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終末ディレクシェンドハート

用意された革命みたい
そんな気分のXday
声を上げるポピュラーフェイス
街のアタマは流れていく

驚く程にがらりとしたカフェテラス
用意されたカプチーノの僕の背伸び
嗚呼なんて低い背丈なのだろう
ブラックなんて飲めたものじゃない

傍観的世界はいつも通り回って
主観的世界はこれから止まる
超自然的な神には誰も逆らえない
誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も

僕は所謂失敗作
恐らく結構質が悪い
僕のハートはディレクシェンド
どちらが先か僕は知らない

驚く程飽和していたホスピタル
用意された点滴と針
嗚呼なんて低い背丈なのだろう
一人のベッド程寂しい物はない

傍観的世界はいつも通り回って
主観的世界はこれから止まる
ラプラスの悪魔には誰も逆らえない
誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も

弥次郎兵衛はユラユラ揺れる
僕の心臓もユラユラ揺れる
天秤はユラユラ揺れる
マグマだってユラユラユラユラ

傍観的世界はいつも通り回って
主観的世界はこれから止まる
超自然的な神には誰も逆らえない
誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も

傍観的世界はいつも通り回って
主観的世界はこれから止まる
ラプラスの悪魔には誰も逆らえない
誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も誰も

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鬼ノ業~本章(弐)

「あれからみんな疑心暗鬼。馬鹿だと思う。そして醜い。
己で疑い始めたものを…。」
今まで平和だった村が覚えた"疑う"と云う術。それと引き換えに"信じる"と云う術を失った。
何かを得るには、何かを失うのがこの世の摂理。しかしそれが、負の循環となってしまった。
朔が黙っていると、蒼は再び口を開く。
「朔と叔父殿は?」
朔は無理に微笑んで言う。
「おじさんはそこだ。」
指差す先は、未だ燻る炎。
蒼は察したように眼を伏せ、もう一人を待つ。
「薊はーーつい昨夜、家を出た。」
「何…?」
口にするのが辛かった。
「母上とおじさんを殺した人間を赦さないって。…消してやるって言っていた。」
蒼は悔しそうに唇を噛んだ。
「俺がもう一晩早く来ていたらーー」
朔は哀しげに微笑んで言う。
「そんな話はよしてよ、蒼。」
ーーもしもの話なんて、誰にも分からないのだから。
「それに、僕は、薊を止めると誓った。」
その決意は固いもので。
蒼はその眼を見て直ぐに悟った。
そして、言う。
「薊は俺の妹でもある。
…力を貸す。その為に来たんだ。」
朔は、情けなく微笑った。旧友が、あまりにも心強くて。
「よろしく。」
改めて固く握りあったその手は、何かを突き動かしたようだった。

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きいろいし #10の弍

『10日目弍』

その一言は、いともたやすく出された。
しかし、それはとても重く、世界が望んでいるかの様にのしかかった。

「今月一杯でマンションを引き払います。
そして、私は貴方の言葉を聞くことにします。
ふつつか者ですがよろしくお願いします。」

風麿はとてもフラットに、しかしとても真剣な顔でその言葉を聴いた。
風麿は麦茶を一口飲んで口を開いた。
「そのご決断、森矢家として感謝致します。
こちらこそ、居心地が悪いかも知れませんがよろしくお願いします。」

その後、二人は割と現実的な話をした。
引っ越し代のこと、部屋割りのこと、税金のことなど念入りに話した。
「以上でいいでしょうか。」
「はい......いいです。」
「お疲れ様です。
そしてありがとうございます。
私としてもその決断、歓迎します。」

夜は流れ、風もまた風鈴を鳴らす。
「そう言えば風麿さん。今更ですが何故私にあの提案をしたのでしょうか?
私としてはある程度想像は付いているのですが。」
「話したいのは山々ですがもう遅いです。
明日話しましょう。恐らく私も貴方も寝たほうがいいです。」
「それもそうですね、よく考えれば最近あまり寝ていません。
そうですね...明日の仕事が終わったら来ますね。」
「はい、お待ちしています。」

風は、もう収まっていた。

P.S.なんだか最近眠いです。何故でしょうね。
眠いので早く寝ます。
そしてこれは後書きとして成立するのでしょうか、甚だ疑問です笑

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加々阿甘味について論ずる

この時期、皆目を輝かす。
目線の先にあるのは、加々阿甘味。
この日は女が思ひ人にそれを送る日、の筈だった。
それがいつしか『義理加々阿』だの『友加々阿』だの言い出して本義はあやふや仕舞いには義理でもいいから加々阿が欲しいと言い出す恥知らずも出てきた。
馬鹿馬鹿しい、その一言に尽きる。
いや、言い過ぎか。私は懐古厨の兆しもあるし批判をするのには向いてないかもしれないな。

然しだ。

余りにも馬鹿馬鹿しい。
それだけは確信を持つ。
始めに男諸君、貴様ら加々阿が欲しいのなら自分を磨く事を怠るべきでは無かった。
加々阿甘味とは集まるべくして集まるのだ諸君。
次に女諸君、貴様ら『友加々阿』だの言いおって、巫山戯るんじゃない、そんなの何時もしておろうが。
甘いもの好きの横で飯テロなどするな、いいな諸君。

貴様ら、ここで一喜一憂などするな。
希望は捨てろ。貰えないものは貰えない。
無駄な足掻きほど加々阿甘味を離すものはない。
解ったな。
それでは解散。

P.S.これは90%の私怨と10%のチョコレートでつくられました。
よって理不尽かつ非人道的です。
これを読んでいるであろう賢明又は良い子の皆はこのような悪質なものに侵されず各々の思いとおりにチョコレートの受け渡しを行って欲しい。
だが一つ約束してくれ。
飯テロは勘弁してくれ、俺は甘いものが大好きなんだ。
公にやるなら少し配慮して欲しい。
お願いします。
反論等はレスで随時募集します。

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きいろいし #5の弍

『5日目弍』

気がついた時には横になっていた。
目を開けると見覚えのある部屋にいた。
そう、森矢邸である。

「気がつきました?」と頭の後ろから優しい声が飛んできた。
みゆりはバツが悪そうに横になったまま背を向けた。
「......みゆりさん、駄目です。幾ら貴方が妖怪学の権威だったとしても駄目です。
貴方はもう少しであちら側に逝ってしまう所だった。」
みゆりは、「ごめんなさい......」とだけ言った。

風麿は、「夜明けまで少し時間がある、一つあの百鬼夜行の話でもしますか。」
みゆりはみゆりは背を向けたまま目を輝かせた。
悔しいから風麿には見せないが。

あの百鬼夜行は、実は神が率いているのです。
この地方にあの社が立つ前からいた神が。
貴方の立っていた本宮から前宮、秋宮、春宮と。
君が見た蛇達がその神様です。
僕は音頭の真ん中で秘法を行っています。

大体このような事を言っていたと思う。
話を終えてから風麿は、
「もう月曜日です。仕事もあるでしょう。
まだ暗いがお行きなさい、送ります。」

森矢邸からみゆりの家は歩いて行ける。
家路の中、二人は会話をしなかった。
別れ際風麿は、
「今日の仕事が終わったら私の家に来てください。
話すことがあります。
それと、私の家に来る時は遊ぶ時と貴方の意識がある時にして下さい、ね。」
と冗談目かしく耳打ちをした。

P.S.気づいている方もいると思いますが、このお話で書いている【佐奈伎】は諏訪をモデルにしています。
佐奈伎大社なんてもろ諏訪大社だし、森矢なんて字を変えただけだし笑
だから読む時には諏訪の地図を用意するといいかもしれません笑

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きいろいし #3の弍

『3日目弍』

「貴方の事は知っているよ。佐奈伎大学の准教授さんだね。あそこは唯一妖怪学科があるからね。」
みゆりは直感的に不味いと思ってしまった。
妖怪学は傍から見ればオカルトを否定する学問である。なので神職や宗教関係の人達とは相性が悪いのだ。
風麿はそれを見透かしたように言った。
「少し体を動かしましょうか。なぁに、少し山に登るだけです。」

みゆり達の住む佐奈伎の土地にはある山と湖がある。
【森屋山】と【佐奈伎湖】である。
みゆり達は森矢山へ登った。
標高1600m程度の山は【佐奈伎大社】の御神体である。

九合目程度まで車で行き、そこから1時間程度掛けて山を登った。
頂上では佐奈伎の土地が一望出来る。
その状態で風麿は話始めた。
「みゆりさん、知っていますか。
この土地は、神話の時代にはこの山頂まで水があった様です。
しかしそれでは人が困るという事で、龍があの谷がある場所にあった山を崩して水を流出させたと言う話があります。」
風麿は地面にしゃがみ話を続けた。
「貴方は私の事を少し警戒している。
しかしそんなに警戒せんでもいいのですよ。
私は貴方方を敵だなんて思ってはいません、ある種同類の人間だと思っています。
最近ね、この付近の土からあの湖の魚の祖先と思われる淡水魚の化石が見つかったんです。
深海の魚なら良くある話ですが淡水魚です。
どうでしょう、満更嘘にも思えないでしょう?」

P.S.用語補足です。
【佐奈伎大社】4つのお社から成り立っています。
佐奈伎湖を挟んで森屋山側に二社、反対側に二社あります。
森屋山側の二社は【本宮】【前宮】
反対側の二社は【春宮 】【秋宮】と呼ばれています。
【佐奈伎湖】佐奈伎地方に古くからある湖です。
佐奈伎の海と呼ばれ湖畔では工業が発達しています。
用語補足も終わったので。
風麿さん喋りすぎですね笑
#3はあと1個分続きます。

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きいろいし #3 の壱

目を開けると体に毛布がかかっていた。
「......部屋の中...、...れ?私は一体?」
目をしっかりと開け、辺りを見渡すと見知らぬ部屋にいた。
「状況を整理しよう、私は大学を後にして神社に入っていった......それから...それから......。」
瞬間襖が開いた。

「ああ良かった、目を覚ました様だね。」
見知らぬ男だ、まだ若い、齢25という所か。
みゆりは間髪入れずに、
「アナタは誰?私をどうするつもり?」と聞いた?
男は、
「あぁ申し訳ない、私の名前は【森矢風麿】。
君の事はどうするつもりも無いよ、ただ神社の境内で寝ていたから何かと思って連れてきただけよ。」と言った。

みゆりは無礼を詫びて再び訊ねた、
「森矢って......貴方はもしかして...。」
風麿は、
「如何にも、私が佐奈伎大社凪祝【なぎはふり】及び神長官の85代目森矢当主の森矢風麿です。」と応えた。

P.S.用語解説です。
【佐奈伎大社】『さなぎたいしゃ』と読みます。
みゆりの大学がある地方でかれこれ20世紀以上信仰を集めています。
【凪祝】文中では『なぎはふり』と表記していますが旧仮名遣いなので読むと『なぎほうり』となります。現人神の様です。
用語解説もしたので書きます。
このお話を書くにあたってと東方projectの聖地巡礼の為に諏訪へ行ってきました。
いやぁ諏訪はいい所ですよ、ほんとに。

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きいろいし #2

『2日目』

気がついたら夜中の0時を越えていた。
外には生物の気配はなく、ただ闇が広がるばかり。
みゆりは覚醒したアタマですぐさま台所へ向かった。
案の定、肉じゃがが炭化していた。

朝になり、みゆりは大学へ向かった。
炭化肉じゃがは片付けるのに数時間かかった挙句フライパンがダメになったので帰りに買わなければならない。
講義とある程度の仕事を終え、みゆりは家路に付いた。

冷たい風と共に吸い込まれるようにみゆりは神社に入っていった。
夏だと言うのに寒い、幽霊がいる証拠である。

みゆりが産まれた頃はシンギュラリティーの年だった。人類を越えるAIの誕生により様々な物が証明された。
統一物理学論の証明、それは世界に大きな影響を及ぼした。
全てのエネルギーは同じ物から出来ている、影響を受けたのは妖怪学も同じで、これにより幽霊と言う存在の証明に一歩近づいたらしい。

みゆりはずっと神社の境内でじっとしていた。
気がつくと土曜日のヒカリが辺りを照らしていた。

P.S.実は、妖怪学って僕が一番嫌いな学問です。
妖怪とか怪奇現象の証明が分からないからこそのおどろおどろしさとかある種の神格化の可能性を壊してしまうからです。
(だから幻想郷が出来て守谷神社が幻想郷にすわこさまがすわこさまがブツブツブツ......)

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ファヴァー魔法図書館 #72

『MIDIワンダーランド』

ガラシャはしばらく眠っていた。
色々な夢を見て頭が上手く回っていなかった。
上手く回らない頭でこう呟いた、
「......髪をセットしなきゃ。」

リビングルームに行くとロウザ婦人が鍵盤を弾きながら画面へ向かっている。
「おはようございます、ロウザ婦人。」
ロウザ婦人は手を止めずに、
「おはよう、清々しい昼だね。」と言った。

ガラシャはブランチを食べながらロウザ婦人に聞いてみた。
「あの、それは何ですか?」
ロウザ婦人は手を止めて、
「これのことかしら?これはMIDIよ。
コンピューターに演奏をさせる技術なのよ。」
ガラシャには良く分からなかったが凄い技術なのだろう。

悠久のティータイムに電子音楽が鳴り響く。
ガラシャは自分が演奏した方が幾分かマシだと思いながらハーヴティーを飲んだ。

To be continued #73 『ゆりのぼうけん ひとつめ』

P.S.たまに作曲している人をこの掲示板で見ますが、彼ら彼女らはどうやって作曲しているのでしょうか。
でもMIDIを使う人なんて極わずかか僕くらい何だろうな。(因みに僕はDominoを使っています。
一郎先生がガレージバンドは良いって言っていたけどPCがWindowsだから確かめようがない笑)

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ファヴァー魔法図書館 #69

『アガルタの風』

「ガラシャ、やっと着いたよ。
ここが『旧都市カフカ』だよ。」
「何だか名前の通り不気味な程に黒の都市ねぇ。」

そこはA.L.Nの東端、古代都市の名残が今も残っている場所である。
身近にある場所だが未だ謎の多い場所である。
名前の通り都市全体が黒色で統一されており、そこはかとない雰囲気を醸し出している。

「ユリ、ユリ位の大魔法使いなら謎くらい解けるんじゃないの?」
「ちょっと難しいかな......私の専門は創造魔法だから分析魔法は専門外なのよ。」
「そう、なら仕方ないわねぇ。」

風は無機質へと質感を変え有機物の森へと流れていく。永久とも思われた繁栄も分裂の前には微塵にも砕け散ってしまったのだ。

「何だか儚いわ、儚くて仕方が無いわ。」
「多分それはね、ガラシャ。君が少しだけ大人になってしまったからだよ。」
「そう、なら仕方ないわね。あれから何年経ったっけ?5年くらい?」
「何だかんだ7年経っているようだよ、君も大きくなったよ。」

気持ちが変わってしまったのは、少しお空に近づいたから。
全てがおわってしまったのも、少しお空に近づいたから。

P.S.今回は少し長めになってしまいましたね。
少しまとめる努力が必要なのかも知れません。

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