表示件数
3

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 2.コマイヌ ⑫

「もう面倒くさいしいいじゃん、この通りベラベラ喋っちゃったし、そもそもある程度時間が経って定着しちゃったから、下手に記憶を奪えないよ。―記憶は人間の人格を、魂を構築する。それを下手に改変すれば、そいつだけじゃない…社会だってブッ壊す可能性があるんだ…」
どことなくこの言葉に、彼女が”ネクロマンサー”を名乗る理由があるような、そんな気がした。
「あ、そうだ―ちょっと聞いていい?」
わたしはふと、さっき聞こうと思ったことを尋ねた。
彼らの視線が、すっとわたしに注がれる。
「みんな仲いいけどさ…どうして?」
全員が、ほぼ同時に吹き出した。
「どうしてって…なぁ?」
「こうなってるのも多分縁とかってやつだろ?」
「そもそも、縁じゃなかったらこうも年齢層バラけないだろ?」
「それな」
薄々気づいてたけど、みんな歳違うの? じゃあなんで…
「この街異能力者多いもん…みんなここに集まっちゃうから、自然とこうなるよ」
ネロがショッピングモールの床を指さしながら言う。
「ここ結構田舎だからな~どーしてもここに…」
「学校のヤツに出会った時が一番嫌だ」
「それな、おいおいどこの誰だよとか聞かれそうだしな…」
またわたしのことを放置して話を進めているから、わたしはさっき気になったことを質問する。

5

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 2.コマイヌ ⑪

「…一応黎はちゃんと喋るからな」
驚きが顔に出ていることに気付かれたのか、師郎が真顔で言う。
黎自身は喋れないとでも思っていたのかと言わんばかりに冷たい視線を送ってきた。
「…なんか、すごいね…わたしなんかよりもずっとすごい」
「いや別にすごくなんかねーよ。某マンガや某アニメや某ラノベに出てくるヤツよりずっと地味だし、第一日常生活やっていく上では出番あんまないし」
わたしの誉め言葉に、耀平は苦笑する。わたしはそうかなと首を傾げた。
「なんだかんだ言って1番実用性あんの黎じゃね? 暗視効果なら暗い中でも便利じゃ…」
「現代社会生きる上ではあまり出番ない。あっても停電時。ぶっちゃけ師郎のが1番役立つだろ… 逆に実用性1番ないのは多分ネロの」
「ちょ、黎それはヒドイよ!」
師郎の発言を否定しながら、しれっと毒を吐いた例に、ネロは抗議する。
「んなこと言ったら1番使用率低いの耀平じゃん? ボクはちょいちょい『他人に能力使ってるとこバレたから証拠隠滅してくれ』って頼まれるけど、耀平のその能力はあんま使い道ないじゃん!」
「あるわ! 落とし物したときとか… あとさネロ、今回は自分の証拠隠滅忘れてるぞ」
多分わたしのことを指摘され、ネロは頬を膨らます。

4

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 2.コマイヌ ⑩

細かく説明されると逆に意味が分からなくなる。困り果てたわたしに気付いたのか、耀平が補足してくれた。
「ま~どうやら人とかって一瞬でも1つの場所に留まってると、記憶というか感情ていうか…その手の”何か”を残していくんだってさ。それがこいつには見えるらしい」
へぇ~とわたしはうなずいた。
「じゃ、耀平や師郎は? 何か持ってるの?」
その何気ない質問に、ネロは眉を寄せた。
「…それも聞くのかよ」
「え、だって気になるじゃん」
まぁまぁまぁと耀平はネロをなだめた。そしてわたしに向き直る。
「おれのは―おれのヤツは”コマイヌ”っつーんだけど、『モノや人の行動の軌跡が見える』能力」
へーすごいじゃん、思わずそう呟くと、本人は少しわざとらしく照れた。
「で、俺のが『他者から見た自分の姿や聞こえる声を違うモノに見せたり聞こえさせたりする』能力。ま、要するに『他のモノに化けてるように見せたり聞こえさせたりする』能力だよ。―そして能力者としての名前は”イービルウルフ”。それで―」
師郎に続いて口を開いたのは、なんと―
「―『暗闇の中でも昼間と同じくモノを見ることができる』能力、要約すれば『暗視』がオレの能力。もう一つの名前は”サイレントレイヴン”」
急に黎が喋りだしたから、わたしは肝心の話の内容を理解できなかった。

0

我が家の風呂場は壁に鏡が貼り付けられている。ある日私が頭を洗って、髪を流したとき、ふと鏡を見ると、鏡の中の私がニタニタ笑ってこっちを見ていた。
『やあ君、突然悪いけど、私と入れ替わる気は無いか?』
その時は寝ぼけてでもいたのか、何故かこのおかしな状況にもすんなり対応出来た。
「もし入れ替わったらどうなります?」
『敬語なんて止めてくれよ。同一人物だろ?』
「そんな気がしないですね」
『まあ特に変化は無いさ。そっちの記憶はこっちにも来るし』
「それ意味あります?」
『自分が主体となって行動することに意味があるんじゃないか』
「で、入れ替わったらやっぱり性格も逆になったりします?」
『そんなのあるわけ無いじゃん。ファンタジーじゃないんだから』
「思いっきりファンタジーの存在が何言ってるんだ」
『もし性格が反転したとして、例えば君には優しい面もあるし乱暴な面もある。柔軟かと思えば変に頑固にもなる。何も変わりゃしないよ』
「それもそうか。けど私はもうしばらくこっちにいたいんだ。今やってるゲームがもう少しでクリアできるからね。こればっかりは自力でやり切らないとつまらない」
『そう。少し残念だが、君が嫌だと言うなら無理強いは出来ない。気が向いたら言ってくれ』
「ところで、私と随分口調が違ったけど」
『……ごめんなさい結構無茶してあの喋り方してました』

0

以下、会話のみで成立した短編小説

「やあ少年」
「む、何者だ貴様。我が居城に不法侵入とはなかなかの度胸だな。私は古臭き男尊女卑思想支持者だから、女には容赦しないぞ」
「なに、その辺は大した問題じゃない。…よく私が女だと分かったね」
「確かに貴様は髪も短くその若干痛いマント…いや、この場合はローブと言うべきか?それのせいで体型もよく分からぬ。しかもその低い声。常人ならば男と見紛うかも知れん。しかし私の女嫌いは相当のものでな、女は直感で分かるのだよ」
「ほう。そりゃすごい特技だな。まあどうせその性格のせいで女子が寄って来ない故の僻みも混ざっているのだろうが」
「して、何の用だ。私は今、憎き魔王を葬り世界を救うのに忙しいのだ。こればっかりは微塵も気が抜けない。下らぬ用事なら不法侵入の現行犯で通報するぞ」
「無駄だ。この家の電話線は既に切ってあるし、通信阻害電波を周囲に流した。外に連絡はつかないよ。勿論後で直す」
「何だって⁉もし私がやっていたのがオンラインゲームだったら、貴様を一生許さないところだったぞ!」
「まあまあ落ち着き給えよ少年。そんなこともまた、些細な問題なのだから」
「で、本当にお前何の用だ?そもそもお前は何者なんだ?突然私の部屋に現れおってからに」
「私は…そうさな…君にも分かるように言うと、うん。そうだ。私は未来人だよ」
「ほう、それなら納得がいく」
「信じるんだ…」
「で、何年後から来た?五年か、百年か、それとも二千年か?」
「大体七十億年後から」
「嘘をつけ。七十億年後には地球は肥大化した太陽に飲み込まれているとか何とか何処かで読んだことがあるぞ」
「ばれたか。実は今からおよそ二百五十年後から来たんだ。どうだすごいだろう!」
「ふむ。その頃には私はもう死んでいるな」
「無視かい?」
「で、お前が何者かは分かった。では用件は何なんだ?とっとと済ませて帰ってくれ。落ち着いて魔王討伐できない」
「無視なんだね…。ああそう。君には宿題をちゃんとやるように忠告しに来たんだ。ちゃんとやるんだぞ?」
「何だ。そんなことのために来たのか」
「うん」
「悪いがそれだけは私のプライドが許さん」
「君阿呆なの?」
「案ずるな。テストでは点数とれてる」
「うわー嫌な奴」
「用事が済んだなら帰れ帰れ」
「分かったよ。それじゃさよなら」

0

那の字のつくひと

こんにちは。僕は那由他です。ええ、はい、あの大きい数字の単位の。10の60乗または72乗のあれです。実は僕ですね、最近気になっているひとが居るんですよ。何ていうか、こう、憧れって言うんですかね。刹那って言うんですがね。そう!あの小さい数字の単位の!1や2も小さくて素敵なんですが、刹那のあの本当に小さくてすぐ消えてしまう儚さ、あれに惹かれました。それに同じ字を使っているというところにも、何といいますか、こう……、運命?みたいなものを感じてしまいます。この言い方何か恥ずかしいな。どこかの誰かが言っていた「人は死ぬから美しい」っていうのも分かる気がしてきました。けどあれはすぐに消えてしまうから、きっと僕がこんなに憧れを抱いているなんて気付いてくれないんだろうな…。

こん…!わっ……!せっ……!あっ……!が…!この………!うあああああああああああああ!!!
すみません、スローでお願いします。で、何だっけ?ああそう!どうも、私、刹那と言います。言わずと知れた10の-18乗ですよ。で、えー…、確か…、ああ、最近気になっているひとはって話でしたね。ええ、これは尊敬に近いんでしょうか。そういうひとが居ますよ。那由他っていう、あの大きい数です。1や2でさえ、私の何十倍何百倍じゃ済まないほど大きいのに、何あの大きさ?私いくつ分ですか?それに……、えーっと……、何て言えば良いんでしょうか…、こう…、私の名と同じ「那」の文字がついている辺り、同じ数の単位として対極同士と言いますか、運命感じちゃうと言いますか…、てやっぱこの辺はカットで!でもきっとあれは大き過ぎるから、私のことなんて気付きもしないか気付いていても馬鹿にしてるんじゃないかな…。

0
1

白ヤギ(?)さんからお手紙着いた♪

toマジョリティ
大人に支配されてて楽しい?君たちには自分らしく生きる権利があるんだよ?敷かれたレールの上辿ってるだけじゃ退屈だよ?
fromマイノリティ

toマイノリティ
お前ら何、人と違うってことを誇ってるわけ?要するに間違ってるってことじゃん。偉そうにしてるがお前らのやってることはただのくだらない反抗だぜ。多数派が正しいこの世の中でそんなことしたってただの痛い奴だぜ?
fromマイノリティ

toマジョリティ
そういう話じゃないんだよ。
fromマイノリティ

toマイノリティ
そう不貞腐れるなよ。ちょっと悪いことしたみたいじゃん。いや確かに少し言い過ぎた感はあったけどさ。
fromマジョリティ

toマジョリティ
………………。
fromマイノリティ

toマイノリティ
ごめんってば。
fromマジョリティ

toマジョリティ
………………。
fromマイノリティ

toマジョリティ
本当ごめんって。許してくれよ。何かいじめてるみたいで謎の罪悪感が湧く。
fromマイノリティ

toマイノリティ
そこまで言われちゃあしょうがない。私は寛大だから許してあげましょう。
fromマジョリティ

toマイノリティ
寛大っていうより尊大…?
fromマジョリティ

toマジョリティ
うるさい!……あれ、何でこんな話してるんだったっけ?
fromマイノリティ

toマイノリティ
さあ?お前が途中で拗ねて黙っちゃったせいで忘れちゃったじゃん。
fromマジョリティ

toマジョリティ
むぅー……。
fromマイノリティ

toマイノリティ
ああもう拗ねんなって!
fromマジョリティ

3
2
0

自殺志願者への忠告

今いじめに悩んでいて、「いっそ死んでしまいたい…」とか思っている皆さん。あなた達には2つの選択肢があります。
1つはもう少し頑張って生きてみる道。もしこれを選んだ場合、いつ終わるとも知れない生き地獄が待っています。「卒業まで我慢すれば良い」なんて考えちゃあいけません。そんないじめられっ子精神のままでいちゃあ進学しようと社会に出ようとまたいじめられるだけです。
次に2つ目の選択肢。こちらは自分の意志のままに死んでしまう道。この場合はもうアウトです。絶対に終わらない文字通り地獄行きです。(僕はその手のことを信じるタイプです)
ではどうすれば良いのか、ということですが、簡単なことです。立ち向かえば良いのです。
「そんな簡単に言うな!それができないから苦労してんだろ!」なんて思った方。立ち向かえないのならその時は仕方ない。最後の手段です。逃げましょう。安全な自分の家に引きこもって立ち向かうための英気を養いましょう。
立ち向かうというのが具体的にどういうことなのかと言いますと、残念ながらそこまでは言えません。自分の思うように敵を追い詰めるしかありません。1番手っ取り早いのは大人にチクることですね。その手のことを有耶無耶にしちゃう駄目な教師ではなく、信用できるまともな教師か自分の親に言いましょう。家にいたり周りに大人がいる限りは安全なので好きなだけ攻撃をしましょう。敵に「後で来い」的なことを言われたって無視すりゃ良いだけの話ですよ。
何が言いたいかというと、ここの人に死なれると寝覚めが悪いので止めてください。

0

或る能力者の実践

A「なあB、聞いてくれよ」
B「何だい?」
A「実は俺、時間を止める能力があるんだよ」
B「…………」
A「そんな目で見るな」
B「だってよ〜…。いきなりンな事言われたってあれ、この子ちょっと痛い?とか思うだけだぜ、普通。僕じゃなきゃ縁切られてたぜ」
A「信じてないようなら証拠を見せてやろう」
B「あれ、消えた」
A「こっちだぜ」
B「うわあ!何故後ろに⁉瞬間移動?」
A「だから時を止めたんだって」
B「いいや信用できねえ」
A「じゃあ、ほいっ」
B「うわあ、僕の手の中にいつの間にボールペンが」
A「信じてくれたか?」
B「ああ分かったよ。けどさ、どういう仕組みなんだ?」
A「えーっと、そうだな…水の中に潜るときをイメージしてくれ。呼吸ができないから、ずっとは居られないけど、身体の中に残った酸素で少しなら活動できるだろ?それに似てる」
B「ほう、大体分かった。けど分からんな」
A「と言うと?」
B「時間が止まってるってことは空気中のホコリとか空気の分子そのものだって止まってるわけじゃん。何で動けるんだ?」
A「そこはもう能力の不思議パワーとしか言いようが無いな」
B「へえ。そうだ、もう一回時止めんのやってみてよ」
A「良いよー。それっ」
B「おー。周りの物が止まってる。そうか。光も進まないから白黒に見えるのか」
A「え、何で動けんの」
B「説明されたのを意識してみたらできた。けど止めるのは難しいな」
A「そんなペン回しみたいに言うなよな…」

1

桃太郎

むかーし昔、あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました。
お爺さんは私有地の山に柴刈りに行きました。お爺さんは、柴や木材を売って生計を立てていました。小さいながら畑も持っています。
お婆さんは川へ洗濯に行きました。この当時の洗濯は、今と違って自然に有害な洗剤を使ったりしなかったので、文句を言う輩も居ません。
お婆さんが川で洗濯をしていると、上流の方から「どんぶらこどんぶらこ」みたいな音が聞こえてきました。見てみると、大きなモモが台車に乗って転がってくるじゃあありませんか。あの音はどうやら車輪のなる音だったようです。
さてお婆さん、勢いでモモを持ち帰ったものの、どうすれば良いか分かりません。こんな怪しいものを食べるわけにもいきません。
そこでお婆さん思いついた。
お爺さんに木材を少し貰う→掲示板を作る→お役人に立てる許可を貰う→「巨大なモモ拾ったんだがどうしたら良い?匿名希望ならこの掲示板に書き込んで」みたいなことを書いて村に立てる
そして3日後(モモは土間に放置してましたが、腐りませんでした。不思議。)、お婆さんが掲示板を見に行くと、「やっぱりバラさなきゃ始まらないんでは?」みたいな書き込みがあったので、それを採用することにしました。

4

とある日

ガタッ
「.........ん?」
朝、いつものように始業ギリギリで学校についた。上履きを取ろうとすると、何かが転げ落ちた。茶色い紙袋。
ああ、そうか。今日は十四日だっけ。
そんなことを思いながら拾い上げ、砂を払う。僕の学校の下足場はどれだけ控えめに言っても綺麗とは言えなかった。確かにお話ではよくあるシチュエーションだけど、この下駄箱に入れるのはなあ......なんて、毎年一つもらえれば大歓喜な僕は一人勝手に照れ隠しをするようにいろいろと考えていた。潰さないようにリュックのチャックつきのポケットにしまって、家に帰ってゆっくり食べよう、なんて思った。

自宅。サボりがちな部活に久しぶりに出て、くたくたになって帰ってきた。もちろんテンションはいつになくハイである。
ベッドに腰掛け、今朝の包みを取り出す。中からは、丸い生チョコ(?というのか)と、四つ折りになった小さな紙。
早速チョコレートをいただく。うまい。文句なしだ。しかし、いったい誰が。僕には検討もつかなかった。チョコレートを頬張ったまま、僕は四つ折りの紙を取り出した。中にはこんな一言。

「いつも見てます」

それだけ。それだけ?名前も何も書いてない。けれど、それを見た僕は、何故だか酷い情動に襲われた。普段泣くことなんて滅多にない僕の目からは、一筋だけ涙が流れた。
一年と少し、一緒にいた彼女と別れてから、僕の中からずっと何かが抜け落ちたようなままだった。それが、ほんの少しだけ、埋まったような気がした。
見たことのない字。たった7文字しか書いてなかったけれど、僕にはそれで十分だった。

今でも送り主は知らない。知ろうとも思わないけれど、そのときのことは、暫く忘れられそうにない。

2

今宵エデンの片隅で (リクエスト)

日差しがゆらゆらと揺れている。
ひとり部屋の中でぼうっとそれを眺める。
君の笑顔を時折思い出して、そしてまた悲しくなるんだ。
君の笑顔に会うために僕は生きてきたはずなのに。「正しい」なんてそんな簡単に変わるものなのかい?

「愛は偉大なる原動力だね」
って君は言った。
僕の脳内でその言葉が君の声で何回も再生される。
そして、声を殺して泣いた。
心の中で君を抱きしめた。
あたたかい君の体温を肌で感じた気がするんだ。

そうだ、畏れるものなんて何も無いんだ。
僕と君の愛の行方を探しに行こう。
形のないものならいつも感じてればいい。

僕はいつだって君に許されていたいんだ。
空っぽの心だけれど。
欲しがるばかりじゃやりきれないね。
僕にも愛をくださいって打ち明ける。
今がチャンスだったんだ、隙を見逃さないよ。
僕を快楽へと突き落として。
ああ、終焉はもうすぐだ。
遠い今日を撃って、粉々にしよう。

さあ、明日が来る。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何かが崩壊しているものさん!
リクエストありがとうございました!!
ほんっっっとにお待たせしました!
2日連続企画第2弾!(昨日2個書いたから3弾かな?)
いかがだったでしょうか?
これで一応、この間のリクエスト分は全て書き終わりましたー!*\( 'ω' )/*
いやー楽しかったけど、疲れた‪w
感想とか思ったこと、…私への激励の言葉(小声)…
など!ありましたらじゃんじゃん書いちゃって下さいねー!
またこのような企画をする時は、リクエスト待ってまーす!(*´罒`*)

0

或る青年の幽霊噺5

黒い霊「ダカラジェームズジャナイト何度言エバ分カ……エ?何?今何テ?」
霊能者「だからー、別の人に代わりに取り憑くとかどうですかと訊いているんです」
黒い霊「ホウ、ドンナ奴ダ?」
霊能者「青年さんと同じくらいの年齢、体形の男の人で、割とお金持ちです」
黒い霊「ホオ、面白イジャネエカ。金持チッテイウコトハ、生活ガ豊カッテコトダカラナ」
霊能者「では、呼びますね。ああ、青年さん、もう少し待っててください」
青年「え、あ、はい」

友人「やあ、やって来たぜ霊能者。紹介したい霊がいるんだって?」
霊能者「ええ、こちら、ジェームズさんです」
黒い霊「エ、チョット待テ。ドウイウコトダ?」
霊能者「こちらは私の古い友人、友人さんです。ちょっと物好きで、いつも『いい霊がいたら分けてくれ』って言ってくるんですよ」
青年「霊ってそんなお裾分けとか生鮮食品の仕入れみたいなノリで分けるものじゃないよね?」
黒い霊「エ…、ソウイウノハチョットナア…」
友人「えぇ⁉そんな!折角取り憑いてもらえると思ったのに……」
男の霊「何ダアレ…憑カレタガッテルッテコトカ?」
幼子の霊「ソレハチョット…」
女の霊「正直言ッテキモイ」
黒い霊「トイウ訳デ、悪イナ」
青年「悪いな、じゃねーよ!出てけよ!」
霊能者「むー…。こうなったら、無理矢理にでもお祓いするしか無いんでしょうか…?」
黒い霊「無駄無駄ァッ!俺ハソウ簡単ニハ成仏シネエゼ!」
霊能者「それはどうでしょうね?ジェームズさん、覚悟!」