LOST MEMORIES ⅡCⅩⅠ
遠い気持ち、そんな感じだった。他人事のような、そんな気持ち。
「すみ、ません……。」
何に謝っているのだろうか。
英人のことを忘れていたこと?英人だけ誓いを守ってくれていたこと?
どれも、違うような気はした。それでも、他に言葉が出てこない。
英人は苦笑する。
「瑛瑠も言ったように、これは言うはずじゃなかった言葉だ。忘れてくれていい。
ただ、瑛瑠は何らかの自己防衛が働いて、その時の記憶がないんじゃないのか。」
それは、考えたことがなかった。
当たり前だが、チャールズは何も言わなかった。その事が、無性に腹を立たせた。
「つまり、夢の出来事は過去実際にあったことで私の記憶ではあるけれど、何らかの理由で一時の記憶喪失になっているということですか。」
「僕の考えでは。」
それでは、これは自分の記憶と考えて良さそうである。それに、しっくりくる。
「それじゃあ次は、何が瑛瑠をそうさせているのかが気になるな。」