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革命のレイ〜第1話 勧誘〜

「本日の審議はこれまでとする」
議長のその一言に異を唱える者はいない。誰もこの議会に意味を求めていないことはとっくに明確だ。
「今日はどこだったっけ?」
「知るかよ軍部の話なんか」
議事堂の廊下は三股に分岐していて、議会が終わると種族に別れてそれぞれの方向へ帰るのがお決まりだ。
「先日の負傷者は?」
「既に3桁を越えたとの報告が、MIAも含めるとさらに…」
この分岐点は机上の空論を絵に描いたように現場とはかけ離れた会話が飛び交っている。
「1次避難所の首尾は?」
「野良の装甲ですが、奴らの権能には十分耐えうるものになっています」
世界では天使と悪魔の戦争が続いている。人間は両種族の奴隷として軍備や援護をさせられ、いつしかそれに疑問も持たなくなっていた。
「レイ、いつまでこんな議会にこだわるつもりだ」
議事堂を出たところで声をかけてきた男の名ははムーラ。彼はレイの幼なじみであり先代の議員の息子だ。
「さぁな、せめてこの戦争が終わるまでかな」
「それが俺たちにどうこうできることじゃないのはお前の方がよく知ってるだろ」
確かに彼の言うことは事実だ。議会にいる立場では軍部に物を言うことは出来ないし、世界の実情が戦争によって多くを決しているのは否定できない。
「そうだな、でも全く変わらないってわけでもない」
「だからぁ!小さな変化じゃダメなんだよ!」
はぐらかすように軽く返したレイに対してムーラは血相を変えてレイの胸倉を掴んだ。
「離せよ…」
レイの声色は先程と違い重いものだった。ムーラも思わず手を離してしまう。
「とにかく、レイもそろそろこっちに合流してくれ」
彼がココ最近来る理由はこればかりだ。独立した人間の蜂起軍を結成するとの事らしい。
「すまないがそれは出来ない」
「何故だ?なぜそこまで議会にこだわる?」
「ムーラこそなぜ武力にこだわる?武力で抑え込んだところで同じことの繰り返しだ。たとえ今人間の手で戦争を終わらせられたとて、この軋轢はそう変わりはしない」
「それでも…このままよりはいい」
その言葉は人間の苦痛、怒りを込めたようでレイも返すことが出来なかった。

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常勝のダイヤ#5

空の氷色がそのまま降ってきたような、澄み切った寒さ。朝の河川敷のランニング。野球部の中でスタミナがある俺は、後ろにほかの部員を突き放し、独走状態だった。ふと、前に黒と水色のフリースを着た小さな背中が見える。
「女バスの練習って、8時からじゃないのか?」
河川敷の古い柵にもたれかかって話すことにした。
俺ら野球部の練習は6時半から。
「自主トレだよ。冬の努力が大事じゃん。」瑠奈はそう答えた。
瑠奈は、バスケ部のエース格。まあ、似たもん同士なのかなぁ、、、
「へ~。すげえな。バスケ部、秋も全国行ったんだろ?」
「野球部ほどほかで勝ち上がってないし、まだまだだよ、、」
(ああ、俺みたいに調子に乗らずに、常に上を目指してるんだな、、
 前見に行ったバスケの試合可愛、、、すごかったもんな)
「野球部の秋の大会、見に行ってたんだけど。」
(え!?~---俺が打たれたところ見てたのか、、、やべえ、俺かっこ悪い!)
「常勝って周りから言われるのって、怖いよね」
(、、、、、、。)
「だって、一生懸命に勝っても{あたりまえ}ですまされちゃうし、負ければありえないだの、前の代と比較されたりで重圧だよね。勝負だし高校生だし常勝っていわれながら努力するってすごいと思うよ。」
「え、あ、、、」(なんて言えばいい?)その時、かすかに足音が、、
『キャップ~追いつきましたよ~ー』向こうから突き放したはずの部員たちが追い上げてきた。
「わりい、じゃあな!」急いでその場を離れた俺の頬と、校舎にに隠れていた太陽が昇る東の空は、さっきよりすこし明るくなっていた。

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企画:ピッタリ十数字 レギュレーション補足

こんばんは、ナニガシさんです。
先日ナニガシさんが立ち上げたポエム企画「ピッタリ数十字」ですが、参加作品を書いている最中に、レギュレーションに穴を見つけたので、埋めていこうと思います。
まずはレギュレーションの振り返り。

・本文の文字数が「10字」「13字」「15字」「19字」のいずれかのポエムを制作し、投稿する。
・参加投稿には、指定タグとして「ピッタリ〇字」を付ける事。
※「〇」の部分には選択した文字数を入れてください。
・期間は2月中。それより前の投稿は指定タグが「ピッタリ〇字習作」に、3月以降の投稿は指定タグが「ピッタリ〇字遅刻組」になります。
・英数字や記号は、半角全角に拘らず全て1文字としてカウントする。
・句読点、「!」、「?」も全部1字カウント。なので「⁉」は2字だし「!!!」なら3字になります。使い方には気を付けて。

ここに1つだけ追加させてください。それがこちら。

・空白(スペース)や改行は文字数にカウントしない。

例を示すなら「カエル」も「カ エ ル」も「カ エ ル」も全部3文字としてカウントされます。
「 カ
 エル」 ←これも3文字。

本番前に気付けて良かった。新ルールも上手く使って、ポエム掲示板を盛り上げていきましょう。

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ちょっとした企画:ピッタリ十数字

どうも、ナニガシさんこと何かが崩壊している者です。またもやちょっとした企画をぶん投げようと思います。
その名も「ピッタリ十数字」。今回はポエムの企画ですね。

ルールは簡単。企画名の通り本文の文字数がぴったり十数字のポエムを投稿していきましょう、というもの。
ただし、別に10文字台なら何でも良し、というわけでもありません。今回のレギュレーションで許された文字数は、「10字」「13字」「15字」「19字」の4種類のみ。
また、英数字や記号は全角、半角に拘らず1字にカウントします。句読点も1字。
「!」や「?」も単体で1字になります。「⁉」の場合は2字ってことになりますね。「!!!!!」なら当然5字にカウントされますが、字数調整が簡単になり過ぎちゃうので、できれば気軽にそういう真似はやらないでくれた方が嬉しいなー……。

期間は2月1日~2月29日まで。
参加者は、タグに「ピッタリ〇字」と入れて投稿してください。〇の部分には自分のポエムの文字数を入れてください。だから「ピッタリ13字」とか「ピッタリ15字」とかそんな感じ。
ちなみに、企画期間より前や終了後に投稿しても良いんですが、その場合は企画の指定タグの後ろに、前なら「習作」、後なら「遅刻組」と入れてください。
つまり1月中に出すなら「ピッタリ19字習作」みたいな、3月以降に出すなら「ピッタリ10字遅刻組」みたいな、そんな感じになります。
簡単なような面倒なような、そんな企画ですがどうぞ奮ってご参加ください。

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常勝のダイヤ#4

風が室内練習場の窓を揺らし、あの大声援よりは小さく空気は震え、さっきまで差し込んでたオレンジの光も西に引きずられている。
パスン!!!!(もう何球投げた?)俺の頭の中で今日あの一球のように投げられたボールはだれもいないホームベースの上を飛んでネットを揺らす。一球投げるたびに後ろに高々と飛んでいく白球の気配がして目をつむる。
おrrrrreあ!!!!!!!!!!!!  パスっっっ!
最高球速148キロの自信のあるストレートを受けても、何もなかったかのように元の位置に戻るネット。まるで俺の無力感を突き付けられたように感じた。
「なにやってるんだ、俺は」常勝の大東参賀のエース。甲子園でも投げた。今までのものはなんだったんだ、、気づけば俺は思い切り振りかぶり、自分の前へ投げた。もう、視界はゆがんでいる。溢れるものが、足元の土を湿らせていく。
バシンっっっ!! (え、)
「ナイスボール。気持ち入ってんじゃん」 橋爪、、、、
不意に隣で音がしたカキンッ!!!
「まだまだ!甲子園行くんや!」田中、橋本、、、、
「小宮山、スライダーってどうやってなげてるん?教えてや!」垣間、、、
『おっしゃ、キャッチボールからやろか!!!』一人だったはずの場所にみんながいる。 そうだよな、、、
「キャップ!泣かないでくださいよ!俺たちも頑張りますんで!!」
みんな、ありがとな、、、!!!「声出してこうっ!!!!」『よぉし!!!』

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