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世にも不思議な人々㉗ 乙鳥の世界その①

ある日の朝目覚めると、時間が止まっていた。
こんにちは皆さん、伏見清次です。
何を言っているのか分からないと思う。僕もよく分かっていない。けど、外の様子を見たところ、どうやらマジに時間が止まっているようなのだ。空の鳥は空中に固定されているし、自動車も全て動いていない。歩行者(止まっている)に話しかけてみたけども、やはり反応無し。
では何故僕が動けているのかというと、昨夜懐中時計手に持ったまま寝落ちしたからだ。何故そうなったかは聞くな。『時間に縛られずに行動できる能力』がある。
しばらく街を探索していたところ、僕と同じように動いている人間を見つけた。何と驚き、皆さんご存知、安芸華世さんですよ。
「やァお華さん」
「あれ、チャチャさん。動けるんですね」
「うん。懐中時計の能力」
「懐中時計持ってるんですか?格好良い!」
「そうかい?ところで、これは君が止めたんじゃないんだな?」
「はい。誰なんでしょうね?」
「分からない。にしても長過ぎないか?もう体感三時間くらいは経ってるぜ」
「おー。……あれ、もしかして今、私たちこの世界に二人っきりですかね?」
「えっ、ん、んー……、いや、これをやった奴がいるから最低三人な筈だ」
「今どこか分からないじゃないですか」
「それもそうか。とりあえず早くもとに戻してほしい」
「あ、そうだ!」
「お、どうした?」
「チャチャさんって、一人暮らしなんですか?」
「え、そうだけど」
「お家に連れてってください」
「ごめん、どこでどう繋がればそうなるんだ?」
「私、犯人はチャチャさんの回りの人だと思うんです」
「何故?」
「だって語り手が……」
「分かった。それ以上言うな。つまり僕に関わる場所にいるだろうと?」
「はい、という訳で」
「ええ……。あー……分かった。けど君、あんまり不用意に男の家に行きたいとか言うもんじゃないぞ?」
「チャチャさんのこと信じてるので大丈夫です」
「お、おう。じゃあ行こうか」

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世にも不思議な人々をリストアップ3

名も無きパントマイマー
名も無き大道芸人。得意技はパントマイム。そっちでの稼ぎはあまり芳しくなかったようす。享年三十数歳。ごめんね。
能力 からくりピエロ
パントマイムのエフェクトを現実にする。壁があるフリをすると本当に見えない壁が発生するし、つるっと転んだフリをすれば周囲の地面はツルツルに滑るようになる。指で鉄砲の仕草をすればそれは殺傷力を持ち、手刀はガチの刃物として使える。
作者のコメント
よく考えたらお前物騒な能力者だな。童謡じゃないから大いなる意思で退場させたけど、本当にごめんm(_ _;)m。え、萩ちゃん?あれはみんなのうた収録曲だから良いんだよ。

阿蘇 一寸
先天性の能力者。両親は彼の能力で変身した姿を不気味がっていて、それ故に親元を離れて一人暮らし中。しかし良心の呵責、または親心からか生活費はたっぷり支給されてる。こんな能力があっても目立たずに生きていけという願いが名前には込められている、らしい。年齢不詳。
能力 森のくまさん
人外のものになる。その姿は肉体、精神の成長に比例してより奇妙なものになる。人外モードの方が楽らしい。もしかしたら人外が人になる能力なのかも……?いやいやそんなはずは。
作者のコメント
とんでも無いキラキラネームだとは思っていたがまさかそんな深い願いが込められていたとは。けどそれでも『ちょっと』は無いよなぁ……。

鬼怒川 達彦
滝沢真琴の同級生。良い奴。あの事件の後、滝沢が元不良と知ったが、今でも信じていない。彼曰く、『あいつが不良?無い無いww普段からあんな真面目なのに?』だそうです。
能力 アイアイ
一度開閉を認識した鍵を開けることができる。彼は根が善人なので犯罪に使うというのは微塵も頭の中に無かったとか。
作者のコメント
コオニタビラコ!あ、ついでに読み方は『きぬがわ たつひこ』です。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 5.クラーケン ②

でも気付いたらいなくなっていた。いやむしろ、わたしが”彼ら”とはぐれたと言った方が正しいか。
事の発端は20分ぐらい前、あのショッピングモールでのこと。
さっきまでわたしと一緒にいたメンバーの1人、ネロが、ココアシガレットなくなったから買いに行くー、と言い出したのがキッカケだった。
それで耀平が、んじゃ駄菓子屋行こー、と言って、あとの2人もそれに賛同して…
…で、わたし達は商店街の裏路地にある駄菓子屋に向かっていたのだ。
でも今はこの通り、わたしは置いてけぼりだ。多分今頃、彼らは目的地に着いているだろう。
…なんとなく、この状況は仕組まれたもののような気がした。
というのも、彼らと辿ったルートは無駄に回りくどくて遠回りのような気がして。
多分彼らは、最初からわたしとはぐれるつもりで、わざと遠回りしたのだろう。
もちろんわたしの考えすぎかもしれないけれど、正直彼ら―特にネロは、わたしの事をあまりよくは思っていないからこうしたのだろう。
今日だって、わたしがショッピングモールで彼らに会った時、ちょっと微妙な雰囲気になってしまったし。
こうなっても仕方がないのかもしれない、本当に。

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世にも不思議な人々㉖ 開ける人

どーも読者の皆さん。俺っすよ。ラモスこと滝沢真琴ですよ。
いやね、先日ちと困った目に遭ったんだがよ、ちょっと面白い奴に助けてもらって、そいつのことをお話しようかと思って。
あれは確か、先週だったかな?覚えてねぇ。親が帰り遅くなるんでその日鍵持ってけって言われてたんだが、どうしたことか家の鍵忘れちまって。ヤッベどうしよー困ったなー、なんて思ってたら同級生に声をかけられた。
「オッス真琴ー。何か困ってたりすんのかい?」
「お前は確か……小鬼田平子!」
「違う。鬼怒川達彦だ。かすってもねえぞ。雑草みたいな呼び方すんな。ってか同級生の名前くらい覚えとけや」
「いやすまん。同級生の名前なんか半分ほどしか覚えてないんでな」
「ええ………。で、お前さっきから何困ってたのさ?」
「いや…家の鍵持って出るの忘れちまって」
「ああ、それなら俺が何とかしちゃる。確か俺、お前んちに行ったことあったよな?」
「おお。少し前に来たな」
「そんな奴の名前を覚えてないって……」

んで、俺の家にそいつがついて来たんだが、そいつは俺の家の鍵穴の辺りをちょっといじって、
「ほれ、開いた」
って。おかしいよな?ピッキングとか隠れて作ってた合鍵とかそんなチャチなものじゃあ断じて無い。もっと恐ろしいものの片鱗を以下略。
「おいオメー……。今何をした……?」
「ん?ああ、これは……あ、いや、何でも無い。気にしないで」
「ん?お、おお。……ってなるかァ!今のどう考えたっておかしいだろうが!ああ!テメェ、まさか……!」
「な、何だよ……。と、とりあえず俺帰る。じゃあな!」
帰ろうとするコオニ……じゃなかった、鬼怒川の野郎に、俺はカバンに忍ばせていた五寸釘を数本投げつけた。釘は奴の靴だけを綺麗に貫通しアスファルトに縫いつけた。
「おいお前よォ……。逃げようったってそうは問屋が卸さないぜ……?」
「おいおい、嘘だろ……?まさかお前も……あ」
「え」
「え?」
「お、おお」

「俺の能力は『一度開閉の確認をしたことがある鍵を開ける』能力。能力名は『アイアイ』だ。頭の中にあの曲がちょくちょく流れてくんだよ。しかしすげえな。俺の指の隙間抜けて靴だけ通すんだもんな」
「おお。すげえだろ」

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世にも不思議な人々に訊いてみた ver.初

Q:どーも作者のナニガシさんですよ。今回は本シリーズの主人公、『究極の生存戦略』所沢初君に色々訊きたいと思います。
A:何だ今の謎の二つ名。
Q:格好いいだろ。読み方は『アルティメットチキン』。
A:格好悪いな!何だチキンって!それ究極の臆病者って意味じゃん!
Q:まあそれはさておき。第一問。
A:さておくんだ。
Q:えーっと、ご趣味は?
A:お見合いか。言い方が完全にそれだよ。
Q:何のこと?さあ、答えな。
A:読書かな。
Q:普通だな。
A:悪いのか?
Q:次行こうか。自分の能力を漢字一文字で表すと?
A:『逃』。これ以外に無いだろ。
Q:せやな。じゃあ次。自分の能力当たり外れどっちだと思う?
A:んー……。限りなく外れ寄りの当たり。
Q:そうね。次。お前主人公なんだよな?
A:作者が訊くそれ?そうなんじゃないの?言ったの作者だよね?
Q:そうなんだがよ。お前出番無いじゃん。あ、そういえばケイドロ回で何で折れた木が数本で済んだのさ?
A:木は足場にもなるから、あんまり風圧で追ったりしてもデメリットじゃん?だから補正でどうにかなった。
Q:お前ほんとすごいな。最後に僕に何か言いたいことあるかい?
A:いや、特には。
Q:そう。じゃあこれで終わり。ありがとね。
A:あ、訊きたいこと一個あった。
Q:何?
A:今回の目的って?
Q:そんなのあるわけ無いだろう?単なる繋ぎさね。

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世にも不思議な人々㉕ ハッピーバースデー

安芸「あれ、こんにちはチャチャさん。奇遇ですねこんなところで」
伏見「お、おう、お華さん、奇遇だね……」
安芸「こんな所で何をしてるのです?」
伏見「うっ、いや、それは……」
安芸「んー、具体的には、10代女子向けの雑貨店の前で何をしてたんですか?」
伏見「うあー、仕方無い。話してしまおう」
安芸「はい」
伏見「いやさ、君、もうすぐ誕生日じゃない」
安芸「はい、7月13日です」
伏見「そう、明日なんだよなぁ」
安芸「何故に知ってるのです?」
伏見「……キタさんに聞いた………」
安芸「あの人でしたか」
伏見「で、話を戻すけど。まあ折角だから君に何か贈答品でもくれてやろうと思ってね。けどどうにも君のような子の好みは分からなくって」
安芸「へえ。それはなんか、照れますね…」
伏見「ちょうど良いや。何か欲しいものを言ってくれないか?買ってあげるからさ」
安芸「良いんですか?ありがとうございます」

伏見「で、何が欲しい?」
安芸「んー………。あ、これ可愛い」
伏見「………操り人形?」
安芸「はい。この木目が浮いた、何も描いてないシンプルな顔がまた、素敵です」
伏見「へえ…(変わってるなあ)」
安芸「今の間は?」
伏見「いや、別に。じゃあこれで良いね?」
安芸「じゃあ、お願いします」

伏見「では改めて、ハッピーバースデー、安芸ちゃん。祝いの品を贈呈しよう」
安芸「はい、ありがとうございます」
伏見「この人形には僕の能力を込めたから、きっと役立つよ」
安芸「何ができるのです?」
伏見「まあ、発動しないに越したことは無いんだが、まあある種身代わりみたいなものだね」
安芸「ほう」
伏見「ああ、あとこれ」
安芸「これは…造花?」
伏見「うん。枯れない花なんて素敵だろう?造花って個人的に好きなんだ」
安芸「わあ素敵。ありがとうございます」
伏見「どういたしまして」
安芸「今日は色々と、本当にありがとうございました」
伏見「良いの良いの。気にしないで」

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世にも不思議な人々㉔ コールユアネーム

安芸「あれ」
伏見「今日は僕らだけかな?」
他の人たちは都合が合わなかったみたい。
伏見「……誰?」
どーも、作者のナニガシさんですよ。
安芸「これは作者様。どうもこんにちは」
伏見「しかし作者が何用で?」
いや、最近みんなの名前が決まったじゃん?
伏見「キタさん以外な」
という訳で、折角だから互いの名前を呼び合ってみよう!ちょうど良いメンバーだし。
伏見「何だちょうど良いメンバーって」
安芸「でも、それだけで良いのなら簡単じゃないですか。終わらせてしまいましょう」
伏見「ああ、うん。しかし、どっちから始めようか」
そこはじゃんけんでいこうぜ。
伏見「負けたー。じゃあ僕からか。……あ、これって」
やっぱ下の名前のが良いんじゃね?知らんけど。
伏見「そうかい。頼りねえ作者だな」
うっせ。
伏見「えーっと……華世。これで良いかい?」
安芸「はい、多分。じゃあ次は私ですね」
何だ、意外とあっさり行けるじゃん。お前らしくもない。
伏見「ああ⁉うっせーな燃やすぞ!」
ゴメンナサイ。
安芸「………」
伏見「ん、どうした?」
安芸「ああ、いえ、別に何も」
伏見「そうなのか?なら早く済ましてしまおう」
安芸「はい。えーっと……あー……うー……」
伏見「どうした?」
安芸「いえ……えーと、せ、清次、さん……」
伏見「………」
安芸「?」
伏見「うぐっ」
安芸「ど、どうしました⁉突然胸の辺りを押さえて!」
伏見「いや、分からん。なんかこの辺が急に痛くなった。何今の呼び方。何故にあんなぎこちなくなった⁉普段もっと気軽に呼んでたよね⁉」
安芸「何ででしょうね?呼び慣れてないからでしょうか」
伏見「じゃあ他の奴らは?マホは?」
安芸「美帆ちゃん」
伏見「神子元?」
安芸「なっちゃん」
伏見「まあ同性は余裕か。じゃあオータロー」
安芸「初先輩」
伏見「ラモス」
安芸「マコト先輩」
伏見「何故にその二人は先輩付け?」
安芸「こないだ知ったのですが、あの二人私と学校同じなのですよ」
伏見「へえ。じゃあキタさん」
安芸「本名知りません」
伏見「阿蘇さん」
安芸「下の名前知りません」
伏見「じゃあ僕は?」
安芸「えー、………せ、清次、さん……」
伏見「だから何でそうなるかなぁ⁉」

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世にも不思議な人々㉓ 回避の限界にチャレンジ

安芸「こんにち…うわっ。何やってるんです?」
萩『おーやっと来た。リー…安芸ちゃんも早く来て!』
安芸「ちょっと皆さん?何故にその人吊られてるのです?」
キタ「前回言ったろ?回避性能の限界にチャレンジするのさね」
初「おーい早く始めておくれェ……。頭に血が登るゥ………」
キタ「了解!さあさあ皆様。こちらに用意されましたのは、ナーフ都合125台。X-shot都合70台。弾はそれぞれ五回は再装填できます。BB弾を撃ち出すエアガンが合計8丁。弾は全部で2000発。スリングショットも3台。弾は…確か500発くらいあったかな?ダーツが80本。あとはブーメランが7本。これら全部初君に向かって撃ち込みます!全て避け切ったら拍手喝采モノ!ああ、因みに初君には目隠しもしてもらいます」
伏見「うへえ無慈悲」
滝沢「日頃の仕返し、させてもらうぜ!」
キタ「全員銃は持ったね?撃ち方ー、始め!」
 ・
 ・
 ・
伏見「全弾撃ち尽くしたかな……」
キタ「予想はしてたけどまさか全部避けるとは」
那由多「こいつも化物だったか」
初「こいつって言うな…僕年上ぞ…。あー疲れた。どこから何が来るかは分かるんだがよ……集中しなきゃなんないのがキツイな」
安芸「ところで一つ良いですか?さっきまで逆さ吊りにしてた縄を支えてたその巨人は何者なのです?」
萩『ああ、それについては私が説明するよ。彼はこの間会った能力者の…』
阿蘇「オーイお嬢。萩美帆嬢。俺の本名ハ言うなと言ってるヨナ?言わないトは思うガ念を押しトクゼ」
萩『おっと。えっと、彼は…阿蘇さんです。能力は「森のくまさん」。人外になる能力だとか』
安芸「へえ……。阿蘇さん、初めまして。安芸華世と申します。以後お見知りおきを」
阿蘇「オウヨロシク」
キタ「まあ、僕は君の本名知ってるんだけどな?言ってやろうか?フフフ」
阿蘇「アア?テメーぺっちゃんこに潰シテくれようカ?」
キタ「おお怖い怖い」

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 4.フェアリー ⑮

「いや、別に、わたしは不見崎(みずさき)さんは何もしてないって思ったからだけど」
「あ~ それは分かってるんだけど… そもそも、あの時能力使って大丈夫だったのかな~って…”異能力”って、バレちゃいけないって言うし」
わたしはちょっと恥ずかしそうに尋ねた。
「あ、そこらへんは…大丈夫! あん時目細めたから多分バレてないし、それに、茉花達とかはさ、わたしの『自分の言う事を相手に信じ込ませる』能力の副効果みたいなので、多分能力の影響が及んでいる間の記憶が曖昧になってるからさ、少なくともバレてないよ?」
ま、後で何か聞かれてもどうにかして言いくるめるからさ、と彼女は笑う。
「はぁ…ていうか、『自分の言う事を相手に信じ込ませる』って、すごくない⁈」
結構強力な能力だよね、とわたしが言うと、笛吹さんははにかみながら言った。
「え…あーいやアレ、できるのは、『自分の言う事を相手に”強制的に”信じ込ませる』ことで、『相手を自分の意のままに操る』ことはできないんだよね~。言う事はきかせられても、絶対に特定の行動させられるワケじゃないし…だから、意外と使い道限られちゃうんだけど…」
「やっぱり、すごいよ…」
わたしは思わず呟いた。それに比べてわたしは…

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世にも不思議な人々㉒ みんなで鬼ごっこ!

キタ「というわけで今日は、みんなでケイドロをやりたいと思います!」
滝沢「どういうわけだよ。ってかケイドロって何だ。それを言うならドロケイだろ?」
伏見「え、ドロジュンじゃないのか?」
初「ドロ、何?」
伏見「泥棒と、巡査」
キタ「ご当地ネタは置いといて。鬼は一人。捕まった時点でアウト。制限時間は20分。範囲は噴水の公園敷地内。良いね?」
那由多「良いけど。鬼は?」
キタ「そりゃあ勿論……」
滝沢「……俺か」
キタ「そう!じゃあ一分間は動くなよ?よーい、スタート!」

2分後
萩『いやー』
那由多「全員」
キタ「捕まって」
安芸「しまいましたね」
伏見「オータロー以外な」
萩『まさか開始三秒で捕まるとは』
那由多「ボクはその5秒後。素の身体能力には自信あったのに……」
キタ「見えてたからいけると思ったんだがなぁ。30秒もたなかった」
安芸「やった!女子で一番!」
伏見「いくら短距離とはいえさぁ、瞬間移動に対応するあいつ何なの?あと僕、時速50kmは出してたんだが?僕は大体50秒辺りで捕まったんだったかな」
キタ「あれ、お前瞬間移動なんてできたっけ」
伏見「ワイヤーキーホルダーの能力。『最大5m後方への瞬間移動』の能力らしい」
安芸「うわあすごい。私も能力使えば良かった」
キタ「で、ハツ君は…。おお、やるな。逃げてる逃げてる。みんなにも見せてやろう」
伏見「いや、何も見えない。残像すら見えないって何?化物?」
那由多「ボク達にも見えるようにしてよ」
安芸「私には見えるんですけどねえ?」

更に18分後
初「よっしゃ逃げ切った………」
滝沢「ああクッソ!また捕まえられなかった!」
キタ「いやー二人ともすごかったよ」
那由多「ホントホント。途中から不可視レベルの速度だったものね。ほら見てよ、木が数本折れてる」
伏見「いや良く数本で済んだな⁉」
安芸「すごい能力ですねー」
萩『おめでとうオータロー』
滝沢「そういや何でこんなことを?」
キタ「ん?君の能力の限界にチャレンジしただけだが?そうだ、ついでに他のやつでも試してみよう」
初「え、てことはもしかして僕も何かやるの?」
キタ「Exactly(その通りでございます)。次回を楽しみにしてな」

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元人間は吸血鬼(仮)になりました。#3

この先の話は、No music No life っていう小説を読んだ人は知っている筈。ということでその後の話をします。


ベッドの上で眠っている涼香さん。私もこんな感じで吸血鬼になったのかな。そんなことを考えていると涼香さんが目を覚ました。
「ここはどこ?」
涼香さんが私に尋ねてきた。彼女は、あったことを覚えていないらしい。
「…何も覚えてないんですか」
尋ねたら彼女は静かに頷いた。
すると部屋の扉が開いた。
「そいつに干渉しないでくれ。人間に戻りたいとか言われても困るから」そう言いながら風花さんが、その後に雨月さんが部屋に入ってきた。

冷たく言われ風花さんと話す気が無くなってしまった。すると、風花さんが涼香さんを、となりの部屋へ連れて行ってしまった。その部屋には、ピアノがあった。

「これ弾いてたのは覚えてるか?」
そう、風花さんが尋ねたら、彼女は静かに頷いた。そして、静かにピアノを弾き始めた。弾いていけばいくほど、彼女の表情は明るくなっていく。透き通るピアノの音が彼女を笑顔にする。
ふと風花さんを見れば、柔らかく笑っていた。
さっき、冷たく言われたことが嘘のようだった。

きっと不器用な風花さんなりの優しさだと思う。



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長らくお待たせしました!
お久しぶりorはじめまして!
イカとにゃんこです!
ほかのサイトでも、作品を書いていたのですが、
感想をくれる、面白いと言ってくれる、皆さんのところへ帰ってきました。皆さんの声があるから、僕は作品を書いていけます。これからもイカとにゃんこの作品たち、そして、イカとにゃんこをよろしくお願いします!


この作品の略称を考えてください!

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世にも不思議な人々㉑ キタさん難受けるその3

で、どこまで話したっけ……ロバに乗って地雷原を突っ走ったところまでだっけ?あ!違う。これ別の話だった!
で、続きだけど。落ちてきた紙に書かれてた内容だよね。こんな感じ。
『これを読むに至った何処ぞの誰かさんへ
これを読んでいるということは、私の作った空間に入り、脱出できた能力者ということだろう。能力者しか入れないように空間を作ったのだから。さて、私がなぜこのようなことをしたのか教えよう。私はかつてただの路上でパントマイムを披露する芸人だった。それがある日突然不思議な能力を手に入れたのだ。しかもパントマイマーの私にぴったりの「パントマイムを現実に投影する」能力、というものだ。とはいえ、特にそれを使ってやることも無かったので、普段通り芸をやっていた。
そんなある日、私は大いなる意思により、死ななければならなくなった。しかし、せっかく能力を身に着けたのだ。その力と私の存在を少しもこの世に遺さずして死ねるだろうか。それでこの道を選んだのだ。少々驚いただろうが勘弁してくれ。誰だってこの世に産まれた意味というものを欲しいと思うのが道理だろう?
この空間は誰かが脱出すると消滅するようになっている。それを恨まぬわけでは無いが、これは言うなれば幽霊みたいなものだ。しがない一人の男の残留思念だ。これで成仏できるのだ。それについては心から感謝する。
最後に私の能力を紹介しておく。
 能力発動時の楽曲 からくりピエロ
 能力 パントマイムを現実に投影する能力。
私をこの世から開放してくれた君に幸あれ。』
こういうことだ。つまり、あのマイマーは……いや、止めよう。きっと僕の能力と彼の思いが変に影響し合っただけなのだ。
しかし、大いなる意思ねぇ…。確かに、『童謡』じゃあないからなぁ。作者は無情である。

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世にも不思議な人々⑳ キタさん難受けるその2

で、どこまで話したっけか…。そうそう、能力の影響が空間全体に及んでいたってところまでだ。出られないのは困るのでまず僕は状況の把握をしようと試みた。さっきとは違って、実際に空間を歩き回って壁がどこにどのようにあるかを触って確かめて、そのイメージを可視化したのだ。これなら問題無く壁が見える。
で、分かったのは、空間は4m立方に区切られていて、隙間なんてものはないってこと。
………どうやって出ろと?無理だよ。詰みだよ。……まあ、出られたからここで話してるわけなんだが。
まず僕はこの能力が誰のものなのかを考えた。やはり怪しいのはあのマイマーだ。何せ消えちまったんだ。ただの大道芸人なわけがない。そもそもあんな意味ありげな登場したのにモブなんておかしいだろ?やはり奴が本体と見て間違いないだろう。
ではどのような能力なのか?その時の状態をそのまま言うなら、『中に入った者を閉じ込める空間を作り出す能力』だろうか?だとしたらそれこそ詰みだ。
いったい何故こんなことをするのか?純粋に誰かを閉じ込めて楽しんでるとか?それはまず無いだろう。閉じ込めることそのものが目的なんてサイコパス、そういない。だとしたら捕獲?回収に来ないのならそれも違う。
………まあ、面倒くさいので、真相を『可視化』してやりましたよ。ホント僕の能力便利。
それで無事脱出できたわけなのだ。どうやったかって?簡単なことだ。この能力の正体は、『パントマイムのアクションを現実にする』というものだったんだ。だから壁に近寄って、ドアを開けるような仕草をしたら、手応えがあって、空間に穴ができて、そこから出られた。能力の影響下なら他者のパントマイムも現実にするなんて、すごい能力だよ。
で、空間を出たら、どこからか紙を折り畳んだものが落ちてきた。文章が書いてあるようだ。それを読んだ僕は、今度こそびっくり仰天、驚いた。内容についてはまた次回な。

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世にも不思議な人々⑲ キタさん難受けるその1

やあやあどうも、こんにちは皆さん。最近暑いなー、なんて思ってたら今度は梅雨入りで逆にひんやりし過ぎるくらいなお天気の今日この頃。元気にやってるかい?え、お前誰だよって?タイトル見ろよ、キタさんだよ。こんな雰囲気の夜に一つ怪談でもしようかと思ってね。まあ聞いてくれ。
これはこの間実際に僕自身が体験した話なんだ。仕事の都合でちょいと人通りの少ないところを歩いていたんだ。え?僕の仕事が何かなんてどうでも良いだろ?するとパントマイマーが一人、芸を披露してたんだ。それを見てたら、そいつ芸を止めて建物の隙間の細い所に入っていったんだよ。これは興味深いな、と思って後をつけたんだ。ああ、仕事は別に急ぎじゃないから良いの。で、しばらく進むと4m四方くらいの空間に出たんだよ。中庭みたいなものなのかな?いやそんなはずは。
ここからがミステリー。あのマイマーは居なかったんだ。行き止まりだったし分岐も無かったから居ないわけは無いのに。
おかしいなあ、と思ってその空間から引き返そうとしたら、来た道に入れず、何か透明な壁に阻まれたのだよ。少し驚いたが僕はそう簡単に焦ったりしない。僕が戻るのを阻んだものを『可視化』しようとしたんだ。ところができなかったんだ。何も可視化出来なかった。まるで阻んだものなど存在していなかったかのように。けど何かあるんだよ。だから今度は『何者かの能力の影響』を可視化してみた。こんなおかしなことは何かの能力でなきゃあり得ないからな。流石に今度は少し焦った。何とその影響は『その空間全体に』広がっていたんだ。

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世にも不思議な人々⑱ 人じゃない人

こんにちは皆さん。マホこと萩美帆です。先日面白いことがあったので、お話したいと思います。
あれは先週の日曜日、ラジオ番組のテキストを買いに行った帰りのこと。視界の端に何か大きなモノが見えたので、そちらへ向かってみたところ、そこには巨大な生き物が居たのです。
ベースは人間似なものの、身の丈は4mか5m、6本の細長い腕、短い脛と長い踵を備えた力強そうな脚、その脚と同じくらいの長さの尻尾、何か不定形のオーラでも纏っているかのような真っ黒な皮膚等々。とても人間とは思えませんでした。
驚いていると、その生き物が私に気付き、近寄ってきました。これは食われる、私の人生もこれまでか、と思いましたが、そうはならず、その生き物は日本語で話しかけてきました。
「うお、やっべ、見られた。えーっと、無理だとは思うが怖がらんでくれよ。こう見えても俺ァ人間なんだよ」
人間。とてもそうは見えませんが。とりあえず私は、能力で会話を試みました。
『えーっと……こんにちは』
「おォ!こいつ、直接脳内に!面白ェ!」
『私の能力「少年と魔法のロボット」です。貴方も能力者なんですか?』
「ウヒヒ、俺の他にも居たんだなァ、能力者!ああそうだよ」
『原曲は?』
「原曲ゥ?……ああ、アレか。この姿になる度に頭に流れるやつか。曲は『森のくまさん』。見ての通り異形になる能力だ」
『へえ!私の知ってる中でもかなり異色ですよ!その能力!』
「他にも居るんか?」
『はい。そういえば、お名前は?』
「あー……。まあ、同じ能力者のよしみで教えてやるよ。俺の名は阿蘇一寸(あそちょっと)。この名前あんま好きじゃないから言いたくないんだよなぁ……」
『それはすみません…。あ、私、萩美帆と言います』
「へェ。良い名前じゃあないか」
『ありがとうございます。そういえば、さっきの言い方、人間に戻れるんです?』
「ああ。戻ろうか?」
『えー、じゃあ、お願いします』
「おう、これが俺の人間モードだ」
あら、彼、意外とイケメンでした。

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世にも不思議な人々⑰ 集え!リータ親衛隊

マホ『どーも皆さん。マホこと萩美帆です。今回は筆談でお送りします』
チャチャ「チャチャこと伏見清次ですー」
那由多「あだ名特に無し、神子元那由多です」
萩『今回はですねー、タイトルの通り、本シリーズ最強の能力者、リータこと安芸華世ちゃんと縁のある人物が集まってお話するという企画なのですけども』
伏見「で、何を話せと?」
萩『えー、作者からこれ話して、みたいな注文がいくつか来てるのでそれについて』
那由多「じゃあ早速行こう」
萩『最初は、「リータとの馴れ初めを教えて」』
伏見「前の方のエピソードを読め。」
那由多「終わっちゃった。終わっちゃったよ」
萩『うーん早い。じゃあ次。「ぶっちゃけ彼女のことどう思ってる?」』
伏見「うーむ……。何というか…、手のかかる、妹みたいな?あるいは姪っ子」
萩『私にとっては、命の恩人で、一番の親友で、それで……やっぱり何でも無いです」
伏見「何言いかけた?で、君は?」
那由多「え、えーっと……、その………、うぅ…
…、い、言えるかー!」
伏見「なぜキレた」
萩『落ち着いてなっちゃん』
那由多「なっちゃん言うな!」
萩『次行くよー。「なっちゃんマジであの時何されたの?」。私も気になる』
那由多「え、……えーっと……その……無理!言えない!」
伏見「マジ何されたの?」
萩『それはもう「ヨニヒト」七不思議の一つってことで』
伏見「ここに来て唐突に略称決まったね。そう取るか。作者のセンスが伺えるよ」
萩『じゃあ最後。「なっちゃんが某死霊使いに似てるってコメントがあったんだけど」だって』
伏見「ああ、あれか」
那由多「え、何それ」
伏見「ミズサキって人の語り部で能力者との日常を描いた作品があってね」
那由多「ちょっと見てくる」
萩『行ってらっしゃい』
伏見「行ってらっしゃい…暇になったな」
萩『しりとりでもする?りんご』
伏見「ゴール」
 ・
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伏見「オパール」
萩『うー……もうるは無いよ…』
那由多「何してんの?」
伏見「おお、お帰りどうだった?」
那由多「確かにボクと似てたー。けど面白いね。あのネロって子。ちょっと会ってみたいなー」
伏見「それについては作者に後でアポ取ってもらうということで」

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世にも不思議な人々をリストアップ2

安芸 華世(リータ)
高校一年生のぽやんとした少女。背丈は145くらい。どうやら周りに人が集まって来る星の下に産まれたらしく、主人公以上に人徳があり周りに人が集まって来る。加えてあのチート能力。もしかしたら彼女が真の主人公なのかも…いやそんな馬鹿な。疑うということを知らないので、能力との相性がとても良い。
能力 メトロポリタン美術館
出来ると信じたことはどんなことでも出来る。少しでも疑う心があると発動しない。
作者のコメント
読み方は「あき はなよ」。もういっそキャラ名地名に由来させようかな。ところで一体通り魔ちゃんに何したの?

萩 美帆(マホ)
リータと同い年。生まれつきの障害で話すことができない。そのため能力との相性がすごい。
能力 少年と魔法のロボット
対象1名への一方通行のテレパシー。射程距離は50m。間に動物が入ると妨害されて少し短くなるが、植物だと枝葉や根を伝って若干伸びる。
作者のコメント
読み方は「はぎ みほ」。なんと本名とあだ名がニアミス。

伏見 清次(チャチャ)
21歳。大学二年生。……ああそうだよ浪人したんだよ一浪だよ何か文句あっか!身長は180くらいある。いつもコートを着てフードをかぶっている。コートには細工がしてあっていろいろ入ってる。
能力 おもちゃのチャチャチャ
道具を媒体にして様々な現象を起こす。どんな能力になるかは触れた瞬間分かる。
作者のコメント
読み方は「ふしみ せいじ」。名前の由来は観阿弥だったりする。作中で二番目に強いと思います。外見不審者。あと、苦労人というか常識人。

神子元 那由多
14歳。中2。一人称は「ボク」。背はかなり低くて131か2くらい。割と良い子。あだ名は無い。あの後リータに懐いたらしい。
能力 グラスホッパー物語
刃物で生物を斬ったとき、ダメージを与えず代わりにその生物の持つ嫌な記憶を切り離す。副次的な能力として対象の持つ嫌な記憶を見ることができる。
作者のコメント
読み方は「みこもと なゆた」。地図帳で見かけた「神子元島」が由来。ホントに何をされたのかねー?作者も知らないのだよ。

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世にも不思議な人々をリストアップ

所沢 初(オータロー)
高校二年生。本シリーズの主人公。大した活躍はしていないが、作者が言うのだから間違い無い。
能力 およげ!たいやきくん
逃走、回避行動に大きな補正がかかる。その成功率はほぼ100%と言って良い。単純な身体能力強化だけではなく、無意識でのルート選択、スタミナ切れがしなくなる、回避の際はほぼ未来予知に等しい危機察知など、その補正は色々なものがある。
作者のコメント
名前は、「ところざわ はつ」と読みます。「はつ」が嫌なら「うい」でも良いよ。

キタ
妖怪みたいな雰囲気の怪しげな青年。26歳。身長約190cm。体重約65kg。なぜ生きている。七つ道具を持っているらしい。仕事は自営業らしいが職種は不明。仕事の際は「喜多方颯(きたかたはやて)」の名を使っている。
能力 北風小僧の寒太郎
普通なら見えないものを可視化する。可視化には自分にのみ可視化、一部の対象に可視化、無差別の可視化の3種類がある。
作者のコメント
この人は何となく不審者であってほしいので本名は伏せています。

滝沢 真琴(ラモス)
高校三年生。元不良だが能力者になってからは足を洗った。かつては色々とやらかしたらしいが酒と煙草とドラッグだけは怖くてできなかったそうな。お前ホントに不良だったの?
能力 まっくら森の歌
追跡、足止めに大きな補正がかかる。成功率はほぼ100%と言って良い。単純な身体能力強化ではなく、障害物があれば回避するなり破壊するなりして押し通るし、たとえ完全に撒かれても、僅かなヒントから逃げ道を探り出せるし、万が一相手が瞬間移動しても勘だけで探せる。
作者のコメント
名前の読みは「たきざわ まこと」。この子は基本ツッコミ役にされてます。実は名前の由来は南総里見八犬伝の作者。

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世にも不思議な人々⑯ 斬って切る人その4

「チャチャさん、一体何をしたんです?」
オータローがチャチャに尋ねた。
「ああ、虫かごだよ。『生き物にぶつけることでその生き物を中に閉じ込める』能力」
「へえ……。つまりモンスターb」
「止めろ」
キタとラモスは下らないことを話している。
話は戻って、無事通り魔を捕えた彼らであった。が、これをどうしたものかと悩んでいたところ、リータが口を開いた。
「ねえチャチャさん」
「ん、何?」
「その中に私も入れませんか?」
「ああ…うん、行けるけど」
「じゃあお願いします」
「うん、けど一体何をするんだい?」
「お気になさらず」
そう言ってリータは虫かごの中に入っていってしまった。
それから五分後。
「ただいま戻りましたー」
リータが突然戻って来た。
「おお、お帰り……って、通り魔すごいことなってるけど大丈夫!?」
通り魔、放心状態でぐったりしている。
「何かすごいビクンビクン痙攣してんぞ!」
「ああ、大丈夫です。あのくらいじゃ死にませんよ。で、彼女についてですが」
「え、ちょっと待て」
これはラモス。
「そいつ女なのか?」
「はい。?」
「え、何、お前気付かなかったの?」
キタが煽る。
「彼女について、話を続けますよ」
リータ、構わず話し続ける。
「名前は神子元那由多。14歳。中学2年生。能力は『グラスホッパー物語』。『刃物で生物を斬るとき、代わりにその生物の抱えている嫌な記憶を切り離す』というものだそうです」
「なるほど。それで『慈善事業』か」
オータローが納得したように言う。
「……一つ良い?」
「何でしょうチャチャさん?」
「そいつに何したの?それだけが気になる」
「ああ、それは、………やっぱり内緒です」
「え…。すごい気になる。キタさん、可視化」
「オーケー!」
チャチャはキタに可視化を命じた。
「うんうん……えっ……へぇ………はぁ〜〜、おぉ、フフフ」
「え、何か分かったんですか」
「えー……。僕から言うことは何も無いよ」
(何やったんだ一体………)
オータロー、ラモス、マホ、チャチャの考えが見事にシンクロした。
「何はともあれ!これでこの子も仲間です!めでたしめでたし!」
           斬って切る人 終わり

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世にも不思議な人々番外編 斬って切る人の裏では

オータロー「あああああクッソ!やってやろうじゃないかぁあ!行くぞ!」
キタ「おお行ってらっしゃい」
ラモス「おい、早くあっちに知らせろよ…ってかどうやって知らせんだ?LINE?」
キタ「いや、可視化でチャチャに『通り魔発見』っていう文字情報と僕らの居場所を見せて来てもらう」
ラモス「あんたホント万能だよな……」
キタ「さて、連絡も終わったし、オータロー氏と通り魔の戦いを観戦してますか」
ラモス「不謹慎だなぁオイ」
キタ「おお避けた避けた。あの一撃避けたのは良いぞ」
ラモス「あいつの能力の範囲に『回避』が入ってなかったら詰みだったんじゃね、これ?」
キタ「そうかもね…て何今の動き!?」
ラモス「は!?何だ今の!回転斬り!?格ゲーのコマンドでしか見たこと無ぇーぞ!」
キタ「いやーすごいねー。あ、あの通り魔出刃包丁も持ってる」
ラモス「出刃なのか。てかあの長いの何?」
キタ「ノコギリでしょ?」
ラモス「長っ」
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ラモス「もう3分になるぞ。けどあの通り魔すげーな。身体強化の類か?」
キタ「いや、能力の影響を可視化してみたけど、身体には影響してないよ。ノコギリと包丁にだけだ」
ラモス「じゃあ刃物を操作するとか?」
キタ「何その念力の完全下位互換。作者がそんなありきたりな能力考えるわけ無いじゃん?」
ラモス「メタ禁止。……ってあれ?通り魔どこ消えた?」
キタ「おお。やっと彼らが来たか。少し時間がかかったね」