犠牲
犠牲なき世界など在りはしない
犠牲を伴ってこそこの世界
犠牲が在るから成功が近づく
犠牲があるから法が在る
犠牲があるから豊かになる
犠牲の上には平和が在る
犠牲によって平等が生じる
生きることにだって犠牲が伴う
時間、家畜、植物、人間関係、そして……
それすらも生まない世界は全く
馬鹿げていて、全く不完全で、
存在できるはずがない
いつから犠牲を全く生まない
世界が作れると錯覚していた?
犠牲が生じることこそが
"真"で、"全"であり、
"犠牲が生じない世界"は完全なる虚言で、
その虚言を脅かすような不都合な事実である、
"犠牲を生じるのがこの世界"というのは
驚くほど簡単で少し考えればわかる真実だ
犠牲なき世界に憧れを抱くのは結構、
永遠の夢であり、不可能なものだから
""だが""
憧れは理解から最も遠い感情だ。
理解している。と容易く使うが無理な話だ。
犠牲無ければこの世界は回らない、
存在できない。そういう風に出来ているのだよ