男よ...ふふふ...)」
イズモはあれこれと策を練り始めた...

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サバイブ・ライダー

激しい戦いが続いていた、龍騎もリュウガも一歩も譲らなかった
「おい!もういいだろ!」
「マダダ...マダ...モット『チ』ヲ!」
「ははははははは、いいぞ!それでいい...」
「くっ...」
シンジは覚悟を決めた、カードを引き抜き、バイザーに挿入する...
FINAL VENT!
鏡面が出現し、リュウセイが飛び出てくる、龍騎が空へ舞い上がり、蹴りを打つ、それに合わせてリュウセイが剣を降り下ろす...
リュウガは吹き飛んだ、その時、闇がオラクルと分離してリュウガと一体となった
「ははははは 切り札だ...」
カードデッキからカードを引き抜く、炎の幻影...
バイザーがリュウガと同化する、そして、どうかした部分は口の
ような空洞となった、カードを胸に空いた穴にに挿入する...
SURVIVE!
リュウガの体に炎が巻き付く、そして...
鎧が変化した、龍を擬人化したような見た目、強力なのは一目でわかった
「サバイブって...こんなんだっけ?」
「ワレハ...ムテキナリ!」
龍騎に襲いかかるリュウガ、龍騎は防御しようと構えたが遅かった、刹那、龍騎は吹き飛んだ...

私は...解放されたの?
オラクルは得たいの知れない、それでいて心地よいところにいた
ここは...?シンジは...?
「ぐわぁぁぁ!」
シンジの声だ!行かないと!
オラクルは目覚めた、そこで見たのは異形の龍と「それ」にやられている、龍騎の姿だった...

「シンジ!クソ!これでもくらえ!」
オラクルは御札を投げつけた、以外と聞いたらしく、傷口から黒い闇が漏れているようだった
オラクルは龍騎に駆け寄った
「シンジ!大丈夫!?」
「大丈夫...だ...あいつ...強い」
「加勢する?」
「ダメだ...オラクルが...死んじゃう...」
「でも...」
龍騎は勢いよく立ち上がった
「これが...俺の切り札だ!」
カードデッキからカードを引き抜く、リュウガの時と同じ現象が起きた
SURVIVE!
炎の力を取り込み、龍騎は龍騎サバイブとなった...

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覚醒、そして...

血鏡館の図書館...
「なに...これ...俺は...これは...いったい...」レイナは、ゆったりとした口調で言った「うーん、これはオルフェノクだねぇ...しかも狼だから...ウルフオルフェノクってところかしら、越えてきた書物を読んだけど、まさかオリジナルの資格ありとはねぇ」
ルナは首を傾げた
「え?オルフェノクってなに?」
「オルフェノクっていうのはね、素質がある人間が死ぬと覚醒するもので、彼みたいに、みんな灰色でその人が持ってるイメージが具現化された姿になるの」
「お嬢様、こちらを」
サクヤが持っていた本、表紙に書いてあったロゴには見覚えがあった
「そのマーク...もしかしてスマートブレインの?」
「確かに、そう書いてありますね...あぁ、お嬢様、このページです」
ルナは真剣に本を読み出した...

オラクルは違和感を覚えていた
「(この感覚...あの時の...)」
今日は新月の夜、禍々しき、闇が踊る日...
「オラクルー終わったよー って、大丈夫か!?」
「シンジ...お願いがあるの...」
「なんだよ...水か?果物か?」
「違うの...奴を...私を...倒して...私なら...大丈夫だから......うっ...!」
「オラクル?おい!倒せってどういうことだよ!」
「そろそろ...限界...あいつを...私を...止めて...!ん....ぐっ...あぁ...」
その瞬間、昼間なのに辺りが暗くなっていった
「シンジ...頼んだよ...」
オラクルは完全に侵食された...

少女は黒い龍に呼ばれた、彼女は変身した、それは黒い龍騎だった、彼女は龍に誘われるままに、闇の中に入った...

「オラクル...?」
「我が名はそのようなものではない!」
「おい...もしかして...倒せって...こいつを...?」
「いでよ!我が僕よ!」
禍々しき巫女の深い闇から黒い龍騎...リュウガが表れた
「あー!お前は、あの時の!」
「タタカエ!ワタシト!」
「オラクルの頼みだからしょうがないか...変身!」
蒼い龍騎に変身した、そして、臨戦態勢に入る
SWORD VENT
同時にリュウガも剣を召喚した...

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教皇ロマノフ

契約を見ていた、不穏な影が1つ...
「なんと...あの気配は龍...それもとても強力なものだったとは...イズモ様に報告しなければ...」
影は、忍者の如くその場を立ち去った...

オラクルは目の前で行われたそれを信じることは出来なかった
「シンジ...今のは...?」
「モンスターと契約するとき、こんな感じになるんだ」
「じゃあ...リュウセイと契約したの...?」
「そんなところだ」
「リュウセイは...どうなるの...?」
「大丈夫、呼びたいときに、すぐ呼び出せるから」
シンジはカードをデッキから引き抜いて、バイザーに挿入した
A D V E N T!
地面に鏡のようなものが現れ、リュウセイが勢いよく飛び出してきた
オラクルは信じられなかった、吸収されたリュウセイが出てきたのだから当たり前だが
「龍騎...俺はここをしばらく旅している、だが、俺の力が必要なら、遠慮なく呼び出してくれ」
「あぁ...わかったよ」
リュウセイは飛び立ち、夕日に向かって羽ばたいた...

影が大きな教会に入っていった
「ロマノフ教皇、イズモ様にご報告願います」
教皇と呼ばれているこの男、名前をロマノフと言い、禁忌とされる死に関わる魔法を使う、危険な存在である
「いいだろう、何だ」
「ロマノフ様がとらえていた気配が境界を越えてきた龍だと判明しました」
「ふむ...で、その龍は」
「近くにいた、仮面をつけた騎士と同化しました」
「興味深い話だ...よかろう、報告しておこう...下がれ!」
「はっ」
影はその場から消えた、ロマノフは妙な胸騒ぎを覚えていた...

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流星のように駆け、永久に願う龍

「あぁ少し、昔話に付き合ってくれ」
「それはいいが...」
「あれはまだ、私があの世界...故郷に居た頃の話だ...」
リュウセイは語り始めた...

「俺は姫...プリンプリン王女をお守りする役割を担っていた、確かに、俺は戦闘能力は高かった...でも、その国は平和だった...あの日まではな」
リュウセイは少し口調が強くなった
「あの日は姫の成人の儀式があった。そこを狙われたんだ...王...姫の父上の側近であった、イプシロンが裏切った、いや、それも偽りか、『コードネーム イプシロン』、そう呼ぶべきだな奴が王を手にかけた...それを合図に上空から兵が次々と国に降り立ち、次々と町を破壊し、森を燃やしていった、俺は姫を守りながら戦った、幸い、俺の戦闘能力のお陰でなんとかなったよ、姫を逃がそうと空に舞い上がり、飛行船に向かう途中に...翼を1つ...ちょうど今、剣を持ってる方をやられた、なんとか飛行船にはたどり着けたが...そこにイプシロン...奴がいたんだ...なんとか姫を飛行船で逃がした...間一髪な...俺は谷津を止めていた、姫が逃げたのをみて、本気をだした、そして、そこにいた軍は全滅させた、そして、俺は力尽きた...」
口調をもどして言った
「それから、世界の境界を越えれるようになった、姿がかわるのはよくわからんがまぁいいさ、そしてここにたどり着いた...というわけだ、龍騎、召喚のカードを」
「あ...あぁ...」
リュウセイはカードの中にはいった、その瞬間、龍騎の体は青く変化した
「再び、お前の力となろう...」
シンジは力が溢れるのがわかった...

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その世界では無双龍

少し時を遡る...
シンジの変身から数日後、彼は数日ですっかり神社に馴染んでいた、「オラクルー、神社の境内の掃除、終わったぞー」、「あら、随分早いじゃない」、「これでもね、人の家を掃除したりしてたんだから」、「あら、そう。お茶でもいかが?美味しいわよ」、「貰うよ.....うまいなぁ...」、「.....シンジ、あのさぁ」、オラクルが、シンジと向かい合って言った、「ん?どうした?」、「その、変身能力についてなんだけど...」、「カードデッキがどうのこうのって話?」、「うーん...おおよそはね、実は、色々な次元を旅して来て、ここに行き着いた龍を知ってるの、彼に聞くと、ここだと、鏡が無くても変身出来るっていうの」、「え?そうなのか?」、「うー....今から彼に会いに行かない?それについて、詳しく聞けるだろうし」、「わかった」、二人は、支度を始めた...
二人はその龍の所に来た、「出て来て、リュウセイ!」、「オラクルか...わかった、今行く」、数分後、蒼い鱗に赤いエネルギーで出来た剣を持つ、片翼の龍が出てきた、「オラクル、そこの青年は?」、「この子が境界を越えてきたシンジよ」、「ふむ...」、「リュウセイは少し考えて、あの世界の戦士か...」、「あんた、戦士って、ライダーのことか?」、「あぁそうだ、変身してみてくれ」、「まぁいいや...変身!」、シンジは龍の力を宿す騎士に姿を変えた、「それは...龍騎...!」、「え?あんた、知ってるの?」、「その世界では、お前と契約した龍だった」、「え?あんたが、ドラグレッダー!?」、「そうだ」 、「あんた、ミラーモンスターなのか?」、「いや、俺はなんにでもなれる、種族も越えれる...俺の中に眠る姫の力で」、「姫?」
つづく...

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第2交響曲

あれから2日、全ての準備が整った...
「パチェ、いくわよ!」、作戦はこうだ、クランがサーチ魔法と転送魔法を同時に展開し、サーチ魔法で補足してその後、ルナの分身(コウモリ)を、そこに転送するというもの、問題があるとしたら...
「パチェ!まだ!?」、「今やってるわよ!ん........いた!ルナ!準備!」、「了解、じゃ、やりますか」、「ルナ、早く!結構、維持大変なんだから!」、「わかってるわよ...」、ルナの分身であるコウモリが、魔方陣に飛び込んだ...
とある山道、団子屋でくつろぐ女性が1人、「(これ...けっこういけるわねぇ...ん?)」、目の前に魔方陣...そして、コウモリ、「(もう...あの子達ったらぁ...そうだ、ちょっと驚かしてあげよう)」、その後、呪文を唱えだした、これが、いけなかった...
魔方陣から飛んだ、一閃の閃光、それが、ドアの陰から見ていた、サクに直撃した...
クランが魔方陣から飛び出して来た、「ちょっと母さん!今の魔法何!?」、「え?潜在能力開放の魔法だけど...」、「1人に当たったんだけど!」、「あの面々なら大丈夫じゃない」、「違う!境界を越えてきた子よ!とにかく来て!」、彼女は魔方陣に入った...
「さて...当たった子は?」、彼女の名前は、レイナ・スカーレット、ルナとクランの母で、最強クラスの魔法使いなのだが、重度の放浪癖持ちで、突然出ていくため、娘たちにも、どこにいるかわからないというのだ、「この子よ!」、「んー?ほれっ」、レイナはでこを軽く叩いた、「ん...あれ?」、「よかった...」、ルナが半べそかきながら言った、「さて...何が覚醒したかな...?ねぇ、ちょっと力んでみて」、「え?いいけど...ふん...!」、その後、数秒、彼の体は人の形をした、灰色の狼になっていた...

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第1交響曲

サクヤは少しの憂鬱を覚えていた、「(図書館...久々に入るわねぇ...)」、この館の約半分を占める図書館、蔵書は、境界を越え、流れ着いたものや、各地からかき集めた魔導書と様々、ここはルナの指示で、基本的に入ることを禁じられた、理由はルナの双子(二卵性)の姉、クラン・パチュリー・スカーレットにある、彼女は魔法使いであり、大魔法使いに匹敵する魔力をもつが、なぜか、図書館に籠って出てこようとしない、そのため、館の外の人からは、半場幻となっていた、彼女がいるのは、図書館の奥、いわゆる司書室に当たる場所だ、「失礼します、お姉さま」、「あら、来客なんて久しぶりねぇ」、「お嬢様からの頼み事を伝えに参りました」、「えぇールナから?どうせ、ロクなことじゃないしょ」、「アレを、発動するようです」、「ほら、やっぱり...あれ、すっごく疲れるのよねぇ」、「魔導書を拾って、この世界に来たのがいるのです」、「巫女に頼めばいいじゃん、何でわざわざ私がやるのよ」、「巫女は、侵食を受けておりまして、おそらくそれどころじゃないかと」、「ん...?侵食...?今代はやけに早いねぇ」、「おそらく、イズモの一派が関わっております」、「なるほどぉ...ルナがわざわざ私を引っ張り出してきた訳がわかったぞ...ルナはお母様を呼ぶ気だろ」、「はい、そのつもりのようです」、「やっぱりな...実行は?」、「おそらく、今日明日辺りかと」、「ふーん...魔方陣はあれをつかうかなぁ...そうしたらあの呪文を試してみようか...」、クランはシュミレーションを始めた、サクヤは図書館から出た...
「お嬢様、お姉さまは準備を始めました」、「あら、早いわねぇ...でも、いいわ、そっちのほうが、面白いもの...」、ルナは妖しく微笑んだ...

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序曲

神社で、シンジがオラクルから質問を受けていた頃、サクはサクヤから、館の簡単な説明を受けていた、「...最後に、ここがあなたのお部屋です。ここが広いので、ちょっと説明が長くなってしまいましたが、迷ってしまわれたら、私にお聞きください」、「わかった」、「では、私は給事に戻りますね」、サクヤは、その場を離れた、「とりあえず...入るか」、その部屋は、目覚めたときの部屋と、広さは同じくらいなのだが、置いてある家具等が少しだけ違っていた、「こりゃすげぇ...」、とてもきれいな部屋、客人用だと聞いたが、全く使われてないようにきれいだった、「(ん?)」、なぜか、小さなテーブルの上、この世界に飛んだときの本が、無造作に置いてあった...
「失礼します、お嬢様、紅茶です」、ルナは考え事をしているようだった、「ん?あぁありがとう、案内は終わったの?」、「ええ、滞りなく」、「流石サクヤねぇ...ん...おいしい...」、「今日は、庭の畑で採れた、葉です」、「あら、もうそんな時期?なんか、早いわねぇ...ところでサクヤ?」、「なんでしょう」、「あの青年の話、どう思う?」、「おそらく...」、「あら、どうやら、私と同じ考えみたいね」、「ええ、おそらくイズモの一派の仕業だと...」、「はぁ...何だか、今回は度を越して面倒くさそうねぇ...」、「ですが、この前のことを考えて、巫女には頼めなさそうですし...」、神社の巫女はこの世界を守る指命を代々背負っているのだ、「しょうがない...サクヤ、お母様をこの館に呼びなさい」、「しかし、お母様は、今どちらにいるのか、わからないのですが...」、「それなら心配ないわ」、「まさか...」、「ええ、そのまさかよ」、「お嬢様!あれは危険すぎます、お止めください!」、「いいのよ、なんとかなるから。サクヤ、早速準備に取りかかりなさい!」、「...わかりました...」、「あぁそうそう、パチェにも、準備をお願いしといて」、「了解しました」、ルナは久々に興奮で胸が高鳴っていた...

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龍騎士

神社の一室、本人いわく、リビング(和)に通された、「まぁ、色々とあって殺風景だけど、ゆっくりしていって」、「あぁ、ありがとう」、「ところで...」、オラクルは深刻な顔をして言った、「どうして、この世界に?」、「それが、わからないんだ、なんで、あそこに倒れていたのかも...」、「じゃあ、覚えている、一番新しい記憶は?」、「えっと...女の子を庇って....そうだ!モンスターに刺されたんだ!その後に、蓮と一緒に、モンスターを倒したんだ、そして...その後...なんか、眠っちゃって...そうだ!カードデッキ!...あれ?ない!なんで!」、「だいたいわかったわ、それで、その、カードデッキって、どんなやつ?」、「龍の絵が描かれているんだ」、「その龍の絵って、手の甲に、描かれてるみたいなやつ?」、「え...?そう!これだ!」、「試しに、元の世界でやったみたいに、やってみてよ」、「じゃあオラクル、鏡ある?」、「えっと...あった、これでいい?」、オラクルは小さな手鏡を取り出した、「あぁ、大丈夫だ」、一呼吸おいて、シンジはさけんだ、「変身!」、龍の力をもつ騎士がシンジに重なる、「すごい...」、「あれ、変身できる、なんで?」、「そのカードデッキが体と一体化したんじゃない?」、「なんだよそりゃ」、シンジは変身を解いた、既にもう、4時を回っていた...

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境界

それは、小さなバグに過ぎなかった、魂が2つ、境界を越えて、この世界に表れ、実体となり、その世界へと落ちていった...
「っつたぁ...あれ?ここは?俺は確か...あの時...」、落ちた魂のうちの1つ、名前はシンジ、あの神社で目覚めた、そこには、巫女が立っていた、「あんた、何者?空から降ってきたけど...」、「俺...そうだ!あの時、俺は死んだんだ...じゃあ...ここは天国?」、「ばかねぇ、そんなわけないじゃない」、「え?じゃあここは?」、「ここに、名前はない...そういうところだ」、「うーん...まぁいいか、俺はシンジ、あんたは?」、「名前を聞かれたのは、久しぶりねぇ...私はオラクル、まぁ、よろしく」、「よろしくな、オラクル」、「まぁ、聞きたいことは山ほどあるが、とりあえず、どっか痛くない?」、「え?大丈夫だけど」、「...あんた、ほんとに何者?」、そういいながら、シンジを神社に案内した...
「ん...ここは...」、落ちた魂の2つ目、名前はサク、「(ん?寝室...?)」、「あ、お目覚めですか」、あの従者が部屋に入ってきた、「すまない、ここはいったい...」、「え?あぁここは、血鏡館でございます」、「(血鏡館...?はて、どこかで...)」、「お嬢様を呼んできますね」、従者は部屋を出ていった、「(血鏡館!思い出した!湖の真ん中の小島にある館じゃないか!)」、彼は、落ちてる本を拾ってしまった、その本は、この世界と繋がっていた、そのための魔法が記してあった、そして、魔法を唱えてしまったのだ、「(本当にあの世界...だと...確か...主の名前は...)、「連れて参りました」、従者ともう一人、少女がそこに立っていた、「お初で、私はこの血鏡館の主、ルナ・スカーレットです」、「あ...あぁ...俺はサクだ」、「こっちが従者がサクヤよ」、サクヤは微笑みかけた、ルナが続ける、「ところで、あなたはどうやってここに?」、「本を拾ったんだ、で、そこに書いてあった、呪文を読んだら、本に吸い込まれて、気がついたらここに...」、」なるほど、まぁしばらくここでゆっくりしていきなさい、サクヤ!」、「はい、お嬢様」、サクヤとサクはその部屋を後にした...

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新月クロック

「戦え!」、禍々しき巫女が言った、少女が、従者に向かって歩み始めた、従者は身構えた、少女はホルスターの中から、ナイフを3本取り出した、「...やれ!」、禍々しき巫女が叫ぶと同時に、少女は従者に飛びかかった...
一瞬だった、従者は、なすすべなく、その場に倒れこんだ、もう死ぬか...、と従者が覚悟した時、叫び声が聞こえた、」待ちなさい!うちの従者に何してくれてるのよ!」、「お嬢...様...なぜ...ここに...」「ここ最近、あんたの様子が、なんか変だったから、つけてきちゃった、まぁ私ならあいつに勝てるだろうけど」、「お嬢様、こいつは、だめです!強すぎます!」、「ふん!あんたに居なくなられると、こっちが困るの!」、禍々しき巫女は、少女に命令した、「あいつもやれ!」、少女はナイフを1本投げた、お嬢様は、ひらりとかわした、彼女は吸血鬼だった、少女は、吸血鬼に向かって歩みよった、少女の回りに、コウモリがより、たかった、少女は大量の血を吸われた、致死量は越えていた、コウモリは人の形に戻った、「さぁ、帰るわよ」、「はい...お嬢様...」、そこにはもう、巫女の姿は無かった...
少女は湖岸をさまよっていた、「もう...死ぬのか...」、そこに、黒い竜が表れた、「貴様を生き返らせてやろう、かわりに...俺と契約しろ...」、「契約とはなんだ」、「お前を仮面契約者(ライダー)となる力を与えよう、その代わりに俺の飯をよこせ、そうだなぁ...肉をたらふくよこせ、2日に1回だ」、「人は食えるか?」、「いいだろう」、「ならば、契約しよう」、「よかろう...」、彼女は、竜の吐いた、黒い炎に包まれた...
彼女は自室で目覚めた、あれは夢だったのだろうか...、彼女はまだ、気づいていなかった、ホルスターの下、黒い竜の刻印があるということ、黒い竜の力を宿す、戦士に変身出来るということに...

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新月クロック

ある少女が目を覚ました、私は何をしてたっけ、と思いながら体を起こした、「とりあえず、顔を洗う...か」、そして洗面台の前に立った、その顔は、あの従者と瓜二つだった、違うのは目の色が赤ということだけだ、「はぁ...すっきりした...」、彼女は、目覚めた部屋に戻った、部屋にあったナイフに手をかけて、太ももにあるホルスターにナイフをしまった、「今日もやるか...」、彼女はどこかへと向かった...
従者は悩んでいた、今日は、新月の日、生け贄は何にしようか...、お嬢様ったら、久々のパーティーだからって、張り切りすぎですよぉ...、うーん、どうしよう...
少女は、とあるバーにいた、獲物を探していた、裏の世界の者なら、彼女を見たら、まず、畏怖の目を向けるだろう、彼女は、独りだった、だから、あの快楽に堕ちてったのだ、彼女には感情が無かった、いや、正確には、欠落していたのだ、ふと彼女は何かに呼ばれた気がした、「獲物もいないし、まぁいいか...」、そう呟き、そのバーを後にした...
従者は、あの、禍々しい巫女と契約を交わした場所にいた、彼女の手には、紅茶のカップが握られていた、彼女の淹れる紅茶は絶品だった、あの巫女が表れた、ギリギリで侵食を免れている様子だった、従者はそこに紅茶の入ったカップを置いた、巫女は、完全に侵食されていた、禍々しき巫女 は、猛り狂った、「足りん、もっとよこせ!」、「今日はこれが限界なのです」、「ならば...沈めてやる...こい!我が僕よ!」、そこに、あの少女がいた、従者は戦慄した、そこにいたのは、狂気に満ちた自分だったのだから...