表示件数
0

世にも不思議な人々⑮ 斬って切る人その3

 通り魔の振り下ろした物体をオータロー、何とか躱すも、通り魔、遠心力を利用して素早く回転斬りを仕掛けてくる。その連撃を全てやり過ごしつつ、オータローは会話を試みた。
「何、その、長いの!刃渡り、が、完、全に、片手剣、なんだが!?」
「ッ、ノコギリ!」
「はぁ⁉そんなん、あんのか!」
「さあ、諦めて、嫌な記憶、飛ばそ⁉」
通り魔、いつの間にか左手に出刃包丁を持ち、二刀流で攻撃してきている。
「記憶、首ごと、飛びそう、なんで、遠慮、しとく!」
「往生際、悪いなぁ!ボクに、任せて、おけば、問題、無いから!」
「大体、嫌な記憶、と言うなら、お前に、遭遇、したのが、最悪の、思い出だよ!」
「何ぃ?こっちは、慈善、事業で、やってる、ってのに、その、言い草は、何だ!」
「クッソ…能力の、範囲に、回避が、あって、良かったよ、ホント!ああ、クソ!しつこい!」
「そっちこそ、観念して、斬られな!」
 そうこうしているうちに3分ほどが経過し、通り魔の方に疲労が見えてきた頃合い。何処からか何か四角い物体が飛んできて通り魔に当たり、
『通り魔はその中に吸い込まれた』。
「ハァ…一体…何だったんだ……?いや、何となく見当は付いてるんだが……」
「その通り。僕の能力だ」
 声の方を見ると、チャチャを先頭として第二コミュニティの面々が立っていた。

0

世にも不思議な人々⑭ 斬って切る人その2

前回と同日、午後10時、作戦は決行された。
オータロー、キタ、ラモスの第一コミュニティとリータ、マホ、チャチャの第二コミュニティの二手に分かれて、通り魔が出没したとの情報がある公園の捜索が開始された。
キタ「もしそっちで通り魔を見つけたらマホの能力で僕に連絡すること。こっちが見つけたらチャチャ君に可視化で知らせるから」
マホ『了解!』
チャチャ「了解。けどこっちなら普通に捕まえられそうだな」
ラモス「こっちがキツイんだよ……。ったく、何でこんな不公平な組分けなんだ?」
オータロー「僕に関しては、逃げることしか出来ないんだが…」
キタ「この三人組が一番長い付き合いなんで。あとは作者の趣味」
ラモス「おいおいおい、今はメタは禁止だぜ」
キタ「おっとすまない。……では、作戦開始!」
捜索開始からおよそ20分後。彼の通り魔を発見したのは、第一コミュニティだった。
キタ「居たああああああ!」
ラモス「馬鹿、大声出すな!」
キタ「出たwwうるさいって言う奴が一番うるさいやつww」
通り魔「……誰か居るの……?」
オータロー「ヤベ、バレた。早く向こうに知らせてくださいよキタさん!」
キタ「今やった。じゃあ、時間稼ぎよろしく!」
オータロー「え……僕?」
通り魔、彼らにどんどん近付いていく。
キタ「残り距離5m。ガンバ!」
オータロー「あああああクッソ!やってやろうじゃないかぁあ!行くぞ!」
オータローの能力『オウ、ヤット出番ダナ!』
通り魔「君…嫌な記憶があるね…?ボクが忘れさせてあげるよ…!」
通り魔はオータローに持っていた長い棒状の物体を振り下ろした。

0

世にも不思議な人々⑬ 斬って切る人その1

オータロー「オッス皆さん」
キタ「やあ」
ラモス「おおどうした?」
オータロー「面白い話を聞いたもので」
キタ「どんなの?」
オータロー「最近この街で通り魔が出てるらしいんだよ」
キタ「何だよくある話じゃん」
ラモス「どこの世界に通り魔が日常茶飯事の街があるか」
キタ「でも、ただの通り魔なら面白いなんて言わないよね?」
オータロー「それなんだがな。被害者はみんな斬られたことを覚えていない上に傷一つ残ってないって言うんだ」
ラモス「実に奇妙だな」
キタ「能力者絡みかねえ?」
ラモス「待て。じゃあ何で通り魔の情報が流れてるんだ?」
リータ「目撃者では?」
ラモス「おお、居たのか」
リータ「居ました。残り二人も居ますよ」
キタ「で、その通り魔をどうしたいわけ?」
オータロー「捕まえる。絶対能力者だし、それだったら会ってみたい」
ラモス「興味本位かよ」
オータロー「そうだよ」
キタ「今通り魔についての情報を『可視化』したけど、…あの公園で夜に出ることが多いね」
ラモス「他の場所にも出たのか」
キタ「そっちは別人だね。ニュースにもなってたけど、まあ問題無いだろ」
チャチャ「大問題では?」
キタ「そっちは警察に任せよう。じゃあ今日から行動しようか。二チームに分かれてそいつを探す。第一コミュニティと第二コミュニティに分かれてだ」
ラモス「え、そっちチート二人居るじゃん。ずりーよ、こっちにも分けろ」
キタ「この分け方が一番良いんだよ」

4
1

世にも不思議な人々⑫ 名付け名d……ファッ⁉

リータ「こんにちはー。来ましたよー」
チャチャ「ど、どうもっす……」
キタ「娘が知らん男連れてきたww」
ラモス「名付け親って意味じゃまあ間違っちゃいないな」
オータロー「ああ!この間見た不審者!」
マホ『そいつから離れてリータ』
リータ「大丈夫だよマホちゃん。紹介します。こちらこの間お世話になった能力者のチャチャさんです。私が命名しました」
キタ「へえ…てことは僕の孫か」
チャチャ「止めてください」
キタ「で、どんな能力なんだ?」
チャチャ「『おもちゃのチャチャチャ』です。能力は、『道具によって異なる不思議な変化や事象を起こす』ってもので、まあ要するに、道具を媒体に色んな能力が使えるんですよ」
オータロー「例えば?」
チャチャ「このコートがダメージ軽減の能力、スニーカーは高速での滑走する能力、あとはライターが対象以外を巻き込まずに燃焼させる能力、折りたたみバケツが5秒で中身を満水にする能力」
リータ「あのバリアは?」
チャチャ「ああ、あれはこれだよ」
リータ「輪ゴム?」
チャチャ「ああ。いつも六本以上は持ち歩いてるんだがね。使い捨てのバリアの能力だ。割と丈夫だよ」
キタ「へえ、面白いな。……やばい、大変なことに気付いてしまった」
オータロー「どうしました?」
キタ「名付けが!僕のアイデンティティがー…」
ラモス「恐ろしくどうでも良い」
キタ「うう……。じゃあ今回のテーマは僕らの本名についてな。実は本名持ちは四人しかいないんだ。しかも苗字だけ。更にうち三人はまだ名前が出てない」
ラモス「誰だ?」
キタ「チャチャ君の友人鈴木、リータに手を出そうとした不良ABCの順で長篠、関、原」
ラモス「長篠と関なら俺も知ってる。俺と一緒にオータローに絡んだ奴らだ」
オータロー「あいつらか」
キタ「つーわけで!僕らの本名、読者に募集したいと思います!」
リータ「わあ突然」
チャチャ「突然じゃない読者アンケートなんざそう無いだろうに」
キタ「僕らの本名思い付いたら、レスで回答お願いします!別にそんなひねった名前じゃなくても良いぞ!」
チャチャ「僕のあだ名が『フッシー』なのを忘れるなよ!」

2

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 3.セイレーン ⑯

「…そういえば、さっき何でここにいるのって聞いてきたけど、逆にあなた達は何でここにいるの? わたしは暇を持て余してというかそんな感じなんだけど」
わたしはさっきのネロの言葉を思い出して、彼らに尋ねた。
「それ言いたくな」
「ショッピングモールからの帰りだよ。毎週日曜ぐらいにあそこに集まってんだ」
「ちょ師郎それ言っちゃう⁈」
「いやはぐらかそうにも無理があるだろ」
言いたくないことを師郎に言われてしまったネロは、頬を膨らませて抗議したが、すぐにがっくりと下を向いた。
「週1、なんだ…」
確かに前にこの4人にあった時は日曜日だったし、場所はあのショッピングモールだった。
「…そりゃ、みんな普段は部活や塾で忙しいし、学校は違うし、ついでに今受験生が約2名いるからほぼ必然的に日曜に会うことになるだろ」
ぼそっと黎は呟いた。
「ま、テスト前とかは無理だけどなーっ。あーでも、ネロは例外。コイツはいつも暇こいてる」
「?」
わたしは耀平の言葉にちょっと首を傾げた。例外って…
「暇って言うか…やることないんだよ。第一ボク不登校だし」
「えソレ、サラっと言えること⁇」
自分だったら言うのをためらいそうになる言葉を平然と言い放ったネロに、わたしは唖然とした。

0

世にも不思議な人々⑪ 不審者は良い人・後日談

リータ「あ、こんにちは、チャチャさん」
チャチャ「……」
リータ「チャチャさん?」
チャチャ「あ、僕?」
リータ「はい。先日はお世話になりました」
チャチャ「良いんだよ。気にしないでくれ。…うーむ、その呼び方何か違和感」
リータ「作者の都合なので諦めてください」
?「よおフッシー!」
チャチャ「グフッ!……何だ鈴木、お前か」
鈴木「ああ俺だ。奇遇だな。……ところでフッシー……、一つ忠告しとくけどよぉ……」
チャチャ「な、何?」
鈴木「未成年に手ぇ出すのは止めとけ。ワンチャン犯罪あり得る」
チャチャ「違うからね⁉そういうアレじゃないから!ほんとそういう誤解を招く言い方止めて!」
鈴木「そうなのか?怪しいなー…」
リータ「この人は別に悪い人じゃないですよ?この間助けてもらったのでお礼を言ってたのです」
鈴木「そうなのか?」
チャチャ「そうだって言ってたよね⁉」
鈴木「そうか。まあ良いや。俺用事あるから、またな!……マジに手は出さない方が良いぜ」
チャチャ「違うってば!」
リータ「…お友達ですか?」
チャチャ「腐れ縁だよ」
リータ「そうですか。……ところでフッシーとは何なのです?不審者のフッシー?」
チャチャ「違うからね?」
リータ「いやー、この暑いのにコート着てるし、知り合いじゃなきゃ不審者と言われるのもやむ無しかと」
チャチャ「言うねえ?結構傷ついたよ?……本名から一部取ったあだ名だよ」
リータ「そういう事でしたか」
チャチャ「そういう事」
リータ「えー、それでは、私はこれで。お時間取らせてしまい申し訳ありませんでした」
チャチャ「良いの良いの。気にしないで」

1

ブリキノダンス/日向電工

さあ、憐れんで、血統書
持ち寄って反教典
沈んだ唱道 腹這い幻聴
謁見 席巻 妄信症
踊れ酔え孕めアヴァターラ新大系
斜めの幻聴 錻力と宗教

ラル・ラリ・唱えろ生




ああ…今日もだ。
またやってきた。
意味の分からない言葉をつらつらと並べて楽しんでいる 「裏」の俺。
コイツが来る時はいつも決まって目の前が歪む。

やめろ。毎日こんなことやって何が楽しい。
口に出して言ってしまったらアイツの思うつぼ。
だから俺は心の中で叫ぶ。

「!?」
俺の影から手が伸びてきた。
不気味な手、理性の目…
踵を返して戻りたい。だけど何故か戻れない。
偲ぶその瞳に見据えられたからか。

そして、「裏」の俺が言う。
『ボクがいる限りキミは自分のイシでは動けない』
『ボクがキミを操っているんだ』
『理解なんてしなくていい』
『キミはボクのオモチャなんだからネ』
『そう…ブリキのように、ね?』

ブリキ…聞いたことある。
ここ最近ブリキのおもちゃのように舞ってそのままどこかへ行ってしまう人がいるんだと。
目撃者によると、まるで何かに操られているようで決して自分の意思では動いてないようだと。
あア…コレのことダったノか…
アれ…ナンダカなにモかンがエレない…

『ふふ…さよなら。もう片方の僕』


御手々を拝借 ブリキノダンス



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何かが崩壊している者さん!お待たせしましたー!
ようやく!書くことが出来ましたー!
ブリキノダンス自体の世界観が凄いのでどう物語にしようかと試行錯誤していたらこうなりまして。
結果、自分の書いたやつの世界観が分からなくなりました…(´•ω•`)
よりいいものが出来るように精進してまいります!
またリクエストお待ちしております!!(*´ω`*)

0

或る悪魔と兵士の会話

悪魔「よぉ兵隊サンヨォ」
兵士「何だテメェ。悪いが俺は兵隊じゃねえ。単数形だからな」
悪魔「お生憎様。お前は単数形じゃあねェ。品詞じゃあねえからな」
兵士「言うねえ」
悪魔「お前こそ」
兵士「何の用だ?つーかお前誰だ?」
悪魔「俺が誰かなんてこたァ大した問題じゃあねえ。…実はお前に聞きたいことがあってな」
兵士「何だよ?」
悪魔「何でお前はこんな不毛な戦いを続けてるワケ?どうせお前の代わりなんて幾らだっている。親も死んだお前に、泣いてくれる奴なんざいねえだろ?」
兵士「うーむ、これは実に突き刺さる。………何故戦うか、か……。生きるため、かな。生きるには金がいるんだ」
悪魔「分っかんねェなァ。金なんざ無くたッて、生きていくことは不可能じゃあねえぞ?」
兵士「違うね。お前が言ってるのは、『生き延びる』ってことだ。最低限死なないってことでしかない。俺は『生きて』いたいんだよ」
悪魔「ふむ、なるほど分からん。が、まあだいたい察したゼ。ソイツを聞いて悪魔の俺も少しだけお前を応援したくナッタゼ」
兵士「分かんねえのか。ってかお前悪魔かよ!」
悪魔「オウ。まア知りたいことは知れたし、もう帰るわ。じゃ、お前に幸あれ!」
兵士「悪魔が『幸あれ』って……」

3

イカにゃんキャラに質問!#1

御影結月に質問!


Q1犬派?猫派?
A 猫だろ。可愛い。犬の散歩めんどくさい。
毎日できない。とにかく可愛いから、猫!

Q2好きなアーティストは?
A [ALEXANDROS]。みきとp。須田景凪。
KEYTALK。

Q3どうしてそのアーティストが好きなの?

[ALEXANDROS]
洋平先生すげえええ!カッコいい!ああなりてえ!つかみんなカッコいい!

みきとp
面白い。クセになる。リズミカル。

須田景凪
文才の塊。やばい。こっちもリズミカル。日常を見つめてる、感じが好き。もう、エモい。

KEYTALK
なんか好き。どことなくチャラい感じが好き!
ユニーク。型にはまってないのがいい!みんな演奏マジで上手い!

Q4そのアーティストの曲で好きな曲は?
[ALEXANDROS]
全部好き。マジで。
でもやっぱりAdventure は大好き。
思い出の曲だし。


みきとp
ロキ
いーあるふぁんくらぶ
39みゅーじっく


須田景凪(バルーン)
パレイドリア
Cambell
レド
シャルル
メーベル
雨とペトラ
花瓶に触れた etc...


KEYTALK
全部好き。マジで。
中でも好きなのは、
テキーラキラー。 最高!茜色も大好き!
暁のザナドゥはもうカッコいいしか言えない。



【続く】

---------------------------------------------------------------
質問募集します!てゆーかもう、ネタ切れです。
ください。いつでもいいです!幾つでもいいです!ください!お願いします!全部答えるので!



お願いします!
お願いします!
お願いします!
お願いします!
お願いします!


1

世にも不思議な人々⑩ 不審者は良い人その3

不良BとC、逃げようとするも再び展開された例のバリアに阻まれ諦める。
若者「ところでよォ…。ライターってさ…。火炎瓶に似てないか…?中に燃料が詰まってて、火をつけるためのアイテムってところがさ」
そう言って、若者さんコートのポケットからライターを取り出す。
不良A「……は、はい?」
若者「あ?誰が話して良いっつった?」
不良A「す、すいません……」
若者「『すいません』たァ何だ!キチンと『すみません』って言えや!……まあ良い。さて、ここにライターがある。火をつける。それを……」
若者さん、不良にそのライターをぽいと投げる。
不良A「え…?ひ、ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!」
不良、一瞬で大炎上(物理)。
私「あ、あの!」
若者「あぁ?…と、君か。すまないね、怖がらせるような返事をしてしまって」
私「いえ、そろそろ勘弁してあげたほうが…」
若者「むー…。君が言うならそうしようか」
若者さん、今度はコートのポケットから小さな折りたたみのバケツを取り出す。
若者「さて、最後の手品だ。5秒ほど待て。5,4,3,
2,1,はい、満水になった。すごいだろ」
そう言って水を不良にバシャッとぶっかける。不良についた火は無事消火されたものの、ショックで気絶した模様(残り二人も同様)。
私「こんな物騒な出来事100%トラウマなるので記憶は消しておきましょう」
若者「そんなことができるのか?」
私「できます」
若者「記憶の操作とかその手のやつか?」
私「いいえ。それも出来るってだけです……完了しました」
若者「へえ。お疲れ様。…一体どういう能力なんだ?」
私「『メトロポリタン美術館』。『出来ると信じたことは何でもできる』能力です。微塵も疑っちゃいけないのです」
若者「何それ、万能過ぎんだろ……」
私「あなたは?」
若者「僕のは、『おもちゃのチャチャチャ』だ。『触れた道具によって不思議な事象や変化を起こす』能力だよ」
私「あなただって私に負けず劣らず多機能な能力じゃないですか。……じゃあ、あなたのは、『チャチャ』、とかですかね?」
若者「何それ?あだ名?」
私「ええ、まあ。そんな感じです」
若者「まあ良いや。気をつけて帰りなよ」
私「はい。ありがとうございました」

2
0

世にも不思議な人々⑨ 不審者は良い人その2

「今『も』って言ったよね?」
「はい」
「てことは、君、或いは君の知り合いが能力者であるってことだよな?」
「はい。私もそうですし、他に能力者の知り合いが四人います」
「マジか」
「マジです。今度紹介しましょう」
「マジで」
「マジです」
「そういえば、貴方ずいぶん色々やってましたけど。能力って一人に一つって暗黙のルールあるじゃないですか。一体どういう……」
ここで件の若者が突然視界から消えました。少し探すと、左の方の地面に突っ伏していました。右を見ると、あの不良たちが居りました。恐らく彼等に殴り飛ばされたか蹴り飛ばされたかしたのでしょう。以下、事の顛末。
不良A「ついに見つけたぞォクソッタレが!」
若者「……へ?」
不良A「クッソ、さっきは良くも邪魔してくれたなァおい?テメエ、ぶっ殺してやる!」
不良たち三人がかりで若者を殴る蹴る。
若者「あ、こら、くそ、ぎゃ、や、止め、うが」
不良たち、まだまだ殴る蹴る。若者、攻撃を受ける度何か言ってる。
不良A・B・C「おら!オラ!くそ!死ね!良くも邪魔しやがって!この!ウドの大木が!」
不良たち、意外と言葉知ってた。
若者「あ、ぎゃ、いや、ちょっ、待て、腹、腹はやめ」
まだまだ殴る蹴る。若者もまだ何故か平気そう。
不良s「オラ!くそ!死ね!死ね!死ねェッ!」
若者、ここでついにキレる。
若者「ぎゃ、あ、が、おま、えら、良い加減に、しろやああああああぁぁあッッ!!!」
不良たち、怯んで攻撃を止める。若者平気そうな顔で立ち上がる。
若者「お前らよォ……、年上に対して敬意ってものが足りてねえんじゃねえの……?学校や親は目上の人間は蹴るモンだと教えてたか……?違うよな…?」
不良たち、怯んでいて何も言えない。
若者「お前らみてーな社会の癌みてーな奴らはよォ……きっちりと裁かなくっちゃあいけねえよなァ……ン?」
不良たち、まだ硬直してる。
若者「えーっと……、お前。その真ん中の奴。お前がリーダーか?」
不良A「……は」
若者「返事はァッ!!イエスか!ノーか!」
不良A「は、はいぃ!その通りです!」
若者「あ?不良のリーダー?ふざけたこと誇ってんじゃねえぞ?」
不良A「いえ、別に誇っては…」
若者「口答えすんじゃねえ!!」
不良A「すいません!」

0

世にも奇妙な物語⑧ 不審者は良い人その1

こんにちは。リータです。つい先日、私はこの街を平和な良い街だと言いました。……しかし、撤回します。やはりどこの街にも、不良の類はいるようです。なぜなら現に今、絡まれているのですから。
本当にすぐの出来事でした。興味本位で路地裏に入り込んでみたら、数十秒後には奴らに取り囲まれていました。
困っていると、誰かが声をかけてきました。
「やあそこのお嬢さん。お困りかい?」
そこには、コートを着た若い男性が立っておりました。
「はい。大変お困りです。助けてください」
「了解!」
そして彼は何か小さな物を投げつけてきました。それは、私と不良の間で円形のバリアになりました。
「無事かい?」
「はい」
「ここから逃げたいのだが、都合上ちょっと僕に掴まっててもらわないと困るんだけど、大丈夫かな?」
「はい」
「……君が将来、悪い大人に引っ掛からないか心配だよ……。じゃあ、できるだけしっかり掴まってて」
私がその通り、彼の肩辺りにしっかりと掴まったら、その瞬間彼はものすごいスピードで動き出しました。危うく振り落とされるところでした。
しばらくして、安全と思われる場所で彼はようやく停止しました。
「はぁ……。無事?」
「はい。ありがとうございます」
「いや、良いんだ」
「貴方も能力者だったんですね」
「うん……え?『も』?」

1

大乱の端

今は放置された旧ソ連軍の軍事基地跡地、得体の知れない物体と戯れる
彼の楽しみを引き裂くドアの音
「クッソ、またここに来るとは」
しっかりとした格好とは裏腹にがさつな言葉が飛び出る女が入ってきた
「...」
彼の表情は凍ったように無表情で、まるで無機物だ
「用件はなんだ、スクリーチ」
「アンリーシュ様の命令だよ。お前がこれを修理しろとさ」
黒いものが握られてる。砲塔の核のようだ
「音波砲か...スクリーチ、派手にやったな...高く付くぞ」
「私じゃねぇよ!ノックアウトの野郎がしくじったんだ。まったく、何で私が飛び回ることになるのかねぇ」
よほど不満だったらしい。が、彼は無視して続ける
「まぁいい、そこに試作機のヒートブレードがある。持ってくといい」
「おいおい、また爆発しねぇよな」
とは言いつつ手に取り素振りをする
「それはショックだな。今回も理論的に完璧だ」
「だといいがな」
試しにスクリーチは起動してみる。なるほど、今回は本当に大丈夫そうだ
「...4日はかかる。ウェーブに報告しておけ」
「ロジック、お前がやれよ」
「私は忙しい。報告ついでに溶液のタレットコアを持って来てくれ。場所はわかるだろスクリーチ」
「だからなんで私なんだ!」
「それが論理的だからだ」
折れたスクリーチスクリーチはぶつくさ言いながら部屋をあとにした

3

世にも不思議な人々⑦ 彼女らにも名前を

少女1「こんにちはー…」
キタ「おお、いらっしゃい。待ってたよー」
オータロー「あれ、確か……」
ラモス「あれだ。この間間違えて入って来た奴。……と、もう一人いるな」
少女1「こちら、私のお友達です。彼女も能力者なんですよ」
少女2「………」ペコリ
キタ「ああ、喋れないのか」
少女2『でも、こうやって会話できます。こちらからの一方通行ですけど』
キタ「へえ。面白い能力だ」
オータロー「え、何があった?」
ラモス「雑談はここまでにして話進めんぞ。今回はお前らに名前をつけようと思う」
キタ「つけるの僕だけどな。で、君、能力はどんなの?」
少女1「私のは、『メトロポリタン美術館』の能力で……」
少女1の能力『良イ?私ノ言ウ通リニ説明スルノヨ?』
少女1「えーっと………。『私ができると心の底から信じたことなら、何でもできる』、です」
キタ「ありがとう。そうだな……リータ。リータでどうだ?」
リータ「分かりました。それで大丈夫です」
少女2『ねえ、私は?』
キタ「そうだったね。何て曲なんだい?」
少女2『みんなのうたで、初めて流れたボカロ曲の「少年と魔法のロボット」です』
キタ「OK。じゃあ…、マホ。これで良い?」
マホ『はい!ありがとうございます!』
ラモス「案外とあっさり終わったな。何か話題ないか?」
オータロー「そうだな。今日来るとき見た変な奴の話とか?」
キタ「どんなの?」
オータロー「この暑いのに、コート着てフード被って歩いてた。流石に袖まくりはしてたけど」
マホ『えっと、不審者だね、ねぇリータ』
リータ「そうだね、マホちゃん。不審者だ」
キタ「不審者だね」
ラモス「不審者だな」
オータロー「これは新キャラか?」
キタ「真相はまた今度な。今日はもうお終い。解散!」

1

世にも不思議な人々⑥ 彼らとはまた別の人たち

私の住む街は、都会と言うほど発展している訳では無いですが、田舎と言うほど未開でもない、近くの都市のベッドタウンです。
子供の遊び場はもっぱら、駅近くのショッピングモールか、噴水のある大きな公園。気候は温暖で治安も良く、人々はみんな優しい、そんな平和な街です。地元であるのを差し引いてもかなり良い所だと思います。
この間、男の子が二人、とんでもないスピードで追いかけっこしているを見ましたが、特に変わったところもない所です。
しかし、事件は無くても事故はあるようで、目の前で私と同じくらいの歳と思われる女の子が、トラックに轢かれそうになっているところに遭遇してしまいました。何とか助けられないかと考えていると、頭の中に声が聞こえてきました。
『ネェ貴女、願イガアルデショウ?』
(はい?ああ、はい。あの子を助けたいです。けどここからじゃ間に合わない……)
『大丈夫。私ノ力ヲ貸シテアゲル』
(力?)
『イメージシテ。貴女以外ノ全テノ時間ガ止マッテ、貴女ダケガ自由ニ動ケルノ』
三日前に読んだ漫画に、時間を止める能力者が登場していたので、それは簡単でした。ちなみに私は、少年漫画も好きです。
『イメージシタラ、後ハ信ジテ。貴女ニハソレガデキルト』
こんな不思議な事は中々無いものですから、すんなり信じてしまいました。すると、頭の中に聞き覚えのある楽しげなメロディが聞こえてきて周りのあらゆるものが止まりました。
そして件の女の子を歩道まで引きずり、これで安全とため息を吐いた瞬間、また周りは動き出しました。
『ありがとうございます。あなたが助けてくれたんですよね?』
「うん。……あれ?」
助けてあげた彼女の声は、さっきの声みたいに頭の中に直接聞こえてきました。
「……どういうこと……?」
『あなたも能力者なんでしょ?私にも力があるんだけど、頭に聞こえる曲は、NHKみんなのうたで初めて放送されたボカロ曲、「少年と魔法のロボット」。能力は、自分から相手への一方通行のテレパシー。あなたはいったいどんな能力なの?気付いたら歩道に瞬間移動してたけど』
「えーっと、私の能力は…」
『貴女ノ能力ハ、自分ガデキルト信ジタコトヲ現実二デキル能力ヨ』
「できると思えばできる能力……?」
『アハハ、何それ!』
彼女は障害で話せないんだとか。ちなみにお友達になりました。

3
2

名前をつけよう

少年「あれ、ここどこだ」
青年「詳しくは上を見てもらえれば」
少年「メタいこと言ってますな」
不良「おい!何だここ!何で俺縛られてんだよ!ほどけー!はなせー!」
少年「あ、起きた」
青年「まあまあ落ち着き給えよ。実はかくかくしかじかでして」
不良「ああ、そういうことかよ。けど何でわざわざそんなことを?」
青年「呼び合うとき不便だろ」
少年「現在の役名はだいぶテキトーですしねえ」
不良「じゃあ最初から名前考えときゃ良かったろーがよ」
青年「それには複雑な事情があってな……」
少年「というと?」
青年「作者が個人名を考えるのが苦手」
少年「確かに。過去の作品も個人名が出てないのが多いな」
不良「メタ発言はどうでも良いから、とっとと話進めよーぜ」
青年「えーっと、まあ、とりあえず僕のことは、能力の『北風小僧の寒太郎』から取ってキタさんとでも呼んでくれ…次にお前は『どこの東海道中膝栗毛だよ』と言う」
不良「どこの東海道中膝栗毛だよ……ハッ!」
青年「そして君は、『馬鹿だな。相手の言ったのと違うこと言やあ良いのに』と言う」
少年「馬鹿だな。相手の言ったのと違うこと言やあ良いのに……ハッ!」
不良「話進めんぞ。じゃあ、次は俺。能力は『まっくら森の歌』。『追跡・足止めのための行動に大きな補正がかかる』って能力だ。それを踏まえて何か良いのあるか?最年長のキタさんよォ」
少年「それで僕を追いかけられたのか。あの金属バットも僕が逃げようとしてたからあんなことになったんだな」
青年「え、何だろ。ラモス?」
不良「何でだよ。取るところ微妙だな」
青年「てかまっくら森の歌って…w。選曲が特殊だな。他にはもう…マックくらいしか」
不良「じゃあラモスで良いや」
少年「良いんだ。次は僕だね。能力は『およげ!たいやきくん』で、『逃走・回避に大きな補正がかかる』ってやつだ。曲名から取るならどんな感じになる?」
青年「およ……た………。オータロー!これでどうだ!」
少年「承太郎?」
青年「違う」
少女「すいません、ここで合ってましたか?」
少年・不良「「………誰?」」
青年「やあお嬢さん、君の出番はもう少し後だから、その時にまたね」
少女「ありゃ。うっかりしてました。それでは失礼します」
不良「何だったんだ………」
青年「新キャラかな」

2
4

カップラーメンを語ろうの会 #1

結月「えー、作者がカップラーメンを語ろうの会やるって言っちゃったので、イカにゃんの小説キャラ全員集合してます。今回は僕が司会やらされるみたいです。よろしくね。」
全員「イエーイ(棒)」
雨月「作者〜全員居る必要あるの〜?まず私達3人とそっちの五人は出会ってもいないのに。
ねえ、風花?」
風花「それな〜。私ら居る必要ねえだろ。早く帰らせろ。」
結月「はあ?何先に帰ろうとしてんだよ。抜け駆けしてんじゃねえよ。」
風花「お前らみたいな人間、その気になれば。魔法一発で殺せんだよ。」
結月「は?お前なんのつもりだよ。」
風花「喧嘩売ってんのか?御影結月。」
美月・彩月・玲・時雨・涼香・雨月
「「「「「「二人共ストップ!」」」」」」
結月「…」
風花「…」
時雨「ここで喧嘩されると困るんだよ。本編だと喧嘩する予定ないから、あんまり喧嘩しないで。」
時雨以外(((((((なんか…メタい)))))))


五分後


結月「皆さま大変失礼致しました。早速、なんのカップラーメンを語ってほしいか、どんな意見があるかレスください。つまんなかったらつまんないって言ってください。すぐにやめます。」
全員「みなさんよろしくお願いします!」

【続く】

0

見える人

青年は立ち止まって不良の方に向き直った。
「あなたに何ができるっていうんですか。心を読む程度じゃあんなの止められませんよ!」
「君は一つ勘違いをしているぜ。僕の能力は『心を読む能力』じゃあない。……さあ、もう心配は無いよ」
不良を見ると、走る軌道が少しだけ右に寄っていた。そして僕らと5mほど間を開けて停止した。
「いったいどうしたんだ…?」
「君は『逃げる能力』を使う時、頭に何かしらの童謡が流れるだろ?僕もそうなんだよ。僕の頭に流れる曲は、『北風小僧の寒太郎』。その能力は『普通なら見えないものを可視化する』ってものでね。今はやつに対して空気を可視化してるんだよ。霧みたいに真っ白なのか、はたまた真っ暗なのか、もしかしたら緑や黄色や紫かも知れない。とにかく彼には見えてるんだ。そのせいで僕らの位置がつかめないでいる」
そして彼は、銃のような形状の物を取り出した。
「それは?」
「僕の七つ道具の一つ、発射式スタンガンだよ。さっきここには何も無かっただろ?その過去を可視化すると…ほら、見えなくなる」
そう言ってスタンガン(既に見えていない)を不良に向けて撃った(そんな素振りをした、と言った方が主観的には正確かな)。あわれ不良は、訳も分からず気絶してしまった。
「あとは七つ道具の一つ、特製ロープで縛って…はいできた」
「おお………。いともたやすく行われるえげつない行為……」

4
0

金ではない斧 銀より良い素材でできた斧

ある日、樵が森で木を切っていると、うっかり手が滑って斧を近くの沼に落としてしまいました。樵が、まずいなー、木って鉈だけで切れるのかなー、なんて考えていると、沼の中から老婆が斧っぽい物を三本持って現れました。
「何だこの婆ぁ?」
「あたしゃこの沼の女神だよ」
「嘘つけ。女神がこんな不細工なわけあるかよ」
「あァん?舐めとんかクソガキが。呪うぞ?」
「分かった分かった信じるから。で、何の用?」
「アンタの落とした斧があたしの住居破壊しに来たから文句言いに来たんだよ」
「ああ、そう。まあ良いや。斧返して」
「人の話を聞け」
「人じゃないじゃん」
「口の減らない奴だな。で、アンタの斧はこれらのうちどれだい?一つ目はこの古い石斧。二つ目はこの鉄斧。最後がこの良ーっく鍛錬された玉鋼の斧」
「ああー………。二つ目だな」
「そうかい。ならこれは返してやらないよ。使い慣れない他の斧使って、手にマメ作って苦労するが良いさ。イーッヒッヒッヒ」
沼の女神は、残り二つの斧を置いて消えてしまった。
どうやら石斧は歴史的価値のある物だったらしく博物館に売ったら良い金になった。玉鋼の斧はありがたく使わせてもらっている。前の斧より楽に切れる。
最近あの女神は良い奴だったんじゃないかと思うようになってきた。

0

追いかける人

「金属バットって、ふつう地面に刺さりますっけ?」
「普通じゃないから刺さったんだろうね」
「普通じゃないって……?」
「君ならもうその答えを知っているはずだ」
ええ、まあ、はい。恐らくその答えであろうものと似ているであろうものが僕の中にもありますからね。
「これ、どこから飛んできたんでしょうか」
「んー、ここから約40m先、あの男が投げたやつだね」
そう言って青年が指差した先には、件の不良の一人がすごい剣幕で居りました。
「あれ、知り合いかい?『あの野郎カツアゲ成功率100%の俺の顔によくも泥塗りやがったな。ブッ殺してやる!』みたいな顔してるぜ。奴との距離残り約20m。逃げるなら早くしな」
青年がそう言うので、僕は『およげ!たいやきくん』を発動し、全力で逃走を開始した。
それから五分後、件の不良は意外と足が速かったのか、まだ追いかけてきていた。
(おいおい、嘘だろ……。僕、結構なスピードで逃げてるんだぜ。何で追いつけるんだ?まさか僕の力みたいに、『追跡が上手くなる能力』でもあるってのか?けどそれだとバットの謎が解けないしな)
「やあ少年。苦労してるね?」
あの怪しげな青年がまた現れた。自転車に乗ってやがる。
「ええ…。どうしましょうこれ」
「君さ、『空気』って見えるか?」
「はあ?」
「だからー、空気だよ。約八割は窒素でできてて約二割が酸素、残った1%にも満たない中に色々入ってるあれさ」
「見えるわけ無いでしょう」
「そうだろう?……だから良いんじゃあないか」
「…へ?」

2

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 3.セイレーン ①

寿々谷市で一番栄えている所は?と聞くと、多くの人が「寿々谷駅前」と答えるぐらい、寿々谷駅前は栄えている。
市内に1つしかない鉄道路線が通り、駅前には大きなバスロータリーがある。
近くには市内で一番大きいらしいアーケード商店街があり、学生たちのたまり場、ショッピングモールもある。
他にも病院、市役所など、様々なものがあり―市の中心部、という言葉が相応しい場所だ。
わたしは、駅自体を使うことは少ないけれど、ショッピングモールや塾へ行くために、よく近くまで行く。
だが今週は、ショッピングモールに行こうとは思えなかった。―なぜなら、”彼ら”に出会ってしまうかもしれないと思うからだ。
一緒にいて、とにかく楽しかった”彼ら”。友達がほとんどいないような状態だから、友達になれると思ったのに、―なのに。
―”異能力”にまつわる物事に、常人は下手に関わっちゃいけない―
手を伸ばせば届きそうなのに、”彼ら”は自ら離れて行ってしまった。
もしかするとわたしは”誰かと一緒”は無理なのかもしれない、そう思った。
でもさすがに独りは嫌だった―が、かと言ってまた”彼ら”に会いに行くと、嫌がられそうな気がする。
学生が多く集まるショッピングモールに行って鉢合わせたら、ものすごく気まずくなりそうな気がして、今週は行こうとは思わなかった。

2

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 2.コマイヌ ㉒

「あぁ…まぁそうだよ。そうじゃなかったら追っ払ってる」
「俺もそんなだな。最初は耀平のノリに乗ってただけだけど」
「ボクは興味なかったよ? ただこれ以上関わり過ぎたら嫌な予感しかしないから、とにかく嫌だったけど」
今日一日、ネロの表情が終始不機嫌そうだった理由が分かってしまったような気がした。
少しの間、彼らはわたしを見つめていたが、耀平が「行こう」と言ったことで、また歩き始めた。
このままじゃ、彼らがわたしから離れていく―そう感じて、わたしは思わず叫んだ。
「わたしは、わたしは、ただみんなと仲良くしたいんです! だから興味だけで付き合ってるとしても―」
「―馬鹿なの?」
不意に、彼らは立ち止まった。
「…え?」
「…異能力者っていうのは、本来常人は絶対知らないものだ。その存在が知られないからこそ、今の”平穏”は保たれてんだ…」
耀平が、静かに振り向いた。その目は黄金色に光っている。
「…お前、異能力のことをすごいとか言ってたけど、アレはおれ達の”平穏”を崩すかもしれねぇんだ…―”異能力”にまつわる物事に、常人は下手に関わっちゃいけない…絶対にな」
いつの間にか、他の3人もこちらを向いていた。―彼らの目もまた、光っている。
イエローゴールド、ブルーグレー、ダークグリーン、そしてレッドパープルの光が、無言で強く訴えてくる。
―常人は、異能力に関わってはいけないと。
わたしは、金縛りにあったように動けなかった。
夕暮れの、薄暗い路地裏には、ただただ近くの大通りを走る車の音だけが、響いていた。

〈2.コマイヌ おわり〉