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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 4.フェアリー ③

彼女はおしゃべりで社交的だから、そこまでおかしいことではない。
最初はそう考えた。しかし―
「不見崎(みずさき)さーん、次何の授業だっけ~?」
「あ! 一緒に理科室行こー」
「ねぇ、まじ眠くない…?」
どうしてだか、その後も彼女からの接触は続いた。
話しかけられてつい疑問に思うのは、彼女の話しかけ方がどこかあからさまに理由があるような気がすることだった。
彼女の席の周りには、わたしだけではなく彼女の友達が何人かいるのに…なぜわたしに?
理由なんか分からない。いや、そもそも聞く勇気すらない。
ただ、何かありそうな気がしていた。
まぁ、ある程度の理由をもってわたしに関わってきた人がいるから、そのせいで疑心暗鬼になっているだけかもしれないけど。
でも、わたしにこんなに話しかけてくるのは笛吹さんだけで、彼女の取り巻き達は何もしてこないから、彼女は自分の意志でこんなことをしているのだろう。
むしろ、彼女の取り巻き達は、わたしが笛吹さんと一緒にいると若干冷ややかな視線を送ってくるので、彼女らは、わたしのことはどうでもいい、というかなぜ亜理那と一緒にいる?、と思っていることは確かだった。

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No music No life #8 アディショナルメモリー

時雨視点



「ねえ、あんたら誰?」
私が言い放った言葉は宙に浮いてる三人に届いているのだろうか。空いた窓の外に宙に人間ではない三人がいる。
「誰って聞かれると困るよね〜」
額にお札を貼ったキョンシーと思われる奴が喋った。
「まあ、異界の住人ってところでしょうね。」
そう吸血鬼が言うと、ゾンビが
「訳あって、君の仲間たちをこっちの世界に引きずりこまなきゃいけないんだ。」
と言った。
冗談ではないらしい。
「という訳で大人しく引きずりこまれてください。」
「無理に決まってる。」
「だよね〜」
刀を抜いて斬りかかろうとすると、
「やめとけ、時雨ちゃん。」
聞き慣れた声に止められた。
「チッ」
ゾンビと思われる奴の舌打ちが聞こえた。
「何で戦おうとしてるって分かったの?」
「長年の付き合いですからね(笑)」
そう結月は笑った。
「それにしても本気だね、時雨ちゃん。」
「そりゃ、みんなのためだからね。」
「時雨ちゃんが、君が、一人が、誰かが、抱える必要ないよ。」
「でも、私のせいで、みんなに迷惑かけてるじゃん!」
「私達は迷惑かけられる前提で貴方の隣にいるんですよ。」
「いくらでも、迷惑掛けてください。」
後から二人が言ってくれた。

「「「いくらでも付き合ってやるよ
そのわがままに。」」」

私は最高の仲間、いや、家族を持ったらしい。


【続く】

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世にも不思議な人々をリストアップ2

安芸 華世(リータ)
高校一年生のぽやんとした少女。背丈は145くらい。どうやら周りに人が集まって来る星の下に産まれたらしく、主人公以上に人徳があり周りに人が集まって来る。加えてあのチート能力。もしかしたら彼女が真の主人公なのかも…いやそんな馬鹿な。疑うということを知らないので、能力との相性がとても良い。
能力 メトロポリタン美術館
出来ると信じたことはどんなことでも出来る。少しでも疑う心があると発動しない。
作者のコメント
読み方は「あき はなよ」。もういっそキャラ名地名に由来させようかな。ところで一体通り魔ちゃんに何したの?

萩 美帆(マホ)
リータと同い年。生まれつきの障害で話すことができない。そのため能力との相性がすごい。
能力 少年と魔法のロボット
対象1名への一方通行のテレパシー。射程距離は50m。間に動物が入ると妨害されて少し短くなるが、植物だと枝葉や根を伝って若干伸びる。
作者のコメント
読み方は「はぎ みほ」。なんと本名とあだ名がニアミス。

伏見 清次(チャチャ)
21歳。大学二年生。……ああそうだよ浪人したんだよ一浪だよ何か文句あっか!身長は180くらいある。いつもコートを着てフードをかぶっている。コートには細工がしてあっていろいろ入ってる。
能力 おもちゃのチャチャチャ
道具を媒体にして様々な現象を起こす。どんな能力になるかは触れた瞬間分かる。
作者のコメント
読み方は「ふしみ せいじ」。名前の由来は観阿弥だったりする。作中で二番目に強いと思います。外見不審者。あと、苦労人というか常識人。

神子元 那由多
14歳。中2。一人称は「ボク」。背はかなり低くて131か2くらい。割と良い子。あだ名は無い。あの後リータに懐いたらしい。
能力 グラスホッパー物語
刃物で生物を斬ったとき、ダメージを与えず代わりにその生物の持つ嫌な記憶を切り離す。副次的な能力として対象の持つ嫌な記憶を見ることができる。
作者のコメント
読み方は「みこもと なゆた」。地図帳で見かけた「神子元島」が由来。ホントに何をされたのかねー?作者も知らないのだよ。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 4.フェアリー ②

”彼ら”って、よく分からない―わたしはそう心の中で独り言を言いながら、席替えのくじを引いた。
数分後、クラスの全員がくじを引き、中身を確認した後、座席の移動が始まった。
ちなみに、わたしの席は大体教室の真ん中らへんになった。
以前の席からそこまで離れてないから、慣れるのにあまり時間はかからなそうだ。
だが、わたしの1つ前の席になったは―
「あっ、よろしくね! 不見崎(みずさき)さん」
高い位置のツインテールがトレードマークの、クラスの人気者”笛吹 亜理那”。
わたしとは正反対の人物が、わたしの1つ前の席になった。
別に、誰が近くに来ようと気にするつもりはない、だが―
彼女は人気者で、いつも周りには仲の良い女子達が付いている。
…何か面倒なことに巻き込まれてしまいそうな気がした。
そもそも、こういう人はわたしみたいなのと関わること自体あまりないと思うから、別に良いのだけれど。
が、想定外のことが起こった。
「不見崎さんおはよ~」
席替えの翌日の朝、普段通りに学校に登校して、いつものように自席に座った。
ここまではいつもと何も変わらなかった。
だが、わたしが席についてから、少し後に登校してきた笛吹 亜理那は、今まで一度も関わったことがないはずのわたしに、声をかけてきたのだ。

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世にも不思議な人々をリストアップ

所沢 初(オータロー)
高校二年生。本シリーズの主人公。大した活躍はしていないが、作者が言うのだから間違い無い。
能力 およげ!たいやきくん
逃走、回避行動に大きな補正がかかる。その成功率はほぼ100%と言って良い。単純な身体能力強化だけではなく、無意識でのルート選択、スタミナ切れがしなくなる、回避の際はほぼ未来予知に等しい危機察知など、その補正は色々なものがある。
作者のコメント
名前は、「ところざわ はつ」と読みます。「はつ」が嫌なら「うい」でも良いよ。

キタ
妖怪みたいな雰囲気の怪しげな青年。26歳。身長約190cm。体重約65kg。なぜ生きている。七つ道具を持っているらしい。仕事は自営業らしいが職種は不明。仕事の際は「喜多方颯(きたかたはやて)」の名を使っている。
能力 北風小僧の寒太郎
普通なら見えないものを可視化する。可視化には自分にのみ可視化、一部の対象に可視化、無差別の可視化の3種類がある。
作者のコメント
この人は何となく不審者であってほしいので本名は伏せています。

滝沢 真琴(ラモス)
高校三年生。元不良だが能力者になってからは足を洗った。かつては色々とやらかしたらしいが酒と煙草とドラッグだけは怖くてできなかったそうな。お前ホントに不良だったの?
能力 まっくら森の歌
追跡、足止めに大きな補正がかかる。成功率はほぼ100%と言って良い。単純な身体能力強化ではなく、障害物があれば回避するなり破壊するなりして押し通るし、たとえ完全に撒かれても、僅かなヒントから逃げ道を探り出せるし、万が一相手が瞬間移動しても勘だけで探せる。
作者のコメント
名前の読みは「たきざわ まこと」。この子は基本ツッコミ役にされてます。実は名前の由来は南総里見八犬伝の作者。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 4.フェアリー ①

席替え、といえば、学校のクラス内の小さいながらも不思議と存在感のあるイベントの1つだ。
嫌いな人が近くの席になったら落胆するし、仲の良い人が近くの席になったら歓喜する。
クラスの人々の様々なものが一気に浮き彫りになる、そんなイベントだ。
でも、わたしは誰が隣になろうと、誰が前になろうと後ろになろうと、あまり気にならない。クラスに仲の良い人なんていないのだから。
特別嫌いな人とかもいないから、わたしにとっては何も思うことのないイベントなのだ。
今日の6時間目は席替えで、クラス内は朝からちょっと浮かれ気味だった。
わたしはそんな人々を気にせずこの間買った本を読んだりしていたが、耳に飛び込んでくる席替えの話を聞きながら、時々こんなことを考えていた。
―”彼ら”は、自分のクラスのことを、どう見ているのだろう。
形式上の”友達”―と言うべきなのか少し怪しいけれど、この間なんとか仲良くなれた”彼ら”は、席替えで浮かれていたりするクラスを、どう思っているのだろう。
もちろん”彼ら”はみんな違う学校だし、尋ねてもきっと教えてはくれない。
―でも、”普通の人”である自分とはまた違った風に周りを見ているのだろう。

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世にも不思議な人々⑯ 斬って切る人その4

「チャチャさん、一体何をしたんです?」
オータローがチャチャに尋ねた。
「ああ、虫かごだよ。『生き物にぶつけることでその生き物を中に閉じ込める』能力」
「へえ……。つまりモンスターb」
「止めろ」
キタとラモスは下らないことを話している。
話は戻って、無事通り魔を捕えた彼らであった。が、これをどうしたものかと悩んでいたところ、リータが口を開いた。
「ねえチャチャさん」
「ん、何?」
「その中に私も入れませんか?」
「ああ…うん、行けるけど」
「じゃあお願いします」
「うん、けど一体何をするんだい?」
「お気になさらず」
そう言ってリータは虫かごの中に入っていってしまった。
それから五分後。
「ただいま戻りましたー」
リータが突然戻って来た。
「おお、お帰り……って、通り魔すごいことなってるけど大丈夫!?」
通り魔、放心状態でぐったりしている。
「何かすごいビクンビクン痙攣してんぞ!」
「ああ、大丈夫です。あのくらいじゃ死にませんよ。で、彼女についてですが」
「え、ちょっと待て」
これはラモス。
「そいつ女なのか?」
「はい。?」
「え、何、お前気付かなかったの?」
キタが煽る。
「彼女について、話を続けますよ」
リータ、構わず話し続ける。
「名前は神子元那由多。14歳。中学2年生。能力は『グラスホッパー物語』。『刃物で生物を斬るとき、代わりにその生物の抱えている嫌な記憶を切り離す』というものだそうです」
「なるほど。それで『慈善事業』か」
オータローが納得したように言う。
「……一つ良い?」
「何でしょうチャチャさん?」
「そいつに何したの?それだけが気になる」
「ああ、それは、………やっぱり内緒です」
「え…。すごい気になる。キタさん、可視化」
「オーケー!」
チャチャはキタに可視化を命じた。
「うんうん……えっ……へぇ………はぁ〜〜、おぉ、フフフ」
「え、何か分かったんですか」
「えー……。僕から言うことは何も無いよ」
(何やったんだ一体………)
オータロー、ラモス、マホ、チャチャの考えが見事にシンクロした。
「何はともあれ!これでこの子も仲間です!めでたしめでたし!」
           斬って切る人 終わり

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とある姉弟と紅眼の。

ピピピッ、ピピ、
いつものように鳴った目覚ましを止め、おれはまだ眠い目をこすろうとした、が。「…おはよぅ…」
「…!」
声のする方―つまりおれの左隣に顔を向けると、そこにあったのは血よりも鮮やかな鮮紅色。
「…ふふ」
「…お前…」
おれは明らかに人間のものではない紅い眼の”それ”から、思わず目をそらした。
「お前、いい加減他人の布団で寝るのやめろ」
「やだ」
「どうして…」
「すき」
相変わらずのラブコール。まじで嫌なんですけど…
少し前の雨の日、行き場をなくして路頭に迷っていた”こいつ”をおれは拾ってしまった。
ただケガをしていたから、ちょっと手当てだけするつもりだった…のだが、
「これ結ぶのてつだってー」
どうしてこうなった。
「それぐらい自分でできるだろ、てかやってほしいだけだろ」
「うん」
最初は人間だと思っていた。
でも、家に連れ込んで顔を見たら、カタチこそは人間だったものの、その鮮やかな紅色の眼、そして黒々としたコウモリのものそのものと言える羽根を見たときにやっと気づいた。
コレは人間じゃない。
もちろん当の本人は、自らを「悪魔」と称している。でも「悪魔」は人間が勝手につけた呼称だから、もっと言うなら「悪魔と呼ばれるもの」が正しいか。
この時点でちゃっちゃか追い出せばよかったのだけど、こいつを見た双子のアネキが家にいていいよと言い出したから、そのままここにいる。
ちなみに仕事で遠くに住む親はこいつを知らない。いずれ紹介しなきゃいけない時が来るんだろうけど…その時はどうしよう。どう説明すりゃいい⁇
「…ほら、これでいいだろ」
「うん、ありがと」
「朝は時間ねーからあんまり頼むなって」
「でも…」
”こいつ”はついさっきおれに結んでもらった、シャツのリボンの端っこをいじりながら呟く。
ちなみにこのシャツは双子のアネキの。あと一応言っておくが、こいつは♂だ。
性別が分からなくなるぐらいの見た目をしているのは、多分人外だから。
「おぉ2人とも、今朝も仲いいねぇ」
リビングに入ると、双子のアネキがキッチンからこちらを見て笑う。
返す言葉がないおれは、後ろから抱きついてくる”こいつ”を見やった。
ふとおれと目が合った”こいつ”はくすっと笑って呟く。
「…すき」
そういやこいつのすきって…⁈

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世にも不思議な人々番外編 斬って切る人の裏では

オータロー「あああああクッソ!やってやろうじゃないかぁあ!行くぞ!」
キタ「おお行ってらっしゃい」
ラモス「おい、早くあっちに知らせろよ…ってかどうやって知らせんだ?LINE?」
キタ「いや、可視化でチャチャに『通り魔発見』っていう文字情報と僕らの居場所を見せて来てもらう」
ラモス「あんたホント万能だよな……」
キタ「さて、連絡も終わったし、オータロー氏と通り魔の戦いを観戦してますか」
ラモス「不謹慎だなぁオイ」
キタ「おお避けた避けた。あの一撃避けたのは良いぞ」
ラモス「あいつの能力の範囲に『回避』が入ってなかったら詰みだったんじゃね、これ?」
キタ「そうかもね…て何今の動き!?」
ラモス「は!?何だ今の!回転斬り!?格ゲーのコマンドでしか見たこと無ぇーぞ!」
キタ「いやーすごいねー。あ、あの通り魔出刃包丁も持ってる」
ラモス「出刃なのか。てかあの長いの何?」
キタ「ノコギリでしょ?」
ラモス「長っ」
 ・
 ・
 ・
ラモス「もう3分になるぞ。けどあの通り魔すげーな。身体強化の類か?」
キタ「いや、能力の影響を可視化してみたけど、身体には影響してないよ。ノコギリと包丁にだけだ」
ラモス「じゃあ刃物を操作するとか?」
キタ「何その念力の完全下位互換。作者がそんなありきたりな能力考えるわけ無いじゃん?」
ラモス「メタ禁止。……ってあれ?通り魔どこ消えた?」
キタ「おお。やっと彼らが来たか。少し時間がかかったね」

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イカにゃんキャラに質問!#3

川上美月に質問!
Q1犬派?猫派?
A どっちも好きで好きですけど、どちらかといえば、猫派です。結月姉みたいで、可愛いですね。

Q2好きなアーティストは?
A [ALEXANDROS] KEYTALK
BLUE ENCOUNT フレデリック などなど

Q3そのアーティストの曲で好きな曲は?
そしてそのアーティストの好きなところは?
[ALEXANDROS]
全部です。結月姉に教えてもらって、私と結月姉の音楽の趣味が合うので、全部好きです。まーくんかっこいいです。

KEYTALK
KEYTALK先生も結月姉に教えてもらいました。
なので全部好きです!よく「私もあんなぐらいギター上手くなりたい」ってよく思います(笑)

BLUE ENCOUNT
もうテンプレですけど、全部です。全部ギターかっこいいので。

フレデリック
はい、全部です。独創的な世界観が最高です。


Q4尊敬する人は?
A 結月姉と時雨さんです。もうあの二人には頭が上がらないです。生き方がカッコいいです。

Q5カッコいいと思わない人は?
A 被害妄想が激しい人です。他人のせいにしすぎだと思います。あと、人の曲そのまま歌ったりする人とか。その人自身の言葉じゃないので、言いたいこと伝わらないと思うんですよ。自分の力で勝負するべきだと思います。




【続く】

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キャラへの質問募集中です!
なんでもいいです!お願いします!
ネタ切れなんです!お願いします!
お願いします!

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ダブル ピリオド ③

「…”古い時代の名前の一文字目”はお前の名前の最後の一文字に、”新しい時代の名前の一文字目”はもはや読みがそのまま…」
「ぇえええええ⁈」
俺の左斜め前に座る彼は思わず叫んだ。
「え? は? え⁈ え、こんな奇跡の一致あるの? すごくね⁇」
「だよね」
「縁だよなもうこれは」
周りの人々は笑いながら言う。
「ホントすごいよなもうこれ。ホント笑える…」
俺はテーブルに肘をつきながら言った。
「なぁちょっと、おれたちのことネタにしてねー?」
左斜め前に座る彼は不満げに言う。
「いやこれはねぇー?」
「しゃあないしゃあない…」
「なんか嫌なんですけどー」
左斜め前に座る彼はそう言って窓の外を見る。
「…でも例え時代が変わってもオレはこうして一緒にいるつもりだかんな。2つの時代は一緒にいられないけど…」
不意に、正面に座る彼がそうぽつっと呟いた。
「…ブッ」
その呟きを聞いて、思わず左斜め前に座る彼は吹き出してしまった。
「…お、お前…なんか可愛いこと言うなぁ」
「可愛かない」
正面に座る彼はそっぽを向く。
「いやそういうのが…」
「ホントお前ら仲良いな~」
「いやみんな仲良いでしょ。だったらこんな風に同じテーブル囲えないわ」
「それな」
「ハハハ…」
俺は思わず苦笑いする。そうだな…そうじゃなきゃ、こうならないわぁ。
「…そこ笑うな」
左斜め前に座る彼は真顔で言う。
「てかちょっと騒ぎ過ぎたな」
「そうねぇ…」
「絶対迷惑になってる」
「さすがに出禁くらわないよね」
「いやこれくらい平気だろ。他のお客さんあんまいないし…」
「もし出禁になったら来年もあまおうパフェ食べられなくなる~」
「お前ホント好きだなぁソレ」
あーあ、きっとこれからも、多分学生のうちはこうなんだろうな、俺達。
そう思いながら、俺はミルクセーキを一口飲んだ。

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ダブル ピリオド ②

「そういや、何で2つの時代を列車、そしてその境界を乗換駅に例えたんだよ」
ふと思い出したように、右隣の彼が尋ねた。
「あー分かる」
「同じこと思ったわー、何で?」
みんなは理由が気になるのか口々に喋りだした。
まぁそうなるだろうな…と思いながら、俺は種明かしをした。
「言ってしまえば今回の時代の切り替えは、”人為的に予定された”切り替えだからだよ。普通、そこら辺の切り替えって突然起こるし…意外と気づかないってことが多いだろう? 事前にそうすることが決まってるから、電車の乗り換えのようだなーって、俺は思っただけ」
「あーそういうこと?」
「相変わらずお前は変わったこと言うよな」
「どーせこれからもそんな調子なんでしょうね」
「じゃなかったらつまんねぇ」
周りのみんなは納得したようだった。よく分からないけどなぜか安心した。
「あーあとさ、あとさ」
俺の言葉に反応して、みんなの視線がすっと集まった。何を言うんだろうコイツ、と彼らは思っているに違いない。
「さっき俺、”2つの時代は同じ瞬間に、同じ場所にはいられない”って言ったじゃん」
「そうだな」
「そうだけど?」
「…でもここでは仲良く並んでるな~って」
俺は笑いをこらえながら言い切った。
「は?」
「何言ってんのコイツ」
案の定俺の言ってることが理解できないのか彼らはぐちぐちと文句を言い始めた、が。
「…あ俺コイツが言いたいこと分かっちまったかもしれない」
「マジで?」
「あー私も」
「え、お前まで⁈」
5人中2人が俺の言いたいことに気付いたようだった。
「ねぇどういうこと⁇ 教えてよ~」
左隣に座る彼女が、ネタを分かってしまった2人に尋ねる。
「あのな、2つの時代の名前の一文字目に注目してみ」
俺の右隣に座る彼が笑いながら言う。
「…は? えーと、”へい”と”れい”… あ、」
左隣に座る彼女の目がくっと見開かれた。
「ああああ⁈」
「え、どういうこと? どういうこと?」
左斜め前に座る彼が、彼の正面に座る彼女に身を乗り出して尋ねる。
尋ねられた彼女は口元を手で覆いながら言った。
「…アンタらの名前ぇ!」
「…は?」
「ああそういうことか」
「えお前分かるのかよ⁈」
どうやら俺の正面に座る彼は分かったらしい。
「なぁどういうこと?」

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世にも不思議な人々⑫ 名付け名d……ファッ⁉

リータ「こんにちはー。来ましたよー」
チャチャ「ど、どうもっす……」
キタ「娘が知らん男連れてきたww」
ラモス「名付け親って意味じゃまあ間違っちゃいないな」
オータロー「ああ!この間見た不審者!」
マホ『そいつから離れてリータ』
リータ「大丈夫だよマホちゃん。紹介します。こちらこの間お世話になった能力者のチャチャさんです。私が命名しました」
キタ「へえ…てことは僕の孫か」
チャチャ「止めてください」
キタ「で、どんな能力なんだ?」
チャチャ「『おもちゃのチャチャチャ』です。能力は、『道具によって異なる不思議な変化や事象を起こす』ってもので、まあ要するに、道具を媒体に色んな能力が使えるんですよ」
オータロー「例えば?」
チャチャ「このコートがダメージ軽減の能力、スニーカーは高速での滑走する能力、あとはライターが対象以外を巻き込まずに燃焼させる能力、折りたたみバケツが5秒で中身を満水にする能力」
リータ「あのバリアは?」
チャチャ「ああ、あれはこれだよ」
リータ「輪ゴム?」
チャチャ「ああ。いつも六本以上は持ち歩いてるんだがね。使い捨てのバリアの能力だ。割と丈夫だよ」
キタ「へえ、面白いな。……やばい、大変なことに気付いてしまった」
オータロー「どうしました?」
キタ「名付けが!僕のアイデンティティがー…」
ラモス「恐ろしくどうでも良い」
キタ「うう……。じゃあ今回のテーマは僕らの本名についてな。実は本名持ちは四人しかいないんだ。しかも苗字だけ。更にうち三人はまだ名前が出てない」
ラモス「誰だ?」
キタ「チャチャ君の友人鈴木、リータに手を出そうとした不良ABCの順で長篠、関、原」
ラモス「長篠と関なら俺も知ってる。俺と一緒にオータローに絡んだ奴らだ」
オータロー「あいつらか」
キタ「つーわけで!僕らの本名、読者に募集したいと思います!」
リータ「わあ突然」
チャチャ「突然じゃない読者アンケートなんざそう無いだろうに」
キタ「僕らの本名思い付いたら、レスで回答お願いします!別にそんなひねった名前じゃなくても良いぞ!」
チャチャ「僕のあだ名が『フッシー』なのを忘れるなよ!」

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 3.セイレーン ⑰

「いやもう何年もこうだから… 家にいるのも嫌だし。あ、耀平たちに出会ったのは2年ぐらい前だからね? こうやって集まるようになったのはホント最近」
「はぁ…」
ほんの短い間、わたしと異能力者たちとの間にゆるい沈黙が流れた。
…と、不意に、ネロが何かに気付いたように口を開いた。
「…アンタ、意外とボクのことこれ以上聞かないんだね」
「?」
わたしは何のことか一瞬分からなくて、ちょっとぽかんとしてしまった。
「いやアンタ、先週会った時は”異能力”についてガンガン聞いてきたのに、今回は…」
ここまで聞いて、わたしはネロが何を言いたいのかやっと分かった。
「あー…あれ…内容的には聞こうとは思わないよ…」
さすがにああいう不登校とかの、暗そうな話は、ね…とわたしは苦笑いした。
「そりゃな。アイツの話、絶対時間かかること目に見えてるし」
「そーいやこないだは、こっちがちょっと嫌な顔しても”異能力”のことメッチャ聞いてきたもんな…」
耀平や師郎は、わたしに対してあきれ気味に呟く。
「…まさに知識欲の権化」
ぽつっと黎が言った。
「それな。ま、それだから人間は今の今まで繁栄してこれてるんだろうよ…」
師郎はどこを見るともなく宙を見上げた。

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ダブル ピリオド ①

「なぁ、去り行く時代と来たる時代の間には、一体何があるんだろうな?」
何言ってんだこいつ、と言わんばかりに、同じテーブルを囲む人々の視線が俺に飛んできた。
「…何言ってっか意味わかんない」
「それな」
「お前らしいなぁ」
案の定、彼らの言葉にはあきれがにじんでいた。
「いや、2つの時代は同じ瞬間には存在できないだろう? なら、切り替わるポイントはどういうものなのかって」
「…歴史はすべて地続きだから、隙間なんてないと思うが」
正面に座る彼が、テーブルに肘をつきながら言う。
「隙間じゃなくてポーイーント! 点だよ、点。むしろ”通過点”とでもいうべきか… いっそその”通過点”を駅にでも例えるか! 2つの時代という路線をつなぐ、乗換駅。そこには何があると思うか?」
俺は一拍、手を叩いて言った。
「いやそれだとますます意味不明」
「お前の話って変なの多いよな」
「そうね。結構あるわね」
「ま、そうかもだけどさ、その駅には何がありそう?」
俺はちょっと身を乗り出して皆に聞いた。
「…キオスクとかはあるよね」
「トイレなかったら困る」
「田舎の無人駅だとないこともあるそうよ」
「うげっ! それは嫌だ…」
やっと議論が始まったが、なんか現実的なことを話してるな、こいつら、と俺は思った。
「…そもそもさ、時の流れから絶対逃れられないから、改札なんてものはねーと思う」
クリームソーダを飲みながら、左斜め前に座る彼が呟いた。
「オレもそう思った」
「だろ!」
「むしろその駅、小さい駅だと思う。線路が2本だけあって、2つはホームを挟んで向かい合ってる。去り行く時代という名の列車が来たら、新しいほうは発車していくと思う…」
彼は喫茶店の窓の外に目を向けながら言う。
「でもさ、それじゃ乗り換えできなくね? 乗換駅なら、停車時間がめっちゃみじけーけどあると思うぜ、それは。ホントに短い時間。2つの車両は別の線路の上だし、ぶっちゃけ言ったら同じ空間―瞬間にはいないだろ?」
「ちょ、お前もお前で意味わかんないこと言ってんな~」
俺は、思わず左斜め前に座る彼の言葉に苦笑いした。
「確かに、な…」
正面に座る彼は、コーラフロートの溶けかけたアイスを口に運びながら言う。
暫くの間、喫茶店の中でかなりがやがやしていた俺たちの周りに沈黙が下りた。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 3.セイレーン ⑯

「…そういえば、さっき何でここにいるのって聞いてきたけど、逆にあなた達は何でここにいるの? わたしは暇を持て余してというかそんな感じなんだけど」
わたしはさっきのネロの言葉を思い出して、彼らに尋ねた。
「それ言いたくな」
「ショッピングモールからの帰りだよ。毎週日曜ぐらいにあそこに集まってんだ」
「ちょ師郎それ言っちゃう⁈」
「いやはぐらかそうにも無理があるだろ」
言いたくないことを師郎に言われてしまったネロは、頬を膨らませて抗議したが、すぐにがっくりと下を向いた。
「週1、なんだ…」
確かに前にこの4人にあった時は日曜日だったし、場所はあのショッピングモールだった。
「…そりゃ、みんな普段は部活や塾で忙しいし、学校は違うし、ついでに今受験生が約2名いるからほぼ必然的に日曜に会うことになるだろ」
ぼそっと黎は呟いた。
「ま、テスト前とかは無理だけどなーっ。あーでも、ネロは例外。コイツはいつも暇こいてる」
「?」
わたしは耀平の言葉にちょっと首を傾げた。例外って…
「暇って言うか…やることないんだよ。第一ボク不登校だし」
「えソレ、サラっと言えること⁇」
自分だったら言うのをためらいそうになる言葉を平然と言い放ったネロに、わたしは唖然とした。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 3.セイレーン ⑮

「…っていうか、何で異能力者とまた一緒にいるの?」
ふと思い出したように、ずい、とネロはわたしに詰め寄った。
「い、いや、たまたま能力使ってるところ見て、それでもしやって話しかけたんだけど…」
「え、ダメじゃん」
ネロはぽかんとした顔でセレンさんを見た。
「いや~、バレないようにしたつもりなんだけどね~、この通り見抜かれちゃったんだよ~。ま、他の普通の人に言いそうにないから大丈夫だと思うけど」
セレンさんはちょっと申し訳なさそうに頭を掻きながら、相変わらずニコニコ笑っていた。
「一体どこにそんな信頼要素があんのか分かんねーけど、こっちはこっちで脅しをかけてあるから大丈夫だと思いますよ?」
そう言って耀平はセレンさんに向かってにやっと笑った。
「お、どんな脅しー?」
「もしもバラしたら、こいつとボクの能力で探し出して、見つけたら問答無用でボクが記憶奪取!」
ネロはすいっと耀平の手を取り自慢げに言った。
「ほー、なかなかやるじゃん。それなら清花も絶対他人には言えないね」
「見つけたらさっさか奪うから、異能力関連の記憶以外のモノも奪っちゃうかもね~」
「え、ちょっとそれは怖い」
わたしは、ネロの発言だけでなく、傍から見ればかなり恐ろしい彼らの会話内容に後ずさった。

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世にも不思議な人々⑩ 不審者は良い人その3

不良BとC、逃げようとするも再び展開された例のバリアに阻まれ諦める。
若者「ところでよォ…。ライターってさ…。火炎瓶に似てないか…?中に燃料が詰まってて、火をつけるためのアイテムってところがさ」
そう言って、若者さんコートのポケットからライターを取り出す。
不良A「……は、はい?」
若者「あ?誰が話して良いっつった?」
不良A「す、すいません……」
若者「『すいません』たァ何だ!キチンと『すみません』って言えや!……まあ良い。さて、ここにライターがある。火をつける。それを……」
若者さん、不良にそのライターをぽいと投げる。
不良A「え…?ひ、ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!」
不良、一瞬で大炎上(物理)。
私「あ、あの!」
若者「あぁ?…と、君か。すまないね、怖がらせるような返事をしてしまって」
私「いえ、そろそろ勘弁してあげたほうが…」
若者「むー…。君が言うならそうしようか」
若者さん、今度はコートのポケットから小さな折りたたみのバケツを取り出す。
若者「さて、最後の手品だ。5秒ほど待て。5,4,3,
2,1,はい、満水になった。すごいだろ」
そう言って水を不良にバシャッとぶっかける。不良についた火は無事消火されたものの、ショックで気絶した模様(残り二人も同様)。
私「こんな物騒な出来事100%トラウマなるので記憶は消しておきましょう」
若者「そんなことができるのか?」
私「できます」
若者「記憶の操作とかその手のやつか?」
私「いいえ。それも出来るってだけです……完了しました」
若者「へえ。お疲れ様。…一体どういう能力なんだ?」
私「『メトロポリタン美術館』。『出来ると信じたことは何でもできる』能力です。微塵も疑っちゃいけないのです」
若者「何それ、万能過ぎんだろ……」
私「あなたは?」
若者「僕のは、『おもちゃのチャチャチャ』だ。『触れた道具によって不思議な事象や変化を起こす』能力だよ」
私「あなただって私に負けず劣らず多機能な能力じゃないですか。……じゃあ、あなたのは、『チャチャ』、とかですかね?」
若者「何それ?あだ名?」
私「ええ、まあ。そんな感じです」
若者「まあ良いや。気をつけて帰りなよ」
私「はい。ありがとうございました」

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