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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 解説編 ⑥

「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」解説編、今日はこの物語の象徴的キャラクター「滋賀 禰蕗」の紹介です!

・滋賀 禰蕗(しが ねろ)/ネクロマンサー
身長:約140cm(自己申請)
学年:中学1年生
誕生日:12月18日
異能力:その場に残された人やモノの記憶や人やモノが持つ記憶を扱う能力
イメージカラー:赤紫/黒
サヤカが最初に出会った異能力者。
ワガママ気味で実年齢より子供っぽい。
でも友達のことはすごく大事にする。
たまに感情に任せて動いて大変なことになったりする。
色々と偶然が重なって一般人であるサヤカに異能力の存在をバラシてしまった。
平日は寿々谷駅前をほっつき歩いており、たまに高い建物の上で異能力を使っては人々の記憶を眺めているらしい。
基本毎週日曜は耀平たちと集まってショッピングモールや商店街の駄菓子屋などでダベっている。
好物はココアシガレット。
背が低いのでよく小学生に間違われる。
あと、数年前から不登校らしい。
能力発動時の目の発光色は赤紫色。
強力な異能力故に黒い鎌の形をとった「具象体」を呼び出せる。
ちなみに黒鎌の刃は触れたモノの記憶を奪う性質を持っている。
基本的に黒いパーカーに膝上丈のズボン、黒タイツ黒スニーカーの黒だらけファッション。
パーカーのフードは基本いつもかぶっている。
髪の長さは肩をギリギリ掠めるくらいの長さである。

明日もキャラ紹介!

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緋い魔女 Act 19

「”あれ”でしたら、多分書庫の辺りにでもいるでしょう」
最近はああいう所に隠れてたりもするんでねぇ…と言って、屋敷の主人はグレートヒェンに向き直る。
「にしても、昼間”あれ”が勝手な行動を…」
申し訳ありません、元々ああいう奴で…と屋敷の主人は面目なさそうに言う。
それに対してグレートヒェンは、謝ることかしら?と首を傾げる。
「…別に、正式な主従ではないのだから、あれ位気にすることでもないと思うわ」
むしろ、とグレートヒェンは屋敷の主人の目を見ながらにこりとする。
「あんな性格だから、今まで多くの魔術師に盥回しにされてきたのねって、よーく分かったわ」
屋敷の主人は驚いたような顔をする。
グレートヒェンは気にせず話を続けた。
「様々な魔術師が大金やら何やらをはたいて自分の物にしては、その癖の強さに耐え切れず、無理に主従として契約しようにもすぐ魔術師が契約を切る代物…」
全く、噂通りだったわ、とグレートヒェンはクスクス笑う。
「そして貴方も、その癖に耐え切れず、従えられないまま…」
グレートヒェンの言葉に、屋敷の主人は恥ずかしそうに俯いた。
「…ふふ、まぁいいわ」
決まりが悪そうにする屋敷の主人を見て、グレートヒェンは話を切り上げて立ち上がる。
「それじゃ、今日はもうお休みさせて頂くわね」
グレートヒェンはそう言うと、屋敷の主人に小さく手を振って廊下へと去って行った。

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信仰

長い夢から醒めた後はいつも
決まって酷く喉が渇いている
脂汗と頬に張り付く髪は
生きることの次に不快だ
白い壁に回る幻影
聖母に抱かれた赤子の顔は何処へ?
首に巻き付いた臍の緒は
未だ取れないままでいる
動けば動くほど喉を締め付けるそれは
一体何の呵責だと言うのか
窓辺に生けた花は苦悩の色をしている
痛覚は何に似ていたか
皮膚に纏わり付いた瘴気を
振りほどくことも出来なくなってしまった
ただ段々と染みついて
いずれ私を腐敗させる
その血肉を水に溶かして
もう一度女の身体から生まれてこようか
気の狂いそうな脈動と
うだる体温をもう一度、もう一度

悄然とした雨の夜を見下ろして
火に集い羽を燃やす蛾は
笑えるほどに私に似ている
いいかいその絶望も悲哀も
誰が与えた訳でも無いのだ
ひとりの男が口元を歪めながら
耳元でずっと囁いている
病院のような礼拝堂に埃は舞って
純潔の乙女は花弁を飲み込んだ
焼け爛れた喉の痛みに耐えながら
冷たい無機質を嚥下する
一切の余白を許さずに刻まれた文字
懺悔によって殺された善良な人間
これが神だと言うのなら
これが正義だと言うのなら
背徳によって救われる命もあるだろう
美などこの世には無いのだ
お前の瞳は何も見てはいないのだ
肉体ばかりがひとりで生きて
私を置いて彷徨っている


嗚呼、昔誰かが言っていた

人の血の赤いのは、昔林檎を食べたからだと

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緋い魔女(再掲) Act 1

「おぉ、よくぞいらっしゃいました。ささ、な…」
出迎えの挨拶を無視するように、赤毛の少女は屋敷の大きな扉を通り抜ける。
「あぁ、そんなに急がなくても…」
出迎えた屋敷の主は慌てて制止しようとしたが、少女は気にも留めずに屋敷内へと入っていった。
早歩きする少女は振り向くことなく呟く。
「…別に、まだ依頼を受けるとは言ってないのだけど」
「えぇ、それは分かっています」
少女を追いかけながら屋敷の主人は答える。
「ただ、わざわざこんな所まで…」
屋敷の主人はつらつらと長話を始めたが、少女は気にすることなく歩き続けた。
そうこうする内に、2人は屋敷の広間に辿り着いた。
「…まぁ、とりあえずそこの椅子にでも腰かけてください。詳しい話は座ってからしましょう」
屋敷の主人はそう言って少女に椅子を勧めると、使用人たちにお茶を出すよう命じた。
少女が座った様子を見てから屋敷の主人は椅子に腰かけると、要件を話し始めた。
「…では依頼の話を。ここ暫く、領内では動物の不審死が相次いでおります。最初は森にいる鹿なんかが死んでいたりしていたのですが、やがて家畜にも被害が出るようになり…」
少女は屋敷の主人の話を聞きながら、周囲を見回していた。