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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 解説編 ⑥

「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」解説編、今日はこの物語の象徴的キャラクター「滋賀 禰蕗」の紹介です!

・滋賀 禰蕗(しが ねろ)/ネクロマンサー
身長:約140cm(自己申請)
学年:中学1年生
誕生日:12月18日
異能力:その場に残された人やモノの記憶や人やモノが持つ記憶を扱う能力
イメージカラー:赤紫/黒
サヤカが最初に出会った異能力者。
ワガママ気味で実年齢より子供っぽい。
でも友達のことはすごく大事にする。
たまに感情に任せて動いて大変なことになったりする。
色々と偶然が重なって一般人であるサヤカに異能力の存在をバラシてしまった。
平日は寿々谷駅前をほっつき歩いており、たまに高い建物の上で異能力を使っては人々の記憶を眺めているらしい。
基本毎週日曜は耀平たちと集まってショッピングモールや商店街の駄菓子屋などでダベっている。
好物はココアシガレット。
背が低いのでよく小学生に間違われる。
あと、数年前から不登校らしい。
能力発動時の目の発光色は赤紫色。
強力な異能力故に黒い鎌の形をとった「具象体」を呼び出せる。
ちなみに黒鎌の刃は触れたモノの記憶を奪う性質を持っている。
基本的に黒いパーカーに膝上丈のズボン、黒タイツ黒スニーカーの黒だらけファッション。
パーカーのフードは基本いつもかぶっている。
髪の長さは肩をギリギリ掠めるくらいの長さである。

明日もキャラ紹介!

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緋い魔女 Act 44

「いやぁ、今回は本当にありがとうございました」
雪がちらつく中、屋敷の主人はグレートヒェンに頭を下げる。
「これで我々も領民も、安心して過ごせます…」
グレートヒェンは早く終わらないものかと屋敷の主人の長話を聞き流していた。
「流石は”緋い魔女”、我らには到底出来なかったことを…」
「ちょっと」
とうとう長い話に耐えられなくなったグレートヒェンは、思わず話を遮った。
「あ、はい?」
屋敷の主人はぽかんとした表情をする。
「”コイツ”、本当に貰って行っても良いのかしら?」
グレートヒェンは親指で背後にいるナツィを指し示した。
「え、えぇ、大丈夫ですけど」
そもそも貴女様が報酬に欲しいと言いましたし…と屋敷の主人は答える。
「むしろ、”アレ”は優秀な貴女様にお似合いだろうと思われます」
屋敷の主人にそう言われて、グレートヒェンは、お似合い、ね…と反芻する。
ちら、とナツィの方を見ると、ナツィは何だか恥ずかしそうにそっぽを向いた。
「まぁ良いわ」
グレートヒェンは屋敷の主人に向き直る。
「こちらこそ、色々とありがとう」
またどこかで会えると良いわね、とグレートヒェンは屋敷の主人に背を向けて歩き出そうとした。
だがすぐに足を止め、ナツィの方を見やった。

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緋い魔女 Act 43

精霊は光の壁に体当たりして罠から脱出しようとする。
しかし光の壁はびくともしない。
唸りながら悪足掻きを続ける精霊を、グレートヒェンは見上げた。
「お前の負けよ!」
グレートヒェンがそう叫ぶと同時に、精霊の真上からナツィが飛び込んできた。
「はぁぁぁぁぁっ‼」
ナツィは思い切り黒鉄色の大鎌を振りかざす。
精霊は抵抗する間もなく両断され、光の粒子となって消滅していった。
勢いよく飛び込んだナツィは、そのまま雪原に突っ込んだ。
雪煙が立ち込める中、グレートヒェンは思わず駆け寄る。
ナツィは雪の中に突っ伏していた。
「…」
グレートヒェンに気付いたのか、ナツィはむくりと起き上がる。
「濡羽色の羽根」
グレートヒェンはぽつりと呟く。
「さながら悪魔、ね」
グレートヒェンがそう言うと、ナツィの背から羽根が消えた。
グレートヒェンはナツィの頭に付いた雪を手で払う。
ナツィは嫌そうな顔をしたが抵抗はしなかった。
「それにしてもよくやったわ」
グレートヒェンがそう言うと、子ども扱いするなとナツィは返す。
ふふふ、とグレートヒェンは笑った。
「屋敷に戻りましょう」
グレートヒェンはすっとナツィに手を差し伸べる。
「…そうだな」
ナツィはグレートヒェンの手をとって立ち上がった。

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緋い魔女 Act 35

翌朝、日がそれなりに高く昇った頃。
夜の間に雪が降り積もった森の中に、2つの人影があった。
1つは何かが入った袋を持つ赤い髪の少女。
もう1つは外套に付いた頭巾を目深に被った、少年とも少女とも言えない黒い怪物。
2人は無言で足跡一つない雪原を踏み締めて行った。
「…」
ふと、赤い髪の少女ことグレートヒェンが、木の根元で足を止める。
大木を少し見上げ周囲も見回した後、グレートヒェンは手に持っている皮袋から液体の入った瓶を出した。
ぽん、と音を立ててコルク栓を抜くと、グレートヒェンはそれをほら、とナツィに投げ渡した。
ナツィは黙ってそれを受け取る。
さらにグレートヒェンは皮袋から、先に布がきつく巻き付けてある木の棒を取り出した。
そしてそれを瓶の中の液体に浸した。
棒の先に液体を染み込ませると、グレートヒェンはそれで雪原に何やら幾何学模様を描き出した。
曲線や直線、そして文字の様なものを複雑に組み合わせた大きな文様を、グレートヒェンはすらすらと描き出していく。
一通り描き終えると、グレートヒェンは棒を近くの雪原に突き立てた。
一息ついてから、今度は皮袋から何か黒くて小さい石ころの様なものを取り出す。
グレートヒェンはそれを自らが描いたものの上に撒いていった。

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