墓想造物茶会 Act 33
「“事情”って、なに?」
その言葉にナツィは少し顔をしかめる。
「…言わなきゃいけない?」
ナツィは渋るように言ったが、ピスケスは言った方がいいわよ〜と横から口を挟んできた。
「お前、好きな子にすら自分の秘密を言わないんだから」
「ちゃ、茶化すなよテメェ」
ピスケスに煽られるように覗き込まれて、ナツィは恥ずかしそうにピスケスから少し離れる。
ピスケスは、事実だものと手で口元を隠しつつ言った。
ナツィはそんなピスケスに恨めしげな目を向けてから、かすみに、なぁと向き直った。
「かすみは俺の昔話を聞いても、変な風に思わない?」
「…どうして?」
かすみが聞き返すと、ナツィは、いや、その…と恥ずかしそうに目を逸らす。
「だってなんか言いづらいし…」
「つべこべ言ってないで早く言った方がいいわよ」
「うっ」
ピスケスに横槍を入れられたナツィは気まずそうな顔をした。
しかしかすみは、別にいいよとにっこり笑う。