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理外の理に触れる者:だいぶ遅れてご挨拶

先月いっぱいを目安として「理外の理に触れる者」という企画を立ち上げたナニガシです。だいぶ遅れてしまいましたが、終わりの挨拶くらいはしておこうと思いまして書き込もうというわけでして。
今回は未完成の全知全能さん、赤い思想さん、テトモンよ永遠に!さんの3名に参加していただけました。
登場人物を「時の異能者」のみに絞り、戦闘シーンを重点的に描写してくれた未完成の全知全能さん。ナニガシは男の子なのでバチバチの戦闘シーンとか大好きなので助かりました。
怪奇・ホラー的要素の中に異能者の設定を混ぜ込んだ赤石奏さん。ナニガシは少し前からホラーやら怪談やらにお熱なので好みの世界観で楽しかったです。
そして、よく長編小説を投稿していらっしゃるテトモンよ永遠に!さん。人外の異能者の存在は最初の設定でほんのちらっと示唆していたんですが、どうやら拾っていただけたようでたいへん嬉しかったです。
また良さげなもの思いついたら何か企画しますし、他の人が何か企画してくれたら参加させていただきたいと思っております。
そういうわけで今回はこれっきりです。参加してくださった皆さんありがとうございました。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 連載開始4周年記念! 作者からのごあいさつ

どうも、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の作者です!
この度、おとといの3/4をもちまして「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」は連載開始4周年を迎えました!
めでたい!
と言うワケで前回のごあいさつで募集した質問の回答をしたいのですが…
質問が集まらなかったので今回はパスします(笑)
なので今回は「ハブ ア ウィル」のこれからについてお話したいと思います。

この物語はそんなに長くない物語の積み重ねでできているのですが、最近になってやっと物語の半分くらいまで辿り着きました。
でも正直な所、これからが本番です。
これからメインキャラ達の過去が明かされたり、新たな異能力者が登場したりで、物語は大きく動いていくと思います。
メインキャラ達がピンチに陥ることもあるかもしれません。
それでも、彼らの物語は続いていくのでどうぞよろしくお願いします。

さて、今回の「ごあいさつ」はこれくらいにしたいと思います。
いつもより短めですが、長々と自分語りをしてもどうしようもないのでね。
何か質問などあればレスからお願いします。
ちなみに今日の22時台から新エピソードを投稿します。
どうぞお楽しみに。
ではこの辺で!
テトモンよ永遠に!でした〜

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復讐代行 あとがき

復讐代行を読んでくださった皆さん!
本当にありがとうございます!
当初の予定よりも長くなり、更新の空く期間もあり
と散々な形ではありますが
先程の最終話を持って無事に完結しました!
皆さんいかがだったでしょうか?

今作は初め、「宇宙を駆けるよだか」という作品を見てこんな設定の作品を書いてみたいなぁというところから始まりました。
この作品はクラスでブスといじめられる女子と主人公が入れ替わる物語で、ただパクるのもつまらないので、主人公の方を男にしてみました。
ですが
「いじめ」をテーマにするとついつい色々詰め込みたくなるのが悪い癖ですね笑
登場人物それぞれに考えがあるようにして自分の中にある全てを書こうとも思ったのですが長くなるので避けました。なので実はまだ小橋と橘のお話が少し残ってます
もしかしたら来週辺り書くかもしれません。
最終的に書きたかったこととしては
「いじめ」は人を壊してしまう。
それは時に、優しさすら信じられなくなるほどに
でもその優しさを信じることこそが生きる希望
それをどうか自分の中に確かに持っていて欲しい

ちょっと隠しすぎたかな?
あんまりまっすぐだとクサくなっちゃうから
少し遠回しにしたり、素直な言い方をしなかったり
そんな僕の小説…に限らず詩も
これからも楽しんで頂けたら幸いです

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理外の理に触れる者:蝶と鴉と猫 おまけ 壱

「理外の理に触れる者:蝶と鴉と猫」のおまけ…と言うか解説編です。

・黒羽(くろは)
異能:死の指揮者
一応この物語の主人公。
作中ではあまり描いてないが長い黒髪で黒地に柄の入った和服を着ている。
明言し忘れたが、一応男。
元々は街で有名な地主の子どもだったが、妾の子だったために家族から疎まれていた。
そのため実母の元で幼少期を過ごしていたが、母親が亡くなったことで父親の家に引き取られることになった。
しかし幼い頃から異能を持っていたために、無自覚の内に小動物や植物を殺すことを繰り返していたため、家族から恐れられ、最終的に実家から追い出されてしまった。
実家から追い出された後も実家の人間から命を狙われることは多く、一度死にかけたこともある。
その時にカラスに出会い、カラスの異能によって傷の治りが早くなる“性質”を与えられたことによって生き永らえている。
現在は街外れの古民家に住んでいる。
なお、カラスに出会うまで異能と言う概念は知らなかった模様。
異能“死の指揮者”は触れた生物を死なせることができる異能。
ただ、人間に使おうとすると抵抗されることが多い。
黒羽自身はあまり制御できてないようだ。

・カラス
異能:カタチの支配者
黒羽の友達(?)。
ただの気まぐれで黒羽を助けた結果、黒羽と連むようになった。
カラスの姿をしているが、喋ったりするようにその正体はカラスではない。
真の正体は物質の身体を持たない神霊のような存在。
遠い昔から存在し、その異能で長い時を過ごしてきた。
カラスの姿をしているのは、今はそういう気分だから。
異能“カタチの支配者”はありとあらゆる生物・非生物に様々な性質を与えることで、性質や見た目を変えることができる異能。
回想では黒羽に“傷の治りが早くなる”性質を与えることで死の危機から救ったりした。
カラス自身には“不死身”とか“発話”とかの性質を与えることで現在の姿を保っている。
ちなみにカラス自身に“名前”は存在しない。
“カラス”という名前自体は通称みたいなものである。

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理外の理に触れる者:蝶と鴉と猫 捌

「…大丈夫」
ぼくの異能なら…と黒羽は己の手に意識を集中させる。
ネコはジタバタと黒羽の手の中で暴れていたが、やがて糸が切れたように動かなくなった。
「…ふぅ」
黒羽はその場に座り込む。
「お前随分と無理したろ」
カラスは黒羽の足元に舞い降りる。
「ただでさえ異能の制御がおぼつかないのに、無理矢理使うなんてダメじゃないか」
失敗したらどうするんだ、とカラスは呆れる。
「だって身体が勝手に動いたんだし」
仕方ないよ、と黒羽は手の中のネコを地面に下ろしながら言う。
その手にあったはずの傷跡は、いつの間にか治っていた。
「…“死の指揮者”か」
触れた生物の命を絶つことができるとは、いつ聞いても物騒だ、とカラスは呟く。
「お陰様で、ぼくもずっと苦労してるよ」
黒羽はそう言って苦笑する。
「オレ様は自分に“不死身”の性質を与えているから大丈夫だが…大抵の動物はお前に触れただけで容赦なく死んでいくもんな」
全く、困ったもんだ、とカラスは呆れる。
「でも人間に使おうとすると結構な確率で抵抗されるから使いにくいんだけどね」
だからこの異能は好きじゃない、と黒羽は苦笑する。
「まぁまぁ、その影響でオレ様と連めているようなモンだけどな」
ハハハとカラスは笑いながら黒羽の肩に乗る。
「…さて、家に帰りますかね」
「うん、帰ろう」
そう言って、1人と1羽は元来た道を引き返していった。

〈おわり〉

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理外の理に触れる者:蝶と鴉と猫 漆

「おい、おい!」
お前大丈夫か⁈と誰かの声が耳元で聞こえる。
ハッと目を覚ますと、カラスが黒羽の顔を覗き込んでいた。
「あーよかったー」
てっきり死んじまったかと思ったぜ、とカラスは言う。
「ぼくは死なないよ」
黒羽はムクッと起き上がりながら呟く。
「君の異能のお陰で傷の治りが早くなったからね」
黒羽がそう言うと、ああそうだったなとカラスは笑った。
「…それで、“あいつら”はどうなったの?」
黒羽が尋ねると、カラスはそうだな、と答える。
「アイツらは全部オレ様が倒したぜ」
この通り、とカラスは黒羽の肩に飛び乗る。
黒羽が辺りを見回すと、あちこちに黒ネコの亡骸が転がっていた。
「まぁ今回は数が少なめだったからすぐ片付いてよかったよ」
もっといたら大変だったぜ、とカラスは笑う。
「さ、そんな所に座り込んでないで立てよ」
今日はもう帰ろうぜ、とカラスが促す。
そうだね、と黒羽は立ち上がった。
その時だった。
「ニ゛ャーッ」
鳴き声が聞こえたので振り向くと、黒いネコが1匹襲いかかってくる。
咄嗟に黒羽は避けたが、手を引っかかれてしまった。
「やべぇ‼︎」
カラスがそう叫んで飛び上がる。
ネコはサッと方向転換してこちらに飛びかかってきた。
「!」
黒羽は思わず飛び込んできたネコを捕まえた。
「おい!」
お前何やって…と塀の上でカラスは言いかけたが、黒羽は気にせず黒ネコをがっちりと掴む。

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理外の理に触れる者:蝶と鴉と猫 陸

「さしずめ動物を操る“異能者”辺りの仕業だろう」
全く、何があったんだかとカラスは呆れたように言った。
「それにしてもお前…これからどうするんだ?」
そんな状態じゃ保って数時間と言った所だろう、とカラスは呟いた。
「…せっかくなら、助けてやろうか?」
不意にカラスが言ったので、黒羽は思わずカラスの方を見た。
「オレ様の異能は“カタチの支配者”だ」
あらゆる生物・非生物の“カタチ”を操作することができる、とカラスは笑う。
どういう、こと、と黒羽が尋ねると、カラスはこう答えた。
「簡単に言えば、異能を使う対象の見た目や性質を自在に変えることができるんだ」
まぁ実際に見てもらった方が早い、とカラスは続ける。
「どうだい、お前…オレ様に助けてもらうかい?」
別にオレ様はどちらでもいいんだが、とカラスは聞いた。
「…」
黒羽は黙って空を見上げる。
このまま死んでもいいと思ったが…せっかく外へ出られたのにここでは死ぬのはもったいない気がする。
それに、誰かが自分を殺そうとしているのは許せない。
「たす、けて」
考え終わる前に声が出た。
カラスはその様子を見てケラケラ笑った。
「じゃあ助けてやるよ」
人間、とカラスは黒羽の傍に飛び寄る。
これで助かるのか、と黒羽はホッとして力が抜けてしまい、すぐに意識が飛んでしまった。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 連載再開1周年記念! 作者からのごあいさつ

どうも、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の作者です。
この度、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」は連載再開から1周年を迎えました‼︎
めでたいですね!
ここまで続けてこれたのも、スタンプやレスを下さる皆さんのお陰です。
いつもありがとうございます。

さて、1周年記念にこの物語の裏話をしようと思います。
元々この物語は、2019年のバレンタインデー辺りに学校の英語の授業中に思いついたお話でした。
その直前にポエム掲示板で「死神」が出てくるある人のポエムを読んだことを授業中に思い出し、「死神と死のうとする少女の読み切りマンガ」的なお話を思いついたのが「ハブ ア ウィル」のルーツになります。
ただ読み切りにするのがもったいないと思って続きを考え、「少女と死神がばったりショッピングモールのゲームセンターで再会する」みたいな話を思いついた所で、「異能力ものにした方が面白いかもしれない!」と考え、「死神」を異能力者の少女(ネロ)にして、彼女の愉快な仲間達を考え…と現在の「ハブ ア ウィル」の形が出来上がっていきました。
そこから2週間ちょっとで初投稿になるので、相当なスピードで話を考えたことが分かりますね(笑)
ま、空想のスピードは速いので。

さて裏話はこれくらいにして。
最後に作者への質問コーナーです。
ストーリーについての質問、作者自身への質問、その他諸々…何でもOKです。
とりあえずレスからお願いします。

では今回はこの辺で。
次は「連載開始4周年記念! 作者からのごあいさつ」でお会いしましょう!

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理外の理に触れる者:蝶と鴉と猫 伍

黒羽は不思議な子どもだった。
地元では有名な地主の子どもだったが、妾の子だったがために父方の家からは疎まれた。
それに黒羽の周りではいつも不思議なことが起こった。
小動物が次々と死ぬのだ。
あの子は死神だ、周りの人々は皆こう言った。
やがて実母が亡くなり、身寄りもなかった黒羽は父方の家に引き取られた。
黒羽についてあまりいい噂を聞いてこなかった父方の家は、黒羽を屋敷の離れに押し込めた。
それから10年くらい経って、黒羽は屋敷を追い出されるような形で街外れの古民家に引っ越した。
理由は簡単、黒羽が不気味だからだ。
黒羽が触れたハトが死んだ。
黒羽の傍でネズミが死んでいた。
黒羽の部屋にあった植木鉢の植物が枯れた。
もしかしたらあの子は本当に死神かもしれない。
このままでは自分達も殺されるかもしれない。
そう思って、屋敷の人々は黒羽を追い出した。
でも黒羽にとって、それでよかったのだ。
ずっと屋敷の離れに閉じ込められてているより、外へ出られた方がマシなのだから。
しかし平穏は長く続かなかった。
黒羽が、街外れで”獣“に襲われたのだ。
何の動物だったかは分からない。
ただ明らかに、街中にいるような生き物じゃないことは確かだった。
「…」
その時、“獣”に襲われて血だらけの状態で黒羽は道端に仰向けになっていた。
このまま死ぬんだろうな、と人気のない道端で黒羽が思っていると、声が聞こえた。
「よぉ」
見ると建物の垣根にカラスが留まっていた。
「お前そんな所でどうしたんだ」
カラスが話しかけてくるのは不思議だったが、それを気にする体力はその時の黒羽になかった。
「…さっきお前が襲われる様子を見たんだが、アレは“異能者”の仕業だな」
“異能者”、聞き慣れない単語に黒羽は身じろぎする。

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理外の理に触れる者:蝶と鴉と猫 肆

「ネコっちゃネコだが…こりゃ異能に操られたネコだな」
黒いボロ布の姿をしていたモノがカラスの姿に戻って言う。
「お前の実家はこの世の裏で活動する異能者とも繋がってるから、さしずめそういうのを雇ってお前に差し向けたんだろう」
カラスは羽繕いをしながら言った。
「…」
黒羽は息絶えたネコに手を伸ばそうとした。
「おっと、ソレには触らない方がいいぜ」
カラスに言われて、黒羽はぴたと手を止める。
「…周りに少なく見積もって十数体、コイツみたいなのがいる」
確実にお前を狙ってるぜ、とカラスは黒羽の肩に飛び移る。
「抜け道も塞がれて、逃げ場もない」
カラスは黒羽の耳元で囁いた。
「じゃあどうしたら…」
「どうしたらって、オレ様がなんとかしてやるよ‼︎」
そう言ってカラスは飛び立つ。
それと共にカラスの姿は大型犬の姿に変わった。
「ニ゛ャー‼︎」
直後に周囲の物陰からネコが飛びかかってくる。
「黒羽!お前は物陰にでも隠れてろ!」
大型犬に怒鳴られて、黒羽はうん、と近くの建物の陰に隠れようとする。
しかしその建物の陰からネコが飛び出してきた。
「ニ゛ャー‼︎」
「⁈」
黒羽は後ずさろうとして足元の小石につまずき、後ろに向かって倒れる。
「しまった!」
大型犬がそう叫ぶ声が聞こえたような気がしたが、黒羽の意識はすぐに遠のいた。

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理外の理に触れる者:蝶と鴉と猫 参

「…今の方がマシだよ」
自由に外へ出られるしね、と黒羽は呟いた。
「ふーん」
でもさ、とカラスは言う。
「お前屋敷を出てから命を狙われてばかりじゃないか」
そういう意味では屋敷に閉じ込められてた方がよかったかもな、とカラスは黒羽の方を見る。
「別に構わないし…」
そう言いながら、黒羽は目の前を通りかかった黒い蝶に手を出す。
軽やかに舞う黒い蝶はふわりと黒羽の指先に留まったが、その途端にぽとりと蝶は地に落ちてしまった。
「あー今回もダメだったかー」
「お前本当に力の制御下手だな」
力を持ち始めて何年になるんだよ、とカラスは文句を言う。
「仕方ないもん、練習する機会ないんだし」
黒羽がそうぶつぶつ言っていると、彼らはふと妙な気配を感じた。
「これって…」
「ああ、もしかして」
黒羽とカラスがそう話し合っていると、急に物陰から黒い何かがとびかかってきた。
「!」
「下がってろ黒羽‼」
黒羽の肩に乗るカラスがそう言いながら黒い何かに飛びかかる。
その姿は黒いボロ布のような姿に変わった。
「コイツ‼」
カラスの姿をしていたモノがそう言いながら、黒い何かに覆い被さる。
黒い何かは暫くジタバタしていたが、すぐに動きは大人しくなった。
カラスの姿をしていたモノがふわっと飛び上がると、そこにはボロボロになった黒ネコがひっくり返っていた。
「ネコ…」
黒羽は思わずこぼす。

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理外の理に触れる者:蝶と鴉と猫 弐

ガラス戸を開けて外に出ると、外は曇り空だった。
雨じゃなければいっか、と黒羽は肩にカラスを乗せたまま歩き出した。
…黒羽の住む街外れはとにかく和風建築だらけだ。
昔からある古い家ばかりで、いつも見ていると飽き飽きしてくる。
しかし流行りの洋風建築が増えている街の中心部も、なんだか黒羽には性に合わない。
だからこの街外れに留まっているのだ。
もちろん、街の中心部には自分の居場所なんてどこにもないからと言うのもあるのだが…
「…」
黒羽は見慣れた街並みを眺めながら歩き出した。
「なぁ、お前」
左肩に乗るカラスが黒羽に話しかけてくる。
「さっき夢は見てないとか言ってたけど、本当は見てたんだろ」
黒羽は思わず足を止める。
「…やっぱり、見てたんだな」
オレ様にはお見通しさ、とカラスは笑った。
「で、どういう夢を見てたんだ?」
教えておくれよとカラスは黒羽の顔を覗き込む。
「…」
黒羽は暫くいやそうな顔をしていたが、すぐに諦めてこう語り出した。
「昔、屋敷にいた頃の夢だよ」
そう言いながら黒羽はまた歩き出す。
「正妻の子じゃないからって理由で疎まれて、屋敷の離れに閉じ込められていた、あの頃の夢」
そう聞いてカラスは、今もあまり変わらなくねぇか?と呟く。
「だってお前、ちょっと前に屋敷から追い出されて、街外れのあの家に引っ越してきたばかりだろう?」
場所が変わっただけで、屋敷の人間から疎まれていることに変わりないじゃねぇか、とカラスは続ける。

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理外の理に触れる者:蝶と鴉と猫 壱

ぱち、と目を覚ますと見慣れた天井が見える。
暫くの間そのままでいたが、やがて誰かの気配を感じて窓の方を見た。
「よぉ」
そこにはカラスが留まっていた。
「随分と寝てたみたいじゃないか」
そう言って、カラスはケタケタと笑う。
「…」
畳の上に寝転んでいる黒髪の人物は、静かに起き上がった。
部屋のゼンマイ時計を見ると、午後2時を指している。
「どうだいお前、よく眠れたかい?」
夢でも見てたのか?とカラスは笑いながら言う。
「…別に」
見てたとしても忘れてるよ、と黒髪の人物は素っ気なく答える。
「そうかね?」
お前がそう言う時は大体…とカラスが言いかけた所で、黒髪の人物は立ち上がった。
「…おっと、どこへ行くんだい?」
部屋の出入り口へ向かおうとする黒髪の人物を、カラスが引き留める。
「ちょっと散歩」
あんまりいい寝覚めじゃないから…と黒髪の人物は部屋から出ようとする。
「じゃあオレ様も連れてってくれよ、黒羽(くろは)」
お前1人じゃ心もとないだろ?とカラスが言うと、黒羽と呼ばれた人物は窓に一瞥もせずこう言った。
「好きにしたら」
カラスはその答えを聞くと、バササッと黒羽の肩に飛び乗った。
「へっへっへ」
やっぱりこの場所は落ち着くなぁとカラスは笑う。
黒羽はカラスがちゃんと肩の上に乗ったのを確認してから歩き出した。

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籠蝶造物茶会 あとがき

どうも、テトモンよ永遠に!です。
こちらは「籠蝶造物茶会」のあとがき…と言うかおまけです。
よかったらお付き合いください。

「造物茶会シリーズ」はぼくの高1の時の空想から生まれました。
ただ、元々は魔術が出てくるようなお話ではなく、人外達がいちゃいちゃ(笑)するようなお話でしたし、キャラクターもナツィとキヲンしかいませんでした(しかも当時は明確な名前がなかった)。
ただ空想の内容が少々えげつなく(お察しください)、空想している自分が辛くなってしまったために全然違うお話にしました。
それが「造物茶会シリーズ」の始まりです。
でも最初の内はキャラ名やそれぞれの設定がかなり違ったり、ナツィとセットなのはきーちゃんだったりしました。
この辺りは空想を続けている内に自分にとってよりしっくりくる方…現在の形へと変わっていきました。
ちなみにきーちゃんがナツィにくっ付いたりしているのは初期の名残りです(笑)

今回はこれくらいにしておきましょう。
いつになるか分からないけど、「造物茶会シリーズ」第3弾もお楽しみに。
また「ハブ ア ウィル」の新エピソードも絶賛制作中で、3月中の投稿を予定しております。
こちらもお楽しみに。

あと最後ですが、ぼくから質問です。
ポエム掲示板を出入りしているとここで自分以外にも小説を書いている人を度々目撃するのですが、皆さんどういうキッカケで小説を書いているのでしょうか?
ぼくはある人がここで長い長い小説を書いているのを見て、真似したくなって始めたのですが…
みんなはどうなのでしょうか?
よかったらレスから教えてください。

ではこの辺で。
テトモンよ永遠に!でした〜

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輝ける新しい時代の君へ Ⅰ

今からする話は、まだ幼かった少年と不思議な男との些細な出会いの話だ。


 少年はまだ幼稚園に通う程の年齢だった。しかし、貧困する程ではなかったが、家計に余裕はなかった。両親も共働きで幼稚園や保育園に通わせることを望んでいたが、本人に通う意思がなかった。親の方も通園費を考えると、子供の決断には好意的だった。こんなことで教育を諦めることには抵抗と罪の意識を感じていたようだが、内心安堵していたのも確かであった。だから両親が働いている間は、母親の姉の家で過ごした。
 少年の祖父は東京の有名な大学に通っていたので娘たる母親とその姉も学があり、少年に様々なことを教えてくれて、少年は彼女のもとに行くことが好きだった。彼女も子供が居らず、少年が幼稚園にも保育園にも行かないと聞いて、自分から預かると名乗り出たそうだ。

 少年は、彼女の家に行く前に自分の家の近くにある公園のベンチに座って、ぼうっとして空を眺めることが好きだった。朝の30分だけ、誰も居ない、静かな公園で、ゆったり流れる雲を見ながら呆然とする。
 余談だが、こういった子供らしくないところもあり、少年はあまり大人に好かれてはいなかった。きっと子供にも好かれなかっただろう。

 ある日和良い春の日。 
 その日も少年は何を考えるでもなく、足をユラユラさせていた。
 すると、
「おはよう、坊や」
 柔らかい男の声だった。周辺に少年以外の人間が居ないので、自分に向けられたものだと思い、少年は声の主に目を向けた。
 男は、祖父が着ていたような服を着ていた。祖父の若い頃の写真を見た時変な格好だと思ったので、男のことも同様に変だと思った。しかし不思議と嫌な感じはしない。同時に、既視感があった。
「おはよ」
 挨拶を返すと、男は人当たりの良い笑みを浮かべて「隣いいかい?」と訊いた。少年はこくりとうなずく。
 明らかに不審だったが、この時の幼い彼はこの人は誰なのか、程度にしか思っていなかった。

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能力モノの設定を思いついたので誰か書いてください その①

異能設定
肉体年齢3歳以上の人間または人外存在に、大体2d6振って6ゾロが出るのと同じくらいの確率で何の前触れもなく唐突に発現する。人外存在の場合は若干確率が上がり、人間の倍くらいの確率で発現する。平均して学校の1クラスに1人か2人はいるくらいの確率。
能力名は以下の2要素によって説明される(「○○の●●者」みたいな感じで)。
・能力対象
異能で干渉する対象。1d100でファンブルするのと同じくらいの確率で同じものを対象とする異能者が現れることもある。
・位階
干渉の程度の強さ。4段階に分かれる。能力の強制力は上の位階ほど強く、能力同士が干渉した場合、より高い位階の能力が優先される。
能力の使用には代償が必要で、基本的には体力の消耗という形で処理される。稀にそれ以外の方法でどうにかしている能力者もいる。位階が上がるほど代償は大きくなるが、その分できることの幅も大きくなる。
また、能力を使い続けることで上の位階にランクアップすることもあり得なくは無いが、一つ位階を上げるためには普通にやったら大体数百年から数千年の年月が必要なので、人間には基本的に不可能。それこそ時間の異能者でも無ければ無理。ランクは以下の通り。
観測者:最も低い位階。対象を知覚認識する異能。所謂「霊感」「未来予知」「読心」などはこれに当たる。能力者全体での割合は2d6振って4以下が出る確率と同じくらい。
干渉者:2番目に低い位階。対象に触れ、その動作に干渉する。できることはあまり多くは無いが、能力使用による代償も少ない。能力者全体での割合は2d6振って5~7が出る確率と同じくらい。
指揮者:2番目に高い位階。ある程度の強制力と威力を以て能力対象を操作するもの。能力使用時、改変の規模に比例してより大きな代償が必要になる。能力者全体での割合は2d6振って8~11が出る確率と同じくらい。
支配者:最高位階にして能力の完成形。指揮者以下にできることは大体できる上、絶対的な強制力を持っている。威光による命令であるため、代償も存在しない。能力者全体での割合は、2d6振って6ゾロが出る確率と同じくらい。