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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 番外編 サマーエンカウンター ①

外は雨が降っている。
玄関口では他の小中学生たちも雨…しかも土砂降りの雨が降っている事に驚いて、立ち尽くしている。
もちろん、こういう時のために折り畳み傘を持ち歩いているような人もいて、そういった人たちはさっさと傘をさして建物から出ていっていたし、傘を持っている者の傘に入れてもらって帰る者もいた。
それでも自分含め多くの子ども達は、傘を持っていないので何もできずにいた。
「…」
暫くの間、雨がやまないか待ってみたが止む気配がない。
そしてパーカーのポケットに入っているスマホを取り出して時刻を確認した。
午後6時過ぎ、そろそろ帰って来ないと親が色々言い出す時間だ。
かと言って、親に連絡して迎えに来てもらうのは少し嫌だった。
…こうなったら、雨の中を突っ切って帰るしかない。
そういう訳で、自分は豪雨の中を傘なしに帰宅することにした。
愛用のパーカーのフードを被り直し、建物の出入り口を飛び出す。
ゲリラ豪雨のただ中という事で辺りはかなり暗く、外は生暖かく気持ち悪い感じだったが気にせず歩き始める。
しかし雨に濡れてカゼを引いては困るので、早歩きで寿々谷公園を突っ切るルートを選ぶ事にした。

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黑翆造物邂逅 あとがき

どうも、テトモンよ永遠に!です。
毎度お馴染み「造物茶会シリーズ」のあとがきです。
どうぞお付き合いください。

今回のエピソードは10個目のエピソードを記念した番外編でしたが、話の構想自体は初期のころから考えていました。
ただナツィとかすみの馴れ初めはもう少し違う話にしようと思っていたんですけど、話が冗長になりすぎちゃうと思ってかなり調整しました。
あと、やっとナツィの保護者の名前を出すことができました。
別にそれといった意味はないんですけど、ぜひ覚えて頂ければと思います。
また、しれっとナツィが今の保護者の元にやってくるまでの経緯について触れましたが、これについてはそのうち本編で詳しく語る予定です。
楽しみにしておいてください。

と、いうわけで今回はここまで。
最近は色々やらなきゃいけないことがあるのに絶妙にやる気が出ない日々が続いています(笑)
多分外に出ていないから(障がい者でバイトができない)なんですけど…来週以降はちゃんと外に出たいなー。
それでも「造物茶会シリーズ」だったり「ハブ ア ウィル」の執筆はぼちぼち続けている状態です。
しかし「ハブ ア ウィル」の最新エピソードはまだ投稿できる状態にはない(だいぶ長く書いているのにまだ書き終わらない)ので、再来週からは少し前に書いた“番外編”を投稿しようと思ってます。
こちらは黎がネロ&耀平に出会う話(めっちゃ前に投稿した番外編のようなものの本編)なので、ぜひ楽しみにしていてください。

てなわけで、テトモンよ永遠に!でした〜。

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黑翆造物邂逅 Act 19

「そ、そそそそそんな、お前だって人工精霊の癖に人間みたいに振る舞ってるじゃねーか‼︎」
なんなんだよマジで!とナツィはそっぽを向いたまま声を上げた。
「第一なんで俺のこと知らねーんだよフツー魔術の界隈にいたら知ってんだろ!」
数百年を生きる“黒い蝶”だってのに!とナツィは続ける。
「…なんで、なんで怖がらなかったんだよ」
こんな奴なのに、と一通り思いを吐き出したナツィは最後にポツリと呟き、かすみの方をちらと見る。
その顔は、まだ赤くなっていた。
かすみは目をぱちくりさせてから、それは…と口を開く。
「やっぱり、他人には優しくするものだから?」
かすみはにっこりと笑う。
ナツィは呆れたように、なんだよ…とこぼした。
「そんなのただのお人よしじゃん」
「でもいいんだ」
そうでもしないと、自分の中にはなにも残らないから、とかすみは返す。
ナツィは静かに前を向いた。
「変なの」
ナツィはポツリと呟く。
それを聞いてかすみはナツィの左隣へ移動し、その手をそっと取った。
「行こう」
ずっとここにいる訳にはいかないし、とかすみはナツィに笑いかける。
ナツィは少し頬を赤らめさせて、す、好きにしろ…とそっぽを向く。
かすみはナツィの手を少しだけ握りしめた。

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空想少年要塞都市パッセリフォルムズ あとがき

どうも、テトモンよ永遠に!です。
まだ投稿中の人もいるだろうけど、とりあえず書くって言ったので企画「空想少年要塞都市パッセリフォルムズ」の一応のあとがきです。
どうぞお付き合いください。

今回の企画は前回開催した企画「魔法少女学園都市レピドプテラ」と対になる世界観…のつもりで作りました。
「レピドプテラ」は女の子が主役で戦う物語だったので、次は逆に男の子が主役で戦う物語を作ろうと思ったのがきっかけです。
しかし「レピドプテラ」の魔法少女たちみたいに、一般人がある日突然特別な力を手にして…みたいな話にするのは二番煎じ感が否めないので、都市の外から攻めてくる敵を倒すために製造された人造人間のお話にしました。
ただ、世界観を構築している最中は「どこにもないオリジナルの世界観だ〜ヒャッハー‼︎」とノリノリだったのですが、あとから考えてみると要塞都市って某進撃の巨人っぽいし、参加者さんからの指摘によるとレヴェリテルムは某BLEACHに登場する斬魄刀みたいとのことなので、やっぱりなにかの二番煎じみたくなっちゃったな〜と感じてます。
あと設定が山盛りすぎたかもしれない(笑)
ちなみにモチーフを「鳥」にしたのは以前没にした物語でモチーフが「鳥」で、いつか再利用したいなぁと思ってたからです。
また、レヴェリテルムが可変武器なのは自分の好きな「アサルトリリィ」に登場する武器「CHARM」が変形武器なので、そのアイデアを自分が作るものでも使いたいと思ったからですね。
まぁ自分が色々なところから無意識のうちに影響を受けているかもしれないことを実感した企画でした。

さて、今回はこれぐらいにして。
開催期間を撤廃してもこんな調子だしそもそも忙しいので、もう大規模な企画を開催するのは終わりにしようかなと思います。
ただ手元にオリジナルの世界観の物語がまだいくつか残っているので、機会があれば自由に使っていいアイデアとしてここに出すかもしれません。
あとお題だけ設定した企画はやるかもしれない…?

長々書きましたが、参加者の皆さんには感謝でいっぱいです。
あと「あとがき」以降の作品投稿も大歓迎です。
それではこの辺で。
テトモン永遠に!でした〜。

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空想少年要塞都市パッセリフォルムズ -Japanese Robin- 解説編 3

企画参加作品「空想少年要塞都市パッセリフォルムズ -Japanese Robin-」のキャラクター解説その3です。

・ラルヴィヴォラ コマドリ Larvivora komadori
通称:コマ
モチーフ:アカヒゲ(Ryukyu robin)
年齢:12歳(行方不明当時)
身長:155cm
レヴェリテルム:不明
カテルヴァ:不明
当エピソードの主役・アカにとっての双子の弟のような存在。
明るくコミュニケーション能力が高い。
アカが以前いた要塞都市にてアカと共に行動していたが、とある戦闘で行方不明になる。
アカとはいつか要塞都市の外へ行こうと約束していた。

・エリサクス ルベクラ Erithacus rubecula
通称:ルベ
モチーフ:ヨーロッパコマドリ(European robin)
年齢:12歳(死亡当時)
身長:154cm
レヴェリテルム:不明
カテルヴァ:サンダーバード(死亡当時)
アカがやってくる前のカテルヴァ・サンダーバードのメンバー。
生前はチームメイトのトログことトログロディテス トログロディテスと息ぴったりの仲良しだったが、とある戦闘で命を落とす。
その死はサンダーバードのメンバーのその後に暗い影を落とすことになった。

これにて解説はおしまいです。
なにか質問などあればレスからどうぞ。