表示件数
1

能力者夜を往く

私は夜が好きだ。夜という時間帯の持つ、暗くて不気味で、それでいて神秘的な雰囲気が大好きだ。
どれくらい好きかというと、親が眠った頃を見計らって、夜な夜な家を抜け出しては人気の無い街をぶらぶらするくらいには。
いつもは誰もいない静かな街を、独り静かに楽しむだけなんだけど、今日は違った。
久しぶりに川の方に行ってみると、土手に立ってぼーっとしている人影があった。夜闇に溶け込むような、黒一色の不審者スタイル。けど、背はかなり低い。私みたいな非行少女、あるいは少年か?
向こうの死角に黙って立っていたはずなのに、向こうはすぐにこっちに気付いたらしく、こちらに振り向いてきた。お互い何か口に出すことも無く、黙ったまましばらくにらみ合う。
しばらく見ていて気付いたんだけれど、向こうは何か棒状のものを持っていた。それが何かは暗すぎて分からなかったけれど。
体感的に10分くらい経っただろうか。その間、こっちも向こうも全く動かなかったのに、突然向こうが動いた。というより消えた。気付いた時にはすぐ近くまで迫っており、持っていた棒状の何かで殴りかかって来た。どうにか躱せはしたけれど、バランスを崩してその場に倒れ込んでしまった。そこに容赦なく追撃が入ったけれど、それが肩に直撃する寸前で、その攻撃はぴたっと止まった。慣性はどこに捨ててしまったの、って感じの動きだった。
「……情けないな。本当に能力者?」
「……はい?」
声質的にどうやら女の子らしいその子の口から、変な言葉が飛び出してきた。
「え、だってお前だろ? 左目の下の泣き黒子に、肩まである茶髪。体型はどちらかというと痩せているかなってくらいの標準体型。身長は160無いくらい。特徴は全部合ってると思うけど……」
「いや、何の特徴?」
「トモちゃんが言ってた、新しい仲間の特徴」
トモちゃん。知らない名前が出てきた。
「まあ良いや。ここで出会えたのも縁だ。ついて来て」
彼女の有無を言わさぬ態度に流され、ついて行くことにした。

0

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 10個目のエピソード記念!作者からのごあいさつ

どうも、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の作者です。
10個目のエピソード「ウロボロス」の完結を記念して、今回は特別編、作者からのごあいさつです。

まずは日頃の感謝から。
いつもいつも「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」を読んでいただき本当にありがとうございます。
どれくらいの人が読んでいるか分かりませんが、スタンプやレスにも感謝しています。
ストーリーの進行もローペース、面白いかどうかも作者にはよく分からないこの物語を、楽しんでくれてたら幸いです。

次にストーリーについて。
実はこの物語、長く投稿しているのに未だ折り返し地点に到達しておりません(笑)
あと少しなんですけどね…
まぁまだまだ先は長いので、のんびりと付き合ってやってください。
ちなみにこの物語は1つの長い物語と言うよりは、いくつもの長くも短くもないエピソードを積み重ねて作られる物語です。
1つ1つが単独のエピソードのつもりなので、基本どこから読んでも大丈夫なはずですし、飽きたら読むのをやめて頂いて構いません。

最後に今後の展開について。
「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の物語は、ここから大きく動き出していく…はずです。
これからも色んな異能力者が登場する予定ですし、今まで明かされてこなかった謎も解き明かされていく予定です。
さらに、メインキャラ達の過去や日常を描いた番外編も投稿する予定です。
ただ、作者のリアルは忙しく、最近はあまり執筆が進んでいないのが実情です。
書き溜めはそれなりにあるので暫くは大丈夫なのですが、近いうちにまた投稿が止まる可能性があります。
もしそうなったら、どうか暖かい目で見守ってやって下さい。

さて、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 10個目のエピソード記念!作者からのごあいさつ」はそろそろおしまいにしようと思います。
「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の世界はこれからも広がっていきます。
どうかお楽しみに。
ではこの辺で。

0
5